心配しています。
「FX個人、再び介入と対決?」(2022.11.9日経)では、
10月21日の介入時に円売りで利益を得た成功体験を持つ投資家
①円下落の過程でまずドルを買う
②一段の円安進行で介入の可能性が意識されるにつれて徐々にドル売りで利益を確定。さらに売り越しにも転じていく
③介入でドルが下落したら買い戻すーといった手法だ。
などとありました。
これはどういうことなのだろう。
つまり、
円がまだ高いうちにドルを買っておいて、
さらに円安になれば、買っていたドルを売って、円に戻し、円における利益を確定させて、
さらに、ドル売りを先行させて、売り越しにも踏み込んで、
介入で、円高ドル安になった時点で、ドルを買い戻す。
しかも、投じた額の何倍・何十倍の益(損)が発生する取引。
そんなこと、うまくいくのだろうか。
うまくいくとしても、相当な、てこの原理(レバレッジ)と呼ばれる何十倍の危うい世界。
でも、成功体験とあることから、
日本の個人投資家(通称ミセス・ワタナベ)さんは、利益を得ているのでしょう。
そんななかで、
「円高、一時138円台 一日で7円上昇」(2022.11.12日経)では、
米金利の先高観を理由に投資家が積み上げてきたドル買い・円売りのポジションが一気に巻き戻された
とありました。
私・素人(外国為替証拠金取引(FX)を行っていない。)での、両記事の読み・解釈では、
介入ではないものの、円高になったのだから、①と②を踏まえて③のドルを買い戻されて利益を出している?
しかも、1日で7円、145円から138円では、7円、5%近い。これは大きい数字です。
利益を出している?
そうなのですか。
それならいいのですが。
なにか、この前の仮想通貨の投げ売りもあって、
いろんなものの乱高下の予感。
だから、なにか心配がつのる。
「水平線」という歌の歌詞に、
あなたの夢がひとつ叶って 歓声と拍手の中で 誰かの悲鳴が隠れている
とあります。
いつも想う。
人生は、あざなえる縄の如し。
よい人があれば、そうではない人もいる。
利益を得た人がいるなら、損失を背負う人も、同じ額分だけ居られる。
ただ、介入における、個人の成功体験の裏側の損失引受者は円買い介入者としか考えられません。
そして、この度の、7円円高で、損失を負担する立場はどういった人々なのだろうか。
それとも、損失を確定させないで、円安になる時を待つのか。
想像しただけで、胃が痛くなるような。
そんな方も居られるみたいに。
あ、
そうか、
138円なら、円高だから、
政府・日銀は、円売りドル買い介入をして、
外貨保有を元通りにさせればいいのか。
そもそも、円安は国益に資するとする総裁達だし。
急だったから問題としていたのだし。
そんなことをおもってしまいました。
「おもし=新聞記事などを読んで、おもってしまったことです。)」