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 令和元年12月17日(火)に行われた杉村宏議員の一般質問を、来年1月末に発行する岩美町議会の議会だより第142号に掲載するにあたり、1ページに収まる範囲で、要約削減(896字)したものを、以下のとおり掲載いたします。
 印刷するまでには、再度、紙面調整等のため修正すると思います。

(問)以遠住居への救急対応時間は 杉村議員
(答)鳥越集落まで22分 村島総務課長
杉村 岩美消防署から救急車が到着し応急対応までの時間はどうか。その後、岩美病院搬送に必要とする時間はどうか。
総務課長 蒲生地区の鳥越集落で22分だ。その後、岩美病院へは20分だ。
杉村 岩美病院での救急対応が困難で中央病院までに要する時間はどうか。
総務課長 16分だ。
杉村 この16分は、病院再編B項目の20分以内に対応する時間か。
病院事業管理者 そういうことになる。

(問)100円バスを新年度から導入すべきだ 杉村議員
(答)手だてが見出せず、行き詰まっている 西垣町長
杉村 町内公共交通に関するアンケートに多くの町民が答え、その対策に期待されながら、町行政からの提案はない。地元代表者との協議はどうなったか。
町長 具体的な取組み案が示せれない。地元代表者との協議は実施できていない。
杉村 町行政からの提案はいつごろか。
町長 具体的な方針や有効な手だてが見出せておらず、方針案検討の進め方にも行き詰まっている。
杉村 100円バスのメリット、デメリットはどうか。
企画財政課長 運賃の簡素化でわかりやすくなる。最低運賃160円より安くなり、気楽に乗っていただける。利用者増加も考えられる。収入減で、町の持出しが増加する。民間路線バスの料金変更が難しく、民間と町営との地域間格差が生じる。
杉村 30年度決算で、100円バスなら減収額353万円の2割分(約70万円)が町の新たな持ち出しになるか。
町長 制度上はそういった理解だ。
杉村 難しい話ではない。新年度から実施すべきだ。
町長 町の負担増、町営と民間との料金体系、競合区間の整合性などがとれない。
杉村 長野県飯綱町は町境を越え長野市までの民間路線に対し、町内均等額200円に抑え、距離に応じた料金との差を、飯綱町は長電バスに支払っている。長野でできて鳥取でできない理由はなにか。
企画財政課長 長野電鉄のバス会社の協力によりカウントした数字で補填している。岩美町内の乗降は把握できていない。
杉村 日本交通の協力もいただきたい。民間バス路線の料金変更の協議を早急に行うべきだ。
町長 協議は考えていない。

その他
 岩美病院医師の負担軽減を
医師住宅は民間払い下げを

 令和元年12月17日に行われた杉村宏議員の一般質問の、要約を、以下のとおり掲載いたします。
(来年4月末日ごろ発行予定の杉村ひろし後援会活動通信誌「モルゲンロート」11号に掲載いたします。ここでの4186文字を約3,500字にして2ページに収めようと思っています。)
 印刷するまでには、再度、紙面調整等のため修正すると思います。

(問)町内の時間的以遠住居への救急時間は
(答)鳥越集落まで22分、岩美病院まで20分、中央病院まで16分
杉村 このたびの質問は、救急搬送の実態、100円バス、医師負担の軽減、医師住宅の4件だ。今回も生放送に至らなかった。申しわけない
 岩美消防署から救急車が到着し応急対応までの時間は、町内各地区でどうか。その後、岩美病院搬送に必要とする時間はどうか
総務課長 ①東地区の陸上10分、これは陸上公民館。②田後10分、③網代8分、④大岩地区の大谷4区4分、⑤小田地区の小田集落10分、⑥蒲生地区の鳥越集落22分だ。岩美病院へは①12分、②12分、③11分、④7分、⑤14分、⑥20分だ
杉村 東地区は陸上公民館ということだが、田河内を想定していた。田後地区、網代地区は人力で担わなければならないこともある。小田地区の大坂、唐川も町内だ
総務課長 田後・網代地区の人力については、そのような問い合わせの仕方をしていない。小田地区の大坂は1軒だ
杉村 役場として、田河内や唐川、仮に1軒だとしても、そのことを聞かないという姿勢が大変問題だ
町長 一般的なことで捉えている
杉村 通告書に、時間的以遠住居という表現をしている。田河内や唐川、田後や網代の人で担いでいかなければならない、一番時間的に応急対応が難しい場所を考えながら、応急対応等救急搬送について私は考えていかなければならないと思っている
 岩美病院での救急対応が困難で中央病院までに要する時間はどうか
総務課長 約16分だ
杉村 この16分は、病院再編B項目の20分以内に対応する時間か
病院事業管理者(以下「管理者」) そういうことになる
杉村 ドクターヘリによる時間と比較してどうか
総務課長 町内から豊岡病院までの飛行時間は10分程度。ドクターヘリの出動は、東部消防局指令センターが判断する。平成30年度町内ドクターヘリ搬送は16件だ
杉村 ドクターヘリ体制維持の町負担はどうか
総務課長 町の負担はない。県の当初予算の要求額は約760万円だ
杉村 広域的な応急対応は、広域的な自治体である県の負担と受けとめる

(問)100円バスを新年度から導入すべきだ
(答)有効な手だてが見出せておらず、方針案検討の進め方にも行き詰まっている
杉村 高齢化が進み、運転免許自主納の加速化もあり、町内公共交通は期待され、その切実の度合いは増している。昨年、町内公共交通に関するアンケートに多くの町民が答え、その対策に期待されながら、町行政からの提案はなされていない。何らかの対策を構築するまでも含めて、新年度から町内バス利用料金の100円均一に踏み切るべきだ
 本年6月中に交通事業者や地元代表者との協議を行うと説明したが、どうか
町長 実態調査アンケートでは、本数が少ない、運賃が高いといったダイヤや運賃、乗客の少ないバスの小型化や予約式運行で効率化、道の駅や鳥取市内を目的地とするルートの意見が多い。日本交通と、ルート変更や増便、バス料金定額制導入、予約式運行による効率化の意見交換をした。人員不足で路線や便数の増加は困難、料金体制は距離に応じた料金で岩美町の地域を定額とすることは困難、予約式運行は予約の人員が必要で経費削減にならない意見だった。現行の運行以上に利用者の利便性を低下させないよい提案が見出せない
タクシーをバスのような運行や、夜間対応を、タクシー事業者に聞き取りを行ったが、人員確保や採算が厳しく、夜間対応は採算がとれない
 町は具体的な取り組み案が示せていない中で、地元代表者との協議は実施ができていない
杉村 町行政が示す方針案の作成や提案はいつごろをめどとしているか
町長 バス運行の見直しは、利便性と経済性のバランスを考え、できる限り現状の定期路線バスを維持していきたい。具体的な方針や有効な手だてが見出せておらず、方針案検討の進め方にも行き詰まっている
杉村 100円バスは、岩美町が理想的な手段に移行しよういうことに至るまでも含めての手段だ。メリット、デメリットをどう考えているか
企画財政課長 メリットは、運賃形態の簡素化でわかりやすくなる。最低運賃160円より安くなり、気楽に乗っていただける。利用者増加も考えられる。デメリットは、運賃収入が減少し、町の持ち出しが増加する。日本交通の民間路線バスの料金変更が難しく、料金変更ができない場合、町内における民間と町営との地域間格差が生じる
杉村 30年度決算は、2万9,758人の乗車で、100円バスなら297万円の収入にとどまり、収入決算額の650万円との差の353万円が減収になり、減収分の8割は国の特別交付税措置になるという答弁だった。減収の353万円の2割分(約70万円)が町の新たな持ち出しになる。そう考えていいか
町長 制度上はそういった理解でいい
杉村 2割(約70万円)が新たに町の負担になるが、町営バスだけ考えれば難しい話ではない。町営バスの100円料金への移行は、料金のみの変更で新年度からの実施も可能だ。デメリットを勘案しても町営バスについて実施すべきだ
町長 町の負担増や、町営バス路線と民間バス路線との料金体系が大きく異なり、競合区間の整合性等とれない。考えてない
杉村 町内を運行する民間バス路線において、岩美駅または岩美病院を起点として南側、西側とも町内部分は100円均一にした場合のメリット、デメリットはどうか
町長 町営バスと同じようなことが想定される
杉村 100円均一にした場合、通常料金との差額部分は年間どれぐらいか
企画財政課長 それを導き出す資料がない。岩美地域内で乗降人員の把握ができていない。日交も数字が出せないので、補填額も算出できない
杉村 路線バスの利用実態調査は毎年行われている。長野県の飯綱町は、飯綱町から町境を越えて長野市までの民間路線バスに対し、飯綱町内は均等額の200円に抑えている。そして、その距離に応じた料金との差を、飯綱町は長電バスに支払っている。長電バスと飯綱町も利用実態に基づいて算出されている。岩美町と日本交通の場合は算出できないということか。長野でできて鳥取でできない理由はなにか
企画財政課長 長野電鉄のバス会社の協力によりカウントした数字で補填している。現在の段階で岩美町内の乗降は把握できていない。利用実態調査、日本交通が年に1回、1日だけ全ての便の利用実態の調査を行っているが、国庫補助申請の数値だ。町内の利用者数をはじき出すのは無理がある
杉村 長野でできるのであれば、岩美町における民間路線バス会社である日本交通の協力もいただきたい。民間バス路線の料金変更の協議を早急に行うべきだ
町長 協議は考えていない。また、一旦行った場合、またもとに戻しますよということは、負担感が増す
杉村 町民に見える行政の動きをしていただきたい

(問)岩美病院医師の負担軽減のため浜坂病院から当直医師の派遣を受け入れたい
(答)提案のような考え方は持ち合わせていない
杉村 岩美病院の救急医療は医師等、医療従事者の人的負担も大きい。(兵庫県の)美方広域消防は、2018年に新温泉町から鳥取県内の救急病院に搬送された人数は284人で、同町の搬送総数が743人であり4割弱を占めている。岩美病院決算資料で、救急受診患者のうち、新温泉町からの受診の割合は28年度15.3%、29年度15.4%、30年度17.1%で約7分の1だ
 浜坂病院から週1回程度の当直医師の派遣を受け入れたい。派遣費用は兵庫県側にご負担願いたい。町長の考えはどうか
岩美病院事務長(以下「事務長」) 浜坂病院の救急対応時間は午後10時まで、事前電話を依頼している。当直医は、平日以外、外部医師に応援を依頼している
町長 どの病院も医師不足で、派遣ができるんだろうかと思う。提案のような考え方は持ち合わせていない
杉村 岩美病院は、医師確保のため鳥取県に対する要望で「北但馬地域の夜間救急体制が十分機能しておらず、岩美病院の医師の負担が大きく、限界に近い状態で診療に当たっている。」と要望書に明記している。平成29年の質問で、岩美病院の負担を北但馬自治体と認識共有が必要だとする趣旨で質問し、当時の町長は、実態は十分承知していると答弁した。浜坂病院も苦しいかもしれないが、岩美病院だって苦しい。だからこそ、ドクターの方に来ていただきたいという要望を県に出している。この実態を北但馬の自治体と共有しているか
町長 香美町はわからないが、新温泉の町長も承知をし、感謝をしておられる
杉村 岩美町の町民の方々の負担で4,000万円の赤字を補填している。新温泉町の町長の感謝もわかるが、町民の負担であることを、もっと真剣に考えるべきだ
町長 岩美病院の救急対応は、町民の負担で行っているが、受益負担が考慮されるものではない。また、岩美病院が救急告示病院として医療を行う費用は、新温泉町の皆さんが岩美病院の受診をしようがしまいが、費用としては同じ額だ。ドクター負担では過重になっている

(問)岩美病院管理の医師住宅は民間払い下げをすべき
(答)5棟のうち利用実態のない3棟について検討する
杉村 岩美病院の医師住宅の棟数と、利用実態は
事務長 5棟で、浦富殿町の2棟は、薬剤師などの職員、実習の看護学生、現代美術展の作家が利用されている。2棟以外、約10年間利用実績がない。旧病院横の浦富の最終使用が平成12年3月、駅前7区は平成21年11月、岩井は平成15年3月までだ
杉村 長期の使用がされていない。医師住宅の機能は、病院の近隣民間施設で代替できる。利用されていない3棟は民間払い下げを行い、町内の土地や建物等の有効利用に資するべきだ
管理者 派遣の先生も全て民間施設に入っている。5棟のうち、2棟以外は、実績がなく病院が維持し続ける理由も近年はなくなっておる。利用実績のない3棟は、取り壊しの検討をする。3棟のうち底地の病院所有は1棟で、2棟は借地だ。原状回復し土地所有者に返却したい。病院所有の1棟は利活用がない場合、民間払い下げも検討したい
杉村 この10年以上、借地料支払いをされてきたのか
管理者 賃貸借ではなく無償の使用貸借で、賃貸料は払っていない
杉村 土地の所有者は町とか公共団体か
管理者 1棟は岩美病院、1棟は町、1棟は社会福祉協議会だ
杉村 どこが持っておろうが、町内の土地は有効活用を、民間の方が希望されるならばできるような体制にしておくべきだ。この20年ぐらいも空白の期間があるということは相当疑問だ
杉村 (このたびの質問全般で)町行政が町民の皆さんの期待に応えているとは言いがたい答弁だ

 令和元年12月17日(火)に行われた、杉村宏議員の一般質問の議事録(未定稿、約18,845字)を掲載いたします。
(議事録が、事務局から27日に送信され、誤字脱字などの修正を行ったものです。) 

午後1時55分 再開
▼○議長(足立義明君)▽ 所定の出席がありますので、再開します。
 休憩前に引き続いて一般質問を続行します。
 続いて、杉村宏議員の一般質問を許します。
 杉村宏議員。
▼○6番(杉村 宏君)▽ ただいま議長の許可をいただきましたので、通告の順に従い質問させていただきます。
 岩美町の執行部の皆様、議員の皆様、傍聴の皆様、そしてこの一般質問を録画放送で見ていただいている町民の皆様、このたびの質問は、救急搬送の実態、100円バス、医師負担の軽減、医師住宅の4件でございます。どうぞよろしくお願いいたします。
 なお、このたびも生放送するに至りませんでした。まことに申しわけございません。
 それでは、質問に入らせていただきます。
 質問事項の1番目、町内の救急搬送の実態について、町民の皆様との共通の理解としたいというふうに考えております。
 質問要旨の1番目ですけれども、町内から119番通報を行った場合、町内各地区の位置や居住環境によって、岩美消防署から救急車が到着し、搭乗されている方による応急対応が行われるまでの時間は異なるというふうに思っております。町内各地区で東地区、田後地区、網代地区、大岩地区、小田地区、蒲生地区において、距離としてはそれほどでない場合であったとしても、人力で担わなければならない場合もあると思っております。より時間を必要とする住居において、救急車搭乗者による応急対応が行われるまでの時間及びその後、岩美病院搬送に必要とする時間はどの程度というふうに把握されておられますでしょうか。いずれも積雪時等の特別な状況ではなく、一般的に想定される時間でお願いしたいというふうに思っております。よろしくお願いします。
▼○議長(足立義明君)▽ 総務課長。
▼○総務課長(村島一美君)▽ 町内から119番通報を行い、町内各地へ応急対応が行われるまでの時間と、岩美病院に必要とする時間というご質問でした。
 この件につきまして岩美消防署に確認をいたしました。消防署から町内各地への出動から現場到着までの時間ということで聞いた内容でありますが、東の陸上地区でありますが、こちらが到着までが約10分、こちらは陸上公民館でということでした。また、田後地区におきましても約10分、網代地区が8分、大岩地区ということで、こちらは大谷4区ということではございましたが、約4分、小田地区がこちらは小田集落ということで約10分、また蒲生地区の鳥越集落でありますが、こちらは約22分ということでございました。
 またそれから、各現場から岩美病院への搬送に要する時間ということでも消防署のほうに確認しております。こちらは先ほどの東地区の陸上公民館からですと、岩美病院までは約12分、また田後地区からですと約12分、網代地区からですと約11分、大岩地区の大谷4区からですと約7分、小田地区の小田集落から約14分、蒲生地区の鳥越集落から約20分ということで回答をいただいております。
 以上でございます。
▼○議長(足立義明君)▽ 杉村議員。
▼○6番(杉村 宏君)▽ 東地区におきましては陸上の公民館ということでございますけども、やはりここはどうなんでしょう。私は田河内をこの中では想定しておったりもいたしますし、それから田後地区、網代地区におきましては、先ほども少し申し上げましたけれども、人力で担わなければならないような距離もあると思っておりますけど、先ほど田後は10分と12分、網代は8分と11分、そういった想定でよろしいかということの確認をさせていただきたいと思いますし、また小田地区におきましては、小田地区の小田集落ということでございますが、大坂にも居住されておられる方はおられますし、唐川も町内でございます。その辺のことの把握はしておられないでしょうか。
▼○議長(足立義明君)▽ 総務課長。
▼○総務課長(村島一美君)▽ 田後地区、網代地区の人力につきましては、そのような消防署のほうに問い合わせの仕方をしてないということもございまして、ちょっとその時間は持っておりません。
 また、小田地区の唐川、また大坂につきましても、小田地区、唐川も大坂も集落ではありますが、実際に居住されている方が1軒ということもございまして、小田集落のほうで答えられたのかなというふうに思っております。
▼○議長(足立義明君)▽ 杉村議員。
▼○6番(杉村 宏君)▽ 答えられた消防署のほうは、そういった把握かもしれませんけど、聞くほうの岩美町役場としては、そういった田河内だとか唐川、仮に1軒だとしても、そのことを聞かないという姿勢が私は大変問題だと思いますけども、いかがですか。
▼○議長(足立義明君)▽ 町長。
▼○町長(西垣英彦君)▽ 問い合わせの姿勢についてご質問がありましたけれども、我々としては一般的な部分ということで捉えさせていただいておるところであります。また、どこであろうと、やはり道路から奥まった狭いところについては、人力で運搬をする以外、手がないもんですから、そういったことまでどこからどこまでという想定をした聞き方はしてないところであります。姿勢の問題だと言われれば、それまででありますけれども、そういったことでご理解をいただきたいというように思っております。
▼○議長(足立義明君)▽ 杉村議員。
▼○6番(杉村 宏君)▽ 私、一般質問の通告書の中に、時間的以遠住居におけるというような表現をしております。認識の違いということでこの部分は終わらせていただきますけれども、田河内の方や唐川の方、それから田後地区や網代地区の奥まった、本当に人で担いでいかなければならないような、かつては田後の大火もありました。そのときのことを話しておられた方もございますけれども、そういった一番時間的に応急対応が難しい、時間がかかるような場所のところを考えながら、この応急対応等救急搬送については私は考えていかなければならないというふうに思っております。あえて岩美町の中心である役場等のある浦富とか、その辺のこと、それから岩井地区もここの中には入れておりませんけれども、やはり時間的に以遠のところの住民の方はちゃんと町としては把握すべきだと。そういうふうな姿勢で私は行きたいというふうに思っております。
 次に、質問要旨の2番目でございますけれども、岩美病院での救急対応が困難な場合は、鳥取市の各病院、大体の場合は県立中央病院なのかなというふうに思っておりますけれども、岩美病院から中央病院に向かおうとする場合、それに要する時間というのはどの程度というふうに考えておられますでしょうか。
▼○議長(足立義明君)▽ 総務課長。
▼○総務課長(村島一美君)▽ 岩美病院から県立中央病院に搬送に要する時間ということでご質問いただきました。
 こちらも岩美消防署のほうに確認いたしました。岩美病院から県立中央病院までの搬送時間は約16分とのことでございました。
▼○議長(足立義明君)▽ 杉村議員。
▼○6番(杉村 宏君)▽ 今月6日に開催された全員協議会の中で、公立・公的病院の再編・統合等にかかわる病院名の公表についてとして報告があり、その中でB項目として、構想区域内に一定数以上の急性期の診療実績を有する医療機関が2つ以上あり、かつお互いの所在地が近接し、自動車による移動時間が20分以内の距離に該当すると説明を受けております。全員協議会でも質問させていただきましたけれども、冒頭申し上げたとおり、町民の皆様との共通理解を深めたいというような意味から同じように質問させていただきますけれども、今説明を受けた16分というのはこのB項目の20分以内に対応する時間というふうに理解してよろしいんでしょうか。
▼○議長(足立義明君)▽ 病院事業管理者。
▼○病院事業管理者(平井和憲君)▽ 病院のほうから答弁をさせてもらいます。
 全協の中で公立病院・公的病院の再編・統合の説明をさせてもらったわけでございますけど、そういう中で厚生労働省が用いた物差しの中に20分以内に急性期を持つ病院が2つ以上あるということであって、それでその根拠というものが何で20分かという部分は、厚生労働省の説明の資料の中では、最も近い医療機関までの移動時間を比較したところ、94%の医療機関が20分以内の別の医療機関が存在していたという程度のことしかありませんので、それが今言ようる16分に該当するかどうか、もともと厚生労働省の20分という部分の根拠がこの程度しか私どもは承知しておりませんので、それは該当するっちゃあ、そういうことになるんだろうと思っております。
▼○議長(足立義明君)▽ 杉村議員。
▼○6番(杉村 宏君)▽ 先ほどの各地区の時間で申しますと、町内の住居、時間的に一番遠いところで言うと鳥越ということになりますので、鳥越まで岩美消防署から行く時間が22分、そして岩美病院までそれから引き返してくるのが20分、合計で42分でございますけれども、その後、中央病院に向かわなければいけないような場合には、それに加えて16分を必要とすると、そういう町内救急搬送の時分というか時間が必要であると、そういった実態であるというふうに理解をいたしました。
 それでは、質問要旨の3番目に移りますけれども、ドクターヘリでの対応を町内では聞いたことがないわけでございますけれども、ドクターヘリで対応する時間というのはどのように想定されておりますでしょうか。つまり、通常の救急車での対応では、救急対応に遅延する見込みがあるからこそヘリコプター利用を判断するということになるんでしょうけど、それがどの程度以上の時間が必要と見込まれるからヘリコプター利用となるということになるんじゃないかと思います。比較してヘリコプターの出動を判断なされるものと思いますけれども、今説明を受けた時間と町内においてドクターヘリによる時間とは、時間等を比較してどのように把握されておられるかを、お考えをお伺いいたします。
▼○議長(足立義明君)▽ 総務課長。
▼○総務課長(村島一美君)▽ ドクターヘリでの対応を町内では聞かないが、時間等を比較してどうかということでございました。
 ドクターヘリは救急医療に必要な医療機器を備えてございまして、医師、看護師を乗せて救急現場へ緊急出動する専用のヘリコプターです。治療開始までの時間を短縮し、救命率の向上と後遺症の軽減を図ることができるのが大きな特徴と言われております。鳥取県東部の1市4町は、豊岡病院が運航するドクターヘリの運航範囲であり、町内から豊岡病院までの飛行時間はおよそ10分程度でございます。ドクターヘリの出動判断は、主に東部消防局の指令センターが通報された内容から判断して行っております。また、救急隊が現場で判断し、出動要請する場合もございます。平成30年度中の岩美町内でのドクターヘリの出動要請件数は20件でした。このうち4件が現場での容体の判断等により搬送をキャンセルしております。ですから、実際の搬送は16件ということでございました。
 以上でございます。
▼○議長(足立義明君)▽ 杉村議員。
▼○6番(杉村 宏君)▽ 先ほどもちょっと申しましたけど、町内でのドクターヘリの対応は聞いてないというふうに申しましたけれども、それは私の認識のなさということだったと思います。必要に応じて町内でもドクターヘリが実績として16件あるんだと、そういうふうな理解をさせていただきます。多分、多分といいますか、先ほどの時間等を勘案してヘリの出動をすべきということになったのだと思います。そのような救急対応を今後もお願いしたいというふうに思います。
 このドクターヘリ体制の維持のための町の負担というのについてもよろしくお願いいたします。
▼○議長(足立義明君)▽ 総務課長。
▼○総務課長(村島一美君)▽ ドクターヘリの体制維持のための町の負担はというご質問でございました。
 ドクターヘリの運航に係る費用につきましては、県から事業主体であります関西広域連合に対しまして、利用実績に応じた負担金を支払っております。ということでございますので、町の負担はございません。
 ちなみにでございますが、今年度の県の当初予算の要求額で申し上げますと、約760万円ということになっております。
▼○議長(足立義明君)▽ 杉村議員。
▼○6番(杉村 宏君)▽ 確認ですけれども、30年度16件のドクターヘリの出動を岩美町の方にも受けていただいたということですが、岩美町負担としてはないということでよろしいんでしょうか。
▼○議長(足立義明君)▽ 総務課長。
▼○総務課長(村島一美君)▽ 再度、町の負担はということでございますが、町の負担はありません。
▼○議長(足立義明君)▽ 杉村議員。
▼○6番(杉村 宏君)▽ 県が負担されておるということで、広域的な応急対応ということで広域的な自治体の負担ということではないかなというふうな受けとめをさせていただきます。
 それでは、質問事項の1番目はこれでおしまいにさせていただきます。
 質問事項の2番目でございますけれども、100円バスを新年度から導入すべきではないかと、そういう立場で質問させていただきます。
 日本の各所でさまざまな生活移動手段確保の方策が試みられており、いろいろな世代において適する交通手段を確保することは、特に地方において各自治体の大きな責務となっています。当町でも町民の方々の高齢化が進み、運転免許自主納の加速化もあり、町内公共交通は期待されております。そして、その切実の度合いは増しているというふうに受けとめております。
 そして、昨年、町内公共交通に関するアンケートに多くの町民の皆様は答えられ、その対策に期待されながらも、町行政からの提案はいまだなされておりません。しかしながら、住民によるマイカー送迎とバス、タクシーを組み合わせたMaaSの実証実験や、県内でも住民ドライバーの有償運送実証実験や貨客混載など、移動革命として試されており、また試されようとされていますけれども、岩美町に合った理想的な対策を示すことはなかなか困難であろうというふうに考えております。
 そのような状況にありながらも、何らかの対策、対応を構築するまでも含めて、新年度から町内バス利用料金を100円均一とすることに踏み切るべきだというふうに考えておるところでございます。
 質問要旨の1番目でございますけれども、平成30年度岩美町の交通実態に関するアンケートを本年5月に担当常任委員会で報告され、その際の説明では、6月中にはバスやタクシー事業者などの交通事業者や地元代表者との協議を行うと説明されましたけれども、その後、どうなっておりますでしょうか、お伺いいたします。
▼○議長(足立義明君)▽ 町長。
▼○町長(西垣英彦君)▽ 交通実態に関するアンケートを受けて、交通事業者や地元代表者との協議、どうなったのかということについてであります。
 実態調査アンケートでは、本数が少ない、運賃が高いといったダイヤや運賃に対する意見、乗客の少ないバスの現状に対して小型化であったり、予約式の運行といった効率化に対する意見、道の駅や鳥取市内を目的地とするルートの検討に対する意見、こういったことが数多く上がっておりました。このアンケートの結果を受けまして、民間路線バスの運行、町営バスの委託をしております日本交通とルートの変更や増便、バス料金の定額制導入に対する可能性、予約式運行による効率化といった点に関して意見交換を行ったところでございます。意見交換の中では、人員不足で路線の増加や便数の増加は困難であること、料金体制の変更については、距離に応じて料金を決定する方式であり、岩美町の地域を定額とすることは困難であること、また予約式運行については、予約に対する人員配置が必要となり、経費の削減にはつながりにくいといったような意見でございまして、現行の運行以上に利用者の利便性を低下させない、よい提案、これが見出せない状況でございます。また、タクシーをバスのように運行することであったり、夜間対応についてタクシー事業者に聞き取りを行いましたけれども、人員確保や採算が厳しく、また夜間対応については、現状の需要数では採算がとれないといったような内容でございました。
 アンケート結果で出された要望や課題に対して町としていまだ具体的な取り組み案が示されておりません中で、地元代表者との協議、これにつきましては大変申しわけございませんけれども、実施ができていないというのが実情でございます。
▼○議長(足立義明君)▽ 杉村議員。
▼○6番(杉村 宏君)▽ 委員会の説明の中で、地元代表者というのは町内全域、町営バスの路線の地元だけではなくて、そのほかの地区も含めるんだというご回答だったと思っております。そういった方々に対しては、今町長が言われた検討内容等については、全くまだわかられないことはありますけれども、その辺のことは今の地元代表者との協議の中で現状そういったところまでの説明等はされるべきではないんでしょうか、いかがですか。
▼○議長(足立義明君)▽ 町長。
▼○町長(西垣英彦君)▽ アンケート結果につきましては、広報等でお知らせをしておるところではありますけれども、おっしゃられた現状説明に出向くべきじゃないかということでございます。
 やはり方針等示せれてない段階の中で、現状をただ単に説明するということのみで出向くということは現段階ではやっておらん状況であります。
▼○議長(足立義明君)▽ 杉村議員。
▼○6番(杉村 宏君)▽ 現段階では方針がしめせれてないということで、説明はできかねるということのようでございますけれども、そういったことになるのかなということも理解せんでもないですけど、質問要旨の2番目として、では町行政が示す方針案の作成というものや提案というのはいつごろをめどとして行われるのか。もしくは冒頭申し上げたとおり、この交通に関する町民の切実度の度合いというのは強くなっておると思っておりまして、提案を行わなければならないと考えられる時期というものあろうかと思います。いろいろな問題はあるかもしれませんけど、一遍に理想的なことをということではなくて、ご提案される内容の時期はいつごろを考えておられるかをお聞きいたします。
▼○議長(足立義明君)▽ 町長。
▼○町長(西垣英彦君)▽ 方針案の作成時期や提案時期についてのご質問でございます。
 アンケートの結果をもとにしました方針案の作成、提案につきましては、動きを早く進めるべきではございましたけれども、いまだにできず、遅くなっておりますことを改めておわびを申し上げさせていただきたいというように思っております。
 バス運行の見直し、改善に当たりましては、利便性と経済性のバランス、この両方を考える中では、やはりできる限り現状の定期路線バスを維持していきたいというようには考えておりますけれども、アンケートで出されましたさまざまな要望に応える具体的な方針や有効な手だてが現段階で見出せておらず、また方針案検討の進め方にも行き詰まっているというのが現状でございます。改めてまして、今後具体的な進め方について議会ともよく相談をさせていただきたいというように思っております。
▼○議長(足立義明君)▽ 杉村議員。
▼○6番(杉村 宏君)▽ 実施されたアンケートの結果につきましては、ほぼ想定できるものであるというふうなご意見もございます。それは総務教育常任委員会が本年7月16日に行った各地区代表者の方の意見交換会でもそのようなご意見をいただいております。アンケートする前から、大体の問題や町民の皆様は大体承知はなされておるんじゃないかというふうに私は思っております。今のところ、いつごろご提案をいただけるということについては時期が今の段階で示せるときではないということのようですけれども、先ほど料金の定額制の可能性についてもなかなか難しいというご答弁がありましたが、冒頭にも申し上げたとおり、それも検討されてきたということでしょうけれど、質問要旨の3番目に移りますけれども、本年9月の決算審査委員会の中で町営バスの100円均一料金の検討は行っていないとされています。内部検討そのものは100円バスに限らず、検討すること自体、大いにやればいいと思いますけれども、100円バスの検討は行っていないということでございました。この100円バスについて種々な移動革命と呼ばれている方法に、岩美町が理想的な手段に移行しよういうことに至るまでの暫定的な手段だと私は考えておりますけれども、暫定的な部分もある手段だと思っておりますけど、町営バスの料金を100円均一にした場合のメリット、デメリットをどのように考えておられますか、お聞きします。
▼○議長(足立義明君)▽ 企画財政課長。
▼○企画財政課長(田中 衛君)▽ 杉村議員のほうから100円バスを導入した場合のメリット、デメリットのお尋ねでございます。
 100円バスとした場合のメリットにつきましては、運賃形態が簡素化されるということで、住民の皆さんにはわかりやすくなる、100円一本の料金であるということでわかりやすくなるということがございます。また、料金が現在の最低運賃の160円より安くなるということで、気楽に乗っていただけるような部分で利用者の増加という部分も若干考えられるのではないかというふうに考えております。
 ただ、デメリットにつきましては、やはり運賃収入というのは現在よりも減少するということが見込まれますし、そうなりますと町の負担増が予想されると、町の持ち出しが増加することが予想されるということでございます。
 また、先ほど町長が申し上げましたが、日本交通との協議の中で民間路線バスの料金変更がなかなか難しいということでございますので、民間路線バスの料金変更ができない場合、町内における地域間格差、民間の路線バスが走っている地域と町営バスの地域との住民の地域間格差が生じるというデメリットがあるものと考えております。
▼○議長(足立義明君)▽ 杉村議員。
▼○6番(杉村 宏君)▽ メリットは確かにわかりやすくて、100円ということで、また100円になると気楽に乗れるということもございます。言われるとおりだと思いますし、それから町の持ち出しが増えるということにつきましては、9月議会のときの決算審査で質問させていただいたときに、30年度の決算では、2万9,758人のご乗車をいただいて、仮に100円バスなら297万円の収入にとどまると。収入の決算額の650万円との353万円が減額になりますけども、その減額された353万円の減収分の8割は国の特別交付税措置になるというご答弁もいただいておりますので、特別交付税措置のことだけ考えられば、減収となる353万円の2割分が町の持ち出しになると、そのように考えてよろしいですか。
▼○議長(足立義明君)▽ 町長。
▼○町長(西垣英彦君)▽ 制度上はそういった理解をしていただければいいかというように思っております。
▼○議長(足立義明君)▽ 杉村議員。
▼○6番(杉村 宏君)▽ 先日の日本海新聞だったと思いますけれども、鳥取市における100円バスであるくる梨は、利用者数が累計で500万人、そして昨年1年間は過去最高となる39万人の方々がご利用なされているようでございます。多くの市民の方に利用されているようで、評判もいいように聞いております。ただ、私はその経営の内容について承知をしておりません。どのような事業でも、また公共団体が行うにしても財源等の見通しが一定程度可能でなければ持続することは困難を伴います。財源もある程度明らかにしつつ検討したいと思っております。先ほど町営バスについては、計算上ですけれども353万円の減収の2割の部分が新たに町の負担となるということは、これは決して難しい話では、町営バスだけで考えれば難しい話ではないというふうな理解を私はしております。
 ただ、先ほどのデメリットの中で、日本交通の距離、民間バス路線の料金一律にはできないということで、地域間格差という発言でしたけど、地区間格差というか、そういったこと、それについてもまた私も意見がございますので、進めたいと思います。
 質問要旨の4番目でございますけれども、町営バスの100円料金の移行は料金のみの変更であるため、提案権のある町行政が行おうと思えば、料金に関する条例改正が岩美町議会で可決されるならば、新年度からの実施も可能でございます。繰り返しになろうかと思いますけども、私は先ほどのデメリットを勘案しても町営バスについて、100円の料金移行ということは実施すべきだと考えますけれども、改めて町長のお考えをお願いいたします。
▼○議長(足立義明君)▽ 町長。
▼○町長(西垣英彦君)▽ 町営バスの100円料金の移行について新年度から実施すべきだということでございました。運賃を100円とする案につきましては、バス運行の見直し、改善に係る手法の一つであるというようには思ってはおりますけれども、やはり町の負担増が想定がされるということ、それから町営バス路線と民間バス路線との料金において料金体系が大きく異なってくると、発生するというようなことがあり、あわせて競合する区間の整合性等についてもとれなくなるということも考えられますので、現段階では考えてないところでございます。
▼○議長(足立義明君)▽ 杉村議員。
▼○6番(杉村 宏君)▽ 現段階では考えてないという明確なご答弁でございました。質問要旨の5番目に移りますけれども、町内を運行する民間バス路線において、岩美駅または岩美病院を起点として南側、西側とも町内部分は100円均一にしていただいた場合のメリット、デメリットをどのようにお考えでしょうか、よろしくお願いします。
▼○議長(足立義明君)▽ 町長。
▼○町長(西垣英彦君)▽ 民間路線バスの町内部分について100円均一とした場合のメリット、デメリットについてのお尋ねでございます。
 先ほど申し上げましたとおり、民間路線バス事業者からは100円均一とするような定額制といいますか、定額制の料金改定は困難であるというように伺っておりますが、メリット、デメリットについてあえて申し上げますと、やはり先ほど申し上げた町営バスと同じようなことが想定されるのじゃないかなと。具体的にこれについてメリット、デメリットはということで考えたことはございませんけれども、現段階ではそういったことが想定されるんじゃないかなというように思っております。
▼○議長(足立義明君)▽ 杉村議員。
▼○6番(杉村 宏君)▽ 100円均一にした場合、通常料金との差額部分というのは年間どれぐらいの程度と計算できますでしょうか。
▼○議長(足立義明君)▽ 企画財政課長。
▼○企画財政課長(田中 衛君)▽ 民間路線バスが100円均一とした場合、どれぐらいの町として料金補填が必要かというご質問だったと思います。
 これにつきましては、現在、岩美地域のみの定額とする場合のことですけれども、それを導き出す資料がございません。岩美地域内で乗りおりする人員の把握というのができておりませんので、日交さんにもお尋ねをいたしましたけれども、数字が出せないので、補填額も算出できないというのが実態でございます。
▼○議長(足立義明君)▽ 杉村議員。
▼○6番(杉村 宏君)▽ 路線バスの利用実態調査というのは毎年行われておると思います。そして、本日の冒頭にも総務教育常任委員長から行政視察の報告がございましたけれども、長野県の飯綱町においては、飯綱町から町境を越えて長野市までの民間路線バスに対して、飯綱町内は均等額の200円の部分に抑えておると。そして、その距離に応じた料金との差額の部分については、飯綱町は長電バスというところにお支払いをされておられます。長電バスと飯綱町というような、それもその利用実態に基づいて算出されておられるわけですけれども、岩美町と日本交通の場合は、それは算出できないと、そういったことでよろしいんでしょうか。そのときの視察にも田中課長も一緒に行かれたわけでございますので、その辺のことも質問されたように思います。長野でできて鳥取でできない理由を教えていただきたいと思います。
▼○議長(足立義明君)▽ しばらく休憩します。
            午後2時37分 休憩
            午後2時39分 再開
▼○議長(足立義明君)▽ 所定の出席がありますので、再開します。
 休憩前に引き続いて一般質問を続行します。
 企画財政課長。
▼○企画財政課長(田中 衛君)▽ 杉村議員のご質問にお答えさせていただきます。
 先ほど本町の総務教育常任委員会で視察をした長野県の飯綱町の例を出されてご質問いただいたわけでございます。飯綱町では、飯綱町の中心部から長野市へ行く路線バス、これの部分の町内の乗りおりを200円という形の定額にしております。これは長野電鉄のバスの会社のご協力によって、これをカウントした数字をもってその部分の補填をしておるというのだというふうに聞いております。ですから、現在の段階で町内の乗りおりする人間どれぐらいのいるのかという部分についてはちょっと先ほど申し上げたとおり把握できていないということでございますし、先ほど申された利用実態調査、日本交通が年に1回、1日だけ全ての便の利用実態の調査を行っております。ただ、これは365日のうちの1日だけでございまして、それを全体に広げてカウントするということはしておりませんで、これは国庫補助を申請するための数値として利用しておるものでございまして、全体の町内での利用者数というのはこの中でははじき出すのはちょっと無理があるかというふうに考えておるとこでございます。
▼○議長(足立義明君)▽ 杉村議員。
▼○6番(杉村 宏君)▽ 私、町内100円バスにつきましては、今申し上げておりますけれども、この一般質問で取り上げたのは初めてでございまして、5年前というか6年前というか、初めて選挙に出させていただく前から考えて、時々何かで言ってましたけれども、やはり一番のネックは地区格差があってはならないということを考えております。町営バスが100円で、民間バスが先ほどの話のような、鳥越地区だったら500円とか600円とかというようなことになってもらっては困るんだということから、今までずつと一般質問などでは取り上げることがありませんでした。ただ今回、飯綱町の例もあって、長野でできるのであれば、岩美町における民間路線バス会社である日本交通のご協力もそういった料金についてはいただければというふうに思っておるところでございまして、この質問の冒頭のほうにも申しましたけれども、なかなか交通体系のことについては難しい部分があるけれども、暫定的な部分もあるかもしれないけど、こういった100円バスに踏み切るべきだと、そういった姿勢でございます。
 この部分の最後でございますけども、同じことになろうかと思いますが、質問要旨の6番目でございますけれども、民間バス路線の料金変更の協議を早急に行うべきと私は考えております。今申し上げた日本交通のご協力もいただきたいというふうに思っておりますけども、町長いかがでしょうか。
▼○議長(足立義明君)▽ 町長。
▼○町長(西垣英彦君)▽ 料金変更の協議を早急に行うべきだということでありますけれども、事業者のほうから路線バスの料金変更は困難というように伺っておりますので、協議については考えていないところでございます。
 また、暫定的に踏み切るべきだというような議論もございますけれども、やはり一旦これを行った場合、後になって1年後、2年後に、またもとに戻しますよということになったら、非常に住民の皆さんにも負担感が増すような格好になろうかと思います。やはり全体的な部分でどうあるべきかという部分を示されてない、何で示してないんだと言われれば、大変申しわけないところではありますけれども、やはりそういったことをまずいろいろと議会の皆さんとも相談をし、住民の皆さんとも相談をしながら検討していくべきだなというように思っているところであります。
▼○議長(足立義明君)▽ 杉村議員。
▼○6番(杉村 宏君)▽ 町民に見える行政の動きをしていただきたいというふうに私は思っております。
 それでは、質問事項の3番目、岩美病院医師の負担軽減をに移らせていただきます。
 岩美病院の救急医療は4,000万円の赤字であり、その負担は当町が行っております。また、医師等、医療従事者の人的負担も大きいものと捉えています。一方、美方広域消防本部の統計によりますと、2018年に新温泉町から鳥取県内の救急病院に搬送された人数は284人で、同町の搬送総数が743人であることから、4割弱を占めているとされています。そして、鳥取県側でそのうちの多くを岩美病院が受け入れられているものと思います。岩美町の病院の決算資料によりますと、夜間の診療のうち深夜帯における診療は326件で、前年度より39件増えていました。また、救急受診患者のうち、新温泉町からの受診の割合は28年度が15.3%、29年度が15.4%、30年度が17.1%と、年々増加しており、約7分の1の割合でございます。
 兵庫県内において、岩美病院の近隣の病院である浜坂病院は救急医療を行っておられないというふうに聞いております。現状を踏まえて浜坂病院から週1回程度の当直医師の派遣を受け入れたいというふうに私は考えておるところでございます。その際の派遣に係る費用は兵庫県側にご負担願いたいとも併せて思っております。町長のお考えはいかがでしょうか。
▼○議長(足立義明君)▽ 岩美病院事務長。
▼○岩美病院事務長(前田一朗君)▽ ただいま杉村議員から救急医療に関連するご質問をいただきました。
 初めに、岩美病院におけます新温泉町の方の時間外の受診状況、それから浜坂病院の救急体制につきましてご説明を申し上げます。
 先ほど議員も申されましたが、平成30年度の実績ですが、夜間・休日の受診者数は2,576人です。そのうち新温泉町の方は440人、30年度の割合では17.1%でございます。
 次に、近隣の浜坂病院の救急対応についてでございますが、浜坂病院も救急告示病院の認定を受けておられます。ホームページですとか、病院の広報紙でお知らせをされておりますが、救急対応時間は午後10時まででございまして、かかられる前には事前に電話での問い合わせを依頼されております。入院医療機関でございますので、当然当直医は確保されておりますが、平日以外は外部の医師に診療応援を依頼されているようでございます。
 説明は以上でございます。
▼○議長(足立義明君)▽ 町長。
▼○町長(西垣英彦君)▽ 浜坂病院から当直医師の派遣受け入れと費用負担についてのご提案でございます。
 浜坂病院が当直医師を派遣するだけのマンパワー、これを持ち合わせているかどうか、これについては他の病院のことでありますので、私どもにはわかりかねるところでありますけれども、今現在、地方のどの病院も医師不足ということでありまして、果たして本当に派遣ができるんだろうかということも思っているところであります。
 救急告示病院は、●      ●の違いによります患者数の多い少ない、こういったことでその対応や交付税の額が変わるというものではありませんし、また医療は道路等の開設のように受益負担が考慮されるというものではなく、受診した患者数の状況によって他の自治体や病院に負担を求めるというものではないというように思っております。したがいまして、ご提案のような考え方、これは持ち合わせておりません。
▼○議長(足立義明君)▽ 杉村議員。
▼○6番(杉村 宏君)▽ 岩美病院は、医師確保のため鳥取県に対する要望で、北但馬地域の夜間救急体制が十分機能しておらず、岩美病院の医師の負担が大きく、限界に近い状態で診療に当たっていると要望書の中で明記されております。私は、平成29年3月の質問で、岩美病院の負担を北但馬自治体と認識共有が必要だとする趣旨で質問し、当時の町長は、実態は十分承知していると答弁なされました。そのことについてはつまり今、西垣町長は、そういった受益負担等を考慮して自治体等に負担を求めることは考えていないということでございましたけれども、北但馬の自治体とこういった岩美病院の救急医療が4,000万円の赤字であり、そしてマンパワー的にも非常に苦しいんだと、浜坂病院も苦しいかもしれませんけど、岩美病院だって苦しいんだと、だからこそドクターの方に来ていただきたいという要望を県に出しておられるわけです。この実態についてを北但馬の自治体の新温泉町なり、香美町なりでしょうか、首長さん方と共有していると、そういうふうな認識でよろしいんでしょうか。
▼○議長(足立義明君)▽ 町長。
▼○町長(西垣英彦君)▽ 兵庫県の自治体の首長と市長と、岩美病院の救急実態について共通認識を持っとるかどうかということであります。
 香美町についてはわかりませんけれども、新温泉についてはかなりの部分で岩美病院に新温泉町の町民の皆さんが救急等の受診に来ておるという実態は新温泉の町長も承知をしておられて、感謝をしておられるというのが実態であります。
▼○議長(足立義明君)▽ 杉村議員。
▼○6番(杉村 宏君)▽ 医療を取り巻く環境も非常に苦しいものがあって、国が今後の見通しなどもなかなか難しいということから、さきの424病院の公表等にも踏み切ってしまっとるわけですけれども、そういった岩美町の町民の方々の負担で4,000万円なりの赤字を補填しているんだと。そして、新温泉町の町長は感謝をしておられるということも、それはわかりますけれども、町民の負担であるという部分については、もっと私は真剣に考えるべきではないかと思います。医療については地域的な、医療というか、因幡の圏域を超えて但馬の北部も広域的なゾーンであるということであるならば、そういった県境を越えた部分での対応ということも私は検討すべきだと、そのように考えております。意見の相違ということで、ここについてはおしまいにさせていただきますけども、もしありましたらお願いします。
▼○議長(足立義明君)▽ 町長。
▼○町長(西垣英彦君)▽ 岩美病院の救急対応という部分については、やはり町民の皆さんの負担でも行っておるというのは私自身も十分承知をしているところでありますけれども、先ほども申し上げましたけれども、やっぱり受益負担が考慮されるというようなものではないというように思っておりますし、また岩美病院が救急告示病院として医療を行う部分において費用の面においては、例えば新温泉町の町民の皆さんが岩美病院の受診をしようがしまいが、やはりかかるものと、費用としては同じ額がかかっておるものと、ただドクター負担という部分ではやっぱり過重になっておる部分というのはあるかもしれませんけれども、費用面については同じようにかかるものというように私は認識をしているところであります。
▼○議長(足立義明君)▽ 杉村議員。
▼○6番(杉村 宏君)▽ 町長の答弁がありましたもんですから言いますけども、同じように費用はかかるということについては、人的な部分はそうかもしれませんが、細かいことを言えば薬剤費など、全く同じということではないというふうにも思っております。これは結構でございます。
 それでは、質問事項の最後でございますけども、質問事項の4番目、岩美病院管理の医師住宅は民間払い下げをすべきではないかということに移らせていただきます。
 岩美病院の医師住宅の今現在の実態の説明を求め、民間払い下げを考えたいところでございます。
 質問要旨の1番目ですけれども、岩美病院の医師住宅の棟数と、その利用実態はいかがでございましょうか、お願いいたします。
▼○議長(足立義明君)▽ 岩美病院事務長。
▼○岩美病院事務長(前田一朗君)▽ ただいま杉村議員から、医師住宅の棟数と利用実態についてお尋ねをいただきました。
 医師住宅につきましては、全部で5棟でございます。大字浦富地内に4棟、それから大字岩井地内に1棟でございます。
 浦富の4棟についてですけども、まず旧病院の向かい側の町営住宅に隣接するところに1棟、それから殿町に1号、2号として2棟ございます。最後、4棟目ですけど、駅前7区に1棟ございます。計5棟でございます。
 利用実態についてでございますが、浦富殿町にあります2棟につきましては、当院の薬剤師などの職員、それから実習に来られます看護学生、それから現代美術展の作家の方などが利用されておられます。この2棟以外は、少なくとも約10年間は利用実績がございません。
 以上でございます。
▼○議長(足立義明君)▽ 杉村議員。
▼○6番(杉村 宏君)▽ 岩井と駅前7区、10年以上使われていない住宅が3棟あると。10年以上というふうなご説明でしたけれども、これは例えば20年以上とか30年以上とかっていうことになるんでしょうか、どうでしょう。
▼○議長(足立義明君)▽ 岩美病院事務長。
▼○岩美病院事務長(前田一朗君)▽ 医師住宅の使用状況につきましてのご質問でございます。
 まず、旧病院の横の浦富の住宅でございますけども、これの最終使用が平成12年3月31日でございます。次に、駅前7区にございます医師住宅ですけども、こちらが平成21年11月30日まででございます。最後、岩井の住宅ですけども、平成15年3月31日までで終了でございます。
 以上でございます。
▼○議長(足立義明君)▽ 杉村議員。
▼○6番(杉村 宏君)▽ 一番最近まで使われたのが平成21年の駅前7区の部分ということで、これは10年以上ということになるんでしょうけれども、旧病院の近くのや岩井については平成12年、15年ということですから、20年ぐらいになるところですね。その駅前の分については平成12年ですから、ことしが平成で言うと31年、来年になると平成で言うと32年ですから20年ぐらいになると。岩井についても平成15年からということですので。これほどの長期の使用がされていない期間があるわけでございます。
 質問要旨の2番目に移りますけれども、岩美病院周辺においても医師住宅が必要と判断されて建設された時期から比べれば、民間の居住施設は増加しているものというふうに私は受けとめています。したがいまして、医師住宅の機能は、先ほどの空白の居住されていない期間等も考えて、岩美病院の近隣民間施設で代替できるのでは、必要があったときには民間の施設で代替できるのではないかというふうに考えますけれども、この利用されていない、今で言うと岩井と旧病院の近くのものと、それから駅前7区の3棟については民間払い下げを早急に行って、町内の土地や建物等の有効利用に資するべきではないかというふうに思いますけれども、払い下げの考えはございませんでしょうか。
▼○議長(足立義明君)▽ 病院管理者。
▼○病院事業管理者(平井和憲君)▽ 病院の宿舎のうち、利用実績のない3棟について払い下げをしたらどうかというご質問でございます。
 従来から医師等確保に当たり、問い合わせ等でよく宿舎のことを問われるもんですから、人材確保には宿舎は必要であるということで、病院のほうは所有してきております。現在に至っております。
 しかしながら、議員のご指摘のとおり、民間の施設も従来とは違ってたくさんできております。病院の派遣の先生も全て民間の施設に入っております。また、町外から来られた職員も民間の施設に入っておるというような状況でございます。5戸のうち、今言いましたように2戸以外の宿舎というのは、実績がないわけでございます。したがって、民間の施設でも代替えが可能ではなかろうかと思っております。病院が維持し続ける、そういう理由も近年はもうなくなっておるのではなかろうかと思っております。利用実績のない3戸については、取り壊しの検討を進めてまいりたいと思っておりますが、3棟のうち底地が病院が所有しておるものは、旧病院横の町営住宅に隣接している宿舎1棟のみです。ほかの2棟は借地であるため、原則として原状回復して土地所有者に返却を行うということになろうかと思います。
 なお、病院所有のもの、1棟ですけど、旧病院横の町営住宅に●住宅●しているものでございます。これについては関係課と利活用の協議をし、利活用がない場合には議員のご指摘のような民間への払い下げというものも検討してまいりたいというように考えております。
 以上であります。
▼○議長(足立義明君)▽ 杉村議員。
▼○6番(杉村 宏君)▽ ちょっと認識が私もしておりませんでしたけれども、借地であるということについては認識しておりませんでした。借地であるということは、この10年以上というか、20年というか、ずっと借地料をお支払いされてきたと、そういう認識でよろしいですか。
▼○議長(足立義明君)▽ 病院事業管理者。
▼○病院事業管理者(平井和憲君)▽ この借地の3棟については、賃貸借ではなしに無償の使用貸借です。したがって、借地料は、賃貸料ですか、該当のお金は払っておりません。
▼○議長(足立義明君)▽ 杉村議員。
▼○6番(杉村 宏君)▽ 借地料はないということで無償の賃貸借ということでございますけども、土地の所有者は民間の方でございますか、それとも町とか公共団体でございましょうか。
▼○議長(足立義明君)▽ 病院事業管理者。
▼○病院事業管理者(平井和憲君)▽ 3棟のうち2棟は町でございますし、1棟は社会福祉協議会です。
 大変失礼しました。3棟のうち1棟は岩美病院でございますし、1棟は町でありますし、残りの1棟は社会福祉協議会です。したがいまして、町と社会福祉協議会の部分を無償で使用貸借してきたということです。
▼○議長(足立義明君)▽ 杉村議員。
▼○6番(杉村 宏君)▽ どこが持っておろうが、町内の土地は有効活用を、民間の方が希望されるならばできるような体制にしておくべきだと私は思います。そこを仮に希望されるのであれば、町の所有だろうが、社協の所有だろうが、この20年ぐらいも、もう時間が終わりましたから終わりますけれども、20年以上も空白の期間があるということについては、相当私は疑問に思います。
 終わりにいたしますが、幾つかの質問をさせていただきましたけども、町行政が町民の皆さんの期待に応えているとは言いがたいような私は答弁だと思います。このことを申し上げてこのたびの一般質問を終わらせていただきます。どうもありがとうございました。
▼○議長(足立義明君)▽ 以上をもって杉村宏議員の一般質問を終了します。
 しばらく休憩します。
            午後3時5分 休憩

 なんとか、議会本会議の一部(一般質問)をネットで閲覧できるようになりました。
3カ月間のみの閲覧期間に相当疑問ですが、少し前進です。
 早速、視聴させていただきました。それなりにわかりやすい視聴しやすいページでありました。

 岩美町議会事務局長より次のようにメールいただきました。
「12月定例会一般質問の録画放送を、岩美町ホームページに掲載していますのでご確認いただき、議会放送に対する町民の方のご意見の取集に努めていただき、特別委員会で検証いただきますようお願いします。」

また、岩美町議会HPの記載では次のとおりでした。
 岩美町議会録画放送
※この動画放送は、外部サイトYouTube(ユーチューブ)を利用して配信しています。
 動画は、会議録を作成するまでの約3か月間ご覧いただけます。
 この録画は、岩美町議会の公式記録ではありません。

職員免職

2019年12月25日
 令和元年12月19日のブログで記載した岩美病院職員の窃盗に関して、当該職員を免職するとの電話連絡を頂きました。
 
 当該職員以外にも、責任者に対する処分が行われるようです。

追加:令和元年12月27日の日本海新聞に記事が掲載されていました。報道への提供資料が今後入手できればここに添付いたします。

 朗読会が行われました。
 勉強のための読み合わせを否定しません。いいことだとも思います。しかし、正式な議会の会議の中で行うことではありません。するなら、会議時間以外に行うべきです。

 令和元年12月19日午後1時40分から4時20分前まで、議会活動の在り方検討特別委員会が開催されました。
 田中克美委員長提案の議題は、町村議会議員の議員報酬等のあり方最終報告についてでした。
 
 報告書のむすびの中で
「議会・議員の魅力を示さない限り、報酬が増額しないし、なり手不足も解消できない。」
「議会改革の中にその不可欠な条件として報酬・定数を組み込むことが必要である。」
と示されています。

 いつも同じことを言っていますが、やることやってからその対価を議論すべきで、報酬については後回しであると発言いたしました。町議会は何か頑張っている、なかなかやるではないかなどと町民の皆様から一定程度認めていただけるような努力をすべきです。それを抑えて報酬論議を先行させている。

 議論の現場を観ようと思えばそのまま観え、他自治体では当たり前すぎる議会中継もまったく進展いたしません。
 諸々の会議の会議資料、会議録も公開されていません。
 定数の議論への着手は、まったく先が見えません。
 一般質問を行う議員は特定の議員に限られて、その実施は県内最低レベルです。
 会期中等における日当支給は議員報酬の趣旨から適切ではない。「問題ある支給」と報告書の中で明確な指摘がありながらも、いつまでも継続して支給している。
 議会基本条例の論議は一言もありません。
 この委員会は、本来期待されている機能を全く果たしておりません。 
  
 次回開催は、新年1月7日午後1時からとされました。

 令和元年11月1日に発行された、いわみ議会だより141号のP14・15に「挑む 議会と議員の自己改革」の表題で、議会活動の在り方を検討する特別委員会の検討内容が掲載されました。
 そのなかの最後に、「声をお寄せください」とういことで、「町民のみなさんの率直なご意見・ご提案をお持ちしています。連絡先は表紙の議会事務局へお願いします。」とされておりましたが、議会だより委員会が開催された本日現在で、ご意見等はいただけていないということでした。
 杉村宏委員としては、議会だよりの1ページを使用して記入用紙のようにして、町民の皆様の意見を頂きたいとする姿勢を明確にすべきであると述べましたが、委員会の意見とはなりませんでした。

 岩美町のキャラクター「いわみん」達。
かわいい彼らがポロシャツに貼り付けられて、岩美町をPRしてくれています。
クールビズ期間はなるだけ着用していました。3年ほど前までは。
 着用を止めたのは、岩美町議会の総務教育常任委員会の正式な場の中で、着用の注意を委員長から受け、継続して着用するなら懲罰の対象とするとされ、そこまで言われてめんどくさくなったためです。同委員会には当時の議長も所属されています。
 しかし、新築された中央公民館のホールの愛称が「いわみんホール」と町民の方の応募をもとに決まり、いわみん達は町内の市民権(町民権?)を得て、理解や支持を受けていると思います。町内の金融機関の方々も夏季を中心に着用していただいています。
 いわみんポロシャツを着用して何が悪いのでしょうか。
 本日、この次の総務教育常任委員会で提案したいと同委員会委員長に申し述べておきました。
(いわみん達の画像は、鳥取県岩美町のHPをご覧願います。)

特別職給与減額

2019年12月19日
 令和元年12月19日午前10時から12時前まで、岩美町議会本会議が開催されました。
 
 その中の議案に
「特別職の職員の給与に関する条例の一部改正について」があり、
提案理由は「岩美病院職員が窃盗により鳥取簡易裁判所に起訴されたことにより町民の信頼を損なったことに対し、町長及び病院管理者の監督責任を明らかにするため、給与を減額しようとするものであります。」とされています。
減額内容は「町長は、令和2年1月給料を10%減。病院事業管理者は同年1月から3月まで10%減」です。

 そもそも、この事象は町民の皆様は知らされていないことから、町民の信頼を損なっている状況にありません。
 議員も資料を受け取らせてもらえないまま口頭説明を受けただけであります。

 質疑、討論なく可決されました。

令和元年12月17日(火)午後2時前から70分弱、岩美町議会で杉村宏議員として、一般質問を行いました。
 傍聴は、3名の方でした。
 100円バスは行いません、岩美病院の当直負担は軽減できません、医師住宅は払い下げを検討するというような答弁内容でした。
 月末以降になると思いますが、議事録(未定稿)を、前回などのようにアップしようと考えています。
(掲載日時は、このブログと同じく、事象のあった日時にしております。)

なお、6名の議員の質問時間などはそれぞれ以下のとおりでした。
 全体時間、質問時間、休憩時間、差引(答弁時間)の順に記載しています。
 1番目、宮本純一議員(50分、27分、0分、23分)
 2番目、吉田保雄議員(42分、20分、0分、22分)
 3番目、橋本 恒議員(49分、23分、0分、26分)
 4番目、杉村 宏議員(69分、30分、0分、39分)
 5番目、森田洋子議員(44分、18分、0分、26分)
 6番目、田中克美議員(62分、30分、1分、31分)
なお、休憩時間は答弁準備のための休憩時間であり、質問を整理する時間は含めておりません。

 あまりにひどい会議内容で、終了後、脱力感満載で落ち込みました。
 議会を改革しようとする勢いを削がせるためのブラックホールのような集まりでした。
 町民の皆様。助けてください。どなたか傍聴いただけないでしょうか。

 令和元年12月10日午後1時から3時過ぎまで、議会活動の在り方検討特別委員会が開催されました。
 田中克美委員長提案の議題は、議員報酬と政務活動費についてでしたので、
 杉村宏委員は、またぞろ議員報酬の議論を行おうとしている、いつも同じことを言っているが、やることやってからその対価を議論すべきで、報酬については後回しであると発言いたしました。
 しかし、各委員から、委員長の提案のとおり進めるべきと発言があり、委員長提案の議題となりました。

 その議員報酬についてですが、ほとんどすべての時間が、印刷物の朗読を各委員順番に行うことに費やされました。
 議論を行う議会の会議として、あまりにひどい会議の進め方だと思います。あまりに上から目線で、教導を行っているようでした。
 杉村宏委員は、当惑して、言葉もあまり出せないまま進められ、各委員からも、異論の意見はありませんでした。

 次回開催は、12月19日の本会議等終了後とされました。
 また、朗読会が行われると思います。


 令和元年12月10日午前10時前から11時半過ぎまで、岩美町議会運営委員会が開催されました。
 それによりますと、12月議会の会期は、令和元年12月17日(火)~19日(木)で、17日(火)は一般質問6名、18日(水)は委員会、19日(木)は議案議決や陳情議決などです。

 17日の一般質問において、杉村宏議員は6人中の4番目なので、おそらく、午後2時前後から始まると見込まれます。
 また、最終日の17日に1件の請願を採決しますが、町政とは直接関係ない国政に関する請願で、今期の議員の中では、賛成・反対の討論が活発となることもあります。各議員の政治姿勢が現れますので、一般質問ばかりでなく、請願も傍聴いただけるとありがたいと思っています。
 なお、この度の一般質問も生中継が見送られています。技術的にはいつでも行えることだと行政側は言われていますが、何時まで経っても不透明です。
 以下は、議会運営委員会での主な事項です。

〇一般質問
 6名の議員が通告書提出。
 1番目、宮本純一議員、(1.人口減少に伴う集落対応、2.集落担当員制度の活用、3.ふるさと就職支援事業)
 2番目、吉田保雄議員(1.町内産業の目指している目標、2.活性化の具体的提案)
 3番目、橋本恒議員(1.町の業務改善、役場周辺の防災)
 4番目、杉村宏議員(1.町内救急搬送の実態は、2.100円バスを新年度から、3.岩美病院医師の負担軽減を、4.岩美病院管理の医師住宅は民間払い下げを)
 5番目、森田洋子議員(1.子育て支援の充実、2.男女共同参画推進)
 6番目、田中克美議員(1.424病院、2.町営住宅の連帯保証人制度廃止、3.国民健康保険証の交付等)

 今回、一般質問を行われないこととなった議員(議長を除く)の方々は、5名(柳議員、澤議員、川口議員、寺垣議員、升井議員、橋本議員)です。

請願案件
「日本政府に香港の「自由」「民主主義」を守る行動を求める請願書」
 杉村宏議員の意見:請願書にあるように、市民の自由や人権は脅かされているように感じており、それらを守ることは世界共通の認識であると考えている。しかし、そのために経済制裁に言及することはいかがか。趣旨採択に留めるべきと考えます。

選挙管理委員の選挙について
 選挙管理委員は4名で、欠員時のために補充員を4名、合計8名を議会が地方自治法に則り選挙して定めています。従来は選挙される方を議員が推薦していました。具体的には、岩美町9地区ある中で、岩井地区と蒲生地区を1つとし、他の7地区、合計8の地区ごとに、その居住する議員が候補者を推薦し、8名丁度の被選挙人を、町議会議員が選挙して決定していたものです。
 自治体で唯一の議決機関であることから、議会議員が選挙して定めることは、当然で、それしか選択肢はない。問題は、決める議員そのものが推薦を行っていることです。これでは、マッチポンプと言われても致し方ありません。議員が被選挙人擁立に係るべきではないと考えます。議員から離れた存在からの推薦が望ましいとおもいますが、現実には立候補もなく、自治会等にお願いせざるを得ないのではと考えている。
 しかし、主権者からの関心が低く、従来のやり方でも特段の問題も発生しておらず、異論も出ていません。
 議長等に対応を一任し、杉村宏議員としては釈然としませんが、従来どおり、議員が、各地区から推薦することとなりました。

 令和元年12月17日(火)に実施が見込まれる、12月定例会での一般質問を行うため、通告書の提出を本日行いました。通告書は別添のとおりで、4番目の提出だそうです。したがって、17日の午後の2番目ぐらいが見込まれます。
 なお、12名の議員の内、6名からの通告があるようです。
 どの議員がどのような内容の通告をなされたかは、明日の議会運営委員会で明らかになります。

杉村議員の通告した質問事項は4項目です。
1.町内救急搬送の実態は
2.100円バスを新年度から
3.岩美病院医師の負担軽減を
4.岩美病院管理の医師住宅は民間払い下げを
一般質問通告書(19.12定例会)( .pdf / 163.3KB )


 令和元年12月3日に、12月6日に開催予定の岩美町議会全員協議会の開催通知が以下のとおりありました。
 通知文は次のとおりです。
R1.12.6 全員協議会開催通知 (1)( .pdf / 90KB )
 内容は次のとおりです。
1.日 時 令和元年 12 月 6 日(金) 午前10時から
2.場 所 議会 全員協議会室
3 協議 事項
(1)学校給食共同調理場の施設改修について
(2)町営住宅網代団地の今後の方針について
4.報告事項
(1)中期財政見通しについて
(2)公共交通利用促進(ノルデ運動)について
(3)スクールバスの整備について
(4)マイナンバーカードの 普及促進について
(5)町道除雪について
(6)単町耕地事業について
(7)町道認定について
(8)公立・公的病院の再編・統合等に係る病院名の公表について
(9)その他

 なお、この全員協議会前に開催された委員会で報告等があった事項で、全員協議会で議題としない案件(資料配布のみ)は、次のとおりです。
 プレミアム商品券事業、有害鳥獣駆除事業、農業用機械等支援事業、定置網漁業台風被害対策事業、12月補正予算

 町職員の不祥事に関する調査特別委員会の開催についての通知がありました。
(通知を行いました。杉村宏議員が同委員会の委員長ですので)

内容は以下のとおりです
日時 令和元年12月6日(金)全員協議会終了後
場所 議会 第1委員会室
調査事項
 1 調査の範囲について
 2 調査の進め方について
 3 その他

通知文書は以下のとおりです。
R1.12.6 町職員の不祥事に関する調査特別委員会開催通知 (1)( .pdf / 78.3KB )

 令和元年12月2日、12月6日に開催予定の岩美町議会議会運営委員会の開催通知が以下のとおりありました。
 通知文は次のとおりです。
R1.12.6 議会運営委員会開催通知 (1)( .pdf / 77.1KB )
内容は次のとおりです。
1.とき 令和元年12月6日(金) 午前9時から
2.ところ 岩美町役場 議会第1委員会室
3.審査事項
 (1) 岩美町選挙管理委員及び同補充員の選挙について

 モルゲンロート投函を11月初旬に終えてからも、様々なご意見をいただけています。
 大変ありがたいことです。
 以下のとおり、11月中に頂いた声を、ご紹介いたします。

◎モルゲンロートの言うとおりだ。みんながそう言っている。町民の中で大きな流れになっている。議会の改革も進展していない。杉村さんの発言はわかりやすいし、理にかなっている。今の委員長の進め方がダメだ。杉村さんに中心になってもらうべきだ。みんなが解っている。夫は杉村さんを支持している。知人が、号外を出した議員たちは責任を何故取らないのか。議員としてあり得ないと言っていた。(小田地区)
◎モルゲンロート10にあった「いわみ議会だより号外」は、本当にあったことなのか。そんなことをしたなんて信じられない。ともかく、杉村議員を応援する。(岩美町出身の鳥取の方)
◎公費を支出し発行した議会だよりの号外の責任を、誰もとっていない。(浦富地区)
◎号外で支出した公費の額は多かろうが少なかろうが問題ではない。問題は、出すべきでない号外に町民の負担である公費を用いたことだ。発行にかかわった議員たちはなぜ知らん顔をしているのか。責任を取らない議員は公人ではない。(浦富地区)