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 平成30年12月定例会で、杉村宏議員が行った一般質問の全文です。未定稿です。確定した全文は、3カ月ほど先に岩美町HPに掲載されます。
 概略は、来年春に発行する杉村宏議員活動通信誌のモルゲンロート9に掲載します。

▼○議長(足立義明君)▽ 日程第5、一般質問を行います。
 お手元に配付のとおり質問の通告がありましたので、順次質問を行うことを許します。
(略)
 続いて、杉村宏議員の一般質問を許します。
 杉村宏議員。
▼○6番(杉村 宏君)▽ ただいま議長の許可をいただきましたので、通告の順に従って質問させていただきます。
 岩美町の執行部の皆様、議員の皆様、傍聴の皆様、そしてこの一般質問を録画放送で見ていただいている町民の皆様、このたびの一般質問は、除雪経費補助、日交バス快速便、全住民アンケートの3件でございます。どうぞよろしくお願いします。
 それでは、質問に入らせていただきます。
 質問事項の1番目、除雪経費に対する補助を始めるよう求めさせていただきます。
 午前中に同様の質問をなされて、検討したいというご答弁がありましたけれども、私なりの主張もございますので、重なる部分もあろうかと思いますけれども、質問をさせていただきます。
 平成29年2月、33年ぶりと言われた豪雪があり、翌年である本年としては、そこまでは行かないけれども、相当な積雪を記録しております。この積雪に対し、人力での除雪作業は相当な体力が必要です。特にご高齢の方々のご苦労は大変だと思います。
 そうした中、町などの補助もあり、自治会などで小型除雪機の普及が進んでいます。個人で保有されている方も相当数あるようです。
岩美町は、除雪計画を毎年策定しており、平成30年度の除雪計画も、除雪路線の図も含めて、町のホームページに掲載されています。除雪対象とする路線の基準は、町の主要町道であること、またバス路線の優先的実施も定められています。延長距離なども午前中の質問で明らかにされました。しかし、以前からこの除雪計画に組み込んでほしいとの根強い意見を町はいただいていると思っておりますし、私もたびたび聞かせていただいています。ただ、公助としての町の対応にも限りがあるとも思っております。
 したがいまして、近年の積雪に対する対応として、主に共助として、さきに申し上げた小型除雪機による生活道路の除雪を自治会等が実施していただいている現状だと捉えております。
 ということですので、冒頭にも申しましたけれども、道路管理者による除雪が行われない生活道路において、自治会などが実施する除雪の経費に補助することを、現在のところ岩美町は行っておりませんけれども、これを始めるべきだというふうに考えておるところでございます。これは、通行を確保する意味で、生活道路の維持補修のため、コンクリートなどの現物を町が支給していることと考えが通じるものと思っております。
また、個人や世帯で解決できないほどの大雪のときの除雪に対し、地域において共同で対策することは、自治会活動への参加や地域コミュニティーの維持向上にもつながっていくと考えます。自助、共助、公助のバランスを考える上で、そこに町が経費補助する意味は大きいと考えます。
除雪経費に対する補助について、改めてで、申しわけございませんけれども、町長のお考えを伺います。
 議長、ちょっとすみません。筆記用具を忘れたので席に戻らせていただきます。
▼○議長(足立義明君)▽ 町長。
▼○町長(西垣英彦君)▽ 杉村議員さんより、改めてのご質問で、除雪経費の補助をしてはどうかというようなご質問でございました。
 午前中にもお話をさせていただいたとおりでありますけれども、町の除雪路線っていう部分については、るるおっしゃられたとおりでありまして、特に集落内の道路等の除雪についてのことであろうというように思っております。
 集落内の生活道路の除雪につきましては、やはり自助、共助で、地域の皆さんが協力して取り組んでいただくべきことなんかなと、なかなか町では対応できない事柄ではないかというように思っているところでありまして、除雪経費の補助につきましては近隣の自治体、鳥取市でありますけれども、鳥取市が除雪に要した経費の4分の3、1集落に最大5万円の支給をしておると、申請によってでありますけれども、そういった制度を持ち合わせておるということについては承知をしておるところであります。
 午前中にもお話を申し上げましたけれども、やはり高齢化が進む現状の中では、なかなか共助共助と言っても非常に対応が難しいという部分も出てこようかというように思っております。除雪経費の補助制度っていうのは、やはり必要になってくるものというように思うところでございます。今後、助成制度の内容等について、どういった支援っていいますか、制度を組み立てるべきか等々、検討をしてまいりたいというように思っております。
 また、除雪の上におきましては、やはり共助という部分の仕組み、これが後退しないような仕組みっていうことの中で、やはり補助制度っていうのは考えていかなきゃならないことではないかなというふうに思っております。助成をするからっていう話だけではなしに、除雪をされる方が固定化してしまうっていうような部分というのも、私自身、非常に危惧をするようなところでありますんで、やはりそういうことによって、助成をすることによって共助が後退をするっていうことがあっちゃあならんなと。あわせて、そういった部分の共助もどんどんどんどん対応をしていただけるような部分っていう部分を考えながら、補助制度っていうのを考えていかなきゃならないなというように思うところであります。
▼○議長(足立義明君)▽ 杉村宏議員。
▼○6番(杉村 宏君)▽ ただいま近隣の団体と、つまり具体的には鳥取市という言葉をご紹介されましたけれども、鳥取市の平成30年度の地域コミュニティー除雪活動支援事業の交付申請締め切りは、平成31年3月15日でございます。つまり、除雪作業の時期が終わってから、終了してからの交付申請ということでございます。今後検討するということでございますけれども、岩美町と鳥取市では、私の印象としては当町のほうが相当に雪に非常に困っておるというふうに私としては思っております。
 検討するというお話ですけども、30年度から交付ということは無理でしょうか、町長。
▼○議長(足立義明君)▽ 町長。
▼○町長(西垣英彦君)▽ 補助制度について、30年度からどうかということであります。
 私としては、30年度っていうんじゃなしに、もうちょっと、先ほど申し上げたような仕組みなり共助の部分の後退っていう部分もあっちゃならんというような考えの中で、1年をかけて、次年度の対応ということを考えておるところでありまして、その制度構築に当たってはやっぱり議会の皆さんともよく相談をしながら、制度構築もしていかにゃあならんというような部分がありますんで、非常に30年度からっていうのはきついなと、正直申し上げて厳しいなという印象でございます。
 また、ご質問の中にありましたように、鳥取市よりも岩美町のほうが困っておるということをおっしゃられましたけれども、むしろ共助の仕組みという中では、岩美町のほうがきちんと除雪については集落内までできておって、困っておるのは逆じゃないかなというように思うところであります。これは見解の相違かもわかりませんけれども、やっぱり岩美町はそれだけ共助が働いておるということであろうというように思っております。
▼○議長(足立義明君)▽ 杉村宏議員。
▼○6番(杉村 宏君)▽ 1年かけてしっかりといい制度をつくっていかれたいという、そういう気持ちはよくわかります。しかし、この平成30年度の鳥取市の制度は、30年度から始まっておるわけではございません。たしかもうちょっと前から、大分前からというふうに、時期はちょっとよく覚えておりませんけど、前からだと思います。
 町長言われるように、共助の働きが岩美町において各集落で相当していただいているという認識、私も持っております。最初から立派な制度でなくても、一部でも何とか考えられませんか。再度お聞きします。
▼○議長(足立義明君)▽ 町長。
▼○町長(西垣英彦君)▽ 再度のご質問で、一部からでもいいから始められないかということではございますけれども、やはり助成するにおいては均衡であったり、やっぱり公平な部分、どういった部分に助成をしていくか等々、やっぱりきちんと想定をしながらすべきことなのかなと。おっしゃられる意味もよくわかりますけれども、そういった部分をしっかりと検討をした上で、また議会の皆さんにもご相談を申し上げ、次年度からということにさせていただけたらというように思っております。次年度といいますのは、1年おくれっていう話になりますけれども、1年間かけて検討をさせていただけたらというように思っております。
▼○議長(足立義明君)▽ 杉村宏議員。
▼○6番(杉村 宏君)▽ 町長の思いはわかりますけれども、私としてはやはり今までしてこなかったというのが、今の時点でそういった制度を持っていないということは、この33年ぶりの降雪があり、そしてことしの1月にはしっかりとまたそれなりの相当の積雪があった。そして、ことしの、これから積雪するであろう時期を迎える。つまり、遅いのではないかというふうなことを言わざるを得ん。ですので、先ほど申し上げたように一部でも、何らかのことでもすべきではないか。それを私は、そういった気持ちを、それは気持ちでございますけど、今のご答弁とは違いますが、それはちょっと私としては曲げるわけにはいかんというふうに思います。
 そして、時期のこと以外に、まだこれからもご検討ということですけれども、北栄町の自治会除雪活動支援事業補助金の交付要綱を見ますと、除雪経費支援事業で補助対象経費は除雪機の燃料費、除雪機の借り上げ料、除雪作業委託量などでございます。今、これからの検討ということですけども、そういった経費についても、まだ考えてないということであればそれはそれでいんですけれども、どうでしょう。質問通告して、それなりの期間はありますので、何ぼかご検討もいただけたのかなと思いますが、今の時点での考えを教えていただけますでしょうか。
▼○議長(足立義明君)▽ 町長。
▼○町長(西垣英彦君)▽ 再度のご質問であります。
 補助制度のスキームっていいますか、制度の大枠としての考え方ということであるというように理解しておりますけれども、具体的に個々どういう部分について助成をしようかっていうのを考えておるわけではございません。ただ、私自身が思っておりますのは、例えば除雪機、小型除雪機を使う上での傷害保険であったり、こういった部分についてはやっぱり手当てをしておくべきなんかなっていうようにも思っておりますし、燃料代部分の一部の助成、こういった部分にもやっぱりすべきかなというように思っているところであります。小型除雪機等の借り上げっていう部分でいいましては、県のほうが貸し出しをしておったり、国交省が貸し出しをしておるっていう部分も利用したいというように思っておりますし、町自身も共助を助長するっていいますか、自治会の皆さんに、地域の皆さんに除雪を行っていただこうということの中で、小型除雪機の補助制度っていうようなものも設けておりますんで、借り上げ料までっていう部分については現段階では想定をしていなかったところであります。それらも含めて、今後の検討材料と、検討課題ということにさせていただけたらというように思います。
▼○議長(足立義明君)▽ 杉村宏議員。
▼○6番(杉村 宏君)▽ 先月、11月ですけれども、集落の区長をとても長い間努められて、集落に至る間の町道についてもとても長い期間除雪に貢献なされた方が、人生100歳時代と言われているこのときに、まだまだというお年でお亡くなりになられました。とても残念な気持ちでございます。その方にかわって、その集落で除雪に貢献いただける方があるのかどうか、私は承知をしておりませんけれども、町内どこの集落においても人的な貢献なくして共助における除雪は行えません。それぞれの集落のご事情もあろうかと思いますけれども、作業の委託量についても柔軟に考える必要性を私は感じます。今後検討する中で、それも含めて検討していただきたいということが1つと、それから鳥取、島根の両労働局は、平成29年12月から平成30年2月の3カ月間で両県で発生した労働災害を集計し、降雪労災の中で114件が転倒事故だったとされています。事業者においても、転倒事故が全体の8割を超える実態であり、労働局は降雪時の事故防止のため、転倒に特に配慮する必要性を示しております。
 共助における除雪は、自治会活動とはいえ、なれない素人が除雪機を交代で操作するものであると捉えています。先ほど町長が懸念された作業していただく方の固定というようなこともあろうかと思いますけれども、転倒などの危険を包含する人的貢献であるということをよく承知した上で、先ほど町長言われた傷害保険の対象にするとかというようなことも踏まえて、補助全体の制度をよく設計していただきたいというふうに思います。
 ただ、これで1番目の質問は終わりにいたしますけれども、途中に申し上げた今年度実施ということについては、ぜひとも私としては、繰り返しますけれども、少しでも全体、本当にいい制度でなくても、共助していただける皆さんの幾分かの手当てを町としてはさせていただきたいと、そういう姿勢を示すべきではないかという意味で、1番目の質問は終わらせていただきます。

 それでは、質問事項の2番目でございます。
 日本交通株式会社が運行しております路線バス、岩井線の快速便について、利便の向上を図るよう求めさせていただきます。
 民間業者である日本交通株式会社が、鳥取市と岩美町を結ぶ蕪島線のバス運行で、地域高規格道路である岩美道路を利用して、本年10月から快速便が運航されています。この便の所要時間は、岩美駅から中央病院まで停車なしで20分、さらに鳥取駅までは37分というもので、日本交通がつくられたチラシでは、従来よりも約20分間短縮するというものでございます。高規格道路の利用を享受できるようになったバス利用者や町民の方の利便は、この快速便により確実に向上したというふうに私は受けとめております。
 この快速便の考え方につきましては、私は4年以上前から、バス路線の改編として駟馳山バイパスを利用した鳥取市直行バス路線の創設を街頭などで演説してまいりましたけれども、具体的な提案は行っておりません。
バスを利用される方の人数は、ただでさえ減少しております。その上に、高規格道路を利用する路線は、当然に、先ほど申し上げたとおり時間短縮が見込める、そのことは既存路線の維持に大きな影響を与えてしまうと容易に想像をしてしまいます。それらのことを十分に熟慮し、利用者の皆さんのご理解を深めながら進めなければならない、そのように感じていたところから、このたびのような快速便を、例えばこの議場での一般質問などで取り上げることを、私はちゅうちょしておったところでございました。
 そうした中、本年5月10日の地元紙に、快速便新設との記事が掲載され、同月の25日の常任委員会で聞いたところ、町行政としては未協議であるとされ、議会などの何の協議や報告もないまま、本年9月の町広報紙に快速便の運行が始まりますとのお知らせが掲載され、私は大変驚きました。その後、9月12日の常任委員会で運行内容が報告されましたが、さきに申し上げた既存路線への影響などの検討をどこまで深めたのか、私は甚だ疑問でございます。既成の事実が進行する中で、何らかの不都合な事態にならないよう、私は祈ります。
しかし、現在は快速便の運行が始められている以上、高規格道路の、先ほど申し上げた20分短縮というようなことも、利便享受をバス利用者から奪ってはならない。この快速便を中止させてはいけない、そのように私は思います。
 まず、この日本交通株式会社の運行する快速便の利用状況を把握されているかどうか、まずお伺いいたします。
▼○議長(足立義明君)▽ 企画財政課長。
▼○企画財政課長(田中 衛君)▽ 10月から始まっております、日本交通の駟馳山バイパスを利用した快速便の利用状況のお尋ねでございます。
 基本的に1日3往復、6便の運航をしております。土日、祝日につきましては、1往復、2便の運航ということでございますので、10月、11月の便数と乗車人員を申し上げます。10月がトータルで150便の運航をいたしております。乗車人員といたしましては88名、1便当たりの平均といたしましては0.59人という状況でございます。11月は、同じく144便の運航をしておりまして、乗車人員は75名。1便当たりの乗車人員は0.52人という状況でございます。
 以上でございます。
▼○議長(足立義明君)▽ 杉村宏議員。
▼○6番(杉村 宏君)▽ 時々すれ違うわけでございますけども、確かに乗車が、お客様が見られないということが、今の、平均して1人にも満たない利用状況というようなことでございますが、この利用が、先ほど申し上げたとおり、私は始めてしまった以上、快速便を中止してはならないというふうに思っておるわけですけれども、利用が芳しくない理由というのを、どのように町は捉えておられますでしょうか。
▼○議長(足立義明君)▽ 町長。
▼○町長(西垣英彦君)▽ 快速便の利用状況が少ない部分の理由っていうことでありますけれども、あくまでも推測以外の何物でもないわけでありますが、基本的には岩美駅から鳥取駅間のバスとして、バスの便数としては増えておる状況ではあるんですけれども、やはり利用者の都合のよい時間帯に、そのバスダイヤ自体が設定をされているかどうかっていう部分については疑問があるという部分であります。
 この快速便を始めた経過等で言いますと、やはりゆめぐりエクスプレスバス、こういった部分の関連の中で、その延長線上としてこの部分が出てきた話というように思っておりまして、やはりその部分との調整ということになれば、利用者にとって利用しやすい時間帯になっているかっていったら、非常にその部分が疑問であるということでございます。
▼○議長(足立義明君)▽ 杉村宏議員。
▼○6番(杉村 宏君)▽ その時間帯やダイヤに疑問があるということのようでございますけれども、この岩美町の、先ほども申しましたけれど、町内における快速便の停留所は岩美駅1カ所でございます。私としては、せめて浦富インターチェンジに近いサンマート前など、そのほかにもできれば停留所を追加するとか、それから町長が言われた運行ダイヤの見直しとか、そういったことの検討をして、より町民の利便向上を図れるよう日本交通と協議するということについては、どのようにお考えでしょうか。
▼○議長(足立義明君)▽ 町長。
▼○町長(西垣英彦君)▽ 利便性がいいように停留所等を追加してはどうか、また時間帯も要望してはどうかというご質問でございます。
 停留所の追加につきましては、やはり岩美駅、バイパスをおりてから岩美駅まで停留所が全くないという状況でありますんで、そういった部分については運行会社のほうに何とか停留所を増やすようにと、降りてからの話になりますけど、降りてから停留所を増やすようにということを伝えておるところでありまして、バス会社のほうからはダイヤ改正時に検討をしていみたいと、するという話ではありませんけれども、検討をしてみたいという返事をいただいているところであります。
 また、時間帯につきましては、先ほど申し上げましたように、ゆめぐりエクスプレスバスとの関係性の中で、非常にこの時間帯をずらしてくださいとか、この時間帯にしてくださいというのも、その運行時間との絡みの中では非常に難しいんじゃなかろうかなというように思っておりますけれども、若干の、ずらすことによって利便性が高まったりというようなことがあるようでしたら、そういった部分について運行会社のほうにも申し入れをさせていただきたいというように思っております。
▼○議長(足立義明君)▽ 杉村宏議員。
▼○6番(杉村 宏君)▽ まず最初の、ダイヤ改正時に検討したいということですけども、バスのダイヤというのは大体2月だったか3月の後半、4月ですかね、春改正されますので、それに合わせてバスのダイヤも改正されるということですから、多分、年明けてすぐというか、今ぐらいにはもうある程度検討しておかなければいけないというふうにもいます。
 それから、ゆめぐりエクスプレスとの関連につきましては、運行主体が新温泉町になるんでしょうか。このたび、新温泉町さんがゆめぐりエクスプレスの車両更新をされて、高規格道路を運行できる車両にされたということで、今回のこの快速便ということもあるようでございますけども、岩美町とゆめぐりエクスプレスとの関連を、町が今までこれに対して、ゆめぐりエクスプレスについては多分素通りをしておったというような感じみたいな印象を受けておりますけれども、新温泉町、ゆめぐりエクスプレスのことであれば、やはり新温泉町さんともよく協議をした上で、新温泉町さんの都合もあるんでしょうけれども、岩美町を通るわけですので、岩美町の意見もしっかりと踏まえた上で、日本交通のダイヤ改正、新温泉町との協議を進めていただきたいと。しかも、それは多分もう今ごろなり、年明けなりというか、今度のダイヤ改正に間に合いませんでしたというようなことがないように、ぜひともお願いいたします。
 では、質問事項の2番目はこれで終わらせていただきます。

 質問事項の3番目でございます。
 重要案件については、私は重要な案件であればあるほど全町民の声を聞くような姿勢を町は持つべきだというふうに思っております。本年11月23日に行われたいわみ地域創生チャレンジフォーラムで、町内4地区が発表されました。いずれも地に足のついた活動で、大変敬服いたしました。印象に残ったお言葉は、東地区発表の「地域活性化のためには、与えられた力ではなく、みずからの力でつくっていくことが大事」というような言葉もありましたし、網代地区発表の「網代地区出身の方でなくても、ふるさとと同じように思ってほしい」という言葉もありました。岩井地区発表の、子どもの自信につながっているという大変ありがたい成果も発表していただきました。そして、蒲生地区発表に感銘いたしました。中学生以上の全住民アンケートに挑戦され、その回答率は63%。しかも、地域の宝である中高生は、12名のようでございますけれども、その全員から回答をいただけて、実施した蒲生地区の方は大変うれしかったというふうな発表をされたところでございます。発表の隅々に、人口が減少し高齢化が進んでいく地域の実態をよくご認識され、危機感を持ちながらも、慌てず、焦らず、諦めず、しかしその実態を住民全体で共有し、みんなでやるぞ、とするために、全住民アンケートに挑戦した姿勢がすばらしいというふうに受けとめさせていただきました。
 岩美町でも、蒲生地区と立場は同じだと思っております。因幡圏域の端っこに位置し、鳥取県でも東の端、岩美町の中で蒲生地区が中山間地で人口が減少していることと、日本や鳥取県の中で人口が減少していることは構図として重なります。問題は、蒲生地区のような危機感が町行政にあるのかないのか、そういったことでございます。
 平成27年の地方創生アンケートにおいて、私は、中学生以上の全町民を対象にし、地方創生において行政の本気度を町民の皆様に感じていただきたいとこの場で訴えましたけれども、町は抽出調査でも寄せられる回答の誤差は僅少とされ、対象者を1,000人と中学生とされました。また、本年行われた交通実態アンケートは、鳥取大学のご協力で行われたようでございますけれども、大学から1,000人以上の回答が必要とされ、3割程度の回答率を見込み4,000人を抽出し実施したところ、1,708人から回答をいただき、思いのほか多く、うれしい誤算と町は報告されました。このときは、対象者について議会に相談はなかったものですから、アンケート終了後の報告ということでございました。
 私は、アンケート結果ということよりも、アンケートをさせていただく方々を見て行政を行わなければならない、そのように思います。蒲生地区のように、みんなでやるぞと、そういった姿勢がこの27年のアンケート、交通実態、または本年の交通実態アンケートからはそういった印象を私は受けることができない。交通実態アンケートは、大学の先生のご助言もあったようですけれども、大学の先生のご意見はもちろん大事ですけれども、抽出ではアンケートされた方は他人事と捉えてしまう方々を生んでしまう、そのように感じております。
 町行政は、町は蒲生地区の取り組みに学び、中期的な程度に行うような重要な案件では、中学生以上の全町民を対象にアンケート調査すべきだと考えております。地域の課題を共有し、町民みずからが主体者として行政とともに考えていくためには必要な姿勢だと考えておりますけれども、町長のお考えを伺います。
▼○議長(足立義明君)▽ 町長。
▼○町長(西垣英彦君)▽ 3つ目の質問でございまして、重要案件については全町民の声を聞くようにということであります。
 端的に申し上げましたら、アンケート調査を全町民にすべきじゃないかというお話であろうというように思っておりますけれども、ご指摘のとおりでありますけれども、調査内容によっては、やっぱり中学生以上を対象にしたアンケートを実施するっていうことは必要ではなかろうかというように思うところでございます。
 ただ、質問の中にありましたように、今回の交通アンケートにつきましては交通手段の選択であったり、意向確認が主になっておるようなところもありまして、大学の准教授との協議の上で、抽出対象を、社会的に自立をしており、交通手段等を選択できる年齢である18歳以上の方とさせていただいたところでございます。
 今後とも調査内容に応じて的確な調査対象を選択しながら、できるだけ多くの方の意見を伺うよう努めてまいりたいというように考えておりますので、ご理解をいただきたいというように思うところであります。姿勢の問題だという話もあろうかと思いますけれども、アンケートの部分では一定程度の動向を調査をするというような部分もございます。やはり案件によって、どういった調査対象にするかということは選択をしなきゃならない話ではなかろうかというように思っております。
▼○議長(足立義明君)▽ 杉村宏議員。
▼○6番(杉村 宏君)▽ 案件によって調査対象を考えたいということはよくわかります。それから、先ほど言われた、交通実態アンケートについては、社会的自立をされてる方々のご意見をいただきたいと、それもよくわかります。私が申し上げとるのは、今まで多分この中学生以上全住民を対象としたアンケートというのはやったことがないというふうに思っておりますけれども、先ほども申しましたけども、中期的というか5年に1度程度というか、どういったものであればこの全住民アンケートをすべきかということを今申し上げているのではないんですけれども、全町的なお話の中で、皆さんの、先ほども申し上げた蒲生地区のようにみんなでやろうと、みんなで盛り上げていくんだというような案件があるのであれば、それはやはり選挙権が仮になくても、今は中学生の方以上のご意見をみんなで考えていくんだよというような姿勢を持ってほしいということを言っておるつもりでございますので、もう一度、今まで多分なかったと思いますけど、あったかないかということも踏まえて、もう一度お願いできますでしょうか。
▼○議長(足立義明君)▽ 町長。
▼○町長(西垣英彦君)▽ 再度のご質問でございます。
 中学生以上全住民の皆さんを対象としたアンケートというのは、私の掌握している限りではないというように思っております。ただ、選挙権があるなしでアンケートをするしないっていう話ではなしに、やはり必要があればということで理解をしていただきたいというように思います。事例として、お話になられました蒲生地区のアンケートっていうのは、私も自治会長さん自身から、こういう調査をして、中学生以上、先ほどおっしゃられたように全中高生から返事をいただいて、今後の村づくりっていう部分においても、方向性っていう部分では若い人の声も聞けてよかったというようなお話を伺っているところであります。やはり全ての住民の皆さんを調査をするかどうかっていうようなこと、また中学生以上を全て対象にするのかどうかっていうようなことは、調査をする内容、目的によって判断をすべきことであろうというように思っております。おっしゃられる意味っていうのはよく理解しておるつもりでございます。
▼○議長(足立義明君)▽ 杉村宏議員。
▼○6番(杉村 宏君)▽ 行政ではありませんけれども、県内の日野町議会は議員定数や報酬などの住民アンケートを町内全世帯を対象に実施されています。そこの議長さんは、議会の力量を高めたいというような新聞記事がありました。どういった団体であったとしても、岩美町という地方公共団体であったとしても、構成員の皆様と現状を共通認識し、問題を共有し、進んでいくということが重要なのは、今さらここで申し上げることもございませんけれども、蒲生地区でも岩美町でも日野町でも、どこでも同じだと思っております。
 岩美町の人口は、残念ながら減少しておりますけれども、本年7月執行の岩美町議会議員選挙における有権者数は9,971人、これに中学生の方を加えたとしても全町民アンケートができない規模では必ずしもないと、本当に大事な案件であれば、皆さんを対象としたアンケートをすべきだというふうに思います。
 このことを申し上げて、この質問を終わらせたいと思いますけれども、先ほどチャレンジフォーラムのことにちょっと触れたもんですから、チャレンジフォーラムに参加させていただいて、もし今、質問の通告の中にはないんですけれども、ご答弁いただければありがたいんですが、チャレンジフォーラムでいただいた意見というのは大変多かったと思っております。それは、貴重なご意見でもありまして、多分町のホームページなどには、私はよう見とらんですけど、あるのかないのかちょっとわかりませんが、そういったご意見を紹介するというようなことはお考えがあるのかないのかを教えていただければ。
▼○議長(足立義明君)▽ しばらく休憩します。
            午後3時34分 休憩
            午後3時36分 再開
▼○議長(足立義明君)▽ 所定の出席がありますので、再開します。
 休憩前に引き続いて一般質問を続行します。
 杉村宏議員。
▼○6番(杉村 宏君)▽ 最後のほうに申し上げたチャレンジフォーラム、大変多くの方からのご意見がいただけたということから、それが町民の皆さんにも承知をいただければなというふうな思いで、通告書には書いてない、外で質問させていただきましたけれども、もしわかればと思いましたが、その部分につきましては取り下げさせていただきたいと思いますので、そのような措置でお願いいたします。
 それでは、以上で今回の一般質問は終わらせていただきます。どうもありがとうございました。
▼○議長(足立義明君)▽ 以上をもって杉村宏議員の一般質問を終了します。

 平成30年12月20日 定例会 発議案 議員報酬調査特別委員会の設置について

 私は、この議員報酬についてを、調査する内容とする、議員報酬調査特別委員会を設置する議案に対し、現在、岩美町議会が早急に行うことは報酬のことではない、するにしても最後であるという点から、設置することに反対いたします。

 平成22年に行われた岩美町議会議員一般選挙において、町政初の無投票となりました。「多くの町民からこのようなことが二度と無いように」との批判の声が上がり、岩美町議会は、町民が議会に無関心で無投票となったこと、信頼される議会は選挙での信任が必要であるとの認識で一致されたようです。
 このことから、岩美町議会は、町民の信頼と負託に応えるため、議会の改革、改善を図るための岩美町議会改革調査特別委員会を設置し、平成25年6月に、その報告をしています。
 報告書の中で、議会中継について、今後も、中継手法・範囲を広げていくよう検討する。
 一般質問について、一般質問を行う議員が限られている。
 常任委員会について、平成26年7月の改選後に検討を委ねる。
 議会基本条例についても、改選後に委ねる。議員報酬についても、改選後に検討を委ねる。
 終わりにでは、改選後、再度の検討を望むとし、役割と責任を自覚して、さらなる自己研鑽に努め、今後の時代の要請に応えていくことを誓っておられます。 これが岩美町議会における活性化への取り組みの最新の状況として町のHPに、平成25年6月現在として掲載されています。

 それでは、平成26年7月の改選後に委ねられた事項の検討状況はどうでしょうか。
 私が、前期4年間の中で、議会改革について協議の再開を複数回、全員協議会で訴えても、前期の議員の方々の反応はなく、議会改革の協議は再開されませんでした。私には、理解できません。

 そして、岩美町議会の実態は、どのようにみなされているのでしょうか。
 鳥取県町村議会議長会が、毎年、町村議会の実態を調査し集計していますが、平成30年の集計表で、岩美町議会は、一般質問の実施状況は県内最低レベルです。そして、議会の活性化に向けた取組みに関する調べで、議会基本条例の制定、議会の活性化などの組織の整備、議会報告会などの広報活動、いずれも行っていない議会が県内町村で1議会あり、それがまさにこの岩美町議会であります。
 そして、本年7月に行われた岩美町議会議員一般選挙は、定数を一人上回る立候補であった選挙の、審判を受けたとはいえ、投票率は前回を8%以上も低下した、過去最低の62%でありました。
 これが岩美町議会の実態です。

 また、私が直接、主権者から頂く意見は、ほんの一部でありますが、
 「岩美町議会は、公費で個人攻撃をした。岩美町議会のレベルにあきれる。いままでからそうだったのか」また、「議員数の適正化。給金に見合う仕事なのか。」また、「一年間で、一度も一般質問していない議員がいる?本当にそんなことがあるのか?いい商売だな」など、非常に厳しいものであります。

 本日現在、町民の信頼と負託に応えるため、議会の改革、改善を図るための岩美町議会改革調査特別委員会を、再度、設置し、新たな課題も加えて、速やかに協議再開すべきであります。議員報酬については、その中で協議すべきであり、諸々の改革を行った上で最も最後に行うべきものと捉えています。
 したがいまして、冒頭にも申しあげましたが、議員報酬のみを、調査する内容とする、議員報酬調査特別委員会を設置する議案に対し、現在、岩美町議会が早急に行うことは報酬のことではない、するにしても諸々の改革を町民の皆様にご理解いただく努力を行ったうえでなければならないと考えることから、設置することに反対いたします。

 なお、岩美町議会で、多くの議員の方が、報酬審議会の諮問をして、答申があれば、諮問した以上、答申どおりに実施すべきとの意見を述べられています。一般職の人事院勧告などでもそうですが、勧告や答申は尊重するものの、報酬条例改正時における議員の政治的判断を拘束するものではありません。
 このことから、この度の、議員自らが、議員の報酬を調査する特別委員会を設置しようとする姿勢は、大事なことだと捉えています。

 以上、反対討論を終わります。

平成30年12月20日岩美町議会本会議

待機児童解消、保育士等の処遇改善、保育の無償化のための必要な措置を求める意見書の提出を求める陳情

岩美町議会の判断=趣旨採択

杉村宏議員の賛成討論
 待機児童の解消、保育士等の処遇改善は、あまりに当然のこと。また、保育の現場は多くの女性が担っており、人間社会、特に、日本の中で、女性の立場は国際的に見ても、世界経済フォーラムが発表した「ジェンダーギャップ指数」で日本は144カ国中114位と、惨憺たる評価を受けている。
 働く女性を消費する国とも言われており、女性の立場をより向上させる観点からも、保育士等の処遇改善は重要なことだ。採択すべき。

臓器移植陳情

2018年12月20日
平成30年12月20日岩美町議会本会議

臓器移植の環境整備を求める意見書の採択を求める陳情

岩美町議会の判断=不採択

杉村宏議員の賛成討論
 臓器移植が、現代の医療で認められている以上、その環境を整えることは当然なことで、採択すべき。

平成30年12月20日岩美町議会本会議

岩美町老人福祉センターの調理室と駐車場の拡張について 要望

岩美町議会の判断=採択

杉村宏議員の反対意見(19日の岩美町議会総務教育常任委員会)
 岩井地区の各お立場の方々の要望であり、採択としたいところだが、岩美町議会議員の全議員の論議をより深めたいことから、今定例会では継続審査とし、より理解を深めたうえで、3月定例会までには結論を得たい。但し、現施設の駐車場対応は、特に急ぐ必要があると感じている。

平成30年12月20日岩美町議会本会議

「安倍内閣の退陣を求める世界平和7人委員会のアピール」を支持する意見書提出に関する陳情

岩美町議会の判断=不採択

杉村宏議員の賛成討論
 安倍総理大臣の「アンダーコントロール」など、明らかに真実ではない。その場しのぎの発言は、国会などであまりに明瞭だ。かわいそうですらある。日本国の総理大臣として、世界に対し恥ずかしい。採択すべき。

特別職給与減額

2018年12月20日
平成30年12月定例会 議案 特別職給与1割3か月減額

 私は、この特別職の給与減額について、減額する受け止めが執行部において、もっと真摯に受けとめるべきであるとする立場から、議案に対し、反対いたします。

 平成30年度の定期監査報告書の中で、「飲酒運転や、軽自動車での誤徴収、交付書類取り違えミスが新聞報道され、岩美町役場の信頼が大きく失墜されたことは、遺憾に思う。」と記載されています。当然の記載内容だと捉えています。
その中でも、特に、飲酒運転について、岩美町役場職員が起した飲酒運転は特殊であります。
 通常の飲酒運転での違反者の釈明の中には、たいがい、飲酒後、時間が経過しており酔いは覚めたというような記載が新聞報道されています。つまり、釈明としては、体内のアルコールは基準以上に残っていないとする自覚のもとに運転したが、結果として、アルコールが検出され、飲酒運転として検挙されているようです。その釈明自体を擁護する立場にありませんが、そのような釈明が一般的な事例であると捉えています。
 一方、当町の委員会資料では「飲酒して運転」という表現でありますが、当初の説明などでは「飲酒しながら運転」とありました。私は、この違いが、大変大きなものであると捉えています。
 飲酒運転は決して過失によるものではなく、確信的に行っている犯罪だとされていますが、先に申しあげた、釈明としての自覚ではアルコールが抜けている状態での運転と、アルコールを摂取しながらでの運転は、そのレベルが全然違います。
 ハンドルを握りながらの飲酒、運転中の飲酒が、人間が社会を形成し、その中で飲酒運転を根絶しようとしている中で、行われた。それが、公務を行う岩美町役場の職員であった。
 再発防止として町職員の方への研修などを行われているようですが、たぶん、全ての職員の方々は、発生した事犯に相当な違和感を持っておられるのではと思います。
 そうした特殊な事犯などの発生を受けて、本日、追加議案で特別職の給与減額として、1割減額を3か月として提案なされていますが、事態の深刻さを、もっと真摯に受け止めるべきであると感じています。これでは、町民の皆様に顔向けできません。
 この程度の減額では、賛成いたしかねます。
 以上、反対討論を終わります。

 町長交際費の支出基準案が、平成30年12月19日の総務教育常任委員会で示されました。

 主なやり取りを掲載します。

杉村宏議員「この基準とした場合、今年度、平成30年度の予算(200万円)は 減額するのか。また、新年度、平成31年度の予算の考え方はどうか。」
総務課長「今年度の予算減額は考えていない。新年度も従来どおりの予算額を考えている。」
杉村宏議員「町民の皆様は、県知事の7倍、鳥取市長の3倍の支出を理解できないでいる。どうして、減額されないのか。」
西垣英彦町長「支出を絞るための基準作成ではない。予算額は従来どおりとする。疑問に思う点もあり、執行状況は減っている。」
杉村宏議員「減額しないのなら、町民の皆様の御理解は得られない。この支出基準に賛同できない。」
同日の全員委員会で、柳正敏議員は「現状の予算額を保つべき」と発言されまし た。
それ以外の議員の方の意見表明は特になく、了承したこととなりました。

 はたして、このような対応で、町民の皆様のご支持がいただけるのでしょうか。
 あまり、声を大にして言われることのない町民性だとは思いますが、杉村議員の大事にしたいと考えているサイレントマジョリティの方々のご意見に沿っているのでしょうか。とても疑問だと杉村宏議員は思っています。

 議会改革については、別の機会を設ける(足立議長)

源泉徴収所得税の誤りについて
平成30年12月19日の総務教育常任委員会で報告されました。

足立義明議長から「原因をあきらかにして、再発防止とする。当たり前のこと。」との発言がありました。
杉村宏議員も、どのような事案でも、そのとおりであると思っています。

平成30年12月18日の、一般質問の5番目に行ったものです。
ご意見等が頂ければありがたいところです。

▼○議長(足立義明君)▽ 日程第5、一般質問を行います。
 お手元に配付のとおり質問の通告がありましたので、順次質問を行うことを許します。
(略)
 続いて、杉村宏議員の一般質問を許します。
 杉村宏議員。
▼○6番(杉村 宏君)▽ ただいま議長の許可をいただきましたので、通告の順に従って質問させていただきます。
 岩美町の執行部の皆様、議員の皆様、傍聴の皆様、そしてこの一般質問を録画放送で見ていただいている町民の皆様、このたびの一般質問は、除雪経費補助、日交バス快速便、全住民アンケートの3件でございます。どうぞよろしくお願いします。
 それでは、質問に入らせていただきます。
 質問事項の1番目、除雪経費に対する補助を始めるよう求めさせていただきます。
 午前中に同様の質問をなされて、検討したいというご答弁がありましたけれども、私なりの主張もございますので、重なる部分もあろうかと思いますけれども、質問をさせていただきます。
 平成29年2月、33年ぶりと言われた豪雪があり、翌年である本年としては、そこまではいかないけれども、相当な積雪を記録しております。この積雪に対し、人力での除雪作業は相当な体力が必要です。特にご高齢の方々のご苦労は大変だと思います。
 そうした中、町などの補助もあり、自治会などで小型除雪機の普及が進んでいます。個人で保有されている方も相当数あるようです。
岩美町は、除雪計画を毎年策定しており、平成30年度の除雪計画も、除雪路線の図も含めて、町のホームページに掲載されています。除雪対象とする路線の基準は、町の主要町道であること、またバス路線の優先的実施も定められています。延長距離なども午前中の質問で明らかにされました。しかし、以前からこの除雪計画に組み込んでほしいとの根強い意見を町はいただいていると思っておりますし、私もたびたび聞かせていただいています。
ただ、公助としての町の対応にも限りがあるとも思っております。したがいまして、近年の積雪に対する対応として、主に共助として、さきに申し上げた小型除雪機による生活道路の除雪を自治会等が実施していただいている現状だと捉えております。
 ということですので、冒頭にも申しましたけれども、道路管理者による除雪が行われない生活道路において、自治会などが実施する除雪の経費に補助することを、現在のところ岩美町は行っておりませんけれども、これを始めるべきだというふうに考えておるところでございます。これは、通行を確保する意味で、生活道路の維持補修のため、コンクリートなどの現物を町が支給していることと考えが通じるものと思っております。また、個人や世帯で解決できないほどの大雪のときの除雪に対し、地域において共同で対策することは、自治会活動への参加や地域コミュニティーの維持向上にもつながっていくと考えます。自助、共助、公助のバランスを考える上で、そこに町が経費補助する意味は大きいと考えます。除雪経費に対する補助について、改めて、申しわけございませんけれども、町長のお考えを伺います。
 議長、ちょっとすみません。筆記用具を忘れたので席に戻らせていただきます。
▼○議長(足立義明君)▽ 町長。
▼○町長(西垣英彦君)▽ 杉村議員さんより、改めてのご質問で、除雪経費の補助をしてはどうかというようなご質問でございました。
 午前中にもお話をさせていただいたとおりでありますけれども、町の除雪路線っていう部分については、るるおっしゃられたとおりでありまして、特に集落内の道路等の除雪についてのことであろうというように思っております。
 集落内の生活道路の除雪につきましては、やはり自助、共助で、地域の皆さんが協力して取り組んでいただくべきことなんかなと、なかなか町では対応できない事柄ではないかというように思っているところでありまして、除雪経費の補助につきましては近隣の自治体、鳥取市でありますけれども、鳥取市が除雪に要した経費の4分の3、1集落に最大5万円の支給をしておると、申請によってでありますけれども、そういった制度を持ち合わせておるということについては承知をしておるところであります。午前中にもお話を申し上げましたけれども、やはり高齢化が進む現状の中では、なかなか共助共助と言っても非常に対応が難しいという部分も出てこようかというように思っております。除雪経費の補助制度っていうのは、やはり必要になってくるものというように思うところでございます。今後、助成制度の内容等について、どういった支援っていいますか、制度を組み立てるべきか等々、検討をしてまいりたいというように思っております。
 また、除雪の上におきましては、やはり共助という部分の仕組み、これが後退しないような仕組みっていうことの中で、やはり補助制度っていうのは考えていかなきゃならないことではないかなというふうに思っております。助成をするからっていう話だけではなしに、除雪をされる方が固定化してしまうっていうような部分というのも、私自身、非常に危惧をするようなところでありますんで、やはりそういうことによって、助成をすることによって共助が後退をするっていうことがあっちゃあならんなと。あわせて、そういった部分の共助もどんどんどんどん対応をしていただけるような部分っていう部分を考えながら、補助制度っていうのを考えていかなきゃならないなというように思うところであります。
▼○議長(足立義明君)▽ 杉村宏議員。
▼○6番(杉村 宏君)▽ ただいま近隣の団体と、つまり具体的には鳥取市という言葉をご紹介されましたけれども、鳥取市の平成30年度の地域コミュニティー除雪活動支援事業の交付申請締め切りは、平成31年3月15日でございます。つまり、除雪作業の時期が終わってから、終了してからの交付申請ということでございます。今後検討するということでございますけれども、岩美町と鳥取市では、私の印象としては当町のほうが相当に雪に非常に困っておるというふうに私としては思っております。検討するというお話ですけども、30年度から交付ということは無理でしょうか、町長。
▼○議長(足立義明君)▽ 町長。
▼○町長(西垣英彦君)▽ 補助制度について、30年度からどうかということであります。
 私としては、30年度っていうんじゃなしに、もうちょっと、先ほど申し上げたような仕組みなり共助の部分の後退っていう部分もあっちゃならんというような考えの中で、1年をかけて、次年度の対応ということを考えておるところでありまして、その制度構築に当たってはやっぱり議会の皆さんともよく相談をしながら、制度構築もしていかにゃあならんというような部分がありますんで、非常に30年度からっていうのはきついなと、正直申し上げて厳しいなという印象でございます。
 また、ご質問の中にありましたように、鳥取市よりも岩美町のほうが困っておるということをおっしゃられましたけれども、むしろ共助の仕組みという中では、岩美町のほうがきちんと除雪については集落内までできておって、困っておるのは逆じゃないかなというように思うところであります。これは見解の相違かもわかりませんけれども、やっぱり岩美町はそれだけ共助が働いておるということであろうというように思っております。
▼○議長(足立義明君)▽ 杉村宏議員。
▼○6番(杉村 宏君)▽ 1年かけてしっかりといい制度をつくっていかれたいという、そういう気持ちはよくわかります。しかし、この平成30年度の鳥取市の制度は、30年度から始まっておるわけではございません。たしかもうちょっと前から、大分前からというふうに、時期はちょっとよく覚えておりませんけど、前からだと思います。
 町長言われるように、共助の働きが岩美町において各集落で相当していただいているという認識、私も持っております。最初から立派な制度でなくても、一部でも何とか考えられませんか。再度お聞きします。
▼○議長(足立義明君)▽ 町長。
▼○町長(西垣英彦君)▽ 再度のご質問で、一部からでもいいから始められないかということではございますけれども、やはり助成するにおいては均衡であったり、やっぱり公平な部分、どういった部分に助成をしていくか等々、やっぱりきちんと想定をしながらすべきことなのかなと。おっしゃられる意味もよくわかりますけれども、そういった部分をしっかりと検討をした上で、また議会の皆さんにもご相談を申し上げ、次年度からということにさせていただけたらというように思っております。次年度といいますのは、1年おくれっていう話になりますけれども、1年間かけて検討をさせていただけたらというように思っております。
▼○議長(足立義明君)▽ 杉村宏議員。
▼○6番(杉村 宏君)▽ 町長の思いはわかりますけれども、私としてはやはり今までしてこなかったというのが、今の時点でそういった制度を持っていないということは、この33年ぶりの降雪があり、そしてことしの1月にはしっかりとまたそれなりの相当の積雪があった。そして、ことしの、これから積雪するであろう時期を迎える。つまり、遅いのではないかというふうなことを言わざるを得ん。ですので、先ほど申し上げたように一部でも、何らかのことでもすべきではないか。それを私は、そういった気持ちを、それは気持ちでございますけど、今のご答弁とは違いますが、それはちょっと私としては曲げるわけにはいかんというふうに思います。
 そして、時期のこと以外に、まだこれからもご検討ということですけれども、北栄町の自治会除雪活動支援事業補助金の交付要綱を見ますと、除雪経費支援事業で補助対象経費は除雪機の燃料費、除雪機の借り上げ料、除雪作業委託料などでございます。今、これからの検討ということですけども、そういった経費についても、まだ考えてないということであればそれはそれでいんですけれども、どうでしょう。質問通告して、それなりの期間はありますので、何ぼかご検討もいただけたのかなと思いますが、今の時点での考えを教えていただけますでしょうか。
▼○議長(足立義明君)▽ 町長。
▼○町長(西垣英彦君)▽ 再度のご質問であります。
 補助制度のスキームっていいますか、制度の大枠としての考え方ということであるというように理解しておりますけれども、具体的に個々どういう部分について助成をしようかっていうのを考えておるわけではございません。ただ、私自身が思っておりますのは、例えば除雪機、小型除雪機を使う上での傷害保険であったり、こういった部分についてはやっぱり手当てをしておくべきなんかなっていうようにも思っておりますし、燃料代部分の一部の助成、こういった部分にもやっぱりすべきかなというように思っているところであります。小型除雪機等の借り上げっていう部分でいいましては、県のほうが貸し出しをしておったり、国交省が貸し出しをしておるっていう部分も利用したいというように思っておりますし、町自身も共助を助長するっていいますか、自治会の皆さんに、地域の皆さんに除雪を行っていただこうということの中で、小型除雪機の補助制度っていうようなものも設けておりますんで、借り上げ料までっていう部分については現段階では想定をしていなかったところであります。それらも含めて、今後の検討材料と、検討課題ということにさせていただけたらというように思います。
▼○議長(足立義明君)▽ 杉村宏議員。
▼○6番(杉村 宏君)▽ 先月、11月ですけれども、集落の区長をとても長い間努められて、集落に至る間の町道についてもとても長い期間除雪に貢献成された方が、人生100歳時代と言われているこのときに、まだまだというお年でお亡くなりになられました。とても残念な気持ちでございます。その方にかわって、その集落で除雪に貢献いただける方があるのかどうか、私は承知をしておりませんけれども、町内どこの集落においても人的な貢献なくして共助における除雪は行えません。それぞれの集落のご事情もあろうかと思いますけれども、作業の委託料についても柔軟に考える必要性を私は感じます。今後検討する中で、それも含めて検討していただきたいということが1つと、それから鳥取、島根の両労働局は、平成29年12月から平成30年2月の3カ月間で両県で発生した労働災害を集計し、降雪労災の中で114件が転倒事故だったとされています。事業者においても、転倒事故が全体の8割を超える実態であり、労働局は降雪時の事故防止のため、転倒に特に配慮する必要性を示しております。
 共助における除雪は、自治会活動とはいえ、なれない素人が除雪機を交代で操作するものであると捉えています。先ほど町長が懸念された作業していただく方の固定というようなこともあろうかと思いますけれども、転倒などの危険を包含する人的貢献であるということをよく承知した上で、先ほど町長言われた傷害保険の対象にするとかというようなことも踏まえて、補助全体の制度をよく設計していただきたいというふうに思います。
 ただ、これで1番目の質問は終わりにいたしますけれども、途中に申し上げた今年度実施ということについては、ぜひとも私としては、繰り返しますけれども、少しでも全体、本当にいい制度でなくても、共助していただける皆さんの幾分かの手当てを町としてはさせていただきたいと、そういう姿勢を示すべきではないかという意味で、1番目の質問は終わらせていただきます。
 それでは、質問事項の2番目でございます。
 日本交通株式会社が運行しております路線バス、岩井線の快速便について、利便の向上を図るよう求めさせていただきます。
 民間業者である日本交通株式会社が、鳥取市と岩美町を結ぶ蕪島線のバス運行で、地域高規格道路である岩美道路を利用して、本年10月から快速便が運航されています。この便の所要時間は、岩美駅から中央病院まで停車なしで20分、さらに鳥取駅までは37分というもので、日本交通がつくられたチラシでは、従来よりも約20分間短縮するというものでございます。高規格道路の利用を享受できるようになったバス利用者や町民の方の利便は、この快速便により確実に向上したというふうに私は受けとめております。
 この快速便の考え方につきましては、私は4年以上前から、バス路線の改編として駟馳山バイパスを利用した鳥取市直行バス路線の創設を街頭などで演説してまいりましたけれども、具体的な提案は行っておりません。バスを利用される方の人数は、ただでさえ減少しております。その上に、高規格道路を利用する路線は、当然に、先ほど申し上げたとおり時間短縮が見込める、そのことは既存路線の維持に大きな影響を与えてしまうと容易に想像をしてしまいます。それらのことを十分に熟慮し、利用者の皆さんのご理解を深めながら進めなければならない、そのように感じていたところから、このたびのような快速便を、例えばこの議場での一般質問などで取り上げることを、私はちゅうちょしておったところでございました。
 そうした中、本年5月10日の地元紙に、快速便新設との記事が掲載され、同月の25日の常任委員会で聞いたところ、町行政としては未協議であるとされ、議会などの何の協議や報告もないまま、本年9月の町広報紙に快速便の運航が始まりますとのお知らせが掲載され、私は大変驚きました。その後、9月12日の常任委員会で運行内容が報告されましたが、さきに申し上げた既存路線への影響などの検討をどこまで深めたのか、私は甚だ疑問でございます。既成の事実が進行する中で、何らかの不都合な事態にならないよう、私は祈ります。しかし、現在は快速便の運行が始められている以上、高規格道路の、先ほど申し上げた20分短縮というようなことも、利便享受をバス利用者から奪ってはならない。この快速便を中止させてはいけない、そのように私は思います。
 まず、この日本交通株式会社の運行する快速便の利用状況を把握されているかどうか、まずお伺いいたします。
▼○議長(足立義明君)▽ 企画財政課長。
▼○企画財政課長(田中 衛君)▽ 10月から始まっております、日本交通の駟馳山バイパスを利用した快速便の利用状況のお尋ねでございます。
 基本的に1日3往復、6便の運行をしております。土日、祝日につきましては、1往復、2便の運航ということでございますので、10月、11月の便数と乗車人員を申し上げます。10月がトータルで150便の運航をいたしております。乗車人員といたしましては88名、1便当たりの平均といたしましては0.59人という状況でございます。11月は、同じく144便の運航をしておりまして、乗車人員は75名。1便当たりの乗車人員は0.52人という状況でございます。
 以上でございます。
▼○議長(足立義明君)▽ 杉村宏議員。
▼○6番(杉村 宏君)▽ 時々すれ違うわけでございますけども、確かに乗車が、お客様が見られないということが、今の平均して1人にも満たない利用状況というようなことでございますが、この利用が、先ほど申し上げたとおり、私は初めてしまった以上、快速便を中止してはならないというふうに思っておるわけですけれども、利用が芳しくない理由というのを、どのように町は捉えておられますでしょうか。
▼○議長(足立義明君)▽ 町長。
▼○町長(西垣英彦君)▽ 快速便の利用状況が少ない部分の理由っていうことでありますけれども、あくまでも推測以外の何物でもないわけでありますが、基本的には岩美駅から鳥取駅間のバスとして、バスの便数としては増えておる状況ではあるんですけれども、やはり利用者の都合のよい時間帯に、そのバスダイヤ自体が設定をされているかどうかっていう部分については疑問があるという部分であります。
 この快速便を始めた経過等で言いますと、やはりゆめぐりエクスプレスバス、こういった部分の関連の中で、その延長線上としてこの部分が出てきた話というように思っておりまして、やはりその部分との調整ということになれば、利用者にとって利用しやすい時間帯になっているかっていったら、非常にその部分が疑問であるということでございます。
▼○議長(足立義明君)▽ 杉村宏議員。
▼○6番(杉村 宏君)▽ その時間帯やダイヤに疑問があるということのようでございますけれども、この岩美町の、先ほども申しましたけれど、町内における快速便の停留所は岩美駅1カ所でございます。私としては、せめて浦富インターチェンジに近いサンマート前など、そのほかにもできれば停留所を追加するとか、それから町長が言われた運行ダイヤの見直しとか、そういったことの検討をして、より町民の利便向上を図れるよう日本交通と協議するということについては、どのようにお考えでしょうか。
▼○議長(足立義明君)▽ 町長。
▼○町長(西垣英彦君)▽ 利便性がいいように停留所等を追加してはどうか、また時間帯も要望してはどうかというご質問でございます。
 停留所の追加につきましては、やはり岩美駅、バイパスをおりてから岩美駅まで停留所が全くないという状況でありますんで、そういった部分については運行会社のほうに何とか停留所を増やすようにと、おりてからの話になりますけど、おりてから停留所を増やすようにということを伝えておるところでありまして、バス会社のほうからはダイヤ改正時に検討をしていみたいと、するという話ではありませんけれども、検討をしてみたいという返事をいただいているところであります。
 また、時間帯につきましては、先ほど申し上げましたように、ゆめぐりエクスプレスバスとの関係性の中で、非常にこの時間帯をずらしてくださいとか、この時間帯にしてくださいというのも、その運行時間との絡みの中では非常に難しいんじゃなかろうかなというように思っておりますけれども、若干の、ずらすことによって利便性が高まったりというようなことがあるようでしたら、そういった部分について運行会社のほうにも申し入れをさせていただきたいというように思っております。
▼○議長(足立義明君)▽ 杉村宏議員。
▼○6番(杉村 宏君)▽ まず最初の、ダイヤ改正時に検討したいということですけども、バスのダイヤというのは大体2月だったか3月の後半、4月ですかね、春改正されますので、それに合わせてバスのダイヤも改正されるということですから、多分、年明けてすぐというか、今ぐらいにはもうある程度検討しておかなければいけないというふうにもいます。
 それから、ゆめぐりエクスプレスとの関連につきましては、運行主体が新温泉町になるんでしょうか。このたび、新温泉町さんがゆめぐりエクスプレスの車両更新をされて、高規格道路を運行できる車両にされたということで、今回のこの快速便ということもあるようでございますけども、岩美町とゆめぐりエクスプレスとの関連を、町が今までこれに対して、ゆめぐりエクスプレスについては多分素通りをしておったというような感じみたいな印象を受けておりますけれども、新温泉町、ゆめぐりエクスプレスのことであれば、やはり新温泉町さんともよく協議をした上で、新温泉町さんの都合もあるんでしょうけれども、岩美町を通るわけですので、岩美町の意見もしっかりと踏まえた上で、日本交通のダイヤ改正、新温泉町との協議を進めていただきたいと。しかも、それは多分もう今ごろなり、年明けなりというか、今度のダイヤ改正に間に合いませんでしたというようなことがないように、ぜひともお願いいたします。
 では、質問事項の2番目はこれで終わらせていただきます。
 質問事項の3番目でございます。
 重要案件については、私は重要な案件であればあるほど全町民の声を聞くような姿勢を町は持つべきだというふうに思っております。本年11月23日に行われたいわみ地域創生チャレンジフォーラムで、町内4地区が発表されました。いずれも地に足のついた活動で、大変敬服いたしました。印象に残ったお言葉は、東地区発表の「地域活性化のためには、与えられた力ではなく、みずからの力でつくっていくことが大事」というような言葉もありましたし、網代地区発表の「網代地区出身の方でなくても、ふるさとと同じように思ってほしい」という言葉もありました。岩井地区発表の、子どもの自信につながっているという大変ありがたい成果も発表していただきました。そして、蒲生地区発表に感銘いたしました。中学生以上の全住民アンケートに挑戦され、その回答率は63%。しかも、地域の宝である中高生は、12名のようでございますけれども、その全員から回答をいただけて、実施した蒲生地区の方は大変うれしかったというふうな発表をされたところでございます。発表の隅々に、人口が減少し高齢化が進んでいく地域の実態をよくご認識され、危機感を持ちながらも、慌てず、焦らず、諦めず、しかしその実態を住民全体で共有し、みんなでやるぞ、とするために、全住民アンケートに挑戦した姿勢がすばらしいというふうに受けとめさせていただきました。
 岩美町でも、蒲生地区と立場は同じだと思っております。因幡圏域の端っこに位置し、鳥取県でも東の端、岩美町の中で蒲生地区が中山間地で人口が減少していることと、日本や鳥取県の中で人口が減少していることは構図として重なります。問題は、蒲生地区のような危機感が町行政にあるのかないのか、そういったことでございます。
 平成27年の地方創生アンケートにおいて、私は、中学生以上の全町民を対象にし、地方創生において行政の本気度を町民の皆様に感じていただきたいとこの場で訴えましたけれども、町は抽出調査でも寄せられる回答の誤差は僅少とされ、対象者を1,000人と中学生とされました。また、本年行われた交通実態アンケートは、鳥取大学のご協力で行われたようでございますけれども、大学から1,000人以上の回答が必要とされ、3割程度の回答率を見込み4,000人を抽出し実施したところ、1,708人から回答をいただき、思いのほか多く、うれしい誤算と町は報告されました。このときは、対象者について議会に相談はなかったものですから、アンケート終了後の報告ということでございました。
 私は、アンケート結果ということよりも、アンケートをさせていただく方々を見て行政を行わなければならない、そのように思います。蒲生地区のように、みんなでやるぞと、そういった姿勢がこの27年のアンケート、交通実態、または本年の交通実態アンケートからはそういった印象を私は受けることができない。交通実態アンケートは、大学の先生のご助言もあったようですけれども、大学の先生のご意見はもちろん大事ですけれども、抽出ではアンケートされた方は他人事と捉えてしまう方々を生んでしまう、そのように感じております。
 地方行政は、町は蒲生地区の取り組みに学び、中期的な程度に行うような重要な案件では、中学生以上の全町民を対象にアンケート調査すべきだと考えております。地域の課題を共有し、町民みずからが主体者として行政とともに考えていくためには必要な姿勢だと考えておりますけれども、町長のお考えを伺います。
▼○議長(足立義明君)▽ 町長。
▼○町長(西垣英彦君)▽ 3つ目の質問でございまして、重要案件については全町民の声を聞くようにということであります。
 端的に申し上げましたら、アンケート調査を全町民にすべきじゃないかというお話であろうというように思っておりますけれども、ご指摘のとおりでありますけれども、調査内容によっては、やっぱり中学生以上を対象にしたアンケートを実施するっていうことは必要ではなかろうかというように思うところでございます。
 ただ、質問の中にありましたように、今回の交通アンケートにつきましては交通手段の選択であったり、意向確認が主になっておるようなところもありまして、大学の准教授との協議の上で、抽出対象を、社会的に自立をしており、交通手段等を選択できる年齢である18歳以上の方とさせていただいたところでございます。
 今後とも調査内容に応じて的確な調査対象を選択しながら、できるだけ多くの方の意見を伺うよう努めてまいりたいというように考えておりますので、ご理解をいただきたいというように思うところであります。姿勢の問題だという話もあろうかと思いますけれども、アンケートの部分では一定程度の動向を調査をするというような部分もございます。やはり案件によって、どういった調査対象にするかということは選択をしなきゃならない話ではなかろうかというように思っております。
▼○議長(足立義明君)▽ 杉村宏議員。
▼○6番(杉村 宏君)▽ 案件によって調査対象を考えたいということはよくわかります。それから、先ほど言われた、交通実態アンケートについては、社会的自立をされてる方々のご意見をいただきたいと、それもよくわかります。私が申し上げとるのは、今まで多分この中学生以上全住民を対象としたアンケートというのはやったことがないというふうに思っておりますけれども、先ほども申しましたけども、中期的というか5年に1度程度というか、どういったものであればこの全住民アンケートをすべきかということを今申し上げているのではないんですけれども、全町的なお話の中で、皆さんの、先ほども申し上げた蒲生地区のようにみんなでやろうと、みんなで盛り上げていくんだというような案件があるのであれば、それはやはり選挙権が仮になくても、今は中学生の方以上のご意見をみんなで考えていくんだよというような姿勢を持ってほしいということを言っておるつもりでございますので、もう一度、今まで多分なかったと思いますけど、あったかないかということも踏まえて、もう一度お願いできますでしょうか。
▼○議長(足立義明君)▽ 町長。
▼○町長(西垣英彦君)▽ 再度のご質問でございます。
 中学生以上全住民の皆さんを対象としたアンケートというのは、私の掌握している限りではないというように思っております。ただ、選挙権があるなしでアンケートをするしないっていう話ではなしに、やはり必要があればということで理解をしていただきたいというように思います。事例として、お話になられました蒲生地区のアンケートっていうのは、私も自治会長さん自身から、こういう調査をして、中学生以上、先ほどおっしゃられたように全中高生から返事をいただいて、今後の村づくりっていう部分においても、方向性っていう部分では若い人の声も聞けてよかったというようなお話を伺っているところであります。やはり全ての住民の皆さんを調査をするかどうかっていうようなこと、また中学生以上を全て対象にするのかどうかっていうようなことは、調査をする内容、目的によって判断をすべきことであろうというように思っております。おっしゃられる意味っていうのはよく理解しておるつもりでございます。
▼○議長(足立義明君)▽ 杉村宏議員。
▼○6番(杉村 宏君)▽ 行政ではありませんけれども、県内の日野町議会は議員定数や報酬などの住民アンケートを町内全世帯を対象に実施されています。そこの議長さんは、議会の力量を高めたいというような新聞記事がありました。どういった団体であったとしても、岩美町という地方公共団体であったとしても、構成員の皆様と現状を共通認識し、問題を共有し、進んでいくということが重要なのは、今さらここで申し上げることもございませんけれども、蒲生地区でも岩美町でも日野町でも、どこでも同じだと思っております。
 岩美町の人口は、残念ながら減少しておりますけれども、本年7月執行の岩美町議会議員選挙における有権者数は9,971人、これに中学生の方を加えたとしても全町民アンケートができない規模では必ずしもないと、本当に大事な案件であれば、皆さんを対象としたアンケートをすべきだというふうに思います。
 このことを申し上げて、この質問を終わらせたいと思いますけれども、先ほどチャレンジフォーラムのことにちょっと触れたもんですから、チャレンジフォーラムに参加させていただいて、もし今、質問の通告の中にはないんですけれども、ご答弁いただければありがたいんですが、チャレンジフォーラムでいただいた意見というのは大変多かったと思っております。それは、貴重なご意見でもありまして、多分、町のホームページなどには、私はよう見とらんですけど、あるのかないのかちょっとわかりませんが、そういったご意見を紹介するというようなことはお考えがあるのかないのかを教えていただければ。
▼○議長(足立義明君)▽ しばらく休憩します。
            午後3時34分 休憩
            午後3時36分 再開
▼○議長(足立義明君)▽ 所定の出席がありますので、再開します。
 休憩前に引き続いて一般質問を続行します。
 杉村宏議員。
▼○6番(杉村 宏君)▽ 最後のほうに申し上げたチャレンジフォーラム、大変多くの方からのご意見がいただけたということから、それが町民の皆さんにも承知をいただければなというふうな思いで、通告書には書いてない、外で質問させていただきましたけれども、もしわかればと思いましたが、その部分につきましては取り下げさせていただきたいと思いますので、そのような措置でお願いいたします。
 それでは、以上で今回の一般質問は終わらせていただきます。どうもありがとうございました。
▼○議長(足立義明君)▽ 以上をもって杉村宏議員の一般質問を終了します。

 議会運営委員会としては、岩美町議会12月定例会を、12月18日から20日までの3日間の会期で行うことといたしました。

以下は、杉村宏委員が気になった事項などです。

〇議員報酬
 議長 12月議会の中で答申に対する結論は出さず、先送りしたい。定例会中に協議のあり方を、全員協議会で協議したい。

〇一般質問の生中継
 総務課長 システムとしては可能だが、技術的に人員増が必要。引き続き検討する。

〇「一般質問の質問者は、具体的に何を質問しているのか傍聴者によくわかるようにしてください。」と議長より依頼がありました。
 これも当然のことで、主権者である町民の皆様から見て、何を論議しているのか、よくわかるようにさせることは、議会の運営の責任をお持ちの議長の務めです。
 しかし、そのことが、一般質問をしようとされる議員の意欲を削ぐこととなってはいけませんし、その依頼をする前に、この度の12月定例会の質問者は6名ですが、岩美町議会における一般質問の実施状況は、近年、県内最低レベルです。(参考:鳥取県町村議会議長会発行の町村議会実態調査集計表より)
 したがって、杉村宏議員としては、まず、岩美町議会議員12名全員が、自らの議員力向上のため、岩美町議会の議会力向上のため、一般質問を行うことを、議長から促してほしかった。そのうえで、町民の皆様から理解していただけるような質問に、各質問者が務めるべきだと考えています。

〇職員の飲酒運転
 総身課長 係長から主事への、降任人事を実施した。

 このことなどに関連して、町長・副町長・教育長の給与を3か月1割削減する条例を、追加議案として提出されるとの説明がありました。
 この度の職員の飲酒運転は特殊であると受け止めています。通常の飲酒運転は、飲酒後数時間経過後に「酔いがさめたと思っていた」などとの釈明があるわけですが、このたびの事案は、運転中の飲酒であることから、特殊であると思っています。
 この追加条例については、もう少しよく考えたいと思っています。

〇全員協議会資料の掲示
 前回12月6日の全員協議会の協議の中で、議長から「TV放送を見て頂いている町民の皆様にも、議員に配布している資料がわかるようにしてください。」と町執行部に対して要請されました。
 このことは、当たり前すぎて論議に値しないと杉村宏議員はとらえています。町民の方と町議会議員との知る権利は同じ、しかし、実際には情報格差がある。議員に提出した資料は、そのまま町民にも知り得る状況にすべきと考えています。
 しかしながら、上記の立場で平成28年9月13日の一般質問の中で町の答弁は、議員と町民には情報の格差があって当たり前のような答弁でした。平成が終わろうとしている現在も修正しておりません。
 ですから、現議長が町民の方の理解をより良くするため、資料が閲覧できるようにすることは、現町政の行おうとすることではありません。
 そのような趣旨で、発言しましたが、今後の課題のような終わり方でした。

 岩美町議会の全員協議会は、それ以前に開催される二つの常任委員会で審議などがなされるため、所属する委員会で協議した案件については、原則発言できないこととされています。
 したがいまして、以下に杉村宏議員の発言要旨を記載していますが、主に総務教育常任委員会所管外について発言しました。

〇高齢者世帯等雪下ろし助成事業の見直し
 予算審査や決算審査の論議を踏まえた検討結果であり、評価したい。

〇町有施設における受動喫煙対策
 法より踏み込んだ取り組み内容で評価したい。女性の意見はいただけたか。
 回答 女性のご意見はあまりいただいていない。

〇職員の懲戒処分
 県職員が同様な飲酒運転で懲戒免職となっていた。以前からの説明では、他団体の処分を参考にしているとあったが、整合性は取れているのか。
 回答 岩美町の処分基準は、人事院勧告に沿ったもので、その処分基準に従い処分した。県の処分基準とは異なる。
 杉村 それならば、鳥取県も人事院の勧告は重視していると思うが、それを上回る処分を行ったこととなる。なぜ、県はそこまでしているのか。そこらあたりも充分参考にすべきだ。
 回答 職員懲戒審査委員会の委員構成や処分基準を見直したい。

〇議員報酬
 前期4年間の中で、2回ほど議員報酬等の増額の改定があり、いずれも反対した。反対理由は、平成25年6月11日付けの岩美町議会改革調査特別委員会の報告書は、当時の本会議で異議なく了承されているが、町議会議員の平成26年7月改選後に議論を委ねた事案が多数あり、その中に議員報酬も含まれている。
 前期4年間の中で、複数回、協議の再開を全員協議会で呼びかけたが、同委員会を構成されていた議員からも賛同はなく、また、今期、本年7月に改選後にも協議の再開を訴えたが、現在のところ、各議員の反応はない。
 議会改革全体を協議する中で、報酬等にも議論を進めるべきで、岩美町特別職報酬等審議会で増額等の答申があったからとして、議会改革を進めない中で報酬のみ答申通りとすることは、政治的判断として、その立場に立てない。
 
 なお、同審議会に諮問した時点で、答申は受け入れるものとする議員の意見が多かった。杉村宏議員は、審議会に適正な相場を提示していただくことはやぶさかではないが、それをそのまま条例改正して実施するかどうかは、各議員の政治判断によるものであると主張した。理由は異なるながらも、八頭町議会では期末手当引き上げに対し、その支給率に対することではなく、他の事案で町民からの信頼回復のため反対された議員があったようだ。問われているのは、その姿勢だと考えています。

〇議長交際費
 過去にさかのぼって、公開すべき。
 議長 見て頂ければいいが、おかしな支出はない。しかし、過去の支出の公開は考えていない。

〇議会傍聴規則
 本会議の傍聴は、希望者が氏名等を票に記載するのみ。委員会等は、委員長等の許可が必要?

〇議場への国旗掲揚
 岩美町議会の議場は、まさに、地方自治の現場であり、国旗の掲揚の必要性は、特段感じない。

〇議員の服装
 議会議員は、行政の長のように一人ではなく、複数だ。そして、その複数が定める条例や予算に従い行政の長が執行する。行政より議決機関のほうが上位に位置するのは、多様な民意を議会のほうが行政より反映できると考えられているからだ。
 したがって、議会が多様性を重んじるならば、服装に関しても、一律的な制限は避けるべきだ。町民から見て奇異に感じられることでなければ、許容する方がいい。
 前期の総務教育常任委員会委員長田中伸吾氏から同委員会開催中に、クールビズ期間の会合で、杉村宏議員が、岩美町がPRしている「いわみん」のポロシャツを着用し出席したことに対し、注意があり、以後もされるのであれば、懲戒等も考えるとあった。しかたがないので、同ポロシャツを、以後はあまり着用しなくなったが、岩美町がPRしているものを、クールビズ期間に着用して、注意を受けることが、未だに理解できません。

議会資料

2018年12月06日
放映される場合は、資料を町民にみえるように、執行部にはお願いします。(足立議長)

全員協議会が、12月6日、木曜日午前10時から開催されます。
開催通知は、以下のとおりです。
H30.12全員協議会開催通知 (2).pdf