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特集記事 地方議会人より

 議員研修誌として「地方議会人」という月刊誌を購読(私費負担)しています。(「地方議会人」の共同編集は、全国市議会議長会と全国町村会議長会です。)

 本年8月号の特集に、東京大学大学院法学政治学研究科法学部教授の金井利之(かないとしゆき)さんが、「これからの自治体議員に必要なものとは」として、4ページにわたって掲載されていました。

 内容は、表現が相当です。ところどころ紹介します。
≪なり手不足問題≫
「議員が頑張って、議員職を魅力的なものにしてしまっては、自らの首を絞めるようなものである。なぜならば、多くの住民が議員職に魅力を感じるようになってしまえば、これまで議員職に魅力を感じず、議員選挙に挑戦していなかった人のうち、潜在的に我欲・権力欲の横溢する人材が議員職(つまり選挙)に参入する。そうなれば、現職議員は、再選する可能性は著しく減るだろう。」

≪不祥事問題≫
「議員のなり手不足を解消しようと思って、議員職の魅力を高めることは、個々の現職議員にとって「身を切る改革」の最たるものであり、個々の議員としては合理的ではない。」

「実際にも、破廉恥な言動を繰り返すことで、議員職の評判を下げて、なるべく多くの人が議員を目指さないようにすることで、「身を守る」行動をする議員もいる。」

「議員不祥事が増えれば増えるほど、現職議員は「身を守る」ことができるが、同時に、なり手不足も深刻化する。議員が不祥事を起こすことは、議員にとっては合理的なのである。 ~中略~ 現職議員は心中では利得を感じている。」

「実際、自治体議員に比べて「美味しい」汁の吸える国政与党・癒党議員は、なり手不足になることはない。」

≪無投票当選問題≫
「現職議員が競争性を高めるように行動するはずはない。」

≪ドブ板活動の再生≫
「自治体議員たち自身は、自治体議会・議員の喫緊の問題を解決することはできない。従って、住民は自治体議員に問題解決を期待してはならない。」

≪おわりに≫
「予想される近い将来において、自治体議会・議員への不信感が解消されることはまずないだろう。」

 このように述べられています。
 杉村宏議員が、岩美町議会や町行政を、風通しの良いものとして、住民に身近で頼りがいのある議会や行政にしようとし、具体的には5年前から議会の生中継など、当たり前すぎることを主張しつづけていますが、それらに対する岩美町議会議員の反発は、根底に教授の指摘する「身を守る」部分が相当当てはまると感じています。
 杉村宏議員にとって当たり前すぎる事項は、鳥取県内最低レベルの岩美町議会議員の皆様にとって、どの程度と受け止められているのでしょうか。そして、その状況は主権者である町民の皆様にとってどう受け止められているのでしょうか。 
 6年ほど前の議会改革の報告が、多くは問題先送りで、中途半端にしかできなかったことも、その後、複数回の杉村宏議員の議会改革協議再開に対する拒否反応も、結局は教授の指摘される「身を切る改革」に踏み込む姿勢がなかったためと言われても仕方がなく、だからこそ岩美町議会は鳥取県内最低レベルの議会であり、全国的にもいたずらに恥ずかしい議会となっています。
「岩美町議会議員は、税金泥棒だ。」との住民の切実な声もあります。
 それらに、謙虚に向きあう必要があると思っているのです。
 町民の方から、岩美町で誇れるもののひとつとして岩美町議会を堂々と挙げていただけるような議会にしたい。切実にそう思います。
 町民の方のご意見を頂きたいところです。

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