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 鳥取県立岩美高等学校の生徒が、令和元年6月12日に行われた、岩美町議会の一般質問を授業の一環として傍聴され、その感想を13名からいただけました。
(この感想は、次回8月1日発行の岩美町議会の議会だよりに掲載しようとするため、議会だより委員会が議会事務局を通じて依頼していたところ、いただけて、令和元年6月25日に各議員に文書で示されたところです。議会だよりでは紙面が限られているため、いくつかの掲載になるのかもしれませんが、このような貴重な感想は、是非とも、町議会のHPに全部掲載できればと考えています。)

傍聴の状況
 午前10時ごろから1時間ほど 3年生14名(感想をいただけたのは4名)
 その時間帯の質問者は森田洋子議員の後半と橋本恒議員の最初あたり
 午後1時40分あたりから3時過ぎまで 1年生23名(感想をいただけたのは9名)
 その時間帯の質問者は田中克美議員のおしまいあたりと杉村宏議員の全部

以下に、高校生の方からいただいたままの感想を掲載させていただきます。
なお、岩美高校や高校生の方々からの、ご本人の氏名も含めた本HP掲載のご了解は教頭先生を通じて、令和元年6月27日に頂いています。


岩美町議会を傍聴して(3年選択授業 時事問題)4名の方

 岩美町議会を傍聴して、環境にやさしいまちづくりについて、可燃ごみの削減や、さまざまな目標がある中で、それを達成するためにどのような取り組みをしたらよいのかなどを知ることができた。また、今のごみの現状と課題についても岩美町がどのような状態なのかが分かった。鳥取市は、マイナンバーカードがあればコンビニエンスストアで住民票を取ることができるが、岩美町ではまだそのようなシステムがないということも分かった。議会を傍聴して知らないことがたくさんあったが、今度どのような対策をとるべきなのかを知ることができてよかった。 3年2組  川口 敬士

 今回初めて岩美町議会を傍聴して、自分が知らなかったことをたくさん知ることができ、貴重な機会になりました。短い時間でしたが、環境にやさしい街づくりについてごみの分別を徹底していることがわかりました。いくつかの自治体では、ごみ分別のスマホアプリを配信し、ごみ出しについてわかりやすくしているということについて、若者に浸透しやすく、外国人や県外からの移住者が増える中で、今後大切になってくるのではないかと思いました。また、高齢者のごみ出しについては、いろいろと考えさせられることが多かったです。今回は、議会を傍聴させていただきまして、ありがとうございました。 3年3組 松尾 綾乃

 岩美町議会を傍聴して、私は岩美町役場でこのようなことが行われていることを、初めて知りました。議会を傍聴させていただいて感じたことは、議会で町議会の議員と町長の答弁に緊張感があり、その中で岩美町を住みよい街にしていこうという熱意が感じられたことでした。質問の内容などは、少し難しいものでしたが、岩美町の地域課題を考えるよい機会となりました。傍聴させていただきまして、ありがとうございました。 3年2組  山田 武蔵

 私が今回参加させていただいた議会傍聴は、初めての経験でした。会場は、そこにいる人たちが見やすく、聞きやすく工夫されているのだと思いました。
 議会は、国会中継などで少ししか見たことがなかったのですが、もともと質問が用意されていて、それぞれ答えていくやり方であることを初めて知りました。
 防災対策については、様々な対策をするために、女性の視点を生かすことや自主防災への参加呼びかけなど、具体的な案がでていて、答弁を聞きながら納得するところが多くありました。いろいろな社会問題に関する意見を聞くことができ、とてもよい経験になりました。ありがとうございました。 3年3組  真田 由佳


岩美町議会を傍聴して(1年1組)9名の方

 初めてこのような経験をして国会に似ているところがあり、興味を持ちました。討論の中で自分の意見を言ったり、相手の意見に反対したりする機会を経験して、とてもよかったと思います。僕も自分の意見をしっかりと言えるようになりたいと思います。一般質問の時間が30分ということを初めて知り、少し時間が短いと感じましたが、その時間で終わらせるのはすごいと感じました。少ない時間でしたが、貴重な経験をさせてもらい、ありがとうございました。また議会傍聴に参加してみたいと思いました。 (谷岡 凌)

質問事項に対しての反論などのスピードが早くてすごいと感じましたし、質問に対しての答えも詳しくてわかりやすかったです。特にプラスチックごみの件についてはこれからの課題や反省点などとても勉強になりました。議会を目の前で見ることができ、とても貴重な経験をすることができました。選挙権を持ったら、責任を持って投票したいと思いました。 (西垣 美優)

 岩美町議会を傍聴して、議会資料からいろいろな質問を見て、たくさんの問題があることがわかりました。すごく難しい話だったけど、授業で習ったことなどもあったのでとても勉強になり、また初めて傍聴してみてとても新鮮でした。数年後には自分にも選挙権が与えられるので、積極的に参加してみたいと思いました。 (山本 遥加)

 今回傍聴した議題は「プラスチックごみ対策」「マイナス資産処分」「女性の地位向上」「町政の見える化」でしたが、その議題に対して町長そして議員が意見を言っておられて、良い地域にするためにできることを考えておられてすごいなと思いました。町民のことを考えた意見や岩美町を大切にしている意見が多くて良い町作りを目指しておられると感じました。自分の意見を持つことができるようにしたいです。 (竹田 愛)

今回初めて岩美町議会を傍聴しました。プラスチックごみ対策、女性の地位向上などいろんな議題があると気づかされました。意見の応酬では自分が思っている以上に意見交換がなされていてすごいなと思いました。18歳になったら私も選挙に行くので、もっと町の問題について考えたいと思います。また議会の傍聴をしてみたいです。 (西岡 妃菜)

岩美町議会を傍聴して、女性の地位向上の議題があって、議員さんの多数が男性で、物事を決める中心にいる女性の数が少なく、目の前の議員さんを見て、わかりやすい例があって理解できました。傍聴するのは初めてだったのですごく興味を持ちました。18歳になったら少しでも政治に関わりを持ちたいと思いました。 (淺井 紫織)

 私は岩美出身なのですが、議会があることを知りませんでした。傍聴して岩美町の自然や子供たちのためにこんなに話し合ってくれているんだと思い、とても感動しました。プラスチックなどのごみが散乱することでアオウミガメなどが飲んでしまい、死んでしまうかもしれないと思ったので、これから自分自身ができる取り組みを考え、実行していきたいと思います。 (薗田 朋香)

 岩美町議会を始めて傍聴して、自分の意見を出し合って真剣に岩美町のことについて考えておられ、すごいと感じました。3年後には選挙権を持つので、選挙に行ってみたいと思いました。話を聞いて難しい部分もあったけど、また傍聴してみたいです。 (大山 藍)

 今、実際に問題になっていることや自分も聞いたことがある問題について話し合っていて、傍聴していて面白かったです。その問題の中には授業で習ったプラスチックのことについて議論していて問題をなくすことに最善を尽くしているということもわかったので良かったです。ほかにも部落差別や女性差別についても議論していて、今はほとんどの場所がそんな差別は存在していないなどと発言されていたりして確かにそうかもしれないと思ったし、それならなぜ今も差別があるのかななど不思議に思うこともあったので、今後調べてみるのも面白いかなと思いました。 (寺坂 光世)



 杉村宏議員としては、大変にありがたい感想ばかりだと、少し、痺れています。
 「選挙権を持ったら、責任をもって投票したいと思いました。」こういったことを言っていただけるのは議員冥利に尽きます。どなたに投票されるとしても、民主主義として、とてもうれしいことです。
 よく選挙での投票率が若年の方で向上しなくて、シルバー民主主義と揶揄されていますが、議会の実態をありのままに知ってもらう努力を、議会が怠っていたからだと思っています。投票率向上のため、投票のやり方を再現してみても大した意味はありません。なぜ、その人に票を入れようとするのか。候補者の方々は、日ごろどのような議員活動や議決での判断を行っていて、今後どうしようとしているのか。それらがわからなければ、投票しようがありません。
 一般質問は、その国、その地域のために、何が正解かは誰もわからない中で、正解、又はそれに近いと思われる方向に、国や自治体を進ませようとするため、政治家である、議員と首長がお互いの主張を、主権者の前で論ずるものだと思っています。どちらの方がより良いであろうと判断するのは、主権者の主権者たる責務です。現在の岩美町議会では、その判断できる機会を主権者に適切に提供しているとは全く思っていません。だからこそ「議会があることを知りませんでした。」というような感想も出てくると感じました。高校生のご本人が直接見なくても、保護者の方や地域の方々が話題にしていれば、自然と耳に入ってくるものです。
 このブログ「モルゲンロート」でも、繰り返し述べていますが、一般質問の生中継を岩美町議会は何故行わないのでしょうか。5年前の選挙でも訴えてきましたし、昨年から議会運営委員会の中で提起し続けてきましたが、毎回、今後の課題とされています。臨場感がないと、誰しも、自分のこととして受け止められません。例えていうならば、誰が、野球中継を録画で観ますか、今行っているからこそ、見ごたえがあるのです。年配の方達からも、関心はあるけれども議場まではよう行かんとよく言われます。速やかに、一般質問等の生中継や各委員会の会議録の公開などを行うべきだと考えます。
 岩美町議会は、その実態をなるべく明らかにしないよう、する方向であっても少しでも先送りしようと努められています。一般質問を行わない議員にその理由を述べてもらうことはいじめになると田中克美議員は述べられています。このような岩美町議会の現状です。

令和元年6月25日午前10時から11分間、岩美町議会の本会議が開催されました。
 議決された内容は以下のとおりです。

〇令和元年10月3日に開館予定の岩美町中央公民館の備品の入札が2件あり、落札価格での契約を締結し、町が財産を取得することが可決されました。

 1.財産 多目的ホールの椅子210脚等
   入札者数 13社(指名競争入札)
   納入者  ㈱玉屋鳥取支店
   取得価格 11,340,000円(税込み) 落札率71.71%

 2.財産 研修室等のテーブル70個、幕板付テーブル26個、椅子251脚等
   入札者数 13社(指名競争入札)
   納入者  ㈱衣笠商会鳥取支店
   取得価格 8,575,200円(税込み) 落札率90.68%

 令和元年6月12日行われた杉村宏議員の一般質問を、岩美町議会の議会だより第140号に掲載するにあたり、1ページに収まる範囲で、要約削減(約800字)したものを、以下のとおり掲載いたします。
 印刷するまでには、再度、紙面調整等のため修正すると思います。

 なお、6月定例会で一般質問を行ったのは12議員中5議員で、各議員の開始から終わりまでの全体時間は、森田洋子議員61分、橋本恒議員47分、田中克美議員55分、杉村宏議員58分、升井祐子議員17分でした。なお、岩美町議会では、質問者の質問を行う時間は30分以内とされています。
 議会だよりで紹介する一般質問は、質問者1名1ページとする編集方針ですので、全体時間が長くなると、1ページに収まりにくくなります。(逆に、短いとわかりやすくなります。)したがって、結論のみの掲載になりがちで、読んでいただける方に、わかりにくいものになることがあることから、杉村宏議員は、活動通信誌「モルゲンロート」でなるべく臨場感をお伝えしようとしていますし、本HPで、議事録そのものも掲載しています。
 参考 6月12日の杉村宏議員の一般質問の議事録の文字数:約17,500字
    要約し「モルゲンロート10」に掲載予定の文字数:3,500字
    議会だよりNO.140号に掲載予定の文字数:約800字(以下のとおり)

議会だよりNO.140号に掲載予定の原稿
(問)プラスチックのごみ対策を町独自に
(答)レジ袋の使用禁止は不可能
杉村 廃プラは行き場を失っている。環境省は家庭ごみ焼却施設での処理検討を求めた。廃プラを焼却することは、悪い選択だ。しかし、海洋などへの流出はもっと悪い。町はどう考えているか。
町長 検討は行っていない。
杉村 鯨や亀が飲み込んでしまうレジ袋などの使用禁止を目指す姿勢を示すべきだ。
町長 レジ袋の禁止は不可能だ。ただ単にレジ袋だけが海洋生物に対して影響を与えておる状況でもない。
杉村 町は海からの恩恵を大変受けている。海洋に対する思いを具体的なことでなくても、理念的なことでも示していくべきだ。

(問)役場管理職員に女性の登用を
(答)管理職登用は適材適所で、結果論だ
杉村 この議場におられるような管理職員に女性を登用する気があるか。
町長 管理職登用は適材適所で、結果論だ。
杉村 目の前の男性のみが管理職員ということに非常に違和感がある。西垣町長と私との印象の乖離だ。女性の登用は町の活力を伸ばしていく。

(問)町長スケジュールなどの公開を
(答)やぶさかでない
杉村 岩美まちづくりの会から、町政の見える化を提案いただき、町はゼロ回答だ。町長のスケジュールはHPに掲載されるか。
町長 公表することはやぶさかでない。
杉村 委員会・審議会の議事概要などはどうか。
町長 開示できる範囲内で、公開していきたい。
杉村 町が出資している会社や団体の運営状況の公開はどうか。
町長 当該団体と協議の上、検討したい。
杉村 町の子会社の状態で、原資は町民の税金を投入させていただいている。町民の皆さんが見ていただくべき内容だ。

(問)マイナス入札の実施を
(答)あり得る。検討する
杉村 旧岩美病院を入札するとマイナス入札となるか。
病院事業管理者 土地評価額は約7千万円、解体費用は約1億円。土地評価額が建物解体費用を下回るため、マイナスの入札はあり得る。
杉村 早期の入札を検討すべきだ。
病院事業管理者 マイナス入札も含め、中・長期的な財政計画の中で検討したい。

 令和元年6月23日午後2時から3時半ごろまで、岩美町の蒲生地区の行政懇談会が、町長等の町管理職員10名と地元自治会関係者約40名の参加で開催されました。
 杉村宏議員としては、5年前の初当選以降、岩美町内各地区で行われている町幹部と自治会等が懇談し意見交換する行政懇談会に参加し、学ばせていただいています。
 なお、岩美町内で9地区(合併前の旧町村)の自治会があり、近年では5地区の行政懇談会等が開催されています。
 行政懇談会等が行われている地区
  浦富地区、田後地区、小田地区、岩井地区、蒲生地区
 近年行われていない地区
  東地区、網代地区、大岩地区、本庄地区

 
 蒲生地区で、議題とされたり、意見交換のあった事項は以下のとおりです。
  〇空き家問題に対する町の対策
  〇広域避難所(一寸法師の館)の運用
  〇県道鳥取国府岩美線の工事状況
    能々場の水源対策を忘れないようにとの意見がありました。
  〇防災無線の屋外音声(山の神)が聞こえにくくなった
  〇急傾斜地崩壊防止事業の要件

 令和元年6月23日午前10時から11時53分まで、岩美町の小田地区の行政懇談会が、町長等の町管理職員10名と地元自治会関係者約40名の参加で開催されました。
 杉村宏議員としては、5年前の初当選以降、岩美町内各地区で行われている町幹部と自治会等が懇談し意見交換する行政懇談会に参加し、学ばせていただいています。
 なお、岩美町内で9地区(合併前の旧町村)の自治会があり、近年では5地区の行政懇談会等が開催されています。
 行政懇談会等が行われている地区
  浦富地区、田後地区、小田地区、岩井地区、蒲生地区
 近年行われていない地区
  東地区、網代地区、大岩地区、本庄地区

 
 小田地区で、議題とされたり、意見交換のあった事項は以下のとおりです。
  〇旧岩美鉱山坑排水処理事業
    坑排水量は、年間50万m3で、処理費用は年間6千万円(国3/4、県1/4)などの説明でした。
    発生源の対策についての質疑があり、樹木等の植栽により坑道からの排水量の低減に努めているなどの回答でした。
  〇空き家対策
  〇県道(相山~荒金間)の状況
    工事期間は8月20日までで、9月の早いうちに通行できるようになるようです。
  〇橋梁管理と修繕計画
  〇バリアフリー対策

 令和元年6月12日行われた杉村宏議員の一般質問の、要約(本年10月中旬に発行予定の杉村ひろし後援会活動通信誌「モルゲンロート」10号に掲載いたします、約3,500字)を、以下のとおり掲載いたします。
 印刷するまでには、再度、紙面調整等のため修正すると思います。

≪令和元年6月12日 杉村宏議員一般質問≫
(問)プラスチックのごみ対策を町独自に
(答)レジ袋の使用禁止は不可能
杉村 牧谷の山陰海岸ジオパーク海と大地の自然館で、昨年11月から保護されていたアオウミガメが少し成長し、再び海に戻された。戻された海は、2050年に海中のプラスチックの重量が魚全体の重量を超える予測もある。沖縄美ら島財団は、平成29年度だけで死んだウミガメを45頭確認し、胃袋はレジ袋でぱんぱんだった。皆さんとともに海に戻されたアオウミガメの息災を祈りたい。
 廃プラは行き場を失っている。いたし方なく環境省は本年5月に地方自治体が運営する家庭ごみなどの焼却施設処理の検討を求める通知を出した。廃プラを焼却することは、私は悪い選択だと思っている。しかし、海洋等の環境への流出はもっと悪い。
 環境省の要請に対し岩美町はどう考えているか。
町長 検討は行っていない。1市3町と協議したい。
杉村 私たち人類というか、人々は日々食べるものも食べさせていただいている。野生環境にいる生命たちは日々亡くなっている。本当に喫緊の問題だ。
  
杉村 レジ袋の町内禁止について。日本の環境大臣は、来年にはレジ袋の有料義務化を行いプラスチックごみの削減を目指している。太平洋の島国サモアは、本年1月30日からレジ袋を全面禁止とされている。鯨や亀が飲み込んでしまうレジ袋などの町内禁止を理念的にでも検討してはどうか。
町長 レジ袋の禁止は、実質的に不可能だ。鳥取県東部地域では、平成24年10月からレジ袋の無料配布の中止、いわゆる有料化している。マイバッグ運動の推進に力を入れていくべきだ。海洋プラスチックごみの対策は、適切な処理、ポイ捨てであったり不法投棄、これは絶対だめなこととの認識を皆さんに持っていただく、それによって海洋へのプラスチックの流出を防止することがまず一義的には重要だ。
杉村 レジ袋の有料化というのは、レジ袋の使用禁止という目標の過程にある手段だと思っている。だから、理念的にでも検討してはどうかと発言している。風に流れたり、不法投棄でなくてもどうしても河川とかには流れてしまうものは出てくる。使用禁止を目指すんだという姿勢を町は示すべきだ。
町長 レジ袋の使用禁止は目指すところではあるが、現実に難しい。飛んでいったり流れてしまうこともあるが、お一人お一人がそういったことのないように、事前に手だてをしていただきたい。極論を申し上げたら、プラスチックは使っちゃだめだよという話を杉村議員さんの議論で言うならば言わざるを得ん。ただ単にレジ袋だけが海洋生物に対して影響を与えておる状況でもない。余りにも極論で、現実にはない。
杉村 岩美町は海からの恩恵を大変受けている。岩美町が海洋に対する思いを具体的なことでなくても、理念的なことでも、町民とともに示していくべきだ。

(問)役場管理職員に女性の登用を
(答)管理職登用は適材適所で、結果論
杉村 女性の地位向上について。岩美町役場内で意思決定の場にいる女性の割合が遅々として進んでいない。世界経済フォーラムが毎年ジェンダー・ギャップ指数を発表し、日本は2018年で149カ国中111位。先進国であるということもはばかられるほどの惨たんたる評価だ。その一つの現実が、この議場の目の前にある。議事進行を補助なされている方以外は全て男性だ。この議場におられるような管理職員に女性を登用する気があるのか。
町長 管理職員のうち女性の職員の占める割合の目標数値は35%だが、令和元年度4月1日現在で26.3%。目標を達成できていない。ただ、管理職員への登用は、性別によって差別をしておるといったことは決してない。いかにも私自身がそういったことをしているような言われ方をされるが、そういった考え方は毛頭持ち合わせていない。管理職登用は適材適所で、結果論だ。
杉村 令和元年で26.3%の中には、保育士の保育所長さんも含まれている。保育所は、男性の保育士さんもおられるが、多くの女性の方に担っていただいている。女性の方が保育所長さんになられる確率は相当に高い。令和元年6月1日現在で一般行政職員は135名だが、保育士の方々を除いた場合ではどうか。
町長 12.5%だ。
杉村 行政職員として男女の能力の差が、目の前の男性の方のみが管理職員ということに非常に違和感がある。西垣町長と私との印象の乖離だ。女性の方々の登用は岩美町の活力をさらに伸ばしていく。現状ではそれを阻害している。

(問)町長スケジュール、委員会議事概要、町出資団体状況の公開を
(答)やぶさかでない。出資団体と協議する
杉村 岩美まちづくりの会から、昨年12月にアイデアを町は提案いただき、町からの回答が町HPに掲載されている。町政の見える化について、町の回答では実施するとあるが、その回答内容は実質的にゼロ回答だ。
 見える化の具体例で、町長のスケジュール、現状や課題等を町のHPに記載する提案に対し、町の回答は、町長が参加したイベントや行事等の記事を中心に掲載回数を増やすとあり、あくまでも終わったことについての回答で、すれ違いだ。スケジュールとは、今後のもので、参加したイベント、記事の掲載では回答になっていない。町長のスケジュールは町HPに掲載されるか。
町長 公表することはやぶさかでない。

杉村 委員会・審議会の議事概要の公開について。委員会や審議会の議事概要をリアルタイムに町HPに掲載することを提案されている。
 この質問については、岩美町議会議員としてとてもやりにくい。というのも、昨年7月からの任期の岩美町議会議員だが、議会運営委員会で、議会各委員会の会議録の公開をずっと提案してきた。しかし、いつまでたっても今後の課題とされ、岩美町議会の各委員会の会議録は公文書開示請求を行わなければ閲覧できない状況だ。議員研修誌には委員会の会議録公開は当然に行うような記載もある。いつまでたっても検討すら入れていない状態だ。したがって、そのような町議会の一員が町行政に対して会議録の公開を質すことはやりにくいが、少し開き直り議員の立場として町行政に聞く。
 町の回答では、今後はその他の審議会や会議の状況等の掲載の徹底を図り情報発信の充実に努めるとあるが、委員会や審議会の開催そのものや議事概要は見える化するのか。
町長 法令上で公開できないと定められている情報、個人情報、事業に関する情報等で適正な利益を害するといったような部分以外は、開示できる範囲内で、HPで公開していきたい。審議会や委員会の開催日程等の公開は、検討したい。

杉村 町が出資している会社や団体の運営状況の公開について。この6月議会には、毎年、一般財団法人岩美町振興公社と株式会社いわみ道の駅の事業報告書や財務諸表などが報告され、公の文書となっている。
 提案いただいた内容は、町が出資している会社、団体の運営状況の見える化だ。町が出資しているということは、町民の皆さんのお金を投入しているわけであり、その資本投入の状況は当然に町民の皆様に開示すべきだ。町の回答では、決算に基づく財政状況資料集の中で掲載しているということだが、それは公文書の開示請求を行いなさい、それをしなければ見えませんよと、そういう意味か。もしそうなら、町と町民の皆様と情報を共有しようとする姿勢ではない。
 ご提案いただいてる、町のHPに町政見える化コーナーを設け、そこで町が出資している会社、団体の運営状況も確認できるようにすることは、行わないという回答か。
町長 当該団体と協議の上、検討したい。
杉村 議会に2つの団体からの報告があり、50%を超えており、町の子会社のような状態だ。子会社の原資は町民の皆さんからの税金なりを投入させていただいており、もちろん町民の皆さんが見ていただくべき内容だと思っている。

(問)マイナス入札の実施を
(答)あり得る。検討する
杉村 他市で、いわゆるマイナス入札が実施されている。土地等の評価額が建物の解体費を下回るため、自治体がお金を払うこととなる入札だ。そこまでする理由は、地域に必要な有料老人ホームの建設が見込めたり、住宅需要に応じることができたり、結果的に固定資産税の増収などが期待できるという判断がその自治体にあったからだ。塩漬け状態の資産を地域の需要に応じ活用する手段として合理的な判断だ。
 旧岩美病院を入札するとマイナス入札となるか。
病院事業管理者 土地の評価額は約7,000万円、解体費用は約1億円。土地の評価額が建物の解体費用を下回るため、マイナスの入札はあり得る。
杉村 土地面積と建物面積はどうか。
病院事業管理者 土地は約5,780平米、解体に用いた延べ面積は3,999平米。
杉村 住宅需要も期待できるこのような時期にこそ早期の入札を検討すべきだ。
病院事業管理者 マイナス入札も含め、中・長期的な財政計画の中で検討したい。

杉村 町行政が直面する課題は本当に多岐にわたっている。果敢に対応していく必要がある。環境や男女均衡、情報共有なども、私としては進んでいる印象ではない。

 令和元年6月12日行われた、杉村宏議員の一般質問の議事録(未定稿、約17,500字)を本日掲載いたします。
 
(岩美町役場の正面玄関横のクチナシが、大変によい香りを発していました。)

午後2時6分 再開
▼○議長(足立義明君)▽ 所定の出席がありますので、再開します。
 休憩前に引き続いて一般質問を続行します。
 続いて、杉村宏議員の一般質問を許します。
 杉村宏議員。
▼○6番(杉村 宏君)▽ ただいま議長の許可をいただきましたので、通告の順に従い質問させていただきます。
 岩美町の執行部の皆様、議員の皆様、傍聴の皆さん、そしてこの一般質問を録画放送で見ていただいている町民の皆様、このたびの質問は、環境問題、女性の地位向上、町政の見える化、資産入札の4件でございます。どうぞよろしくお願いいたします。

 それでは、質問に入らせていただきます。
 質問事項の1番目、プラスチックのごみ対策を岩美町独自でも、理念的にでも進めるべきだと考えております。
 牧谷の山陰海岸ジオパーク海と大地の自然館で、昨年11月から保護されていたアオウミガメが甲羅の長さを数センチ伸ばして成長し、6月2日、再び海に戻されました。しかし、その戻された海は、2050年には海中のプラスチックの重量が魚の全体の重量を超えるとの予測もあるそうでございます。また、沖縄美ら島財団は、平成29年度だけで死んだウミガメを45頭確認しており、コンピューター断層撮影装置、つまりCTで見ると死骸の胃袋はレジ袋でぱんぱんだったそうでございます。そして、インドネシアで腐敗して流れ着いたマッコウクジラの胃から5.9キログラムのプラごみが見つかり、その内訳はポリ袋25枚、ミネラルウオーターのカップ115個、ペットボトル4本、サンダル2個、ロープなどだったそうでございます。フィリピンでも打ち上げられた鯨の胃からプラスチック袋の80枚が見つかっております。皆さんとともに海に戻されたアオウミガメの息災を祈りたいと思います。
 昨年のG7サミットで、アメリカのトランプ政権は海洋プラごみ削減の国際憲章に署名しませんでした。日本も同調し署名しなかったことから、世界中から非難を浴びています。そして、もうすぐ始まります28日、29日に主要20カ国・地域、G20首脳会議が日本で初めて開催され、日本国が議長を務めるとされており、主要な議題の中にプラスチックごみの規制を取り上げるようでございますけれども、他国からすれば国際憲章に署名しなかった日本がどの口を持ってプラごみの規制を述べることができるのか、甚だ疑問でございます。G20開催前から既に諦めの雰囲気でございます。議長国の日本にごみになるプラ製品の使用自体を減らす議論に踏み込む姿勢が見えず、抜本的解決が素通りされ、解決にはほど遠い合意に終わると報道されています。元を絶つ政策が必要なときに、自国の目の前の経済優先のアメリカに配慮する姿勢なのでしょう。アメリカも日本に配慮し、リップサービス程度でG20を終わらせるつもりなんだと私は感じております。現在の日本国政府は、このプラごみに対して当てにできません。
 当町は、水産資源にも恵まれ、風光明媚な海岸線もあり、海からの恵みを最も受けている町の一つであることはどなたも否定できない真実であると考えています。それならばこそ、海洋等のプラスチックごみ対策を率先して行うべき町であると考えています。

 質問要旨の1番目でございますけれども、産業廃棄物として排出されたプラスチックごみを自治体の焼却施設に受け入れるよう環境省は要請しております。その背景は、先進国のプラスチックごみを資源として中国が多く受け入れてきたけれども、洗浄・選別せずに大量に送ってきたことから中国政府は汚染物質の影響を憂慮し、強硬姿勢として2017年末に廃プラ輸入禁止に踏み込みました。輸出を振り向けられたタイやベトナム、マレーシアのASEANも違法に持ち込まれたプラスチックごみにより健康被害や環境汚染に苦しんでおられます。輸出国への返送も発表しておられます。当然の対応だと思います。
 廃プラは行き場を失っております。いたし方なく環境省は本年5月に地方自治体が運営する家庭ごみなどの焼却施設で、この廃プラの処理の検討を求める通知を出しております。廃プラを焼却することは、私は悪い選択だと思っています。しかし、海洋等の環境への流出はもっと悪い結果をと捉えざるを得ない、そのように考えているところでございます。
 一方、鳥取県東部広域行政管理組合、鳥取市、岩美町などで鳥取市国英地区に建設中の可燃物処理施設の基本協定の中には、ごみの分別収集を徹底し減量化に努めるとあります。国英地区におかれましては当然の協定内容だと受けとめておりますけれども、この環境省の要請に対し岩美町はどう考え、どうしたいのか、どういう意見を持っておるのか、お伺いいたします。
▼○議長(足立義明君)▽ 答弁を求めます。
 町長。
▼○町長(西垣英彦君)▽ 杉村議員さんから環境省の要請に対して町の意見はどうなのかと、端的に申し上げたご質問でございます。
 議員のご質問の中にありました環境省の要請、これはるる申されたとおりでありますけれども、要約いたしますと、中国をはじめとする外国政府による使用済みのプラスチック等の輸入禁止措置がなされて以降、国内の廃プラスチック類の滞留、これが解消されておらず、処理が逼迫している状況であり、ごみの焼却施設または廃プラスチック類の再生施設等を保有する市町村においては、緊急避難の措置として必要な間、産業廃棄物に該当するこれらの廃プラスチック類を受け入れて処理をすることについて積極的に検討をされたいという内容でございます。
 本町におきましては、焼却施設または廃プラスチック類の再生施設等を保有しておりませんので、検討ということは行っていないのが実情でございます。ただ、私自身の考え方としては、国内で排出されたごみ、これらについてはやはり国内できちんと処理すべきという考え方は持っておるところでございます。
 広域のこともおっしゃられましたけれども、それ以前の部分として今現在は鳥取市の神谷のほうに焼却処理、可燃ごみの焼却という部分について岩美町はお願いをしている状況でございます。今のところっていいますか、県に問い合わせましたところ、県内の排出事業者から処理に困っているというような相談は県には入っていないというところでありまして、鳥取市自体が神谷工場で焼却を検討するということになれば環境に及ぼす影響であるとか、焼却費用などについていろいろと考えられることであろうというふうに思っておりますし、今後広域で建設されるごみ焼却施設について、状況を見ながらということになりますけれども、他の1市3町ともよく協議の上で円滑な処理、これを考えていきたいと、協議をしていきたいというように思っております。積極的に他の団体の部分を受け入れるんかいやっていったら、そういった部分にはなかなかならないんではなかろうかというようにも思っております。
▼○議長(足立義明君)▽ 杉村宏議員。
▼○6番(杉村 宏君)▽ 今の段階で特に岩美町の意見ということは固まっていないということだと思います。今後検討するということであるかもしれませんけれども、私たち人類といいますか、人々はこのように日々食べるものも食べさせていただいておりますけれども、そういった野生環境にいる生命たちは日々亡くなっています。本当に喫緊の問題であるというふうに私は思っております。
 先ほど神谷とか、それから新しい焼却施設のことも申されましたけれども、焼却したとして処理能力としては環境に与える影響があるのかないのかというような把握についてはどのように考えておられますでしょうか。
▼○議長(足立義明君)▽ 町長。
▼○町長(西垣英彦君)▽ 鳥取市の神谷工場はどうかという部分についてはちょっとわかりかねますが、これから建設に向かっております、今現在建設に向かっております東部広域のごみ清掃工場、これについては影響があるかないかっていう話ではなしに、基準はクリアしておるというふうに申し上げさせていただきたいというように思います。
 ただ、るるおっしゃられましたけれども、私自身その海洋生物に与える影響、こういった部分について否定をしているものでもございませんので、そういったあたりっちゅうっていうのは理解をいただきたいというように思っております。
▼○議長(足立義明君)▽ 杉村宏議員。
▼○6番(杉村 宏君)▽ 大量生産、大量消費の末の大量焼却とごみ輸出に支えられてきた日本の政策が現在行き詰まっておるということでございます。輸出ができなくなって、先ほど町長言われたような、国内での処理をすべきではないかと、私もそのように思っております、排出するのであれば自分たちで処分すべきだと。
 それから、新しく造られる東部広域の施設についても法に基づく排出基準よりももっと厳しい内容での停止基準値、それから要監視基準値等も定められておるようでございますので、そういったことも勘案しながらこの環境省の要請についてしっかりと議論をしていただければというふうに思います。

 それでは、質問要旨の2番目でございますけれども、汚れた廃プラについて移らせていただきます。
 先ほども申しましたけども、焼却することは選択したくないけれどもせざるを得ない部分があるというふうには思っております。汚れた廃プラと呼ばれてたばこの吸い殻が入ったペットボトルなどのリサイクルが難しいごみがございます。ペットボトルから吸い殻を取り出して分別・洗浄するというようなことは、一部の特段に環境意識の高い方のみが行われる行動であり、一般的には求めてもかなわない物語であるというふうに思います。
 海岸での収集ごみの中には、残念ながら分別・洗浄が困難な廃プラが多く存在することは清掃活動を行ったことのある誰でも経験していることでございます。なくなることはないとしか言えません。このような汚れた廃プラは、現実問題として焼却する選択をとらざるを得ない、そういった現状であるということを考えますけれども、どのように考えられておられますでしょうか。お願いいたします。
▼○議長(足立義明君)▽ 町長。
▼○町長(西垣英彦君)▽ 海岸での廃プラの焼却に係る部分のお尋ねでございました。
 基本的には分別によってリサイクルをしていくというのが私自身は基本であろうかというように思っております。杉村議員、求めてもなかなか一般の方は環境意識が高くないと、かなわないというようなこともおっしゃられたわけでありますけれども、私はそうであってはならんなっていうようにも思っております。町民の皆さんにしっかりとそういった意識を持っていただいて、まずもってリサイクルできるものはリサイクルに回すと、こういった姿勢が重要ではなかろうかというように思います。
 ご質問のありました、たばこの吸い殻の入ったペットボトル、こういったような部分については状況っていうのはようわからんわけでありますけれども、洗って分別できる部分についてはペットボトルごみとしてリサイクルをしていただくということを周知をしているところでございます。
 海岸での廃プラ、どうしても廃プラであったり、あるいはどうしても汚れが取れない廃プラスチックなどのリサイクルができないもの、こういった部分については、ご指摘のとおりに、焼却処分とせざるを得ないというふうに思っております。
▼○議長(足立義明君)▽ 杉村宏議員。
▼○6番(杉村 宏君)▽ 先ほど申しました分別・洗浄がやりにくいということを、基本的にはそれをすべきだとは思いますけれども、そういったことができない結果が結果的に、先ほど中国だとかタイだとかマレーシアとかに分別されないまま輸出されて、そこから返送せざるを得んというようなマレーシアの環境相の発言などもあるわけでございます。ですので、全部が全部分別すべきだというような発言のようにもちょっととられましたけども、なかなか一般的に全部はできないです。その結果が海外への輸出となってしまっとるという部分があるわけでございます。
 最後のほうに、汚れた廃プラについては現実問題として焼却せざるを得ないというようなご見解もいただいておりますので、ここの分についてはこれでおしまいにさせていただきます。

 質問要旨の3番目、レジ袋の町内禁止に移らせていただきます。
 日本の環境大臣は、来年ぐらいにはレジ袋の有料義務化を行ってプラスチックごみの削減を目指したいというような報道がございます。確かに富山県の例では、2008年から有料化し、現在では買い物客の95%がマイバッグを持参されているようで、有料化は削減に効果があるようでございます。
 しかし、今時点で、先ほども申しましたけれども、人類に知られることなく死んでいってる鯨や亀は何も言わないながらも何を悠長なというふうに私としては思ってしまうのではないんでしょうか。
 太平洋の島国サモアは、本年1月30日からレジ袋を全面禁止とされています。鯨や亀が飲み込んでしまうレジ袋などの町内禁止を理念的にでも検討してはいかがでしょうか。町長のお考えを伺います。
▼○議長(足立義明君)▽ 町長。
▼○町長(西垣英彦君)▽ 若干先ほどのご質問のほうに戻りますけれども、補足といいますか、ご答弁を申し上げにゃならんなと思うわけでありますけれども、リサイクルができないからといって諦めて焼却をするんだよというのは余りにも議論がぶっ飛んでる話じゃないかなあというふうにも私は思います。行政としては、呼びかけ続けていく、そういった姿勢でおらにゃならないというような意味のことを申し上げさせていただいたところであります。
 次に、先ほどのご質問の中で町内禁止、レジ袋の禁止などを理念的にでも呼びかけてはどうかということであります。レジ袋の禁止というのは、実質的には不可能なことじゃないかなあというように私自身思っているところであります。
 議員ご承知のとおり、鳥取県東部地域では、県の中部や西部に先立って平成24年10月からレジ袋の無料配布の中止、いわゆる有料化、こういったことの取り組みをしたところでありますし、これと同時に相まってマイバッグ運動を実施をし、プラスチックごみ、この削減に努めているというところでございます。皆さんがマイバッグを持っていって買い物をしていただければ、レジ袋っていうのはもらう必要がないというように思っておりますんで、こういったマイバッグ運動の推進、こういったことに力を入れていくべきなのかなあというように思っております。
 海洋プラスチックごみの対策という点におきましては、レジ袋の町内禁止であるとか有料化というよりも、むしろプラスチックごみの適切な処理、ポイ捨てであったり不法投棄、これは絶対だめなことなんだよっていうことの認識を皆さんに持っていただくということ、そういったことによって海洋へのプラスチックの流出を防止するということがまず一義的には重要ではないかというように私は思っております。
▼○議長(足立義明君)▽ 杉村宏議員。
▼○6番(杉村 宏君)▽ 使用禁止は不可能と思うと、レジ袋の使用禁止は不可能と思うというご答弁でございました。レジ袋の有料化というのは、私はレジ袋の使用禁止という目標の過程にある手段というようなことで有料化だと私としては思っております。ですので、途中で理念的にでも検討してはどうかというような発言をいたしましたけれども、目標はそういったレジ袋の使用禁止なんで、だけれども当面は有料化を町内もやっていこうと、環境省の国の全体の流れの中とか鳥取県等の流れの中でそういったことをやっていくっていうことは私は大事なことだと思いますけれども、まず第1に、どうしても風に流れていって、河川で不法投棄でなくてもどうしても河川とかには流れてしまうものは出てくるわけです。使用禁止を目指すんだという姿勢を町としては私は示すべきだというふうに考えておりますので、そこ、この方法論みたいなところでもう一度ご答弁をいただけますでしょうか。
▼○議長(足立義明君)▽ 町長。
▼○町長(西垣英彦君)▽ レジ袋の使用禁止という部分、確かにそれは目指すところではあろうかと思いますけれども、なかなか現実に難しいという部分はご理解をいただきたいというように思っております。
 また、どうしても流れてしまう部分があると、飛んでいったりして流れてしまう部分があるというようなことをおっしゃられます。確かにそのとおりであるというように思っておりますけれども、お一人お一人がそういったことのないように、事前に手だてをしていく、極論を申し上げたら、プラスチックっていうもんは使っちゃだめだよという話を杉村議員さんの議論で言うならば言わざるを得んようになってくるというように思うところでございます。ただ単にレジ袋だけが海洋生物に対して影響を与えておるっていうような状況でもないと思いますし、それは一つの方法論ではあろうかと思いますけれども、余りにも極論っていう言い方はおかしいんですけれども、おっしゃることはよくわかるところでありますけれども、現実にはない。じゃあ、行政はどうして対応すればいいんかということになったら、私がさっき申し上げたような対応をしていく、こういったことであろうというように思っております。
▼○議長(足立義明君)▽ 杉村宏議員。
▼○6番(杉村 宏君)▽ 一番最初の発言のところでも申しましたけども、岩美町は海からの恩恵を大変受けております。したがって、そういった岩美町が海洋に対する思いを具体的なことで仮になくてもそういった理念的なことでの町民とともに示していくべきだというふうな私の意見を申し上げて、ここの部分はおしまいにさせていただきます。


 それでは、質問事項の2番目、女性の地位向上を進めることを求めさせていただきます。
 岩美町役場内において意思決定の場にいる女性の割合が遅々として進んでおりません。日本では、1986年に男女雇用機会均等法が、99年には男女共同参画社会基本法が施行されています。男女の差別を撤廃する方向にかじを切っているはずでございますけれども、物事を決める中心にいる女性の数が圧倒的に少ない状況だと言わざるを得ません。
 世界経済フォーラムが毎年ジェンダー・ギャップ指数を発表されており、日本は2018年で149カ国中111位で、先進国であるということもはばかられるほどの惨たんたる評価でございます。政治と経済の分野が極端に足を引っ張っているそうでございます。健康と教育ではほとんど差がないにもかかわらず、意思決定の場にいる女性の割合増加が遅々として進まない。その一つの現実がこの議場の目の前にあるというふうに私は思っております。具体的に、現在議事進行を補助されてる方以外は全て男性でございます。具体的に今目の前におられる岩美町行政の幹部の皆様、この議場におられるような管理職員に女性を登用する気があるのでしょうか。甚だ心もとないと私は考えます。町長のお考えをお伺いします。
▼○議長(足立義明君)▽ 町長。
▼○町長(西垣英彦君)▽ 管理職員に女性を登用する気はあるのかどうかっていうのをただされました。
 岩美町におきましては、女性の職業生活における活躍の推進に関する法律に基づき定めております岩美町における女性活躍の推進に関する特定事業主行動計画、この中で管理職員のうち女性の職員の占める割合について目標数値を定めておるところであります。これが35%ということでありますけれども、令和元年度の4月1日現在では26.3%ということで目標を達成できていないというのが実情でございます。
 ただ、管理職員への登用につきましては、私自身性別によって差別をしておるといったことは決してございません。いかにも私自身がそういったことをしているような言われ方をされたわけでありますけれども、私はそういった考え方は毛頭持ち合わせておりません。性別に関係なく、管理職登用というのは適材適所で登用をするということにしておりまして、今後もそういった考え方、これでいきたいというように思っております。結果論ということでご理解をいただきたいというように思います。
▼○議長(足立義明君)▽ 杉村宏議員。
▼○6番(杉村 宏君)▽ 先ほど女性の管理職の登用が令和元年で26.3%ということでございますけれども、この中には多分保育士の保育所長さんとかも含まれておると思います。保育所というのは、男性ももちろん、保育士さんがおられますけれども、多くの女性の方に担っていただいています。したがって、女性の方が保育所長さんになられる確率は相当に高いというふうに思います。ですので、令和元年6月1日現在で一般行政職員は135名というふうに給与費明細書に書いてありますけれども、それではその135名からこの保育士の方々を除いた場合の、私が先ほど申し上げとるのは、町の意思決定を決めるところに男性しかこのように見えないのではないかということを申し上げておるわけでございまして、保育士さんを除いたところではこの26.3%なるものについてはどれぐらいの数字になるのでしょうか。
▼○議長(足立義明君)▽ 町長。
▼○町長(西垣英彦君)▽ 保育士を除いた管理職の女性管理職の数値というのは12.5%ということでございます。
 ただ、繰り返しになりますけれども、結果論ということでご理解をいただきたいと。性別に関係なく適材適所で登用するというのは当然の話であろうと私は思っておりますし、今まで登用してきた中で女性だからこの人だめだよと、登用しないよというようなことをした覚えもございません。そのことはきっちりと申し上げさせていただきたいというように思います。
▼○議長(足立義明君)▽ 杉村宏議員。
▼○6番(杉村 宏君)▽ 適材適所、結果論ということであれば、それはそのとおりでしょう。西垣英彦町長の考えでおられるのはそういった段階で、段階というか、そういった状況であろうというふうに受けとめますけれども、私としてはこの岩美町役場職員におらせていただいたこともございますが、こともございますというよりも30年間お世話になったわけでございますけれども、31年ですけれども、行政職員として男女の能力の差が私は目の前の男性の方のみが管理職員ということについては非常に違和感を感じます。西垣町長と私との印象の乖離ということなんでしょうけれども、女性の方々の登用をしていくということは、それは岩美町の活力をさらに伸ばしていく、今の現状ではそれを阻害している部分だってあるかもしれんというようなことを私は感じております。これは堂々めぐりになりますのでこれでおしまいにしますけれども、本当に適材適所、結果論でこういうふうな状況にあるということについては町民の皆様も本当にそうだろうかというようなことを感じられる方もあるというふうに思っております。これでこの質問は終わらせていただきます。


 それでは、質問事項の3番目でございますけれども、町政の見える化についての質問をいたします。
 岩美町を住みよい町にしようと奮闘いただいております岩美まちづくりの会から、昨年12月に協働のまちづくりとしてのアイデアを町は提案をいただいているようでございます。そして、それに対する町からの回答が町のホームページに掲載されています。提案いただいた4件のうち、町政の見える化について町の回答では、いただいた提案を実施するとしていますけれども、その回答内容を見ると実質的にはゼロ回答だと私は受けとめております。せっかくご提案いただいた同会に対して失礼な回答ではないかなというふうに思ってるところでございます。
 ご提案いただいた内容の骨子としては、町と町民が情報を共有し、町民の町政参画を促進し、町の進むべき方向を町民と共有しつつ建設的な意見を引き出し、目標への達成感を町民と町がともに味わえるようにするため、町政の見える化を進めたいとするものだと読ませていただきました。
 質問要旨の1番目ですけれども、見える化の具体例として、町長のスケジュール、現状や課題等を町のホームページに記載することをご提案いただいておりますけれども、町の回答では、町長が参加したイベントや行事等の記事を中心に掲載回数を増やしますとありました。あくまでも終わったことについての回答でございます。これはすれ違いの回答です。スケジュールとは、今後のものであります。参加したイベント、記事の掲載では回答になっておりません。町長のスケジュールは町のホームページに掲載なされるお考えがあるのかどうかをお伺いいたします。
▼○議長(足立義明君)▽ 町長。
▼○町長(西垣英彦君)▽ しつこいようですけれども、まず今の質問に入る前に、先ほどの質問の中でっていいますか、最後の議員がおっしゃった言葉の中で疎外がされて、いかにも疎外しているようなおっしゃられ方をされたように私は受けとめました。どういった点で私自身がそういった部分について疎外をしているのかっていうような、本当に町民の皆さんに聞かれて私はその部分については自信を持って言えることでありますので、そういった言い方っていう部分についてはちょっと考えていただきたいなというように思っております。具体的に私自身がどういった観点で疎外をしているのかっていうことがあれば、後でおっしゃっていただければ真摯に、もしそのとおりであるならば反省をし考えさせていただきたいというように思っております。
 私自身のスケジュールを公開するかという質問でございます。
 この部分については、私自身のスケジュールを公表することについてはやぶさかではございません。ただ、ホームページでこのスケジュールを公表したとしてもやっぱり予定っていうのは随時っていいますか、変わってきておりますので、常に新しい情報を更新し続けるっていうことの中では非常になかなか難しい、手間がかかって難しいもんだということの中で、先ほどのような回答をさせていただいたところでございます。
 ただ、例えばでありますけれども、毎週金曜日に次の週の予定を公開をして、あくまでも目安っていいますか、こういう予定、あくまでも予定ですよっていうことの中で変更があったにしても更新をその都度行わないというようなことであれば可能だというように思っているところでございます。
▼○議長(足立義明君)▽ 杉村宏議員。
▼○6番(杉村 宏君)▽ 町長が先ほどの前の質問に戻られたもんですから、ちょっとそれについて申し上げますけれども、疎外というような発言を私はしたつもりはないというふうに、たしか議事録でも見ていただければと思いますけれども、そういったことはないと思っております。
 では、今の質問、ご回答について続けさせていただきます。
 スケジュールについてはやぶさかではないと、つまりこのまちづくりの会が考えておられるのは、今までの実績だけではなしに今後進んでいくときに一緒になって進んでいきたいんだと、だからこれから町長のスケジュールなんかも必ず絶対に間違いがないものということではなくても、それが今後の見込みの予定だということも共有しながら進めたいんだという趣旨の提案だというふうに私は思っております。ですので、時々は予定も変更になることもあろうかと思いますけれども、このスケジュールについてはそもそもの実施をするという回答をこの会にもしておるようでございますので、スケジュールについても町民の皆さんがわかるようにしていただければと思います。

 それから、その次の質問事項の2番目でございますけれども、委員会・審議会の議事概要の公開に移ります。
 提案者は、条例で決定している委員会や審議会の議事概要をリアルタイムに町ホームページに掲載することを提案されています。
この質問につきましては、岩美町議会議員としてとてもやりにくい面がございます。といいますのも、昨年7月からの任期の岩美町議会議員でございますが、昨年から昨日の6月5日までの議会運営委員会で、この議会各委員会の会議録の公開をずっと提案してまいりました。しかし、いつまでたっても今後の課題というふうになっておりまして、岩美町議会の各委員会の会議録は公文書開示請求を行わなければ閲覧できない状況にございます。議員研修誌には委員会の会議録公開は当然に行うような記載もありますのに、いつまでたっても検討すら入れていない状態でございます。したがって、そのような町議会の一員が町行政に対して会議録の公開をただすことはやりにくいのでありますけれども、少しこれは開き直りまして議員の立場として町行政にお聞きいたします。
 町の回答では、今後はその他の審議会や会議の状況等の掲載の徹底を図り情報発信の充実に努めますとありますけれども、具体性がなくよくわかりません。条例で決定している委員会や審議会の開催そのものやその議事概要は見える化するというふうに受けとめてよろしいんでしょうか。
            (「●     ●」と呼ぶ者あり)
▼○議長(足立義明君)▽ 町長。
▼○町長(西垣英彦君)▽ 委員会や審議会、この議事概要につきましては、今後行います部分については基本的にはやはり開示できる範囲内ということになりますけれども、この開示できる範囲内っていうのは、法令上で公開できないと定められている情報についてはもちろんできませんし、あるいは個人情報にかかわる部分、こういった部分、あるいは事業に関する情報等で適正な利益を害するといったような部分、こういった部分についてはできないわけでありますけれども、そういった部分以外の部分について、開示できる範囲内でホームページで今後公開をしていきたいというように思っております。
 また、そういった審議会や委員会の開催日程等について、これについては継続して検討をさせていただけたらというように思っております。
▼○議長(足立義明君)▽ 杉村宏議員。
▼○6番(杉村 宏君)▽ そもそもその提案いただいた岩美まちづくりの会は、ともに検討したり苦労したり、そして一緒になってできた成果を町と町民ともいいことだったら喜びたい、そして次の段階にいきたいと、そういった姿勢であるように私は読ませていただきましたので、町と町民の方々が一緒に進めるためにはそういった審議会や会議の状況もよくわかるような中身での開示をお願いいたしたいと思います。

 それでは、質問事項の3番目でございますけれども、町が出資している会社や団体の運営状況の公開に移ります。
 この6月議会には毎年町が出資しております一般財団法人岩美町振興公社と株式会社いわみ道の駅の事業報告書や財務諸表などが報告され、公の文書となっております。
 提案いただいた内容は、町が出資している会社、団体の運営状況の見える化です。町が出資しているということは、町民の皆さんのお金を投入しているわけでありますので、その資本投入の状況は当然に町民の皆様に開示すべきというふうに考えます。町の回答では、決算に基づく財政状況資料集の中で掲載しているということでございますけれども、それはつまり公文書の開示請求を行いなさいと、それをしなければ見えませんよと、そういう意味合いなんでしょうか。もしそういったことであれば、町と町民の皆様と情報を共有しようとする姿勢ではないというふうに私は感じます。
 ご提案いただいてるとおり、町のホームページに町政見える化コーナーを設け、そこで町が出資している会社、団体の運営状況も確認できるとすることは、これについてはその提案どおり行わないという回答ということでよろしいんでしょうか。
▼○議長(足立義明君)▽ 町長。
▼○町長(西垣英彦君)▽ 杉村議員さんのほうから、町が出資をしている会社や団体の運営状況の公開についてということでご質問がございました。
 町が出資をしております13団体のうち、25%以上出資をしております2団体、これは先ほどおっしゃられた岩美町振興公社であったり株式会社道の駅でありますけれども、これにつきましては、議員がおっしゃったように、町が公開をしております財政状況資料集、この中において支援の状況を掲載をしているところでございます。ただ、決算書に全てを公表ということはできておりませんので、それらにつきましても当該団体と協議の上、自身による公開とあわせて町のホームページでの公開、これも検討したいというように思っております。
 ただし、出資割合が25%未満の団体につきましては、町の関与、これは非常に比較的小さいと考えられることから、本町においての公開というのは考えていないところでございます。
 なお、出資先の団体のホームページなどで決算書類等により運営状況が公開されている数というのは、13団体のうち6団体ということでございます。それぞれの団体に25%未満の部分についての考え方に委ねたいというように思っているところであります。
▼○議長(足立義明君)▽ 杉村宏議員。
▼○6番(杉村 宏君)▽ 町が出資しているのは13団体で、そのうち25%以上が2団体ということから、この議会にもこの2つの団体からの報告がなされておると。25%以上ということを申されましたけど、実質これは50%を超えておるということで、株式的に言うと、町の子会社のような状態ということでございます。つまり子会社というものの原資は町民の皆さんからの税金なりを投入させていただいたところでございますので、その団体、会社との協議ということかもしれませんけども、それはもちろん町民の皆さんが見ていただくべき内容の会社や団体の内容だと思っておりますので、ぜひともこれも町民の皆さんなり、それからご提案いただいたまちづくりの会の方々のよくわかるような内容の公開にしていただければと思います。


 それでは、最後の質問事項の4番目、マイナス入札についての質問をさせていただきます。
 北海道室蘭市や埼玉県深谷市で、いわゆるマイナス入札が実施されています。土地等の評価額が建物の解体費を下回るため、自治体がお金を払うこととなる入札を行うものでございます。そこまでする理由は、地域に必要な有料老人ホームの建設が見込めたり、住宅需要に応じることができたり、結果的に固定資産税の増収などが期待できるという判断がその自治体にはあったからだと考えています。塩漬け状態の資産を地域の需要に応じ活用する手段として合理的な判断であるというふうに私は受けとめております。
 また、総務省によりますと、この5年間に施設を撤去するために除去債と呼ばれる地方債を発行した団体は700団体、1,900件に上っており、単純平均で1件当たり4,600万円とされており、建物を壊すだけで自治体にとって相当な負担となっております。
 従来から岩美駅と浦富インターチェンジの間は実質的に岩美町の中心市街地化の様相を示しており、その環境整備は重要なことであるとこの場で繰り返し述べさせていただいています。また、浦富インターチェンジ周辺の宅地開発は近年特段に目立つものであり、住宅地としての需要は大きいものがあると受けとめています。ありがたいことでございます。住宅地が増え、建物が建ち居住いただけるなら、地域の発展もより進むと感じております。
 旧岩美病院は、浦富インターチェンジの南側300メートルほどでしょうか、にあり、商業施設も近隣であります。少し高台で立地としては住宅需要も考えられます。
また、本年3月の予算審査の中では、平成30年度末岩美病院事業損益計算書の中で旧病院の資産について減損損失は認識していないということでございました。
 質問要旨の1番目でございますけれども、旧病院を入札するとマイナス入札となると考えておられますか、それともそうではないというふうに考えておられますか。一般的な取り壊し費用で考えていただければと思いますけど、よろしくお願いいたします。
▼○議長(足立義明君)▽ 病院管理者。
▼○病院事業管理者(平井和憲君)▽ 旧岩美病院を入札するとマイナス入札になるかというご質問でございます。
 旧岩美病院を処分する場合、建物の取り壊し、土地を売却するというような一体的な処分ということでございますけど、土地の評価額より解体価格のほうが上回るのでなかろうかと思ってます。今把握してる資料では、土地の評価額については税務課から回答された固定資産の仮評価証明書、証明額ですか、約7,000万円でございました。また、解体費用につきましては、備品の処分費や近隣家屋の建物の沈下調査、その他いろいろ調査があろうかと思います。こういうものを含まない段階での概算の見積もりを徴しておりますけど、それは約1億円になるということでございます。1億円程度になっております。
 正式な評価や設計を行っていない状況ではございますけど、今説明した価格等を考慮しますと、土地の評価額が建物の解体費用を下回る状況が生まれるため、先ほど先進地のことをもろもろ申しましたけど、マイナスの入札というものは私は否定できないと思っております。むしろあり得るのではなかろうかと思っております。
 全国でも画期的なマイナス入札でありますし、制度やその実施手順などについてよく勉強して処分の方法の一つというふうに考えてまいりたいと思っております。
▼○議長(足立義明君)▽ 杉村宏議員。
▼○6番(杉村 宏君)▽ マイナス入札もあり得るというご返答でございました。土地の評価額が7,000万円、解体の額としては1億円程度と。さきの予算の審査の中では、減損損失は認識していないというご説明をいただきましたけれども、そういった確かに詳細な額ではないという前提でございますけれども、こういったことであれば解体費用ということを考えると減損ということにも、それも考えなければいけないという状況かどうかをお聞きします。
▼○議長(足立義明君)▽ 病院事業管理者。
▼○病院事業管理者(平井和憲君)▽ 病院が予算書や決算書で注記事項というものを記載しております。それは新会計基準ができたときからそういう注記をせにゃいけんと、示さないけんということになっとるわけでございますけど、当初は当面は遊休地として管理し将来において現状のままで処分していくという考え方でございましたので、解体と取り壊し、そして解体費用というものを前提とした注記にはなっておりません。
 そういう中で、ただいま申しましたように、取り壊しを意識する中で解体費をこれから考えていかにゃいけんでしょうし、そうしますと解体費が土地の売却代を上回るなら、当然その差額の部分というものは減損損失というものも認識していかざるを得ないと。今は認識したいということで記載はしておりますけど、これから解体費用等を考慮する上ではそういう記載内容も変えていかないけんと思っております。
 以上です。
▼○議長(足立義明君)▽ 杉村宏議員。
▼○6番(杉村 宏君)▽ これを聞いておられる業者の方もあるかもしれませんけども、調べればわかると思いますが、土地面積と建物の面積っていうのがわかれば業者の方も大まかな試算は可能だろうと思いますけれども、いかがでしょうか。
▼○議長(足立義明君)▽ 土地面積だけでいいですか。
            (6番杉村 宏君「土地面積と建物の面積」と呼ぶ)
 わかろう。
 病院事業管理者。
▼○病院事業管理者(平井和憲君)▽ ただいまご答弁申し上げた根拠となる土地、建物等の延べ面積でございますけど、土地におきましては約5,780平米でございます。解体に用いました延べ面積は3,999平米ということになっておりますけど、これは●   ●もんです。先ほど言いましたように、あくまでも概算っちゅうか、概要っちゅうか、それぐらいのご理解をいただいたらと思います。いずれにしても、鑑定評価や解体の部分は詳細について詳細に設計してまいらにゃいけんと思っております。
 以上です。
▼○議長(足立義明君)▽ 杉村宏議員。
▼○6番(杉村 宏君)▽ 通告書の中に住宅需要があるならば落札後の固定資産税等の税収も期待できるというふうに書いておりますけれども、この5,780平方メートルの土地が例えば民間所有となった場合、その土地に昨年度の平均的な住宅が何棟か建設されるということであるならば、土地、家屋の固定資産税というのは見込みを持っておられるかどうか、通告書の中にも書いておりますので、もし持ってるのであれば教えていただければと思います。
▼○議長(足立義明君)▽ 病院事業管理者。
▼○病院事業管理者(平井和憲君)▽ 大変申しわけありませんけど、手元にそういう額というものは持ち合わせておりません。
▼○議長(足立義明君)▽ 杉村宏議員。
▼○6番(杉村 宏君)▽ 何か税額を算出するっていうのは卑近な感じもして余り好きでもないのですけども、そういったことも見込みとしては持っておくべきだというふうに私は思っております。
 途中にも申しましたけど、除去債の発行をしておられる市町村があると。このマイナス入札を仮にした場合に、マイナス分というのはこの除去債の発行の対象となるのかどうかについてをご見解をお聞きしたいと思います。
            (「病院じゃわからん」「じゃあ、後で」と呼ぶ者あり)
▼○議長(足立義明君)▽ 町長。
▼○町長(西垣英彦君)▽ 公共施設の除去債の対象になるかどうかっていう部分については検討をしておりませんので、申し上げることができかねます。
▼○議長(足立義明君)▽ 杉村宏議員。

▼○6番(杉村 宏君)▽ 今後また検討していただくようにお願いいたします。
 質問要旨の2番目でございますけども、さきにも申し上げたとおり、旧病院の周辺は住宅需要も期待できると考えております。このような時期にこそ早期の入札を検討すべきだというふうに質問通告書には書いておりますけれども、先ほど管理者のほうからはマイナス入札もあり得ると思うというようなご回答もございました。ただ、ここで申し上げたいのは、やっぱりこういった時期だからこそ住民の皆さんが需要があるのであればそれはなるべく早く、ああいった位置も勘案すれば、なるべく早くのご検討をいただくべきではないかというふうに思いますけども、再度になるかもしれませんが、ご見解をお伺いいたします。
▼○議長(足立義明君)▽ 病院事業管理者。
▼○病院事業管理者(平井和憲君)▽ 議員の言うのはよくわかります。前回の3月の定例議会でも答弁申し上げましたけど、取り壊しの時期につきましては、先ほどの今言いましたようなマイナス入札のことも含め、よく検討してまいりたいと。中・長期的な財政計画の中で検討したいと思っております。
▼○議長(足立義明君)▽ 杉村宏議員。
▼○6番(杉村 宏君)▽ これで質問を終わらせていただきますけれども、町行政が直面する課題は本当に多岐にわたっております。それらを先延ばししておる気持ちはないとは思いますけれども、果敢に対応していく必要がございます。環境や男女均衡、情報共有なども私としてはなかなか進んでいる印象として受けとめれません。ぜひとも西垣町長、長戸副町長にはしっかりとしたリーダーシップを持っていただいて町政を運営していただきますようにお願いさせていただきます。このことを申し上げて、このたびの一般質問を終わらせていただきます。どうもご清聴ありがとうございました。
▼○議長(足立義明君)▽ 以上をもって杉村宏議員の一般質問を終了します。
 しばらく休憩します。
            午後3時5分 休憩

 令和元年6月14日午前10時から午後1時過ぎまで、岩美町議会の本会議が開催されました。
 杉村宏議員が、気になった事項は以下のとおりです。

〇岩美町農産物加工施設建設工事の請負契約の締結について
岩美町役場の北隣にある農産物の加工施設である「婦人の家」が、県道拡幅により移転する必要が生じたことから、町浦富地内の旧浦富保育所の跡地に建築されることとなり、その請負契約の締結が議題となり、原案通り可決されました。
 請負代金額 1億362万円(予定価格に対する落札率、98.35%)
 建築面積 179.84m2
 請負者 本庄・福上特定建設工事共同企業体
 請負者以外の入札参加者は2団体でした。 
 吾妻・神谷特定建設工事共同企業体、田中組・田中建築工業特定建設工事共同企業体

〇特別委員会の名称及び設置目的の変更について
杉村宏議員の質疑
 調査する内容を変更し、何を行おうとするためかを、町民の皆様に明らかにするため、質疑を行わせていただきます。
 提案されている調査する内容は、平成25年6月に岩美町議会改革調査特別委員会が報告し、先送りされている事項について、協議を深めようとするものか。
 さらに、新たな事項についても、議会や議員の活動を活発にするため追加して全般について協議しようと考えておられるか。
調査期間について、議会や議員の活動を活発にさせることは普遍の努力が必要と考えるが、調査終了とはどのように考えるか。

杉村宏議員の賛成討論
 この5年間、議会を改革して、町民の皆様の負託に応える動きはありませんでした。
 そして、私が直接、主権者から頂く意見は、ほんの一部でありますが、最近では、「岩美町議会は、公費で個人攻撃をした。岩美町議会のレベルにあきれる。いままでからそうだったのか。」「議員数の適正化。給金に見合う仕事なのか。」また、「一年間で、一度も一般質問していない議員がいる?本当にそんなことがあるのか?いい商売だな。」「岩美町の半分以上の人が町議会を信用していない。」など、非常に厳しいものであり、岩美町議会に対する町民の皆様からの信頼は、地に落ちていると言っても過言ではありません。
 この度、議員活動全般について協議を深めることとなることを、大いに期待させていただいて、賛成討論とさせていただきます。
特別委員会の名称及び調査する内容は変更されました。


請願・陳情に対して
〇ハンセン病元患者家族に対する救済を求める意見書の提出を求める陳情
杉村宏議員の意見(継続審査が提案され討論での表明は行わず) 
 ハンセン病の元患者の方のご家族は、確実に差別を耐え忍ばれてきたと受け止めます。近所付き合いがなくなり、職場も追われて来たにもかかわらず、日本政府は「家族について被害は及んでいない」との立場を取り続けている。信じられません。採択すべきです。
 岩美町議会の決議 継続審査

〇日本政府に対して、国連の「沖縄県民は先住民族」勧告の撤去を求める意見書の採択を求める陳情書
杉村宏議員の意見(継続審査が提案され討論での表明は行わず)
 地方議会である豊見城市議会や本部町議会の想いに同調させていただき、採択すべきと考えます
 岩美町議会の決議 継続審査

〇「最低賃金の改善と中小企業支援の拡充を求める意見書」の提出を国に求める請願書
杉村宏議員の意見(討論での表明は行わず)
 最低賃金の改善の近年の努力を認めているところですが、その程度は緩やかであることから、地域間の賃金格差が固定・拡大され、労働力の地方からの流出を招いています。「2020年までに全国平均1000円を目指す」とした2010年の「雇用戦略対話」で政労使が合意しています。早期の実現を目指すべきであり、中小企業支援と併せ、採択すべきです。
岩美町議会の決議 不採択
 賛成議員 2名 田中克美、杉村宏
 反対議員 9名 柳正敏、澤治樹、川口耕司、宮本純一、寺垣智章、吉田、森田洋子、升井祐子、橋本恒

〇「辺野古新基地建設の中止と、普天間基地の沖縄県外・国外移転の国民的議論により、民主主義及び憲法に基づき公正に解決するべきとする意見書採択を求める陳情」の提出について
杉村宏議員の意見
 日米安全保障条約のもと、日本国内に米軍基地が存在し、その基地の所在は沖縄に過度に偏在している現状です。この偏在の現状は、沖縄の問題ではなく日本全体の問題です。
 山口県南東部に米軍の岩国基地があり、戦闘機60機の配備であったところ、倍の120機が配備され、その訓練の騒音などで、周辺住民に多くの負担が強いられています。しかし、その負担の現状こそが、沖縄の現状だと捉えたい。
 この陳情に反対される方々にお伺いしたい。鳥取県内でもブラウンルートなどと呼ばれる米軍の訓練ルートなどがあり、過去には墜落事故も発生しているようです。残念ながら、訓練での事故発生を皆無にすることは不可能です。しかし、あえて、それでも、米軍の訓練ルートを日本全体で受け入れなければならないと考えています。それは、日米安全保障条約があり、米軍基地の沖縄偏在が当面続くとしか考えられないからであり、そうであるならばこそ、せめて、訓練のルートを国内全般で引き受けなければならないと考えます。そのことに言及なされないなら、沖縄内に基地を固定することとなる現状を変えるため、この陳情に反対なされる立場にくみすることはできません。したがって、採択すべきと考えます。
岩美町議会の決議 不採択
 賛成議員 2名 田中克美、杉村宏
 反対議員 9名 柳正敏、澤治樹、川口耕司、宮本純一、寺垣智章、吉田、森田洋子、升井祐子、橋本恒

〇核兵器禁止条約の日本政府の署名と批准を求める意見書採択についての陳情
杉村宏議員の意見
 唯一の戦争被爆国である日本は率先して、条約の批准に取り組み、核兵器廃絶の先頭に立つべきであります。核兵器禁止条約が、2017年7月の国連会議で国連加盟国の122カ国の賛成で採択された中で、日本はその抵抗勢力として、世界中から、失望と、高い期待の裏側となる怒りで支持を失っています。とてもではありませんが、国連の常任理事国入りなど、たわ言としか受け止められていません。日本こそが、率先して条約調印すべきであり、それが、世界の尊敬を受けていく国として当然の対応です。採択すべきです。
岩美町議会の決議 採択
賛成議員 6名 田中克美、澤治樹、川口耕司、宮本純一、吉田保雄、杉村宏
 反対議員 5名 柳正敏、寺垣智章、森田洋子、升井祐子、橋本恒

〇米軍普天間飛行場の辺野古移設を促進する意見書に関する陳情
杉村宏議員の意見
 宜野湾市民の方々の、長年、普天間飛行場からの被害を受け続けてこられた現実と、同基地撤去のお気持ちは深く理解しなければならないと考えています。辺野古新基地の建設反対の立場を取っていますが、少しねじれる判断とも思いますが、趣旨は採択したいと考えています。
岩美町議会の決議 採択
賛成議員 9名 柳正敏、澤治樹、川口耕司、宮本純一、寺垣智章、吉田、森田洋子、升井祐子、橋本恒
 反対議員 2名 田中克美、杉村宏

〇教職員定数改善と義務教育費国庫負担制度2分の1復元をはかるための、2020年度政府予算に係る意見書採択に関する陳情書
杉村宏議員の意見
 教育において、自治体間の教育格差が生じることは大きすぎる問題です。国庫負担が3分の1に引き下げられたことは復元すべきであります。採択すべきと考えます。
岩美町議会の決議 採択(全議員賛成)

〇汚染土および放射性物質等の持ち込み拒否に関する条例の制定の陳情
杉村宏議員の意見(討論での表明は行わず)
 人類が発生させてしまったものは、その発生させてしまった人類が責任を負うものだと考えています。処理困難な物質としては、大量のプラスチックごみや原子力発電所からの放射性物質などがあります。
電力による生活が豊かになる利益を享受しながら、発生させた放射性物質、それが震災や原子力発電所の事故に起因する拡散であろうが、どこかに封じ込めることは、米軍基地の沖縄偏在と似たものを感じます。もっとよく考えるため継続して審査するべきと考えます。
岩美町議会の決議 不採択
 賛成議員 2名 田中克美、吉田保雄
 反対議員 9名 柳正敏、澤治樹、川口耕司、宮本純一、杉村宏、寺垣智章、吉田、森田洋子、升井祐子、橋本恒

令和元年6月13日、午後1時過ぎから2時20分あたりまで、全員協議会が開催されました。

以下は、全員協議会での主な事項と杉村委員の主な発言内容等です。


〇議会活動の在り方の検討
 議会活動全般を協議する場は必要であることが確認されました。
 方法論として、新しく特別委員会を設置する考えは1名(杉村宏議員)で、現在ある報酬を検討する特別委員会の名称と役割を変更する考え方にその他の議員が賛同したため、14日の本会議で具体的な名称や役割については提案されるようです。
 杉村宏議員が、新たな特別委員会を設置すると主張した理由は、このブログ「モルゲンロート」の本年5月23日付けで「議会改革調査特別委員会の再設置の趣旨」を掲載しておりますが、その中で、これまでの経緯などを明らかにし、町民の皆様に周知する必要があるためと判断したためです。


〇議員研修の成果
杉村議員が述べた意見
「足立議長は、議長就任時から岩美町議会を活性化させようとご努力されてきた。その一つに、一般質問についてより多くの議員が行ってほしいことから、本年2度にわたり公費も注入して、議員に対する一般質問の研修を行っ た。足立議長発案による予算案だったと記憶している。研修費用を議会運営委員会で審査したときに、議員の研修に公費を投入して実施するなら実のあるものにしなければならないと申しあげた。研修では、一般質問を行う重要性が終始論じられていた。一般質問を行えばその議員の議員力は高まり、個々の議員力が高まればその議会力が高まっていくとされている。
 しかしながら、今回の定例会の通告者数は、前回3月の6名を下回る、5名にとどまっており、通告者も大方いつもの方である。研修の効果が現れていない。これでは、表向き議長の言われることを聞いたふりをしながら、実際にはなにも変えない。面従腹背とはこのことです。
 したがって、通告書を提出されなかった議員には、本会議の中で、一般質問の前か後にでも提出しなかった理由を述べてもらうべきだと議会運営委員会の中で申し上げたところ、「聞置くだけ。」「言い訳するための表明になり、必要ない。」「そういったことを求めるべきではない。意見としてうかがった。」とされ、4委員の内、3名が必要なしとされました。
 議員の皆様、本当にそれでいいのでしょうか。
 町民の皆様から負託を受け、公費で研修も受けさせていただき、その重要性を充分承知しておきながら、前回よりも低調な現状で。皆様のご意見をお伺いしたい。」
 田中克美議員「通告書の提出を行わなかった議員に対する、いじめになる。」
 足立議長「研修を受け、一般質問も変わってきていると感じている。前向きに考えて欲しい。」
 

〇不穏当発言
杉村議員が述べた意見
「令和元年5月31日に開催された臨時議会本会議の中で「岩美町において、会計の基本的なところを理解できる人がいないことの証明になっている。」という趣旨の発言があり、同様の発言が平成28年9月議会でも行われ、当時は、議長が不穏当発言であるとして議事録が棒線表記とされ読めない表示となっている。議論すべき議会で発言を読み返せないようにすることは、大変なことだ。
 このたび、同様な発言があり、28年と同様に何らかの対応を議会として行うのか、行わないのか。議会運営委員会で申し述べたところ
「何かする必要はない。」
「時の経過が背景にあるため、問題にする必要はない。」とあり
 4委員の内、3名が必要なしとされました。
 議員の皆様、岩美町議会として本当にそれでいいのでしょうか。ご意見を伺いたい」
足立議長「聞き流す発言と捉えている。」

 令和元年6月12日(水)午後2時ごろから、1時間程度、岩美町議会で杉村宏議員として、一般質問を行いました。
 岩美高校生約30名を含む傍聴があり、ご清聴頂けました。
 2週間程度後となりますが、議事録(未定稿)を、前回などのようにアップしようと考えています。

 令和元年6月5日午前10時前から12時まで、岩美町議会運営委員会が開催されました。
 6月議会の会期は、令和元年6月12日(水)~14日(金)で
 12日は一般質問5名、13日は委員会、全員協議会、14日は議案審議や請願等の議決などです。
 杉村議員の一般質問は4番目で、おそらく、12日の午後2時前後から始まると見込まれます。
 また、14日に9件の請願・陳情を採決しますが、町政とは直接関係ない国政に関する請願等もあり、今期の議員の中では、賛成・反対の討論が活発となることもあります。各議員の政治姿勢が現れていますので、一般質問ばかりでなく、請願・陳情も傍聴いただけるとありがたいと思っています。

以下は、議会運営委員会での主な事項と杉村委員の主な発言内容等です。

〇一般質問
 5名の議員が通告書提出。
 1番目、森田洋子議員(1.環境にやさしいまちづくり、2.地域防災)
 2番目、橋本恒議員(1.マイナンバーカードを利用した住民票等のコンビニ交付、2.児童虐待対応)
 3番目、田中克美議員(1.国保税の子どもの均等割、2.町内商工業の振興、3.「部落差別の解消につながる学習」について)
 4番目、杉村宏議員(1.プラスチックごみ対策、2.女性の地位向上、3.町政の見える化、4.「マイナス入札」でも資産処分を)
 5番目、升井祐子議員(消費税の本町への影響と対策)

 杉村委員の意見
 本年2度にわたり公費も注入して、議員に対する一般質問の研修を行っ た。研修費用をこの委員会で審査したときに、議員の研修に公費を投入して実施するなら実のあるものにしなければならないと申しあげた。研修では、一般質問を行う重要性が終始論じられていた。
 しかしながら、今回の定例会の通告者数はいつもと同様の5名にとどまっており、通告者も大体いつもの方である。研修の効果が現れていない。
 通告書を提出されなかった議員には、本会議の中で、一般質問の前か後にでも提出しなかった理由を述べてもらうべきだ。

 澤治樹委員「聞置くだけ。」
 寺垣智章副委員長「言い訳するための表明になり、必要ない。」
 田中克美委員長「そういったことを求めるべきではない。意見としてうかがった。」
 議長、副議長からは発言無し。
 4委員の内、3名が必要なしとされた。

 なお、岩美高校生が授業の一環として、3年生14名が午前の2番目の質問を、1年生29名の方が午後となる4番目の質問を傍聴予定ということでした。

〇一般質問の生中継
 杉村委員の意見 本委員会の中で何度も主張しているが、一向に論議されない。なぜ、一般質問の生中継を協議しないのか。
 田中克美委員長「6月13日に予定されている全員協議会で協議したい。」

〇請願・陳情
 9件(件名に含まれる主なもの=最低賃金、辺野古新基地、ハンセン病、「沖縄は先住民族」、核兵器、汚染土および放射性物質、普天間飛行場、教員定数改善)を担当常任委員会に付託する。

〇既存の会議録の公開
 杉村委員の意見 本委員会の中で何度も主張しているが、一向に論議されない。なぜ、すでに出来上がっている各委員会の会議録の公開を町HPなどで行わないのか。
 田中克美委員長「今後議論したい。」

〇不穏当発言
 杉村委員の意見 令和元年5月31日に開催された臨時議会本会議の中で「岩美町において、会計の基本的なところを理解できる人がいないことの証明になっている。」という趣旨の発言があり、同様の発言が平成28年9月議会でも行われ、当時は、議長が不穏当発言であるとして議事録が棒線表記とされ読めない表示となっている。(本日現在でも読めません)
 このたび、同様な発言があり、28年と同様に何らかの対応を議会として行うのか、行わないのか。本委員会で協議する必要がある。28年と同様何らかの対応をするのか。仮に、なにもしないならば、28年の対応を否定することとなる。
 澤治樹委員「何かする必要はない。」
 寺垣智章副委員長「何かする必要はない。」
 田中克美委員長「時の経過が背景にあるため、問題にする必要はない。」
 議長、副議長からは発言無し。
 4委員の内、3名が必要なしとされた。
(ともかく、以前のことを言ってくれるなとしか聞こえません。そのように杉村委員は聞こえました。政治家としての責任感はどこにあるのでしょうか。発言はしませんでしたが。)


 令和元年6月12日に実施が見込まれる、6月定例会での、一般質問を行うため、通告書の提出を本日行いました。通告書は別添のとおりで、4番目の提出だそうです。したがって、12日の午後の2番目ぐらいが見込まれます。
 どの議員が提出なされたかは、明日の議会運営委員会で明らかになります。

杉村議員の通告した質問事項は4項目
1.プラスチックごみ対策を
2.女性の地位向上を
3.町政の見える化を
4.「マイナス入札」でも資産処分を

一般質問通告書(R01.06定例会).pdf

令和元年6月3日に、総務教育常任委員会が開催されました。
以下は、杉村宏委員の主な発言内容です。
 なお、本HPにアップしたのは6月3日です

〇東浜レストラン「アルマーレ」について
㈱東浜の取締役の変更が取締役会で確認されたそうです。
これについて、杉村宏委員としては
町議会の一員として、㈱東浜の人事に口を挿むつもりはない
単に、同社が、町が期待している指定管理業務を適切に行っていただければいいだけのはなしである。それを、指定管理者を提案する行政が不適切であると判断することとなるならば、指定管理そのものの是非を検討することとなるだけのはなしだ。