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代替バス会計予算に反対しました

平成31年度の代替バス会計の予算に対し、反対討論を行いました。
以下のとおりです。
なお、本HPに掲載したのは、平成31年3月26日です。


私は、平成31年度代替バス会計の当初予算案に対し、反対の立場で討論させていただきます。
 反対の論点は、雇用現状の把握、委託料積算への疑問、行政の姿勢の3点であります。
 
 まず最初に雇用状況についてであります。
 バス運転手が不足している状態が続いていることが委託料増額のもともとの動機であるようです。
 担当常任委員会でも申しあげましたが、それならばと、私個人が、直接、町民の皆様のお役に立ちたいとして、議会事務局長の兼業禁止には当たらないとのご見解をいただいて、代替バス運行業務委託先が、バス乗務員募集の求人を出していたことからも、応募しましたが、同社からは「体制が整っており、人員を増やすと現職員の実入りが減り、不満が出てくる。採用枠はない。」とのことでした。確かに、求人誌で、以前は同社のバス乗務員の募集において、勤務地が鳥取営業所と岩美営業所であったものが、現在は、鳥取営業所のみとなっていました。
 全国的にはバス乗務員の方の確保が困難な状況とは思いますが、町が直営している岩美町においては、中高年の方だと思いますが、支えていただいている現状ではないかと感じています。
 岩美町における運転手さんの雇用現状は、もっとよく把握し、どう判断するか検討する必要があります。

 2番目に、運行委託料の積算について納得できかねます。これも、担当常任委員会で申しあげましたが、人役数を算出するにあたり、休憩時間において分子分母が突合しません。また、非運行時間の全部を町負担とすること、さらには、スクールバス運行業務と併せ、岩美営業所管理職員の費用を8割も町負担とすること、これらについて、私は、納得できる説明ではなかったと受け止めています。

 3点目の、行政の頑なな姿勢が最も大きな反対理由であります。
 3月4日の担当常任委員会で、町長から「町民の足を守るためご理解いただきたい。」との発言がありました。
 あたかも、この予算案を通さなければ、町民の足が奪われる。それは、通さなかった議会側に責任があることとなるという趣旨に聞こえました。
本来であれば、1年前から説明すべきであったところを、この年度末にやっと、説明資料が不足する中で、異例の委員会や全員協議会を開催し、説明しきれなかったとのご自覚が町長にあるのでしょう。だからこそ、足を守るために御理解いただきたいとの発言になったと思っています。
 説明しきれていないならば、数カ月の暫定予算を提案なされればいい。提案権は行政にあるのですから。それをあたかも、議会側の責任のように、説明しきれなくとも押し通そうとされる行政の姿勢が、各所に現れている。この予算案についてもそう思います。
 かつて、20年ほど前なのかもしれませんが、当時の西垣財政係長は、起案者の合議を受けるときに、私の前の方に対して、「この案件は、いろいろ指摘されている。従来どおりのやり方では、合議できない」といわれ、起案者は「そのとおりだが、この度は、従来どおりで、させていただきたい。次年度までに検討する」と言われたことに対して「来年も同じことが繰り返される。このたびから変えてくださいと」言われていました。
 財政係長の言われるとおりだと、聞かせていただきました。
 今、この予算を提案のとおり通してしまっては、1年後も、説明不十分のままで、通そうとされる。これは、私、断言します。この断言が外れることを勿論期待しますが、委託料の積算の充分な説明ができていない中で、その中身を変更することは、本年の予算を否定することとなるからです。
 誤りがあるなら、速やかに訂正すべきであります。説明に不具合があるなら、整理するべきです。それらを行わないままの、押し通そうとする姿勢そのものが、最も問題であります。以上3点で、この予算案に反対します。

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