現場の対応はもう限界だ。
そういうことなのでしょう。
現場とは、取り締まるところ、健康被害の対応をするところ。
「ドイツ、大麻合法化へ」(2023.8.18日経)では、
ドイツ政府は16日、個人が大麻を嗜好品として所持、栽培するのを合法化する法案を閣議決定した。
法案は2023年末までに成立し、24年初めに施行される見通しだ。
「闇市場」を壊滅させるのが狙いだ。
合法化に踏み切った理由のひとつが、大麻取引をめぐる闇市場の拡大だ。
ドイツ国内では1グラムあたり5~8ユーロ(約800~1300円)の安値で取引され、未成年でも街中で簡単に手に入れられる。
数十億ドル規模の資金がマフィアなど反社会的組織に流れているとされる。
薬物犯罪の増加に加え、不純物や人口化合物が混じった粗悪品も多く、健康被害の危険性が指摘されている。
などとされています。
未成年でも、
街中で安価で手に入れることができるほど普及していて、
健康被害が発生している。
社会の混乱を来す。
合法・非合法を問わず、そのような現状ならば、放置すべからず。
では、どうするか。
そのような現状に至らせないように、
非合法としていた。
管理下に置き統制しようとする。
引き続き、取り締まりを強化する。
ドイツが選んだのは、前者。
そこまでの現状には至っていないとの認識で、日本国では、合法化への議論もあまり大きくないと思っている。
(使用されていることを聞かないことでもないけれど。)
記事中に「大麻を合法化した主な国」の図があり、
タイ、オランダ、ルクセンブルク、カナダ、米国
とある。
合法化に反対の意見もそのとおり。
実効性に疑問が有ったり、普及を助長させる恐れがあったり。
でも、
それでは、よりよくするために、
非合法のまま取り締まりが持続可能なのか。
しかし、
合法化したとされるタイでは、中毒者は増加傾向ともされている。
中毒者が増加しても、
粗悪品による健康被害が抑えられれているならば
大きな資金の反社会的組織への流れを縮小できるならば、
それのほうがいいのか。
そもそも、大麻の、毒性や常習性は、嗜好品とされているエタノールやたばこと、どう異なるのか。
規模の大きすぎるものは、緩やかな規制。
規模が小さいままのことは、取り締まりがやりやすい。
その間に来ようとすることが、悩ましい。
そんなことをおもってしまいました。
「おもし=新聞記事などを読んで、おもってしまったことです。)」