11月17日、ウクライナの首都キーウに初雪が降ったそうです。
計画停電という電力のない時間がある生活のなかで、ウクライナに本格的に冬が到来してくる。
「ウクライナ電力半分停止」(2022.11.20日本海)では、
ロシアのミサイル攻撃によりウクライナのエネルギー施設の約半分が停止
市民から電気や水、暖房や通信手段を奪っている
などとありました。
このように引用したり書いたりすると、やはり、何か他人事のよう。
それは、仕方のない部分もあるけれど、
でも、
たしか、何日か前には、大山に初冠雪とか。
キーウの気象に詳しくないけれど、
大山頂上とそんなに変わらないような。
そう考えると、実感している現実に近くて、少しは、身近。
氷点下の日常がこの時期からキーウで始まるのだろうか。
「ウクライナ、米ロ協議警戒」(2022.11.18日経)では、
ウクライナが目指す「全領土の奪回」は高いハードルだ。
(2014年に併合を宣言された)クリミア半島を含む(ウクライナの)全領土からロシアを追い出す形でウクライナが勝利する可能性は軍事的に低い
ウクライナへの支援が負担になってきた欧米では外交での解決に前向きな意見も出てきた。
プーチン(大統領)が直接交渉を求めているというサインを(西側経由で)受け取っている
など。
欧米各国の国内事情も変動幅が大きいようで、
それぞれの政権基盤の先行きも見通しにくい。
そろそろお互い矛を収めてもらいたい。
が、本音のような。
そして、経済振興(化石燃料消費増)に進めたい。
そう言いたいような。
「戦争はいかに終結したか」千々和泰明さんの著書が産経新聞(2022.11.12)で紹介されています。
戦争の終わらせ方を主導するのは、当然ながら優勢勢力側となる。
「紛争原因の根本的解決」を追求するのか、それとも「妥協的和平」を選ぶのか
優勢勢力側が「将来の危険」と「現在の犠牲」のどちらを優先するか
ナチスを存続させた場合の「将来の危険」が大きい
バグダッド進軍で生じる「現在の犠牲」を嫌い、またフセイン政権は放っておいても倒れるだろうと「将来の危険」を過小評価
などとされています。
軍事物資などの援助を受けている側が優勢勢力と言っていいのかどうか。
ただ、
たぶん、千々和さんの言説は正しい。
そして、加えて、
「解放「なによりもウクライナ!」占領耐えたヘルソン市民」(2022.11.18朝日)のように、
現実に耐えてきた庶民・市民の感覚をもっと重要視したい。
キーウでは、凍死も見込まれている。
たぶんに弱い立場の方々が最初に犠牲になっていくのだろう。
そんな目前に対して、
やはり、
一刻も早く、
停戦すべきであると、
私は思っている。
それが、短絡的であると批判されても。
そもそも、なんのために生命を賭してまで戦っているのか。
前線の兵士たちも、よくわからなくなっているのではないか。
もう。いい。
やめてくれ。
そんなことをおもってしまいました。
「おもし=新聞記事などを読んで、おもってしまったことです。)」