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議会の公開

2019年09月30日
 令和元年9月30日午前10時20分ごろから12時20分まで、議会活動の在り方検討特別委員会が開催されました。
 そのなかで、議会の公開として、一般質問などの生放送やYouTube掲載などのネット視聴に対し次のような意見が出ました。

 これから先の分を公開するかどうか議論したい。
 やりたくない。未熟な質問を行っていることをそのまま出すことになる。
(行っていることそのものが、議員として進歩なされていると思いますが)
 録画放送を見ればいい。世界中に出す必要はない。
 ネット配信は良くない。悪意のある方からの改変も考えられる。

 杉村宏委員の意見
 一般質問など会議の傍聴はどなたでもできるもので、議会は公開が原則で、大いに公開し、主権者などの意見を積極的に取り入れていくべきだ。そこが、議会制民主主義の肝だ。
 現在でも、会議の議事録は、過去の分も含めて、紙でも町議会HPでもいつでも閲覧できる。
 民主的な議会運営を行うために、議会の公開は最も重要で、今の時代に生中継やネットでの閲覧は不可欠だ。
 6月の議会を傍聴していただいた高校生の感想は「また見てみたい」「責任を持って投票したい」とあった。一般的に、シルバー民主主義と呼ばれることもあるが、岩美町議会の議論を、町内の中高生や若い方、お忙しい方であっても、スマホやPCで何時でも閲覧いただける環境にしていくべきだ。
 国の国会や他の自治体の議会ではお話にならないレベルだと感じる。
 早急に、過去の分も含めて、町民の方の身近に感じられる岩美町議会にすべきだ。

 なお、当HPに杉村宏議員の一般質問の動画を掲載いたしたく、動画を保有している岩美町にそのデータをいただけるよう以前お願いいたしましたが、以下のような回答でした。

「お問い合わせのあった公文書公開請求で動画の公開を請求された件ですが、公文書請求の手続きによらずとも、ケーブルテレビの放送内容については、記録媒体を用意していただければ、番組を無料でコピーしております。ただし、無断で個人的な範囲を超える目的で複製すること、賃貸業に使用すること、ネットワーク等を通じて放送できる状態にすることは、お断りさせていただいております。 平成30年11月8日 総務課」

 とされていることから、残念ながら、本日現在で当HP内に一般質問等の動画はありません。

 平成30年3月1日に発行された岩美町議会だより号外が、削除されていました。
(削除されていることを杉村宏議員が確認したのは9月30日です。)
 これは、今月20日の議会だより委員会で、不適切な発行であったとして削除することが多数であったことから、その日に行われたということでした。

 議会だよりは、町内の全所帯に配布され、何時でも閲覧できるよう町議会のHPに掲載されているものです。
 何の説明もないまま、一方的に閲覧ができない状態にしてしまうことは、配布された町民の方からすると、なんだっとのかと大きな疑問になってしまうと思われます。
(当該「号外」は町HPでは閲覧できません。当HPのブログ「モルゲンロート」の9月20日に掲載しています。)

 次回、10月中旬より町内(原則)全所帯に投函させていただく「モルゲンロート‐10」にも、少し記載しておりますので、参考にしていただければ幸いです。

 令和元年9月10日行われた杉村宏議員の一般質問を、岩美町議会の議会だより第141号に掲載するにあたり、1ページに収まる範囲で、要約削減(約800字)したものを、以下のとおり掲載いたします。
 印刷するまでには、再度、紙面調整等のため修正すると思います。

(問)減資されてから補助すべき 杉村宏議員
(答)債務超過分は全額町負担 西垣英彦町長
 杉村 ㈱東浜への経営支援補助金で1,020万円を支出する。町行政が設立に関し依頼した経緯はあるか。
 町長 瑞風が東浜駅に停車することが内定した27年、東地区自治会へ協力要請した。
 杉村 ㈱東浜の設立・運営は、地域の方々が地域振興を目指し、貴重な投資をした。債務超過の全額補填は、そもそもの有志の方々の本意に背く。そして、町財源を民間企業に投入することは、町民全体にとって不合理な理解や解釈も出る。
 町長 瑞風のお客様や観光客等への食事の提供、町の情報発信、地元雇用の拡大、地産地消に努め、瑞風とセットでJR西日本が行うPRやマスコミ等の取材に数多く取り上げられ、町の知名度とイメージを高めた。瑞風の活用は有効だ。㈱東浜の経営の安定を図りたい。
 杉村 経営陣や株主などの責任を示していただいてから町民全体の負担を考えるべきだ。全額補填は、経営結果の責任の全てを町が負うことで、納得できない。
 資本の減資を行い、その上で町に対して補助を求めていただくことがあるべき姿だ。
 町長 減資は話し合われていない

(問)監査法人トーマツは組織として関わったのか 杉村宏議員
(答)組織として関わっていない 西垣英彦町長
 杉村 ㈱いわみ道の駅出資金(買参権)が返還され、出資金返還金が財産収入にある。これは債権の返還だ。監査法人トーマツは適切と判断したと町行政は説明してきたが、その説明にこの法人は組織として関与しているか。
 町長 トーマツは組織として関与していない。
 杉村 トーマツは関係ないと明確にすべきだ。
 町長 何ら問題ない。監査法人トーマツという名声やお墨書きをもって、あたかも議会を執行部の心象に誘導してきたことはない。監査法人から抗議はない。
 杉村 岩美町を離れたところでご迷惑をおかけする危惧があってはならない。
 払込証明書が、町が権利を保有し権利行使できることを証明する書類であるはずがない。本当に権利保有の書類と考えているか。
 町長 おっしゃるとおりだ。
 杉村 町民の財産を不適切に管理され続けてきたとしか言いようがない。
 町長 見解の相違だ。

 その他の質問 岩美病院が救急対応できない場面は

 令和元年9月10日に行われた杉村宏議員の一般質問の、要約(本年10月13日発行予定の杉村ひろし後援会活動通信誌「モルゲンロート」10号に掲載いたします、約3,500字)を、以下のとおり掲載いたします。
 印刷するまでには、再度、紙面調整等のため修正すると思います。

≪令和元年9月10日 杉村宏議員一般質問≫
(問)岩美病院が救急対応できない頻度は
(答)年1回あるかないか
 杉村 本年8月5日、降雨のない猛暑日に、畑で様子がおかしく着ておられるものは汗でぐっしょりと濡れ冷たくなっておられる方を、家族で自家用車で搬送した。午後6時過ぎの岩美病院は、院内の事情で中央病院へ行くようにとされた。救急外来診療が困難な場面があるか。
 病院事業管理者 まれにある。当日は、4歳の小児、高齢の女性が来院され、さらに入院患者の急変があり、その後の来院だ。看護師は駐車場に行き、状況の確認を行い、体の汗を拭き、タオルを差し込むなどの処置を行い、水分補給を行うよう助言した。
 杉村 こういった場面もあり得るということを町民としては認識をしておくべきと思う。どこの段階で中央病院に行くようにという判断がなされるか
 病院事業管理者 医療従事者が、知識や経験により、その場で下す
 杉村 救急外来診療が困難な場面は、近年の3年間ではどの程度あったか
 病院事業管理者 この3年間ほとんどない。年に1回あるかないかだ
 杉村 中央病院に向かうにしても、その前に岩美病院で応急処置を行うのか
 病院事業管理者 医療従事者として容体を見たらその症状に合った応急処置をする。
 杉村 岩美病院から中央病院への連絡はどうか
 病院事業管理者 診療前で、病病連携は成り立たん
 杉村 診察前なら、自分たちで外来診療を直接受けるしかないということか
 病院事業管理者 市内にある救急の病院しかお伝えできん。今回の例については話はしてみたい
 杉村 看護師の方の判断で中央病院に行くことになった。診察前だが搬送中を連絡できるようなことができるなら、受け付けたときの対応も違う。検討いただきたい
 119は、岩美病院看護師の判断による個人搬送でも、中央病院に連絡しないか
 町長 個人搬送では救急隊員が患者さんの状態が確認できないことから、搬送者から医療機関へ直接連絡をしてもらう
 杉村 このたびは私の自宅の裏であり、家族もおり車も準備でき、岩美病院にすぐ連れていけば何とかなるんじゃないかという気持ちでお連れした。連絡先に非常に困った。世帯外連絡先の把握とその共有はどうか
 町長 個別避難支援プランを作成し、その情報を互いに共有している。
 杉村 町民の皆様にも、できればそういった登録などを前向きに考えていただければと考える

(問)㈱東浜の資本を減資されてから補助すべき
(答)債務超過分は全額町負担とする
 杉村 ㈱東浜への経営支援補助金で1,020万円を町が支出する。経営責任等を明らかにしてから行うべきだ。町行政が設立等に関し依頼した経緯はあるか
 町長 瑞風がJR東浜駅に停車することが内定した平成27年当時、町から、瑞風のお客様へのおもてなし、レストラン運営について東地区自治会の皆さんへ協力要請した。
 杉村 ㈱東浜も町行政も、町からの赤字補填は考えていなかったか
 町長 当時は想定されていない
 杉村 ㈱東浜の設立・運営は、この会社のある地域の有志の方々が地域振興を目指し、貴重な投資を行われた。その意気に感じ多くの方が出資を行われた。それらのことを岩美町全体で共有したい。しかし、町からの債務超過の全額補填は、そもそもの有志の方々の本意に背くことになる。そして、町の財源を一民間企業に投入することは、町民全体にとって不合理な理解や解釈も出てくる。町行政としてどのように考えているか
 町長 これまでトワイライトエクスプレス瑞風のお客様や観光客等への食事の提供や、町の情報発信、地元雇用の拡大、地産地消に努め、瑞風とセットでJR西日本が行うPRやマスコミ等の取材に数多く取り上げられ、町の知名度とイメージを高めてきている。
 一方、経営状況は厳しく、本年5月20日に取締役から支援要請があった。赤字について明確な回答がなく、経営する意欲に疑問を感じた。それならば意欲のある方に経営転換を図ってもらい赤字が清算できないかと考え、新たな社長候補の検討をしていただき、現在の社長にたどり着いた。
 株式への出資は自己責任だが、町の呼びかけに応じて設立された経過もあり、道義的な部分もある。
 今後も、瑞風の活用は有効だ。㈱東浜の経営の安定を図りたい。
 杉村 同社に対する町行政のスタンスは、自主的な運営とそれに対する町の支援であった。今般、債務超過額が多額となり経営の見通しが難しいとき、経営陣や株主等の一定の責任を示していただいてから町において町民全体の負担を考えるべきだ。
 債務超過は出資した株券の価値がない状態だ。全額を補填することは、出資者の権利の評価額をゼロから元に町が復元させることだ。それはこの間の経営結果の責任の全てを町が負うということで、納得できない。
 具体的な対応として、資本の減資を行い、経営や株主の責任を明らかにし、その上で町に対して補助を求めていただくことがあるべき姿だ。資本金980万円の半分の減資が行われれば補助額は半分程度だ。そのような協議は、なされていないか
 町長 減資は話し合われていない
 杉村 この質問を終わりにするが、7月11日の株式会社東浜の取締役会で新たな代表取締役が選任された。この方には敬意を表明させていただきたい。資本、経営が不安定な会社に対し立て直していこうとされていただくことに、私にはできないことを行おうとされている。とてもありがたいことだ。大変期待をする

(問)監査法人トーマツは組織として関わったのか
(答)組織として関わっていない
 杉村 ㈱いわみ道の駅出資金(買参権)に係るものが返還されたとして出資金返還金が平成30年度決算の財産収入にある。これは出資等による権利としての返還ではなく、出資金として成り立つ前の債権の返還だ。
 出資等による権利ではなく債権だとすることについては、平成28年度決算に関すること以来、何年にもわたり、答弁拒否など議論を進めない議会運営だ。しかし、本年3月の全員協議会においてやっと幾つか町行政が解釈を示した。5点質問し、保有しているとする権利はどのような権利か、どのようなことが権利行使できるのか、どのような書類で権利を確認できるのか、この権利の評価額は幾らか、道の駅からの返還を願い出る書類の表現が適切ではない、町が受け取ること自体が問題だとした。
町長は、出資部分という以外は申し上げようがない、議決権では資本組み入れがなされていないので権利行使はない、払込証明書、資本組み入れがなされていないので出資をさせていただいた金額そのもの、そのまま受け取らせていただいたということであった。この答弁は、町は払込証明書のとおり、出資金として支出したが、受取り側は資本組み入れを行っておらず、町は出資金としての権利行使はできない状態である。したがって、その評価額は支出した額そのままということだ。
 これは、町民の財産は出資に伴って保有することとなる権利ではなく、その前の段階で払い込みしただけの債権のままであると認めている答弁だ。一方、権利を保有しているという面は譲っていない。明らかに矛盾している。
 町行政は、平成29年9月14日の本会議の中で監査法人の意見を聞いているとして、そのときに初めて日本を代表する4大監査法人の一つであるトーマツの名前が明らかにされた。出資に伴う権利として町の財産に計上することが適切であると監査法人トーマツは判断していると町行政は説明してきているが、その判断にこの法人は組織として関与しているか
 午後3時34分 休憩   午後3時35分 再開
 町長 組織として関与したものではありません
 杉村 平成29年9月19日にトーマツの方は、法人として関与していないと示された。そのことは、本会議、全協、決算委員会で申し上げてきた。翌日の全員協議会の中で、ぜひとも監査法人トーマツに文書をもって正式な回答をいただくよう町長にお願いしたいという他議員の発言もあり、町は当監査法人に対して文書を求めた。そして同社は文書は出せないとした。
 文書の有無は問題ではない。口頭ではあるが、今までは、監査法人の正式な回答であると説明してきている。今までの説明と違う。監査法人トーマツの名前を出すことは行ってはいけなかったのではないか
 町長 やりとりの中で、そういった部分を説明し、それがために出した。
 杉村 町長、出された方のことを考えてください。鳥取県の端っこにある岩美町とはいえ地方公共団体の正式な議会の中で監査法人トーマツの正式な回答を口頭ではあるが問題はないという説明を、町行政はしてきている。前期からの議員もそのように受けとめている。同社に対してご迷惑をおかけすることになるのではないか。監査法人トーマツには関係ないと明確にすべきだ
   午後3時39分 休憩   午後3時42分 再開
 町長 仕事をする上で個人的に相談をしたり尋ねたりすることは一般的にある。何ら問題ない。監査法人トーマツという名声やお墨書きをもって、あたかも議会を執行部の心象に誘導してきたことはない。監査法人から抗議はない
杉村 監査の世界も非常に厳しい。東芝問題とかで監査法人等の信用失墜もある。地方の議会とはいえ、監査法人から口頭ではあるけれども問題ないと出すこと自体、岩美町を離れたところでご迷惑をおかけするような危惧があってはならない。
 この権利の保有を証明する書類を町長は払込証明書としたが、第三者や主権者に対し、町が権利を保有し権利行使できることを証明する書類であると、本当に考えているか
町長 杉村議員がおっしゃるとおりだ。現状において町の権利を裏づける書類としては、出資金を払い込んだ後に道の駅から提出された払込証明書しかない。
 杉村 株式会社いわみ道の駅の貸借対照表上で長期預かり金として町から400万円が何年も計上されている。町民の財産を不適切に管理され続けてきたとしか言いようがない
 議長 答弁は要る?(杉村「結構です」)そう解釈したけど。町長から発言を求められておりますので。町長
 町長 見解の相違だ。

 町村議会広報研修会が、東京都千代田区、シェーンバッハ・サボーで、令和元年9月25日(水)に開催され受講いたしました。概略等は以下のとおりです。
 町議会には10月7日付けで報告します。
 また、本受講は公費(主権者の)負担により行われたことから、町議会への報告書は、主権者の閲覧等が可能となる措置を希望しています。(今までも行われておりませんが)
 公費負担額(旅費)は41,250円でした。(岩美町議会事務局より)


〇受講目的とその成果
 議会広報の認識や実績の深い方々の実践や説明を聞き、今後の議会広報の意義の認識を深めるとともに、在り方を考えることを目的とした。
 受講成果として、行政広報と議会広報の役割の違いをより明確にすることができた。また、広報コンクール入賞団体の広報誌に対する姿勢に感銘を受けた。
 どうして議会はそう決めたのかを知らせる努力、きっかけを広報紙で提示し、詳細はWebで知らせることなど、議会広報の役割を果たしつつ、紙面を補う努力も必要と感じた。
 以下は、各講師の講義で気になったフレーズです。

○講師 豊田健一氏(『月間総務』編集長)
 「読者目線で親切な広報紙をつくるには~手に取られ、読まれ、行動に結びつけるには~」
 前日に移住した方でも、最後まで読んでいただけるものに
広報紙は、住民と議会との良好な関係を作り、住民が議会への関心を高め、議会に参加し、議会と共により良い地域社会をつくっていくため発行するもの
 大前提として、コミュニケーションの主導権は受け手である住民であり議員にはない。
 課題があるから、質問、審議、研修があるのであり、課題感の共有が大事で、何が課題であるかを伝えること。詳細はWebで伝えればいい。広報誌はきっかけでいい。
 編集途中に住民目線を入れて欲しい。知らない人の目線が必要だ。
 編集体制として、住民以外にも公開していることが大事
 行政広報は、政策・計画の執行を行うために住民に招致をしていただきたい決まったことを広報するもの、議会広報は、政策決定までの形成過程、どのような意見があったのか、どうしてそう決めたのかを広報するもので、双方を読むことでさらに理解が進むような補完関係がある。
 読んだ感想をもらいたい。読ませたいなら、その階層、例えば子育てママや社会人1年生と議会との座談会などに登場させ記事にする。
  
○講師 安田安正氏(朝日新聞メディアプロダクション校閲事業部長)
 「情報をわかりやすく伝える」
 5W1Hも大事だが、WHYを意識して文章を作ってほしい。なぜ〇〇なのか。
 4W1DそれぞれにWHYを問いかけること
 (WHEN+WHO+WHERE+WHAT+DO/DID)*WHY
 主語と述語をしっかり対応させ、言いたいことを前に持ってくること。


○講師 吉村潔氏(エディター)
 「町村議会広報コンクール 上位入賞団体の評価ポイント」
  最優秀賞を受賞された寄居町の記事
「議員ではなく町民の「声」を元に予算を審議!
 寄居町議会広報編集方針「読まれない議会だよりに出す意味なし!」

号外取下げ

2019年09月20日
 令和元年9月20日(金)の11時55分に本会議の審議が全て終了し、9月定例会が終わりとなりましたが、その後、議員12名と議会事務局長を含めて議員懇談会(議事録を作成しない非公式会議)が議長の呼びかけで開催されました。

 足立義明議長から
「お願いです。前議会で発行された議会だよりの号外について、中身については何も言うことはありませんが、県議長会の意見なども踏まえて、私の意見としては、号外という方法が適切であったのか、よくなかったのではないかと思っています。そして、この件はこれで御仕舞にしてほしい。」とされて、深々と頭を下げられました。これに対する各議員からの意見はなく、懇談会は終了いたしました。
 このことは、岩美町議会を代表する議長として、号外発行は不適切であったことを現議員に表明し、杉村宏議員も含めた11名の現議員に向かい、不適切であったことに対して、発行当時の議長でないにもかかわらず、議会だよりの発行責任者としての責任を感じられて、頭を下げられたと受け止めました。

 議長が、不適切であったとして問題とされている平成30年3月に発行された岩美町議会の議会だよりの号外は次のとおりです。
H30.3.1議会だより gougai.pdf( .pdf / 2.2MB )

 その後、議会だより調査特別委員会が開催され、その他の議題の中で、杉村宏委員から「先ほど、議会だより発行責任者である議長から発行当時の責任者ではないにもかかわらず、引き継いだ責任を踏まえられて、号外発行は適切ではなかったとの発言があり、現議員のどなたからも反論の意見はなかった。号外発行が不適切であったということが岩美町議会の総意であるならば、町議会のHPに掲載されている号外は取り下げ(削除)すべきではないか。」
 それに対し
 柳正敏委員「号外発行は適切であった。」
 寺垣智章委員 発言無し
 削除すべきとの意見の委員(敬称略)
  田中克美、杉村宏、橋本恒、升井祐子、森田洋子、吉田保雄、宮本純一、及び足立義明議長 でした。

 従いまして、議会だより委員会としては、柳委員と寺垣委員以外、田中克美委員長を含め取下げすべきという意見であり、同委員会としては号外を削除することとされました。
(号外の原稿作成や取り纏めの中心となられたのは田中克美氏であります。)

 今後、どの時点で、岩美町議会HPに掲載されている平成30年3月1日発行の岩美町議会だより号外が、いつ取下げされるのか、そして、そのことを、町民の皆様にどう説明するのか、しないのかは不明です。

 取り下げするのであれば、議会だよりの中で取下げの説明を行わなければならないと考えています。町民に号外を配布したにもかかわらず、何の説明もないまま、何かわからないうちに号外が閲覧できない状態になってしまうというような事態は避けなければなりません。
 多くの町民の皆様から、号外発行により岩美町議会の信頼は失墜しているとの意見をいただいています。このまま、何の説明もないまま号外のHP掲載を取りやめる事だけで、民主的で、わかりやすく、町民の皆様の身近で頼りがあり、岩美町民が誇りとするような岩美町議会になっていくことができるのでしょうか。
 町民の皆様のご意見を頂きたいと思っています。
 このHP専用のメールアドレスは「uradome16901@grupo.jp」です。

 令和元年9月12日から20日にかけて、平成30年度決算における審査があり、杉村宏議員として質疑・意見(主なもの)を以下のように述べています。
(令和元年10月13日発行の活動通信誌「モルゲンロート」10号の6ページに概略を掲載予定です。)

 平成30年度決算に対する杉村宏議員の質疑・意見など
(金額は万円表示で、万未満は切り捨て)

問 歳入の交通安全対策特別交付金が数年前から大きく減額している。この交付金は交通違反を行ったときの反則金が原資で国から交付されるものだが、高規格道路の整備を含む道路環境の改善や、警察署が幹部派出所となり警察の体制変更が影響しているか。
(H25は121万円、H26は85万円、H27は85万円、H28は80万円、H29は69万円、H30は52万円、10年くらい前は予算額200万円であったと記憶しています。)
答 減理由は分析していない。反則が少なくなったようだ。

問 歳入の出資金返還金400万円は、出資として成り立っていない段階の債権の返還だ。決算審査分科会や9月10日の一般質問の答弁でも町長は実質的に認めている。各委員も理解が深まってきつつあると思っている。出資金の返還とすることは、町の財産の適切な管理ができていない証左であり、修正すべきだ。
 また、町の会計処理は適切であるとして、それは監査法人トーマツに確認していると何年も町は説明してきているが、10日の一般質問の中で、初めて、同法人は組織として関与していないことが示された。その時に町長からトーマツの名前を出すことで権威付けして抑え込むような意図はなかったという趣旨の発言があったが、それは真実ではない。平成29年9月「トーマツから、町の会計処理、決算処理、道の駅の会計処理、決算処理について間違いないと言われても、信じられないが、やるという感じを受けた。普通なら、それで論外になる話だと思っている。」との当時の町長からの発言が残っており(平成29年9月20日の議会運営委員会記録)、明らかに、日本を代表する監査法人であるトーマツの名前を利用している意図があったとしか考えられない。
(口頭でトーマツに確認したといつも町は説明してきたうえで、トーマツに文書での回答を町は求めたが、トーマツは行わなかった。できるはずがありません。行えば、監査法人としての信用を失墜させてしまいます。)
 この度、この出資金返還であるということをそのままにすると、町の誤りを誤りのまま葬り去る判断を町議会が行うこととなる。
「過ちて、即ち、改むるに憚ること勿れ、過ちて改めず、これを過ちと謂う」結局、岩美町議会は、過ちを改めることができなかったと言われたくない。
 本日現在の岩美町議会の名誉のために、修正する意見を出していただくようお願いする。
答 質問にあるように、出資金として町は支出したが、受け取り側は資本組み入れしていない。(出資金となっていない)それを証明する書類を町は払込証明書としているが、株式などの権利を保有している書類は持ち合わせていない。(㈱いわみ道の駅が資本組み入れしていないので、当然に発行できない)しかし、町の決算等に基づき出資金としている。

問 児童処置費(保育所の費用)のなかで、給料額(正職員、109,379千円)と賃金の額(臨時職員、89,282千円)が拮抗している。それぞれの人員数はどうか。
答 正職員は30人、臨時職員はフルタイムが45人とパートタイムが9人の合計54人。

問 交際費の残額が多額であるが、3月補制限しなかった理由はなにか。
(予算額200万円、支出済額93万円、不用額106万円)
答 臨時の支出のため残した。

問 70年前の鳥取大震災は南海トラフ地震に連動し発生したとされている。四国の太平洋沿岸等は地震対策を行っている。
 町内の家屋の耐震化率は改善していない。震災に強いまちづくりは大変重要な施策で、この制度を行って初めて耐震改修まで行っていただけた実績ができた。PRが大変重要で、耐震改修の事例を紹介することで制度周知をより広くできないか。
答 耐震改修者の了解がいただければ、検討したい。

問 地域おこし協力隊事業で、東浜レストラン魅力創出があり隊員が配置されている。東浜レストランの魅力を創出・発展することに町が努力していることを町民の皆様にもご理解いただく必要がある。隊員の働きを町民にPRすべきだ。どう説明できるか。
答 今年で3年目である。SNSでPRしている。

問 民間バスは本年10月に料金改定するが、町営バス料金は対キロ区間制(同じ距離なら同じ料金)を適用しないこととした。岩美駅から小田に行かれる方と蒲生に行かれる方とで、同じ距離であっても、町営バスのほうが安いこととなる。
 代替バス会計の乗客数は29,758人であったが、仮に100円バスなら297万円の収入にとどまり、決算額の650万円との差の353万円が、計算上は減収と算出できる。この減収分の8割は国の特別交付税に措置されると考えてよいか。
答 減収分は特別交付税で措置される。しかし、100円バスの検討は行っていない。

問 町営バスの運行委託料の高騰がある。白バスであり、中高年齢者の方のお力をお借りする方策を具現化すべきだ。
答 安全第一を優先し、日本交通に依託したい。

問 昨年度に交通アンケートを実施している以上、早急に改善策を出すべきだ。行政も議会も視察先に交通関係を選択しているようだが、視察先に選んでいただけるような改善策を提案すべきだ。
答 本町にあった改善策を早急に検討したい。

問 集落排水会計で、東浜や長谷・白地の処理施設に対して、「施設の統廃合、公共下水道への接続などの検討をする必要があります。」と明記されている。
 集落排水会計の厳しい経営状況や公共下水道の処理能力を踏まえ、どう考えているか。
答 標記したとおり、統廃合や公共下水道との接続を検討する。

問 水道会計において、まだ新しいと考えている恩地水源地の取水ポンプ取り換えの原因はなにか。
答 設置から5年経過している。本来、清水(せいすい)のポンプであるが、濁水(だくすい)の吸い込みによると思われる。

問 水道会計の未処分利益剰余金額は、1億6731万円にのぼる多額となっている。どのような処分を考えているか。
答 今後の収益減の見込みがあり、このまま保有したい。

問 病院経営において「収益は大幅な減」「患者数の減が減収を招いている。」「先ずは患者数を増やすことが第一であります。」とあるが、病院にお世話になる患者数が減少すること自体は、町全体にとって喜ばしいことだ。
 必要な受診の先延ばしすることは良いことではないが、それでなければ患者数を増やすような表現はどうか。
答 岩美病院を選んでいただけるよう努力したい。


 なお、各委員の意見などをまとめた岩美町議会決算審査特別委員会の審査報告書は以下のとおりです。
IMG_20190922_0001( .pdf / 7.4MB )
 大事なところ、例えば、出資金返還の肝のところ、代替バスの料金や集落排水の公共下水接続、病院事業の患者数増加などが、寺垣智章決算審査特別委員長の判断で削除されています。

議会活動の在り方検討特別委員会の開催通知が、本日ありました。
 日時等は以下のとおりです。

日時 令和元年9月30日(月)午前10時から
場所 議会全員協議会室
協議事項
1 費用弁償・交通費等について
2 議会の公開について

R1.9.30 議会活動の在り方検討特別委員会開催通知 (1)( .pdf / 67.6KB )

 令和元年9月10日行われた、杉村宏議員の一般質問の議事録(未定稿、約18,600字)を掲載いたします。(掲載日は、令和元年9月24日です。)

▼○6番(杉村 宏君)▽ ただいま議長の許可をいただきましたので、通告の順に従いまして質問させていただきます。
 岩美町の執行部の皆様、議員の皆様、傍聴の皆様、そしてこの一般質問を録画放送で見ていただいている町民の皆様、このたびの質問は、救急体制、民間業者への赤字補填、財産の管理に関することの3件でございます。どうぞよろしくお願いいたします。
 それでは、質問に入らせていただきます。
 質問事項の1番目、町内の救急体制について、現状の確認や対応などをお聞きしたいと思います。
 私ごとの部分というのも大きくありますけれども、本年8月5日、この日は降雨のない猛暑日でございました。自宅裏の畑に私の母親が午後6時ごろ出たところ、隣の畑の方が座っておられるものの様子がおかしくて、私の妻を呼び出して、これは一大事だと2人が判断し私を呼びました。着ておられるものは汗でぐっしょりと濡れ冷たくなっておられました。自家用車を近づけて助手席にやっとこさで運び、倒されていた背もたれからはみ出ている頭部を後部座席の母親が両手で支え、運転席には妻が座り、流れでそのまま岩美病院に向かったところでございます。看護師の方が経口補水液の購入やぬれた衣服と体の間に乾いたタオルを差し挟んでいただくなどの応急措置をしていただき、自家用車でそのまま救急救命センターである県立中央病院に搬送することができました。中央病院のドクターからは、応急的な措置がよかったと言われ、その効果のおかげかもしれませんが、その日のうちにこの方はご自宅に帰還することができました。
 しかしながら、この一連の流れの中で岩美病院の初動受け付け対応、中央病院との連携、119の対応など釈然としないものが私には残っております。
 岩美病院では対応できないので中央病院に行ってくださいと言われ、それを聞いた私の妻は何か見放された感じというふうな印象を受けました。反応のない横たわられている方をとても不安なまま中央病院までの20分間がとても長く感じたと言っております。119の対応も中央病院に連絡はできないのでご自分でしてくださいということでした。そして、中央病院に岩美病院からの連絡もなく、自分たちで申し述べ進めました。このような対応でこの方の生命は保たれるのか、そういった緊迫感を妻と母親は持ちながら進めました。本来はバイスタンダーとして傷病者に周囲にいる者による応急手当てが施されるべきだったかもしれませんけれども、私の家族でできたことはタオル等の準備ということで充分なことはできませんでした。
 質問要旨の1番目でございますけれども、当日午後6時過ぎの岩美病院は、院内の事情により救急対応が困難というふうなことから中央病院へ行くようにというふうにされたところでございます。救急場面に対し岩美町民が最も頼りとする岩美病院においても救急外来診療が困難な場面があると、そういう認識でよろしいでしょうか。
▼○議長(足立義明君)▽ 病院事業管理者。
▼○病院事業管理者(平井和憲君)▽ 杉村議員さんから救急外来診療が困難な場合があるという認識でよいかというご質問でございます。
 そのような認識でご理解いただきたいと思います。
 救急外来診療が困難な場合がまれにございます。岩美病院は、ご承知のとおり、2次救急医療機関として24時間、365日、救急患者や救急車の対応を行っております。救急体制は、ご承知のとおり、宿直は医師1名、看護師1名の体制で、医師は専門外にかかわらず総合医として診察をしております。原則どのような症状の患者さんであっても断らずに受け入れております。しかし、今言いましたように、医師、看護師とも1名ですので、物理的に困難な場合がございます。例えば救急外来患者だけでなく入院患者の急変もございます。そのように救急外来患者や入院患者の複数の重篤な患者さんが時間的に重なる場合、このようなまれな場合があるわけでございます。外来のほうで患者さんがたくさん来ましたときは、トリアージと言いますけど、看護師が手当ての緊急度に従って優先順位をつけながら、宿直医と連携しながら適正に対応することを心がけておるということでございます。
 なお、当日のことをお話しされましたので、病院側はどういう形だったかということをお話しさせていただきたいと思っております。
 午後の6時過ぎに4歳の小児が鼻におもちゃを入れたということで救急外来に来院されて受け付けを行っております。その数分後に今度は蜂に複数箇所刺された高齢の女性が来院され受け付けされております。
 最初に、小児の鼻から異物の除去中に、除去しておったわけでございますけど、今度は病棟から入院患者の急変の連絡があったために、医師はその小児の鼻からの異物を除去した後に病棟に向かったということでございます。そして、先ほど申しましたように、蜂に刺された患者さんが待っておるわけでございました。蜂に刺された患者さんについては、看護師が生命兆候、これバイタルサインと言いますけど、血圧や体温などを確認し、医師が急変対応をしていることをその患者さんに説明した上で入院患者の処置をお待ちになられることになったということでございます。この患者さんはアレルギー反応により突然血圧が低下する、これ専門用語でありますけど、アナフィラキシーショックって言いますけど、急変の発生も想定されたために、診察前の観察を継続しておったということでございます。そして、その後にご質問の患者さんが介助者2人とともに車で来院され、患者さんは車中におられたということでございます。看護師は駐車場のほうに行き、駐車場にとめられた車の中の患者さんの状況の確認を行っております。大変汗をかいておられたと。発汗が多くてぐったりされた状態を認めたために、体の汗を拭き、タオルを差し込むなどの処置を行うとともに水分補給を行うよう助言を行っております。
 あわせまして、宿直医が入院患者の急変の対応中であること、前に受け付けされた患者さんがいると、これは蜂に刺された患者さんのことがあり、診察までに時間を要することが認められるなどをその介助者にご説明したと。あわせて、乗用車で来院され、そのまま乗車されていることなどから、総合病院への受診を提案し、介助者に了解された上でほかの病院に向かっていただいたというように承知しておるということでございます。
 この当該の処置に当たった看護師は経験年数も長い職員でございますし、私は救急時における適切な対応ができたのではなかろうかと思っております。
 以上でございます。
▼○議長(足立義明君)▽ 杉村議員。
▼○6番(杉村 宏君)▽ そういういろいろな患者の方や入院患者の方の急変ということで、こういったこともあり得るのだという、岩美病院に行っても必ずということではなくてこういった場面もあり得るということを岩美町民としては認識をしておくべきではないかなというふうに私は思います。
 先ほど管理者のほうからトリアージと呼ばれていることもありましたけれども、そのような岩美病院での救急外来診療が困難な場合というのは、ドクターの方もあっち行ったりこっち行ったり大変なことかもしれませんけれども、どこの段階で今回の場合のように中央病院に行くようにという判断がなされるかということについてはいかがでしょうか。
▼○議長(足立義明君)▽ 病院事業管理者。
▼○病院事業管理者(平井和憲君)▽ 診察の前でございますので、先に看護師がその患者さんの状況を見たということで、看護師の医療従事者の判断が一番大事だろうと思っております。
 判断に当たっては、当院で診察を待つほうがよいのか、それともほかの病院に移動して診察を受けたほうがよいのか、その状況を見ながら、個々いろいろ状況が違うと思いますけど、迅速にその医療従事者というのは私は判断せにゃいけんと思っております。個々の症例でその判断っていうのは異なるんだろうと思っておりますけど、画一的にこうだということはないと思っております。医療従事者がその知識や経験の中で瞬時に何が患者さんにとって一番最善になるのかと、そういう判断をその場で下していくんだろうと、それが命を救うんだろうと思っております。
 以上でございます。
▼○議長(足立義明君)▽ 杉村議員。
▼○6番(杉村 宏君)▽ 医療従事者の方にご判断をいただくということのようでございます。
 質問要旨の2番目でございますけども、このたびまれにはあるというご回答でございましたが、そのような救急の対応に対し岩美病院では困難な場面というのは、大体でもいいと思いますけれども、近年の3年間ではどの程度あったのかということについて、わかる範囲内でお願いいたします。
▼○議長(足立義明君)▽ 病院事業管理者。
▼○病院事業管理者(平井和憲君)▽ ただいまのような例が過去3年間にどのぐらいあったかというご質問でございます。
 最初の質問で冒頭申しましたけど、まれという言葉を使わさせていただきましたけど、原則救急で私どもの病院に来られた患者さんは診察します。しかしながら、先ほど言いましたようにまれ、まれという言葉を使いましたけど、ご質問のような案件というのはこの3年間ほとんどございません。年に1回あるかないかでございます。
▼○議長(足立義明君)▽ 杉村議員。
▼○6番(杉村 宏君)▽ 今年に1回程度ということで、大変ほっとしたところでございます。
 質問要旨の3番目でございますけれども、岩美病院において救急対応が困難な場合、具体的には中央病院に向かっていただくことになるのでしょうけれども、その前にとりあえず岩美病院において応急処置を行うのかどうか。
 このたびの例で申し上げますと、岩美病院前に停車した自家用車のところまで同乗者、私の家族でございますけれども、何とか診てくださいということで、最初はお忙しいという状況だったようでございますけれども、少しでもちょっと診ていただけんでしょうかということを私の家族が懇願というか、お願いをしてやっとこさ看護師の方に見ていただきました。それで、先ほど申し上げた経口補水液やタオルの挟み込みなどの応急処置をしていただけたということでございます。
 原則、本当に今のご説明ではまれな案件だったのかもしれませんけれども、中央病院に行くまでの20分間の間に、先ほど言われたタオルの、濡れた服と体との間の乾いたものの差し込みだとか、経口補水液の処置だとか、そういったことが、一番最初に申し上げましたけれども、その日のうちにその方はご自宅に帰ることができた大事な応急処置であったと思いますけれども、中央病院に向かうにしてもそういった応急処置を行っていただけるかどうかについてはいかがでしょうか。
▼○議長(足立義明君)▽ 病院事業管理者。
▼○病院事業管理者(平井和憲君)▽ 冒頭今回の症例につきまして看護師の対応を説明させてもらいましたけど、医療従事者として当然それは容体を見たらその症状に合った応急処置をすると、これは当然のことでございます。先ほど言いましたように、よその病院を紹介し、そこにすぐ、すぐというか、そこで安心して治療をしていただけるよう、その間の早急処置というものは、医療行為はやってませんよ、医療行為はやってませんけど、応急処置というものは当然とらせていただきます。
 また、冒頭申しましたように、トリアージ、ほかの病院にご案内するということだけじゃなしに、来られた患者さんについてもたくさんの患者さんが来られる場合もあるわけです。そしたら、その患者さんの症状に合った対応、応急処置というものはふだんからさせていただいておるところでございます。
 以上です。
▼○議長(足立義明君)▽ 杉村議員。
▼○6番(杉村 宏君)▽ 冒頭にも申し上げました、私も知識がないといけないのかなあと今回つくづく思いましたけれども、バイスタンダーというか、そういったぬれた服と、男性、女性あるかもしれませんけれども、冷たくなっている方との間にそういった対応をするということを今回私できませんでしたけれども、ぜひとも応急の対応について岩美病院によろしくお願いいたしたいと思います。
 質問要旨の4番目でございますけれども、最初に申し上げましたが、岩美病院で救急対応が困難ということで中央病院に向かうようにというご判断もあり、家族で連れて搬送したということになるわけですけれども、その場合、県立中央病院において連絡がどうも岩美病院からなかったのではないかというような家族の感触でした。こういった場合、岩美病院から中央病院への連絡、これは病病連携ということになるのかもしれませんけども、そのあたりはいかがでしょうか。
▼○議長(足立義明君)▽ 病院事業管理者。
▼○病院事業管理者(平井和憲君)▽ 病院のほうからその受診先の病院に連絡ということでのご質問だと思いますけど、診察後でありましたら症状を把握しておりますので適切な情報等をその受診先、転送先の総合病院なりに診療情報提供証等でお伝えすることはできます。また、重篤の患者さんの場合は、医師が直接診断しておりますので、直接転送先の医師に事前連絡をし、または場合によって救急車に同乗して転送先へつきそうこともございます。
 しかしながら、診療前で、当然これ受け付けの前になるわけでございますけど、このたびは、実際に当院の医師が診療を行っておりませんので、中央病院等に診療情報をお伝えすることはできなかったということでございます。診察がないと、また診療情報がないと連携というものは、それは病病連携というものは成り立たんだろうと思っております。ただ、そういう市内の総合病院がこういう診療科ですとか、こういうところがこういう症状に診てもらえそうですというようなことは積極的に私ども、今も言っておるところなんですけど、お伝えしていかにゃいけんのかなあと。
 それで、今の先ほどの質問のあったみたいに、その向かわれる間の応急処置というものはしっかりと対応していかにゃいけんなあというふうに思っておるところでございます。
 以上です。
▼○議長(足立義明君)▽ 杉村議員。
▼○6番(杉村 宏君)▽ つまり診察前というような、こういった場合は病病連携ということは成り立たない、できない。つまり素人というか、家族というか、近所の方々が何とか早く連れていこうと思って今回の場合のように自家用車で連れていって搬送させていただいたんだけれども、その窓口のあたりで見ていただいて、そのまま行く場合には自分たちで外来診療を直接受けるしかないんだ、そういった認識でよろしいですか。
▼○議長(足立義明君)▽ 病院事業管理者。
▼○病院事業管理者(平井和憲君)▽ 私どもの病院でできることは、それはそういう市内にあるこういう救急の病院がございます、こういう診療科でありますということ、この場合はそういうことしかお伝えできんだろうやと思っております。先ほど言いましたように、蜂に刺された患者さんもおられたりしてなかなか目が離しづらいというような状況で、例えばこういう患者さんがおたくの病院に行きますと、病院のほうはどういう患者さんですか、どういう状況なんですかと聞かれてもうちのほうは診察をしておりませんので、なかなかそれは難しいんだろうと思っております。
 ただ、まれな例ということでこうした話をさせてもらっておるわけでございますけど、東部の救急の病院なりと、そういう今みたいな例についてはまた話はしてみたいと思っております。
▼○議長(足立義明君)▽ 杉村議員。
▼○6番(杉村 宏君)▽ 中央病院に向かうトリアージといいますか、看護師の方の判断ということで医療従事者の方のご判断をいただいて中央病院に行くということになったということもありますので、診察前という形になりますけれども、こういった状況で、現在近く家族ではない方だけれども搬送中であるというようなことが連絡できるようなことができるなら、より受け付けたときの対応も違うのではないかなと私は思いますので、よくご検討いただければなと思います。
 質問要旨の5番目でございますけれども、この20分なりの搬送、岩美病院から中央病院に行くという形になったときに、私としても中央病院に連絡をしたいということから電話番号を調べるというのもちょっと急いでおりましたので、119に電話をさせていただきました。その場合、個人搬送の場合では救急救命センターである県立中央病院に連絡はしないと、多分先ほど管理者が言われた診察前であるかなということなんでしょうけれども、それで結局中央病院の電話番号を私は聞かせていただいて、それでそれから連絡いたしました。
 東部広域消防局ということになるのでしょうか、この119の対応としてもそういったことまでしかできないという認識でよろしいのでしょうか。
▼○議長(足立義明君)▽ 町長。
▼○町長(西垣英彦君)▽ 東部広域におけます119番の対応についてご質問がありました。
 東部広域のほうに確認をいたしましたところ、個人搬送ということでは救急隊員が患者さんの状態、これが確認できないということから、搬送車から医療機関へ直接連絡をしてもらうということでございました。
 ただ、こういったケースの場合っていいますか、救急の場合は個人搬送ということではなしに迷わずに119番通報、これをしていただくということが必要じゃないんかなあというように思っております。119番通報をしますと、救急車が参りまして、その救急車の隊員が直接に受け入れ病院とやりとりをするということになっております。今回の岩美病院のようなケースの場合には、岩美病院じゃなしに別のところに直接搬送がなされたであろうというように思っているところでありまして、そういったことを町民の皆さんには、迷わずに119番通報をしてくださいということを申し上げさせていただきたいというように思っております。
 また、一般論ではございますけれども、個人搬送中でありましても119番通報をされたような場合、その状況にもよるとは思いますけれども、適切な場所で合流をするなどして救急車のほうに乗りかえていただいて、その後は通常の救急搬送として救急隊が対応するというようなことでございました。
 ただ、そのやりとりについては、私どういったやりとりがあったのかっていうことがわかりませんので正確なことは申し上げられませんけれども、そういうことだそうでございます。
 また、救急車を呼んだほういいんか、あるいは今すぐ病院に行ったほうがよいのかっていうように判断を迷う場合もあると思います。先ほど申し上げたとおり、直接119番をしていただきたいわけではありますけれども、東部広域におきましてはとっとりおとな救急ダイヤルということで♯7119番、こういったものを設けておりまして、相談員が相談を受けアドバイスをできるような仕組みというのもとっております。これについてもご利用いただければというようにも思うところであります。ただ、やはり救急の場合には119番をぜひともしていただきたいというように思います。
▼○議長(足立義明君)▽ 杉村議員。
▼○6番(杉村 宏君)▽ このたびは私の自宅の裏でありまして、家族もおって車も準備できて岩美病院にすぐ連れていけば何とかなるんじゃないかというような気持ちでお連れしたところでございます。ただ、岩美病院のそのときの状況だとか、それから119の対応ということについて、町民の皆さんもこういった事例もあるんだということをご理解いただいた上で、じゃあ119番にやっぱりすぐ電話しようとか、本当にすぐだから、すぐのバイスタンダーとかができるんであればというようないろいろな判断をしながらなるべく早目の搬送をできるようなというようなことを考えていかなければいけないのかなあというふうに私は思いました。その辺は町民との共通認識としたいということで今回こういった質問をさせていただいておるところでございます。
 質問要旨の6番目でございますけれども、中央病院におきまして連絡先に非常に困りました。当該世帯の中で連絡がとれる方がおられればいいのですけれども、誰もおられないような場合には世帯外の近親者の連絡先を承知しておくことも必要となります。このたびの場合は、ご本人の了解のもとで町内会のご家庭の協力により調べることができましたけれども、いつもそのようにできるとは限りません。自主防災組織ということになるのかと思いますけれども、町行政の指導において世帯外連絡先の把握とその共有についてはどう指導をされておられるかをお聞きいたします。
▼○議長(足立義明君)▽ 町長。
▼○町長(西垣英彦君)▽ 世帯外の連絡先等の把握とその共有についてというご質問でございます。
 町におきましては、災害発生時の要配慮者の安否確認でありますとか、迅速の避難行動、これを支援することを目的といたします岩美町災害時等要配慮者支援制度、こういう制度におきまして要配慮者からの個人情報の開示、これを了解をいただいた上で町と自治会、あるいは自主防災組織とが連携をして要配慮者の登録台帳や、あるいは一人一人の災害時の避難契約を定めております個別避難支援プラン、こういったものを作成をし、その情報を互いに共有しているところでございます。
 これらの情報の中に緊急連絡先、こういったものがありまして、複数この中には記載をできるということになっておりまして、現状はご家族のほか、要配慮者と別世帯の兄弟や子どもさん、こういった部分が連絡先となっている場合、これが多うございます。町として、こういったケースに積極的に活用してくださいとまでは申し上げていないところではありますけれども、自治会や自主防災組織におきましてはそれぞれの写し、これを保管しておりますので、今回のような生命にかかわるような緊急の場合、こういった場合にはこれらでストックをしております緊急連絡先の情報、これを地域で有効に使用していただくこともできるというように考えております。積極的に使ってくださいという広報まではしておりませんけれども、状況に応じてこういった部分については活用をいただけたらというように思うところでございます。
▼○議長(足立義明君)▽ 杉村議員。
▼○6番(杉村 宏君)▽ 世帯外の連絡先についてお伝えしたくないご世帯もあるかもしれませんけれども、何が起こるかわからないような災害だとか、それからご病気だとかっていうこともあると思いますので、町民の皆様にもできればそういった登録などを前向きに考えていただければということで、この質問を終わらせていただきます。


 それでは、質問事項の2番目、民間事業者への赤字補填はとして、株式会社東浜への経営支援補助金として1,020万円を令和元年度の9月補正予算に計上し、町予算から支出したいと町行政は提案しておられます。しかし、私としては、このことについて最初のあたりから同じようなことを言っておりますけれども、やはり同社の経営責任等を明らかにしてから行うべきだということを申し上げております。そういう観点から質問させていただきます。
 質問要旨の1番目ですけれども、同社、つまり株式会社東浜の創設時において、町行政が設立等に関し依頼した経緯というのはございますでしょうか。
▼○議長(足立義明君)▽ 町長。
▼○町長(西垣英彦君)▽ 設立時の依頼についてのお尋ねでございます。
 これにつきましては、瑞風がJR東山駅東浜駅停車するということが内定をした平成27年当時でありますけれども、その当時に町から瑞風のお客様へのおもてなしであったり、あるいはレストランの運営について東地区自治会の皆さんへ協力要請というものをいたしております。
▼○議長(足立義明君)▽ 杉村議員。
▼○6番(杉村 宏君)▽ 今のご説明では協力要請ということで、赤字が発生した場合に町が補填するというような合意はなかったと、そういった理解でよろしいでしょうか。
 つまり株式会社東浜も町行政も町からの赤字補填は考えていなかったということでよろしいですか。
▼○議長(足立義明君)▽ 町長。
▼○町長(西垣英彦君)▽ 赤字補填について当時は想定がなされていなかったものというように思われます。
▼○議長(足立義明君)▽ 杉村議員。
▼○6番(杉村 宏君)▽ 質問要旨の2番目でございますけれども、同社の設立、運営において、私はこの株式会社東浜という会社においては、この会社のある地域の有志の方々が地域振興を目指して同社を設立するにあたり貴重な投資を行われたと受けとめています。そして、その意気に感じて多くの方、多分町民の皆さんだと思いますけれども、多くの方が出資を行われています。それらのことを地域の方々も含めて岩美町全体で共有したいというふうに思ってます。そもそもはこの会社を興して設立したのは地域を振興していきたいんだと、そういった方々の思いでできたんだと、そういうことだと思っております。しかし、このたびの町からの債務超過の全額補填は、そもそもの有志の方々の本意に背くことになるのではないかなというふうに私は大変危惧しております。そして、町の財源を一民間企業に投入するということは、町民全体にとって不合理な理解や解釈ということも出てくるということを非常に危うく思っております。町行政としてどのように考えておられますでしょうか。
▼○議長(足立義明君)▽ 町長。
▼○町長(西垣英彦君)▽ 債務超過額の補填について町行政としてどう考えるかということでございます。
 これ経過をお話をさせていただきたいと思いますけれども、これまで我々はトワイライトエクスプレス瑞風のお客様や町を訪れます観光客等への食事の提供や岩美町の情報発信、地元雇用の拡大、地産地消に努め、瑞風とセットでJR西日本が行いますPRやマスコミ等の取材に数多く取り上げられてきておりまして、岩美町の知名度とイメージを高めてきておるところでございます。
 一方、アルマーレを運営いたします株式会社東浜の経営状況、これは大変厳しく、本年5月20日に東浜の取締役から町への支援要請というのがあったところでございます。その際に赤字をどうするのかということを尋ねましたけれども、明確な回答がなく、経営する意欲に疑問を感じましたので、それならば意欲のある方に経営転換を図ってもらって赤字が清算できないかというように考え、新たな社長候補の検討、これをしていただき、現在の社長にたどり着いたというのが経過でございます。
 この方は、就任前の意気込みとして、価値のないって申し上げたほうがいいと思いますけれども、発行済み株式500万円の取得の意思を表示されておりまして、これはみずから500万円の赤字補填をするのと同じ意味でありまして、そのあたりに私どもとしては意欲を感じたところでございます。
 株式会社東浜は、アルマーレを地域活性化の核にしようと、杉村議員おっしゃるように、地元の有志が集まって町民の皆さんが賛同し設立された会社でありましたけれども、残念ながらレストラン経営に関するノウハウ、こういった部分が不足をしておりまして、外部に人材を求めましたけれどもうまく機能しなかったというのが実態でございます。
 株式への出資はリスクを承知で自己責任のもとに判断をされたというものではありますけれども、先ほどもご答弁申し上げましたように、町の呼びかけに応じて設立されたという経過もあり、一民間企業とはいえ町として道義的な部分もあるというように思っております。
 今後も岩美町を全国に発信をし、観光等で岩美町を訪れていただく方を増やしていただく手法として瑞風の活用というのは有効でありまして、この東浜駅停車を継続するためにアルマーレの指定管理者として管理運営をいたします株式会社東浜の経営の安定を図りたい、そういうふうに考え支援をしようとするものでございます。
▼○議長(足立義明君)▽ 杉村議員。
▼○6番(杉村 宏君)▽ 町の呼びかけにより設立をしていただいたという道義的な部分もあるんだというご答弁でございます。
 質問要旨の3番目に移りますけれども、ここの部分も今の質問要旨にかぶる部分もあろうかと思いますが、なぜ純粋な民間事業者で第三セクターでもない株式会社東浜に対して債務超過の全額を町から補填しようとされるのかと。同社に対する町行政のスタンスというは、同社の自主的な運営とそれに対する町の支援であったというふうに私は理解しております。今般、債務超過額が多額となり経営の見通しが難しいとき、同社の経営陣や株主等の一定の責任を示していただいてから岩美町において町民全体の負担を考えるべきではないかと私は考え従来から主張しております。
 先ほど町長のほうから、新たな出資者、価値のない株式に500万円で購入するというところに意欲を感じたということがございましたけれども、債務超過の場合は、すなわち出資した株券の価値がない状態に対して債務超過額の全額を補填するということになりますと。それは従来の出資者の権利の評価額を町がゼロからもとに復元させる、そういったことになってしまいます。それはこの間の経営結果の責任を全て町が負うということでございます。町民全体に対してどのような説明を、先ほどの説明になるのかもしれませんけど、私としては納得できないところがございます。
 具体的な対応として担当する総務教育常任委員会でも申し上げましたけれども、私は出資者が出資額を減じて、つまり資本の減資を行って経営や株主の責任を明らかにし、その上で町に対して補助を求めていただくことがあるべき姿ではなかろうかと考えます。具体的には、資本金980万円の半分の減資が行われれば債務超過を解消するための町負担は提案されている補助額の半分程度となると思っております。そのような協議は、先ほど申し上げたとおり、総務教育常任委員会でも申し上げたところでございますので、協議はなされていないということでよろしいんでしょうか。
▼○議長(足立義明君)▽ 町長。
▼○町長(西垣英彦君)▽ 先ほどのご答弁とも重複するということになろうかと思いますけれども、町の呼びかけに応じて設立された会社であるということ、今後も瑞風を地元の活性化に生かしていくための支援というように考えておりまして、町の補助金、これは赤字額の全体というのではなく、発行済み株式の発行当時の額面を差し引きしたものとさせていただいているところでございます。
 現在の株式は、当初の額面どおりの価値はないわけでありますけれども、この株式を引き続き保有をしていただくということが経営陣や株主の責任部分であるというように考えているところでございます。株式として出資された部分の補填ではなく、維持管理費用であるとか、株式会社東浜の社員が思うように集まらず運営において発生した赤字についての補填、こういったものであるということをぜひともご理解をいただきたいというように思っております。
 杉村議員さんおっしゃられました減資の部分については、話し合われたということではないというように承知をしておりますけれども、減資をするかどうか、これについては株式会社東浜の内部で検討をいただくべきことではなかろうかなあというように思っているところであります。
▼○議長(足立義明君)▽ 杉村議員。
▼○6番(杉村 宏君)▽ 先ほど町長のほうから、5月20日に支援要請をいただいたと、経営意欲に疑問があったというようなご発言、ご答弁がございました。私はその支援をしていただきたいということであるならば、株式会社東浜の姿勢として株主さんや経営陣の責任をある程度認めた上で、町行政に対して支援をお願いしていただきたかったというふうに考えております。
 質問要旨の4番目でございますけれども、同社と町とのかかわりにおきまして東浜レストランアルマーレの経営面で指導していきますよと、先月の8月30日の全員協議会で商工観光課長は発言されて、特別職は取り消しをなされませんでした。何か町の子会社のような認識というような、そんな感じを受ける答弁でございました。会社としては確かに町の指定管理を受けておられますけれども、主体的に経営をしていただきたい。町のほうが指導すると、そういったような経営面において指導するというようなことではちょっと違うのではないかというふうに思います。同社の経営面においてどのような認識で進められて、そして今後も進めようとされているのか、お伺いいたします。
▼○議長(足立義明君)▽ 町長。
▼○町長(西垣英彦君)▽ アルマーレの経営面におけます町の認識についてのご質問でございます。
 ご指摘の発言につきましては、当日の全員協議会におきまして他の議員さんから、株式会社東浜は地元雇用の拡大と地産地消の推進についてどのように取り組んでいるのかというご質問がありまして、そのことにつきまして状況の進捗がよろしくないということから担当課長が指導をしていくと答弁したものであるというように思っておりまして、経営面について指導をするということは言ってないものと理解をしているところであります。経営について町職員が指導ができるかといえば、やはり無理があると言わざるを得ないのが実情でございます。
 町といたしましても、7月に就任された社長は経営知識にもたけた人物であると認識をしているところでありまして、社長の経営手腕に期待をしているところでございます。
▼○議長(足立義明君)▽ 杉村議員。
▼○6番(杉村 宏君)▽ これで2番目の質問事項を終わりにいたしますけれども、町長も言われましたが、7月11日の株式会社東浜の取締役会で新たな代表取締役が選任されました。私は、この方には敬意を表明させていただきたいと思っております。資本、経営が不安定な会社に対し立て直していこうとされていただくことに私にはできないことを行おうとされていること、とてもありがたいことだと思っております。今後の同社の経営には大変期待をさせていただきます。よろしくお願いいたしたいと思います。
 これで2番目の質問事項を終わりにさせていただきます。


 それでは、質問事項の3番目でございますけれども、監査法人トーマツのかかわりと権利保有の証拠書類はに移らせていただきます。
 株式会社いわみ道の駅出資(金買参権に係るもの)が返還されたとして出資金返還金が平成30年度決算の財産収入に計上されています。通告には計上されるというふうな表現をしておりますけれども、その後に決算書などが届きましたものですから、今はされていますというふうに表現しております。
 しかし、これは出資等による権利としての返還ではなく、出資金として成り立つ前の単なる債権であったものの返還であるというふうにずっと以前からの考えのもとに主張させていただきます。
 町の財産において出資等による権利ではなく債権だとすることにつきましては、平成28年度決算に関すること以来、何年にもわたって答弁しないまま議事の進行があったり、答弁を拒否したままの議事進行であったりして議論を行わない姿勢で岩美町議会が運営されてきたことがございます。しかし、今期の議長のご配慮により、本年3月19日の全員協議会においてやっと幾つか町行政の解釈が示されました。そのときの記録を見ますと、私は5点質問しております。
 1番目、保有しているとする権利はどのような権利か。
 2番目、どのようなことが権利行使できるのか。
 3番目、どのような書類で権利を確認できるのか。
 4番目、この権利の評価額は幾らか。
 5番目、道の駅からの返還を願い出る書類の表現が適切ではない、町が受け取ること自体が問題だというような質問でございます。
 それに対しまして町長の答弁が、1番目は出資部分という以外は申し上げようがない。2番目は議決権では資本組み入れがなされていないので権利行使はない。3番目は払込証明書、4番目は資本組み入れがなされていないので出資をさせていただいた金額そのもの、5番目はそのまま受け取らせていただいたということでございまして、この答弁を私なりにまとめますと、町は払込証明書のとおり、出資金として支出したが受け取り側は資本組み入れを行っておらず、町は出資金としての権利行使はできない状態である。したがって、その評価額は町が支出した額そのままであるというものでございます。
 これは、町の財産、町民の財産は出資に伴って保有することとなる権利ではなく、その前の段階で払い込みしただけの債権のままであると町長がみずから認めておられる答弁だというふうに私は解釈いたします。しかしながらその一方で、答弁の中でも出資して権利を保有しておるという面は譲られておりません。明らかに矛盾しています。
 町行政は、平成29年9月14日の本会議の中で監査法人の意見を聞いておりますとされています。そのときに初めて日本を代表する4大監査法人の一つであるトーマツの名前が明らかにされました。
 お聞きしますけれども、出資に伴う権利として町の財産に計上することが適切であると監査法人トーマツは判断していると町行政は説明してきておりますけれども、その判断にこの法人は組織として関与なされているのでしょうか。そのことをお伺いします。
▼○議長(足立義明君)▽ しばらく休憩します。
            午後3時34分 休憩
            午後3時35分 再開
▼○議長(足立義明君)▽ 所定の出席がありますので、再開します。
 休憩前に引き続いて一般質問を続行します。
 町長。
▼○町長(西垣英彦君)▽ 監査法人は組織として関与したかどうかというご質問でございます。
 監査法人トーマツと岩美病院が病院事業会計の業務について相談契約というのを結んでおりまして、その際に病院が委託をしております業務以外の内容について相談をさせてもらったという経過がございます。
 最終的な財産管理上の扱いにつきましては、その意見や見解、こういったものを伺う中で執行部としての結論に至ったというのが実情でございます。したがいまして、組織として関与したものではありませんので、ご承知をお願いしたいというように思います。
▼○議長(足立義明君)▽ 杉村議員。
▼○6番(杉村 宏君)▽ 今町長からトーマツさんとしては組織として関与していないというご答弁をいただきました。確かに平成29年9月19日にトーマツの方から私の個人の携帯電話に、まず最初に法人として関与していないと明確に示されました。そのことはこの本会議だったか、全協だったか、決算委員会の中で申し上げてきたところでございますけれども、その翌日の平成29年9月20日午後1時10分から開始された全員協議会の中で、ぜひとも監査法人トーマツに文書をもって正式な回答をいただくよう町長にお願いしたいというような発言もあって、町は当監査法人に対して文書を求めたということ、そしてそれに対して同社は文書は出せないということについては承知をさせていただいております。
 ここで今申し上げた文書の有無ということは問題ではないと思っております。口頭ではありますけれども、今までは今町長が申し上げた組織として関与していないということの発言とは違って監査法人の正式な回答であると口頭で説明してきておられます。今町長が言われたことは今までの説明と私は大分違っておると思いますけれども、それでは監査法人トーマツの名前を出すことは行ってはいけないことであった、そのように考えてよろしいでしょうか。
▼○議長(足立義明君)▽ 町長。
▼○町長(西垣英彦君)▽ 法人名のことにつきましては、基本的にはやりとりの中でどういった状況でどういう判断をしたかということ、そういった部分を説明した、それがために出したもので、法人名を出したというように思っております。
▼○議長(足立義明君)▽ 杉村議員。
▼○6番(杉村 宏君)▽ 町長、出されたほうのことを考えてください。鳥取県の端っこにある岩美町とはいえ地方公共団体の正式な議会の中で監査法人トーマツの正式な回答を口頭ではあるが問題はないという説明を読まれ、行政はしてきておるというふうに私は理解しておりますし、前期からの議員の皆さんもそのように受けとめられておると私は思っております。同社に対してご迷惑をおかけすることになるのではありませんか、トーマツの名前を出すことについて。全てこれは監査法人トーマツには関係ないことであるということを明確にすべきではないんでしょうか。
▼○議長(足立義明君)▽ しばらく休憩します。
            午後3時39分 休憩
            午後3時42分 再開
▼○議長(足立義明君)▽ 所定の出席がありますので、再開します。
 休憩前に引き続いて一般質問を続行します。
 町長。
▼○町長(西垣英彦君)▽ 仕事をする上で個人的に相談をしたり尋ねたりするっていうことは一般的にあることだというように思っておりますし、長い業務の人生の中では当然いろんな情報を得たり、そういう人がいればやっぱり状況について聞くのは当たり前の話であるというように思っているところではありますけれども、最終的にそのおっしゃられたことを導入するかどうかっていうのは私どもの考えであり、何ら問題はないというように思っているところであります。
 したがって、監査法人トーマツという名声やお墨書き、こういったものをもってあたかも議会を執行部の●シショウ●に誘導してきたというようには考えていないところでございます。この会計処理のことが持ち上がってから既に3年たつわけでありますけれども、今までに監査法人からは何ら抗議、こういったものも受けていないという実情でございます。
▼○議長(足立義明君)▽ 杉村議員。
▼○6番(杉村 宏君)▽ 監査法人トーマツさんのほうから何も言われていないということでございますけれども、監査法人トーマツさんも日本の四大監査法人の一つとはいいながら監査の世界も非常に厳しいような新聞記事がたくさん載っております。東芝問題とかで監査法人等の信用失墜も相当ございます。信頼を回復するためにいろんなご努力をされているように聞かせていただいています。地方とはいえ、地方の議会とはいえ、監査法人からこういった、口頭ではあるけれども問題ないという、私から言わせればそんなはずはないというような内容のことを申し上げますけれども、そういったことを出すこと自体、岩美町を離れたところでご迷惑をおかけするような危惧があってはならないと、私はそのように思います。
 時間もありませんので、トーマツさんに関してはここまでというふうな形といたしますけれども、ともかく先ほど町長からトーマツさんの組織としての対応ではないということは明らかになりました。
 それでは最後、あと1分ですけれども、この権利の保有を証明する書類が町長は払込証明書とされましたが、第三者や地権者に対してもその書類で町が権利を保有し権利行使できることを証明する書類であると、3月の決算日を過ぎた本日現在であったと、そのように本当に考えておられるかどうかをお聞きします。
▼○議長(足立義明君)▽ 町長。
▼○町長(西垣英彦君)▽ 払込証明書が町の権利保有を証明するものと考えているかどうかということでございます。
 基本的には、杉村議員がおっしゃるとおりであろうというように思っておりますけれども、現状におきましては町の権利を裏づける書類としましては、出資金を払い込んだ後に道の駅から提出されました払込証明書しかないものというように思っております。町が道の駅に支出をさせていただいた400万円につきましては、まだ経営基盤がしっかりしていない時点のいわみ道の駅が財産権を取得することに対する支援であること、また予算措置をさせていただく経過の中でも出資金としてお話をさせていただいて、計上させていただくということにつきましてはこれまで議会の皆さんにもご相談をしご理解をいただいてきたというような経過もございます。考え方はいろいろあるかというように思いますけれども、町は出資金としての事務処理をさせていただいたというところでございます。
▼○議長(足立義明君)▽ 杉村議員。
▼○6番(杉村 宏君)▽ それでは、お伺いいたしますけれども、平成30年度決算附属書類によりますと、出資等による権利の中で出資金というのは前年度末現在高で鳥取県東部森林組合出資金など14団体の権利保有とされています。その権利はどのような書類で町民に対して保有していることを示すことができるんでしょうか。
▼○議長(足立義明君)▽ 町長。
▼○町長(西垣英彦君)▽ 決算書の載せてあります部分というのは出資を証する書面、こういったものでありますので、そうやってやらせていただいておると。ただ、今回の道の駅の件につきましては、先ほど来るる申し上げておるとおりでございます。
▼○議長(足立義明君)▽ 杉村議員。
▼○6番(杉村 宏君)▽ 株式会社いわみ道の駅の貸借対照表上で長期預かり金として町から400万円が何年も計上されております。町民の財産を不適切に管理され続けてきたとしか言いようがございません。
 もう発言時間も終わりましたので、これで終わりますけれども、最後にこのような瑣末なこともまともに修正できないということについては非常に残念でございます。
 以上で質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。
▼○議長(足立義明君)▽ 答弁はもう要る。
            (6番杉村 宏君「結構です」と呼ぶ)
 そういうふうに解釈したけど。
 特に特に町長から発言を求められておりますので。
 町長。
▼○町長(西垣英彦君)▽ それにつきましては、先ほどからるる申し上げておりますとおりでございまして、やはり私としては杉村議員さんとの見解の相違と言わざるを得ないところでございます。
▼○議長(足立義明君)▽ 以上をもって杉村宏議員の一般質問を終了します。

令和元年9月10日(火)午後3時前から70分弱、岩美町議会で杉村宏議員として、一般質問を行いました。
 傍聴は、2名の方でした。
 月末になると思いますが、議事録(未定稿)を、前回などのようにアップしようと考えています。
(掲載日時は、このブログと同じく、事象のあった日時にしております。)

なお、6名の議員の質問時間などはそれぞれ以下のとおりでした。
 全体時間、質問時間、休憩時間、差引(答弁時間)の順に記載しています。
 1番目、森田洋子議員(39分、12分、3分、24分)
 2番目、川口耕司議員(38分、21分、1分、16分)
 3番目、田中克美議員(50分、30分、0分、20分)
 4番目、吉田保雄議員(35分、11分、6分、18分)
 5番目、杉村 宏議員(68分、30分、3分、35分)
 6番目、升井祐子議員(38分、12分、3分、23分)


 令和元年9月3日午前10時前から11時半前まで、岩美町議会運営委員会が開催されました。
 それによりますと、9月議会の会期は、令和元年9月10日(水)~20日(金)で、10日(火)は一般質問6名、11日(水)は補正予算審議、12日(木)は決算質疑と決算特別委員会立ち上げ、13日(金)は決算特別委員会分科会審査、18日(水)は決算特別委員会による審査、20日(金)は決算等の審議と議決などです。

 10日の一般質問において、杉村議員は6人中の5番目なので、おそらく、午後4時前後から始まると見込まれます。
 また、最終日の20日に4件の請願・陳情を採決しますが、町政とは直接関係ない国政に関する請願等もあり、今期の議員の中では、賛成・反対の討論が活発となることもあります。各議員の政治姿勢が現れますので、一般質問ばかりでなく、請願・陳情も傍聴いただけるとありがたいと思っています。
(なぜ、岩美チャンネルで放送しないのか理解できません。)

以下は、議会運営委員会での主な事項です。

〇一般質問
 6名の議員が通告書提出。
 1番目、森田洋子議員(1.公共交通の今後のあり方、2.学校給食)
 2番目、川口耕司議員(1.農業支援・振興策)
 3番目、田中克美議員(1.町営住宅の連帯保証人、2.同性パートナーシップ制度の制定、3.町職員とその家族のマイナンバー取得を推進することについて)
 4番目、吉田保雄議員(1.観光客の受け入れ、2.ふるさと納税の推移と今後の取り組み、3.鳥獣害対策の補修用部品等への補助制度の実施)
 5番目、杉村宏議員(1.町内の救急体制は、2.民間業者への赤字補填は、3.監査法人トーマツの関りと権利保有の証明書類は)
 6番目、升井祐子議員(1.ジビエ解体処理施設、2.自主防災体制の整備を迅速に)
 このたび、一般質問を行う議員はいつも精力的に行っている方々であり、今回も一般質問をいつものとおり行われないこととなった議員(議長を除く)の方々は、5名(柳議員、澤議員、宮本議員、寺垣議員、橋本議員)であります。(橋本議員は時々行われています。)

 2019年(令和元年)3月定例会中に開催された全員協議会の会議録を本日頂けましたので、以下のとおり掲載いたします。

 なお、P3~5に、岩美町が出資金と支出したにもかかわらず、支出されたいわみ道の駅は長期預かり金のままで資本組み入れしていないことから、岩美町の保有する財産は預け金としての債権であり、出資に伴う権利に至っていないと何年度も主張していますが、町行政や町議会議員、当然のように町の監査委員の指摘はありません。
 そして、本記録で明らかになったのですが、例えば、町が財産として保有しているとする出資等に伴う権利を証明する書類は何かを質問しても、前町長は回答しないまま当時の議長による議事進行がなされたり、回答を拒否されたままの議事進行であったりしていましたので、現町長における回答がP4にあったことは、3年以上の期間を要して、やっと答弁がなされたものです。
(議員ではなく執行側の反対の立場であれば、矛盾する答弁しかできませんので、回答拒否しかできないと思います。)
 その内容は、世間に通用しない答弁であるとしか受け止められません。
 皆様のご意見を頂きたいと考えております。

 以下に、平成31年3月19日(火)の全員協議会記録を掲載いたします。
IMG_20190902_0001_NEW( .pdf / 6.6MB )

 令和元年9月10日(火)に実施が見込まれる、9月定例会での一般質問を行うため、通告書の提出を本日行いました。通告書は別添のとおりで、5番目の提出だそうです。したがって、10日の午後の3番目ぐらいが見込まれます。なお、役場庁舎退庁時に6番目の提出者が登庁されていましたので、12名の議員の内、少なくとも6名からの通告があるようです。
 どの議員がどのような内容の通告をなされたかは、明日の議会運営委員会で明らかになります。

杉村議員の通告した質問事項は3項目です。
1.町内の救急体制は
2.民間業者への赤字補填は
3.監査法人トーマツの関りと権利保有の証明書類は
一般質問通告書(19.09定例会)( .pdf / 170.3KB )