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「ごんべいさん」没原稿

 以下は、1カ月前に新聞投稿し、本日現在のところ掲載がありませんので、没になったと思われるものです。


題「ごんべいさん」

 5月9日月曜日のまだ明かるさの残る夕刻の食事中、TVニュースのアナウンサーがウクライナでの戦争を伝えていましたが、その方の苗字が「権平」さんでした。

私「ごんべいさん?変わった苗字だなあ。下の名前ではないのになあ。」

妻が両手で乳児をあやすようなしぐさをしながら歌いました。

(権兵衛さんの子どもが風邪ひいた、権兵衛さんの子どもが風邪ひいた。)

「保育士の頃、先輩から習って子どもを揺すりながら保育園で歌ってたよ。特にテキストがあったわけじゃない。」

息子「その曲は、ヨドバシカメラの宣伝で使われていて、秋葉原や新宿など各支店ごとに少しづつ違う歌詞になってる。」

私も歌いました。

(新宿西口駅の前、真ん中通るは中央線、カメラはヨドバシカメラ)

「東京にいたころよく聞いていたなあ。」

妻「関西では、聞いたことない。」

息子がスマホで流してくれました。

妻「本当だ。おんなじ曲だ。」

息子「元はリパブリック讃歌と呼ばれていて、アメリカの南北戦争の時に奴隷廃止を訴えて亡くなった人を称える唄で、「お玉じゃくしは蛙の子」もそうだ。」

妻「へーそうなの。(お玉じゃくしは~)本当だ。面白いねえ。」

米寿の母「戦争の報道から話が繋がり、また戦争の話に戻った。しかも、戦争はいけないというような終わり方になった。権平さんの名前からこんなつながりの話ができたのは日本中で我が家だけだ。」

私「そんなことはない。2、3軒はあるよ。」

母「いいや、うちげ(うちの家≒我が家の家庭)だけだ。」

妻「もっとあるんとちゃうん?」

母「ない。」

息子「ひとげ(他人の家)のことはどうでもいい。」

 そうかもねとひとこと言えばかわいらしいところもあるのに、同調圧力を感じないうちげの面々(家族)でした。でも、外では違う顔をするんだろうなあ。それも人間社会の中では致し方なし。処世ですわ。苦手です。(たぶん、家族全員。)権平さんが伝えていたニュースの中身は聴いていませんでした。

(文字数は、804文字です。)


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