足を速めることによって、こころの動揺が掻き立てられることにもなる。
人間の行動と心理とは、たがいに密着し、たがいに、たがいの変化を呼びもとめているものなのだ。
と
池波正太郎さんの小説にありました。
「おとこの秘図(一)襲撃」
日常生活やバイト先などでは、
努めて、走らないし、なるべく速足もしないようにしています。
そんなことをすると、たいてい、いいことにならない。
勿論、僕の場合です。他の方は知らず。
特に、大事なことのように感ずる時こそ、
心を、変に、躍らせてはならないと思っています。
ヒトの体の筋肉の6~7割は、足腰にある。
だから、
手を使うこと以上に
足を使うことは、心の動きに与える影響は大きいのでは。
だから、
何か出来した時に、走りたくない。
ただし、身の危険を感じたときは除く。
ある時、脚立に立っていて、
(たぶん20年ほど前だったか、)
ガラスの花瓶をスッと落下させてしまった。
落下先に右足がある。
とっさに、右足を前だったか、上だったか、ともかく、よかしたことがある。
ガラス花瓶は、粉々となっていた。
よかしていなければ、相当な深手を負っていたのかもしれません。
花瓶が落下する様を、スローモーションのような光景を、よく憶えています。
これは、いわゆる、咄嗟の動き。
大きくて鋭利な破片も後始末しましたが、本当に、ほっとしたものでした。
暑さもなかなか納まりません今日この頃。
こんな時も、なるべく、走らない。速足もしない。
汗は充分にかく機会があるので、
体を動かしてかきたければその時に。
そんなことをおもってしまいました。
「おもし=新聞記事などを読んで、おもってしまったことです。)」
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