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議会改革調査特別委員会の再設置の趣旨

 令和元年6月の定例会で、岩美町議会の中に議会改革調査特別委員会を設置する決議案を提案しようと考えています。3月定例会では提案しませんでしたが、6月には形にしたいと考えています。
 この決議提案に対し、各議員の賛否が明らかになることが重要だと考えています。
 以下は、今のところの説明したいと考えている内容です。

(趣旨説明)
 平成22年に行われた岩美町議会議員一般選挙において、町政初の無投票となりました。「多くの町民からこのようなことが二度と無いように」との批判の声が上がり、当時の岩美町議会は、町民が議会に無関心で無投票となったこと、信頼される議会は選挙での信任が必要であるとの認識で一致されました。
 このことから、岩美町議会は、町民の信頼と負託に応えるため、議会の改革、改善を図るための岩美町議会改革調査特別委員会を設置し、平成25年6月に、その報告をしています。
 報告書の中で、議会中継について、今後も、中継手法・範囲を広げていくよう検討する。一般質問について、一般質問を行う議員が限られている。常任委員会について、平成26年7月の改選後に検討を委ねる。議会基本条例についても、改選後に委ねる。議員報酬についても、改選後に検討を委ねる。終わりにでは、改選後、再度の検討を望むとし、役割と責任を自覚して、さらなる自己研鑽に努め、今後の時代の要請に応えていくことを誓っておられます。これが岩美町議会における活性化への取り組みの最新の状況として町のHPに、令和元年6月の今も、平成25年6月現在として掲載されています。
 それでは、5年前、平成26年7月の改選後に委ねられた事項の検討状況はどうでしょうか。提出者が、前期4年間の中で、議会改革について協議の再開を複数回、全員協議会で訴えても、前期の議員の方々の反応はなく、議会改革の協議は再開されませんでした。何も進展していません。提出者には、理解できません。
 そして、岩美町議会の近年の実態は、どのようにみなされているのでしょうか。鳥取県町村議会議長会が、町村議会の実態を調査し集計していますが、平成30年の集計表では、岩美町議会は、一般質問の実施状況は県内最低レベル。そして、議会の活性化に向けた取組みに関する調べで、議会基本条例の制定、議会の活性化などの組織の整備、議会報告会などの広報活動、いずれも行っていない議会が県内町村で1議会あり、それがまさにこの岩美町議会です。
 また、昨年7月に行われた岩美町議会議員一般選挙は、定数を一人上回る立候補であった選挙の審判を受けたとはいえ、投票率は前回を8%以上も低下した、過去最低の62%でありました。これが岩美町議会の実態です。
 その上に、提出者が直接、主権者から頂く意見は、ほんの一部でありますが、「岩美町議会は、公費で個人攻撃をした。岩美町議会のレベルにあきれる。いままでからそうだったのか。」「議員数の適正化。給金に見合う仕事なのか。」また、「一年間で、一度も一般質問していない議員がいる?本当にそんなことがあるのか?いい商売だな。」「岩美町の半分以上の人が町議会を信用していない。」など、非常に厳しいものであり、岩美町議会に対する町民の皆様からの信頼は、地に落ちていると言っても過言ではありません。
 そして、現在、議員報酬のみを、調査する内容とする議決に基づき、議員報酬調査特別委員会が設置されています。議員に関することは全て議員報酬に帰結するとして、議会改革全般を同委員会で審議すると同委員長は申されており、私以外の委員からの特段の反論はありませんが、人目を欺く明らかな欺瞞です。議会中継、一般質問、常任委員会、常任委員会の委員の重複、議会基本条例、議員定数、政務活動費、さらには、費用弁償、兼業禁止の範囲など、検討すべき事項は多岐にわたり、何でもかんでも報酬の委員会で議論することは、岩美町議会で議決した事項に自らが反する行為であります。
 さらに、動画による議会や委員会の中継、委員会を含めた議事録の公開、電子データ化などはすでに標準装備であると議員研修誌で明記されながらも、現在の議会運営委員会では、昨年9月に同委員会内でそれらのことを提起されていながら、速やかな実施が可能な過去の会議録公開など、議題にすらなされず、棚上げされたままで、同委員会は、前期も今期も議会改革の障害として立ちはだかっています。とても不透明で、提起した委員に対し不誠実な委員会運営です。
 提出者は、前期4年の間、平成25年6月の岩美町議会改革調査特別委員会の報告を尊重し、同委員であった8名の議員が、報告書の記載どおり改革の矢面に立たれると期待しておりました。今期に残られている3名の議員にも引き続き期待しておりましたが、もう、期待することに疲れ、あきらめざるを得ないと判断し、本日この提出を行うものであります。
 本日現在、町民の信頼と負託に応えるため、議会の改革、改善を図るための岩美町議会改革調査特別委員会を、再度、設置し、新たな課題も加えて、速やかに協議再開し、論点整理しながらもスピード感を持ち進捗させるべきであります。
 今期の任期も、既に1年間が経過しようとしています。どうか、3名以外の前期以降の議員の皆様の賛同を頂き、町民の皆様の目線で、岩美町民のために岩美町議会を、速やかに改革、改善し、町民目線に立てる新たな岩美町議会を構築していきたいと考えております。以上を趣旨説明といたします。

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