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一般質問の議事録です。(未定稿、18,845文字)

 令和元年12月17日(火)に行われた、杉村宏議員の一般質問の議事録(未定稿、約18,845字)を掲載いたします。
(議事録が、事務局から27日に送信され、誤字脱字などの修正を行ったものです。) 

午後1時55分 再開
▼○議長(足立義明君)▽ 所定の出席がありますので、再開します。
 休憩前に引き続いて一般質問を続行します。
 続いて、杉村宏議員の一般質問を許します。
 杉村宏議員。
▼○6番(杉村 宏君)▽ ただいま議長の許可をいただきましたので、通告の順に従い質問させていただきます。
 岩美町の執行部の皆様、議員の皆様、傍聴の皆様、そしてこの一般質問を録画放送で見ていただいている町民の皆様、このたびの質問は、救急搬送の実態、100円バス、医師負担の軽減、医師住宅の4件でございます。どうぞよろしくお願いいたします。
 なお、このたびも生放送するに至りませんでした。まことに申しわけございません。
 それでは、質問に入らせていただきます。
 質問事項の1番目、町内の救急搬送の実態について、町民の皆様との共通の理解としたいというふうに考えております。
 質問要旨の1番目ですけれども、町内から119番通報を行った場合、町内各地区の位置や居住環境によって、岩美消防署から救急車が到着し、搭乗されている方による応急対応が行われるまでの時間は異なるというふうに思っております。町内各地区で東地区、田後地区、網代地区、大岩地区、小田地区、蒲生地区において、距離としてはそれほどでない場合であったとしても、人力で担わなければならない場合もあると思っております。より時間を必要とする住居において、救急車搭乗者による応急対応が行われるまでの時間及びその後、岩美病院搬送に必要とする時間はどの程度というふうに把握されておられますでしょうか。いずれも積雪時等の特別な状況ではなく、一般的に想定される時間でお願いしたいというふうに思っております。よろしくお願いします。
▼○議長(足立義明君)▽ 総務課長。
▼○総務課長(村島一美君)▽ 町内から119番通報を行い、町内各地へ応急対応が行われるまでの時間と、岩美病院に必要とする時間というご質問でした。
 この件につきまして岩美消防署に確認をいたしました。消防署から町内各地への出動から現場到着までの時間ということで聞いた内容でありますが、東の陸上地区でありますが、こちらが到着までが約10分、こちらは陸上公民館でということでした。また、田後地区におきましても約10分、網代地区が8分、大岩地区ということで、こちらは大谷4区ということではございましたが、約4分、小田地区がこちらは小田集落ということで約10分、また蒲生地区の鳥越集落でありますが、こちらは約22分ということでございました。
 またそれから、各現場から岩美病院への搬送に要する時間ということでも消防署のほうに確認しております。こちらは先ほどの東地区の陸上公民館からですと、岩美病院までは約12分、また田後地区からですと約12分、網代地区からですと約11分、大岩地区の大谷4区からですと約7分、小田地区の小田集落から約14分、蒲生地区の鳥越集落から約20分ということで回答をいただいております。
 以上でございます。
▼○議長(足立義明君)▽ 杉村議員。
▼○6番(杉村 宏君)▽ 東地区におきましては陸上の公民館ということでございますけども、やはりここはどうなんでしょう。私は田河内をこの中では想定しておったりもいたしますし、それから田後地区、網代地区におきましては、先ほども少し申し上げましたけれども、人力で担わなければならないような距離もあると思っておりますけど、先ほど田後は10分と12分、網代は8分と11分、そういった想定でよろしいかということの確認をさせていただきたいと思いますし、また小田地区におきましては、小田地区の小田集落ということでございますが、大坂にも居住されておられる方はおられますし、唐川も町内でございます。その辺のことの把握はしておられないでしょうか。
▼○議長(足立義明君)▽ 総務課長。
▼○総務課長(村島一美君)▽ 田後地区、網代地区の人力につきましては、そのような消防署のほうに問い合わせの仕方をしてないということもございまして、ちょっとその時間は持っておりません。
 また、小田地区の唐川、また大坂につきましても、小田地区、唐川も大坂も集落ではありますが、実際に居住されている方が1軒ということもございまして、小田集落のほうで答えられたのかなというふうに思っております。
▼○議長(足立義明君)▽ 杉村議員。
▼○6番(杉村 宏君)▽ 答えられた消防署のほうは、そういった把握かもしれませんけど、聞くほうの岩美町役場としては、そういった田河内だとか唐川、仮に1軒だとしても、そのことを聞かないという姿勢が私は大変問題だと思いますけども、いかがですか。
▼○議長(足立義明君)▽ 町長。
▼○町長(西垣英彦君)▽ 問い合わせの姿勢についてご質問がありましたけれども、我々としては一般的な部分ということで捉えさせていただいておるところであります。また、どこであろうと、やはり道路から奥まった狭いところについては、人力で運搬をする以外、手がないもんですから、そういったことまでどこからどこまでという想定をした聞き方はしてないところであります。姿勢の問題だと言われれば、それまででありますけれども、そういったことでご理解をいただきたいというように思っております。
▼○議長(足立義明君)▽ 杉村議員。
▼○6番(杉村 宏君)▽ 私、一般質問の通告書の中に、時間的以遠住居におけるというような表現をしております。認識の違いということでこの部分は終わらせていただきますけれども、田河内の方や唐川の方、それから田後地区や網代地区の奥まった、本当に人で担いでいかなければならないような、かつては田後の大火もありました。そのときのことを話しておられた方もございますけれども、そういった一番時間的に応急対応が難しい、時間がかかるような場所のところを考えながら、この応急対応等救急搬送については私は考えていかなければならないというふうに思っております。あえて岩美町の中心である役場等のある浦富とか、その辺のこと、それから岩井地区もここの中には入れておりませんけれども、やはり時間的に以遠のところの住民の方はちゃんと町としては把握すべきだと。そういうふうな姿勢で私は行きたいというふうに思っております。
 次に、質問要旨の2番目でございますけれども、岩美病院での救急対応が困難な場合は、鳥取市の各病院、大体の場合は県立中央病院なのかなというふうに思っておりますけれども、岩美病院から中央病院に向かおうとする場合、それに要する時間というのはどの程度というふうに考えておられますでしょうか。
▼○議長(足立義明君)▽ 総務課長。
▼○総務課長(村島一美君)▽ 岩美病院から県立中央病院に搬送に要する時間ということでご質問いただきました。
 こちらも岩美消防署のほうに確認いたしました。岩美病院から県立中央病院までの搬送時間は約16分とのことでございました。
▼○議長(足立義明君)▽ 杉村議員。
▼○6番(杉村 宏君)▽ 今月6日に開催された全員協議会の中で、公立・公的病院の再編・統合等にかかわる病院名の公表についてとして報告があり、その中でB項目として、構想区域内に一定数以上の急性期の診療実績を有する医療機関が2つ以上あり、かつお互いの所在地が近接し、自動車による移動時間が20分以内の距離に該当すると説明を受けております。全員協議会でも質問させていただきましたけれども、冒頭申し上げたとおり、町民の皆様との共通理解を深めたいというような意味から同じように質問させていただきますけれども、今説明を受けた16分というのはこのB項目の20分以内に対応する時間というふうに理解してよろしいんでしょうか。
▼○議長(足立義明君)▽ 病院事業管理者。
▼○病院事業管理者(平井和憲君)▽ 病院のほうから答弁をさせてもらいます。
 全協の中で公立病院・公的病院の再編・統合の説明をさせてもらったわけでございますけど、そういう中で厚生労働省が用いた物差しの中に20分以内に急性期を持つ病院が2つ以上あるということであって、それでその根拠というものが何で20分かという部分は、厚生労働省の説明の資料の中では、最も近い医療機関までの移動時間を比較したところ、94%の医療機関が20分以内の別の医療機関が存在していたという程度のことしかありませんので、それが今言ようる16分に該当するかどうか、もともと厚生労働省の20分という部分の根拠がこの程度しか私どもは承知しておりませんので、それは該当するっちゃあ、そういうことになるんだろうと思っております。
▼○議長(足立義明君)▽ 杉村議員。
▼○6番(杉村 宏君)▽ 先ほどの各地区の時間で申しますと、町内の住居、時間的に一番遠いところで言うと鳥越ということになりますので、鳥越まで岩美消防署から行く時間が22分、そして岩美病院までそれから引き返してくるのが20分、合計で42分でございますけれども、その後、中央病院に向かわなければいけないような場合には、それに加えて16分を必要とすると、そういう町内救急搬送の時分というか時間が必要であると、そういった実態であるというふうに理解をいたしました。
 それでは、質問要旨の3番目に移りますけれども、ドクターヘリでの対応を町内では聞いたことがないわけでございますけれども、ドクターヘリで対応する時間というのはどのように想定されておりますでしょうか。つまり、通常の救急車での対応では、救急対応に遅延する見込みがあるからこそヘリコプター利用を判断するということになるんでしょうけど、それがどの程度以上の時間が必要と見込まれるからヘリコプター利用となるということになるんじゃないかと思います。比較してヘリコプターの出動を判断なされるものと思いますけれども、今説明を受けた時間と町内においてドクターヘリによる時間とは、時間等を比較してどのように把握されておられるかを、お考えをお伺いいたします。
▼○議長(足立義明君)▽ 総務課長。
▼○総務課長(村島一美君)▽ ドクターヘリでの対応を町内では聞かないが、時間等を比較してどうかということでございました。
 ドクターヘリは救急医療に必要な医療機器を備えてございまして、医師、看護師を乗せて救急現場へ緊急出動する専用のヘリコプターです。治療開始までの時間を短縮し、救命率の向上と後遺症の軽減を図ることができるのが大きな特徴と言われております。鳥取県東部の1市4町は、豊岡病院が運航するドクターヘリの運航範囲であり、町内から豊岡病院までの飛行時間はおよそ10分程度でございます。ドクターヘリの出動判断は、主に東部消防局の指令センターが通報された内容から判断して行っております。また、救急隊が現場で判断し、出動要請する場合もございます。平成30年度中の岩美町内でのドクターヘリの出動要請件数は20件でした。このうち4件が現場での容体の判断等により搬送をキャンセルしております。ですから、実際の搬送は16件ということでございました。
 以上でございます。
▼○議長(足立義明君)▽ 杉村議員。
▼○6番(杉村 宏君)▽ 先ほどもちょっと申しましたけど、町内でのドクターヘリの対応は聞いてないというふうに申しましたけれども、それは私の認識のなさということだったと思います。必要に応じて町内でもドクターヘリが実績として16件あるんだと、そういうふうな理解をさせていただきます。多分、多分といいますか、先ほどの時間等を勘案してヘリの出動をすべきということになったのだと思います。そのような救急対応を今後もお願いしたいというふうに思います。
 このドクターヘリ体制の維持のための町の負担というのについてもよろしくお願いいたします。
▼○議長(足立義明君)▽ 総務課長。
▼○総務課長(村島一美君)▽ ドクターヘリの体制維持のための町の負担はというご質問でございました。
 ドクターヘリの運航に係る費用につきましては、県から事業主体であります関西広域連合に対しまして、利用実績に応じた負担金を支払っております。ということでございますので、町の負担はございません。
 ちなみにでございますが、今年度の県の当初予算の要求額で申し上げますと、約760万円ということになっております。
▼○議長(足立義明君)▽ 杉村議員。
▼○6番(杉村 宏君)▽ 確認ですけれども、30年度16件のドクターヘリの出動を岩美町の方にも受けていただいたということですが、岩美町負担としてはないということでよろしいんでしょうか。
▼○議長(足立義明君)▽ 総務課長。
▼○総務課長(村島一美君)▽ 再度、町の負担はということでございますが、町の負担はありません。
▼○議長(足立義明君)▽ 杉村議員。
▼○6番(杉村 宏君)▽ 県が負担されておるということで、広域的な応急対応ということで広域的な自治体の負担ということではないかなというふうな受けとめをさせていただきます。
 それでは、質問事項の1番目はこれでおしまいにさせていただきます。
 質問事項の2番目でございますけれども、100円バスを新年度から導入すべきではないかと、そういう立場で質問させていただきます。
 日本の各所でさまざまな生活移動手段確保の方策が試みられており、いろいろな世代において適する交通手段を確保することは、特に地方において各自治体の大きな責務となっています。当町でも町民の方々の高齢化が進み、運転免許自主納の加速化もあり、町内公共交通は期待されております。そして、その切実の度合いは増しているというふうに受けとめております。
 そして、昨年、町内公共交通に関するアンケートに多くの町民の皆様は答えられ、その対策に期待されながらも、町行政からの提案はいまだなされておりません。しかしながら、住民によるマイカー送迎とバス、タクシーを組み合わせたMaaSの実証実験や、県内でも住民ドライバーの有償運送実証実験や貨客混載など、移動革命として試されており、また試されようとされていますけれども、岩美町に合った理想的な対策を示すことはなかなか困難であろうというふうに考えております。
 そのような状況にありながらも、何らかの対策、対応を構築するまでも含めて、新年度から町内バス利用料金を100円均一とすることに踏み切るべきだというふうに考えておるところでございます。
 質問要旨の1番目でございますけれども、平成30年度岩美町の交通実態に関するアンケートを本年5月に担当常任委員会で報告され、その際の説明では、6月中にはバスやタクシー事業者などの交通事業者や地元代表者との協議を行うと説明されましたけれども、その後、どうなっておりますでしょうか、お伺いいたします。
▼○議長(足立義明君)▽ 町長。
▼○町長(西垣英彦君)▽ 交通実態に関するアンケートを受けて、交通事業者や地元代表者との協議、どうなったのかということについてであります。
 実態調査アンケートでは、本数が少ない、運賃が高いといったダイヤや運賃に対する意見、乗客の少ないバスの現状に対して小型化であったり、予約式の運行といった効率化に対する意見、道の駅や鳥取市内を目的地とするルートの検討に対する意見、こういったことが数多く上がっておりました。このアンケートの結果を受けまして、民間路線バスの運行、町営バスの委託をしております日本交通とルートの変更や増便、バス料金の定額制導入に対する可能性、予約式運行による効率化といった点に関して意見交換を行ったところでございます。意見交換の中では、人員不足で路線の増加や便数の増加は困難であること、料金体制の変更については、距離に応じて料金を決定する方式であり、岩美町の地域を定額とすることは困難であること、また予約式運行については、予約に対する人員配置が必要となり、経費の削減にはつながりにくいといったような意見でございまして、現行の運行以上に利用者の利便性を低下させない、よい提案、これが見出せない状況でございます。また、タクシーをバスのように運行することであったり、夜間対応についてタクシー事業者に聞き取りを行いましたけれども、人員確保や採算が厳しく、また夜間対応については、現状の需要数では採算がとれないといったような内容でございました。
 アンケート結果で出された要望や課題に対して町としていまだ具体的な取り組み案が示されておりません中で、地元代表者との協議、これにつきましては大変申しわけございませんけれども、実施ができていないというのが実情でございます。
▼○議長(足立義明君)▽ 杉村議員。
▼○6番(杉村 宏君)▽ 委員会の説明の中で、地元代表者というのは町内全域、町営バスの路線の地元だけではなくて、そのほかの地区も含めるんだというご回答だったと思っております。そういった方々に対しては、今町長が言われた検討内容等については、全くまだわかられないことはありますけれども、その辺のことは今の地元代表者との協議の中で現状そういったところまでの説明等はされるべきではないんでしょうか、いかがですか。
▼○議長(足立義明君)▽ 町長。
▼○町長(西垣英彦君)▽ アンケート結果につきましては、広報等でお知らせをしておるところではありますけれども、おっしゃられた現状説明に出向くべきじゃないかということでございます。
 やはり方針等示せれてない段階の中で、現状をただ単に説明するということのみで出向くということは現段階ではやっておらん状況であります。
▼○議長(足立義明君)▽ 杉村議員。
▼○6番(杉村 宏君)▽ 現段階では方針がしめせれてないということで、説明はできかねるということのようでございますけれども、そういったことになるのかなということも理解せんでもないですけど、質問要旨の2番目として、では町行政が示す方針案の作成というものや提案というのはいつごろをめどとして行われるのか。もしくは冒頭申し上げたとおり、この交通に関する町民の切実度の度合いというのは強くなっておると思っておりまして、提案を行わなければならないと考えられる時期というものあろうかと思います。いろいろな問題はあるかもしれませんけど、一遍に理想的なことをということではなくて、ご提案される内容の時期はいつごろを考えておられるかをお聞きいたします。
▼○議長(足立義明君)▽ 町長。
▼○町長(西垣英彦君)▽ 方針案の作成時期や提案時期についてのご質問でございます。
 アンケートの結果をもとにしました方針案の作成、提案につきましては、動きを早く進めるべきではございましたけれども、いまだにできず、遅くなっておりますことを改めておわびを申し上げさせていただきたいというように思っております。
 バス運行の見直し、改善に当たりましては、利便性と経済性のバランス、この両方を考える中では、やはりできる限り現状の定期路線バスを維持していきたいというようには考えておりますけれども、アンケートで出されましたさまざまな要望に応える具体的な方針や有効な手だてが現段階で見出せておらず、また方針案検討の進め方にも行き詰まっているというのが現状でございます。改めてまして、今後具体的な進め方について議会ともよく相談をさせていただきたいというように思っております。
▼○議長(足立義明君)▽ 杉村議員。
▼○6番(杉村 宏君)▽ 実施されたアンケートの結果につきましては、ほぼ想定できるものであるというふうなご意見もございます。それは総務教育常任委員会が本年7月16日に行った各地区代表者の方の意見交換会でもそのようなご意見をいただいております。アンケートする前から、大体の問題や町民の皆様は大体承知はなされておるんじゃないかというふうに私は思っております。今のところ、いつごろご提案をいただけるということについては時期が今の段階で示せるときではないということのようですけれども、先ほど料金の定額制の可能性についてもなかなか難しいというご答弁がありましたが、冒頭にも申し上げたとおり、それも検討されてきたということでしょうけれど、質問要旨の3番目に移りますけれども、本年9月の決算審査委員会の中で町営バスの100円均一料金の検討は行っていないとされています。内部検討そのものは100円バスに限らず、検討すること自体、大いにやればいいと思いますけれども、100円バスの検討は行っていないということでございました。この100円バスについて種々な移動革命と呼ばれている方法に、岩美町が理想的な手段に移行しよういうことに至るまでの暫定的な手段だと私は考えておりますけれども、暫定的な部分もある手段だと思っておりますけど、町営バスの料金を100円均一にした場合のメリット、デメリットをどのように考えておられますか、お聞きします。
▼○議長(足立義明君)▽ 企画財政課長。
▼○企画財政課長(田中 衛君)▽ 杉村議員のほうから100円バスを導入した場合のメリット、デメリットのお尋ねでございます。
 100円バスとした場合のメリットにつきましては、運賃形態が簡素化されるということで、住民の皆さんにはわかりやすくなる、100円一本の料金であるということでわかりやすくなるということがございます。また、料金が現在の最低運賃の160円より安くなるということで、気楽に乗っていただけるような部分で利用者の増加という部分も若干考えられるのではないかというふうに考えております。
 ただ、デメリットにつきましては、やはり運賃収入というのは現在よりも減少するということが見込まれますし、そうなりますと町の負担増が予想されると、町の持ち出しが増加することが予想されるということでございます。
 また、先ほど町長が申し上げましたが、日本交通との協議の中で民間路線バスの料金変更がなかなか難しいということでございますので、民間路線バスの料金変更ができない場合、町内における地域間格差、民間の路線バスが走っている地域と町営バスの地域との住民の地域間格差が生じるというデメリットがあるものと考えております。
▼○議長(足立義明君)▽ 杉村議員。
▼○6番(杉村 宏君)▽ メリットは確かにわかりやすくて、100円ということで、また100円になると気楽に乗れるということもございます。言われるとおりだと思いますし、それから町の持ち出しが増えるということにつきましては、9月議会のときの決算審査で質問させていただいたときに、30年度の決算では、2万9,758人のご乗車をいただいて、仮に100円バスなら297万円の収入にとどまると。収入の決算額の650万円との353万円が減額になりますけども、その減額された353万円の減収分の8割は国の特別交付税措置になるというご答弁もいただいておりますので、特別交付税措置のことだけ考えられば、減収となる353万円の2割分が町の持ち出しになると、そのように考えてよろしいですか。
▼○議長(足立義明君)▽ 町長。
▼○町長(西垣英彦君)▽ 制度上はそういった理解をしていただければいいかというように思っております。
▼○議長(足立義明君)▽ 杉村議員。
▼○6番(杉村 宏君)▽ 先日の日本海新聞だったと思いますけれども、鳥取市における100円バスであるくる梨は、利用者数が累計で500万人、そして昨年1年間は過去最高となる39万人の方々がご利用なされているようでございます。多くの市民の方に利用されているようで、評判もいいように聞いております。ただ、私はその経営の内容について承知をしておりません。どのような事業でも、また公共団体が行うにしても財源等の見通しが一定程度可能でなければ持続することは困難を伴います。財源もある程度明らかにしつつ検討したいと思っております。先ほど町営バスについては、計算上ですけれども353万円の減収の2割の部分が新たに町の負担となるということは、これは決して難しい話では、町営バスだけで考えれば難しい話ではないというふうな理解を私はしております。
 ただ、先ほどのデメリットの中で、日本交通の距離、民間バス路線の料金一律にはできないということで、地域間格差という発言でしたけど、地区間格差というか、そういったこと、それについてもまた私も意見がございますので、進めたいと思います。
 質問要旨の4番目でございますけれども、町営バスの100円料金の移行は料金のみの変更であるため、提案権のある町行政が行おうと思えば、料金に関する条例改正が岩美町議会で可決されるならば、新年度からの実施も可能でございます。繰り返しになろうかと思いますけども、私は先ほどのデメリットを勘案しても町営バスについて、100円の料金移行ということは実施すべきだと考えますけれども、改めて町長のお考えをお願いいたします。
▼○議長(足立義明君)▽ 町長。
▼○町長(西垣英彦君)▽ 町営バスの100円料金の移行について新年度から実施すべきだということでございました。運賃を100円とする案につきましては、バス運行の見直し、改善に係る手法の一つであるというようには思ってはおりますけれども、やはり町の負担増が想定がされるということ、それから町営バス路線と民間バス路線との料金において料金体系が大きく異なってくると、発生するというようなことがあり、あわせて競合する区間の整合性等についてもとれなくなるということも考えられますので、現段階では考えてないところでございます。
▼○議長(足立義明君)▽ 杉村議員。
▼○6番(杉村 宏君)▽ 現段階では考えてないという明確なご答弁でございました。質問要旨の5番目に移りますけれども、町内を運行する民間バス路線において、岩美駅または岩美病院を起点として南側、西側とも町内部分は100円均一にしていただいた場合のメリット、デメリットをどのようにお考えでしょうか、よろしくお願いします。
▼○議長(足立義明君)▽ 町長。
▼○町長(西垣英彦君)▽ 民間路線バスの町内部分について100円均一とした場合のメリット、デメリットについてのお尋ねでございます。
 先ほど申し上げましたとおり、民間路線バス事業者からは100円均一とするような定額制といいますか、定額制の料金改定は困難であるというように伺っておりますが、メリット、デメリットについてあえて申し上げますと、やはり先ほど申し上げた町営バスと同じようなことが想定されるのじゃないかなと。具体的にこれについてメリット、デメリットはということで考えたことはございませんけれども、現段階ではそういったことが想定されるんじゃないかなというように思っております。
▼○議長(足立義明君)▽ 杉村議員。
▼○6番(杉村 宏君)▽ 100円均一にした場合、通常料金との差額部分というのは年間どれぐらいの程度と計算できますでしょうか。
▼○議長(足立義明君)▽ 企画財政課長。
▼○企画財政課長(田中 衛君)▽ 民間路線バスが100円均一とした場合、どれぐらいの町として料金補填が必要かというご質問だったと思います。
 これにつきましては、現在、岩美地域のみの定額とする場合のことですけれども、それを導き出す資料がございません。岩美地域内で乗りおりする人員の把握というのができておりませんので、日交さんにもお尋ねをいたしましたけれども、数字が出せないので、補填額も算出できないというのが実態でございます。
▼○議長(足立義明君)▽ 杉村議員。
▼○6番(杉村 宏君)▽ 路線バスの利用実態調査というのは毎年行われておると思います。そして、本日の冒頭にも総務教育常任委員長から行政視察の報告がございましたけれども、長野県の飯綱町においては、飯綱町から町境を越えて長野市までの民間路線バスに対して、飯綱町内は均等額の200円の部分に抑えておると。そして、その距離に応じた料金との差額の部分については、飯綱町は長電バスというところにお支払いをされておられます。長電バスと飯綱町というような、それもその利用実態に基づいて算出されておられるわけですけれども、岩美町と日本交通の場合は、それは算出できないと、そういったことでよろしいんでしょうか。そのときの視察にも田中課長も一緒に行かれたわけでございますので、その辺のことも質問されたように思います。長野でできて鳥取でできない理由を教えていただきたいと思います。
▼○議長(足立義明君)▽ しばらく休憩します。
            午後2時37分 休憩
            午後2時39分 再開
▼○議長(足立義明君)▽ 所定の出席がありますので、再開します。
 休憩前に引き続いて一般質問を続行します。
 企画財政課長。
▼○企画財政課長(田中 衛君)▽ 杉村議員のご質問にお答えさせていただきます。
 先ほど本町の総務教育常任委員会で視察をした長野県の飯綱町の例を出されてご質問いただいたわけでございます。飯綱町では、飯綱町の中心部から長野市へ行く路線バス、これの部分の町内の乗りおりを200円という形の定額にしております。これは長野電鉄のバスの会社のご協力によって、これをカウントした数字をもってその部分の補填をしておるというのだというふうに聞いております。ですから、現在の段階で町内の乗りおりする人間どれぐらいのいるのかという部分についてはちょっと先ほど申し上げたとおり把握できていないということでございますし、先ほど申された利用実態調査、日本交通が年に1回、1日だけ全ての便の利用実態の調査を行っております。ただ、これは365日のうちの1日だけでございまして、それを全体に広げてカウントするということはしておりませんで、これは国庫補助を申請するための数値として利用しておるものでございまして、全体の町内での利用者数というのはこの中でははじき出すのはちょっと無理があるかというふうに考えておるとこでございます。
▼○議長(足立義明君)▽ 杉村議員。
▼○6番(杉村 宏君)▽ 私、町内100円バスにつきましては、今申し上げておりますけれども、この一般質問で取り上げたのは初めてでございまして、5年前というか6年前というか、初めて選挙に出させていただく前から考えて、時々何かで言ってましたけれども、やはり一番のネックは地区格差があってはならないということを考えております。町営バスが100円で、民間バスが先ほどの話のような、鳥越地区だったら500円とか600円とかというようなことになってもらっては困るんだということから、今までずつと一般質問などでは取り上げることがありませんでした。ただ今回、飯綱町の例もあって、長野でできるのであれば、岩美町における民間路線バス会社である日本交通のご協力もそういった料金についてはいただければというふうに思っておるところでございまして、この質問の冒頭のほうにも申しましたけれども、なかなか交通体系のことについては難しい部分があるけれども、暫定的な部分もあるかもしれないけど、こういった100円バスに踏み切るべきだと、そういった姿勢でございます。
 この部分の最後でございますけども、同じことになろうかと思いますが、質問要旨の6番目でございますけれども、民間バス路線の料金変更の協議を早急に行うべきと私は考えております。今申し上げた日本交通のご協力もいただきたいというふうに思っておりますけども、町長いかがでしょうか。
▼○議長(足立義明君)▽ 町長。
▼○町長(西垣英彦君)▽ 料金変更の協議を早急に行うべきだということでありますけれども、事業者のほうから路線バスの料金変更は困難というように伺っておりますので、協議については考えていないところでございます。
 また、暫定的に踏み切るべきだというような議論もございますけれども、やはり一旦これを行った場合、後になって1年後、2年後に、またもとに戻しますよということになったら、非常に住民の皆さんにも負担感が増すような格好になろうかと思います。やはり全体的な部分でどうあるべきかという部分を示されてない、何で示してないんだと言われれば、大変申しわけないところではありますけれども、やはりそういったことをまずいろいろと議会の皆さんとも相談をし、住民の皆さんとも相談をしながら検討していくべきだなというように思っているところであります。
▼○議長(足立義明君)▽ 杉村議員。
▼○6番(杉村 宏君)▽ 町民に見える行政の動きをしていただきたいというふうに私は思っております。
 それでは、質問事項の3番目、岩美病院医師の負担軽減をに移らせていただきます。
 岩美病院の救急医療は4,000万円の赤字であり、その負担は当町が行っております。また、医師等、医療従事者の人的負担も大きいものと捉えています。一方、美方広域消防本部の統計によりますと、2018年に新温泉町から鳥取県内の救急病院に搬送された人数は284人で、同町の搬送総数が743人であることから、4割弱を占めているとされています。そして、鳥取県側でそのうちの多くを岩美病院が受け入れられているものと思います。岩美町の病院の決算資料によりますと、夜間の診療のうち深夜帯における診療は326件で、前年度より39件増えていました。また、救急受診患者のうち、新温泉町からの受診の割合は28年度が15.3%、29年度が15.4%、30年度が17.1%と、年々増加しており、約7分の1の割合でございます。
 兵庫県内において、岩美病院の近隣の病院である浜坂病院は救急医療を行っておられないというふうに聞いております。現状を踏まえて浜坂病院から週1回程度の当直医師の派遣を受け入れたいというふうに私は考えておるところでございます。その際の派遣に係る費用は兵庫県側にご負担願いたいとも併せて思っております。町長のお考えはいかがでしょうか。
▼○議長(足立義明君)▽ 岩美病院事務長。
▼○岩美病院事務長(前田一朗君)▽ ただいま杉村議員から救急医療に関連するご質問をいただきました。
 初めに、岩美病院におけます新温泉町の方の時間外の受診状況、それから浜坂病院の救急体制につきましてご説明を申し上げます。
 先ほど議員も申されましたが、平成30年度の実績ですが、夜間・休日の受診者数は2,576人です。そのうち新温泉町の方は440人、30年度の割合では17.1%でございます。
 次に、近隣の浜坂病院の救急対応についてでございますが、浜坂病院も救急告示病院の認定を受けておられます。ホームページですとか、病院の広報紙でお知らせをされておりますが、救急対応時間は午後10時まででございまして、かかられる前には事前に電話での問い合わせを依頼されております。入院医療機関でございますので、当然当直医は確保されておりますが、平日以外は外部の医師に診療応援を依頼されているようでございます。
 説明は以上でございます。
▼○議長(足立義明君)▽ 町長。
▼○町長(西垣英彦君)▽ 浜坂病院から当直医師の派遣受け入れと費用負担についてのご提案でございます。
 浜坂病院が当直医師を派遣するだけのマンパワー、これを持ち合わせているかどうか、これについては他の病院のことでありますので、私どもにはわかりかねるところでありますけれども、今現在、地方のどの病院も医師不足ということでありまして、果たして本当に派遣ができるんだろうかということも思っているところであります。
 救急告示病院は、●      ●の違いによります患者数の多い少ない、こういったことでその対応や交付税の額が変わるというものではありませんし、また医療は道路等の開設のように受益負担が考慮されるというものではなく、受診した患者数の状況によって他の自治体や病院に負担を求めるというものではないというように思っております。したがいまして、ご提案のような考え方、これは持ち合わせておりません。
▼○議長(足立義明君)▽ 杉村議員。
▼○6番(杉村 宏君)▽ 岩美病院は、医師確保のため鳥取県に対する要望で、北但馬地域の夜間救急体制が十分機能しておらず、岩美病院の医師の負担が大きく、限界に近い状態で診療に当たっていると要望書の中で明記されております。私は、平成29年3月の質問で、岩美病院の負担を北但馬自治体と認識共有が必要だとする趣旨で質問し、当時の町長は、実態は十分承知していると答弁なされました。そのことについてはつまり今、西垣町長は、そういった受益負担等を考慮して自治体等に負担を求めることは考えていないということでございましたけれども、北但馬の自治体とこういった岩美病院の救急医療が4,000万円の赤字であり、そしてマンパワー的にも非常に苦しいんだと、浜坂病院も苦しいかもしれませんけど、岩美病院だって苦しいんだと、だからこそドクターの方に来ていただきたいという要望を県に出しておられるわけです。この実態についてを北但馬の自治体の新温泉町なり、香美町なりでしょうか、首長さん方と共有していると、そういうふうな認識でよろしいんでしょうか。
▼○議長(足立義明君)▽ 町長。
▼○町長(西垣英彦君)▽ 兵庫県の自治体の首長と市長と、岩美病院の救急実態について共通認識を持っとるかどうかということであります。
 香美町についてはわかりませんけれども、新温泉についてはかなりの部分で岩美病院に新温泉町の町民の皆さんが救急等の受診に来ておるという実態は新温泉の町長も承知をしておられて、感謝をしておられるというのが実態であります。
▼○議長(足立義明君)▽ 杉村議員。
▼○6番(杉村 宏君)▽ 医療を取り巻く環境も非常に苦しいものがあって、国が今後の見通しなどもなかなか難しいということから、さきの424病院の公表等にも踏み切ってしまっとるわけですけれども、そういった岩美町の町民の方々の負担で4,000万円なりの赤字を補填しているんだと。そして、新温泉町の町長は感謝をしておられるということも、それはわかりますけれども、町民の負担であるという部分については、もっと私は真剣に考えるべきではないかと思います。医療については地域的な、医療というか、因幡の圏域を超えて但馬の北部も広域的なゾーンであるということであるならば、そういった県境を越えた部分での対応ということも私は検討すべきだと、そのように考えております。意見の相違ということで、ここについてはおしまいにさせていただきますけども、もしありましたらお願いします。
▼○議長(足立義明君)▽ 町長。
▼○町長(西垣英彦君)▽ 岩美病院の救急対応という部分については、やはり町民の皆さんの負担でも行っておるというのは私自身も十分承知をしているところでありますけれども、先ほども申し上げましたけれども、やっぱり受益負担が考慮されるというようなものではないというように思っておりますし、また岩美病院が救急告示病院として医療を行う部分において費用の面においては、例えば新温泉町の町民の皆さんが岩美病院の受診をしようがしまいが、やはりかかるものと、費用としては同じ額がかかっておるものと、ただドクター負担という部分ではやっぱり過重になっておる部分というのはあるかもしれませんけれども、費用面については同じようにかかるものというように私は認識をしているところであります。
▼○議長(足立義明君)▽ 杉村議員。
▼○6番(杉村 宏君)▽ 町長の答弁がありましたもんですから言いますけども、同じように費用はかかるということについては、人的な部分はそうかもしれませんが、細かいことを言えば薬剤費など、全く同じということではないというふうにも思っております。これは結構でございます。
 それでは、質問事項の最後でございますけども、質問事項の4番目、岩美病院管理の医師住宅は民間払い下げをすべきではないかということに移らせていただきます。
 岩美病院の医師住宅の今現在の実態の説明を求め、民間払い下げを考えたいところでございます。
 質問要旨の1番目ですけれども、岩美病院の医師住宅の棟数と、その利用実態はいかがでございましょうか、お願いいたします。
▼○議長(足立義明君)▽ 岩美病院事務長。
▼○岩美病院事務長(前田一朗君)▽ ただいま杉村議員から、医師住宅の棟数と利用実態についてお尋ねをいただきました。
 医師住宅につきましては、全部で5棟でございます。大字浦富地内に4棟、それから大字岩井地内に1棟でございます。
 浦富の4棟についてですけども、まず旧病院の向かい側の町営住宅に隣接するところに1棟、それから殿町に1号、2号として2棟ございます。最後、4棟目ですけど、駅前7区に1棟ございます。計5棟でございます。
 利用実態についてでございますが、浦富殿町にあります2棟につきましては、当院の薬剤師などの職員、それから実習に来られます看護学生、それから現代美術展の作家の方などが利用されておられます。この2棟以外は、少なくとも約10年間は利用実績がございません。
 以上でございます。
▼○議長(足立義明君)▽ 杉村議員。
▼○6番(杉村 宏君)▽ 岩井と駅前7区、10年以上使われていない住宅が3棟あると。10年以上というふうなご説明でしたけれども、これは例えば20年以上とか30年以上とかっていうことになるんでしょうか、どうでしょう。
▼○議長(足立義明君)▽ 岩美病院事務長。
▼○岩美病院事務長(前田一朗君)▽ 医師住宅の使用状況につきましてのご質問でございます。
 まず、旧病院の横の浦富の住宅でございますけども、これの最終使用が平成12年3月31日でございます。次に、駅前7区にございます医師住宅ですけども、こちらが平成21年11月30日まででございます。最後、岩井の住宅ですけども、平成15年3月31日までで終了でございます。
 以上でございます。
▼○議長(足立義明君)▽ 杉村議員。
▼○6番(杉村 宏君)▽ 一番最近まで使われたのが平成21年の駅前7区の部分ということで、これは10年以上ということになるんでしょうけれども、旧病院の近くのや岩井については平成12年、15年ということですから、20年ぐらいになるところですね。その駅前の分については平成12年ですから、ことしが平成で言うと31年、来年になると平成で言うと32年ですから20年ぐらいになると。岩井についても平成15年からということですので。これほどの長期の使用がされていない期間があるわけでございます。
 質問要旨の2番目に移りますけれども、岩美病院周辺においても医師住宅が必要と判断されて建設された時期から比べれば、民間の居住施設は増加しているものというふうに私は受けとめています。したがいまして、医師住宅の機能は、先ほどの空白の居住されていない期間等も考えて、岩美病院の近隣民間施設で代替できるのでは、必要があったときには民間の施設で代替できるのではないかというふうに考えますけれども、この利用されていない、今で言うと岩井と旧病院の近くのものと、それから駅前7区の3棟については民間払い下げを早急に行って、町内の土地や建物等の有効利用に資するべきではないかというふうに思いますけれども、払い下げの考えはございませんでしょうか。
▼○議長(足立義明君)▽ 病院管理者。
▼○病院事業管理者(平井和憲君)▽ 病院の宿舎のうち、利用実績のない3棟について払い下げをしたらどうかというご質問でございます。
 従来から医師等確保に当たり、問い合わせ等でよく宿舎のことを問われるもんですから、人材確保には宿舎は必要であるということで、病院のほうは所有してきております。現在に至っております。
 しかしながら、議員のご指摘のとおり、民間の施設も従来とは違ってたくさんできております。病院の派遣の先生も全て民間の施設に入っております。また、町外から来られた職員も民間の施設に入っておるというような状況でございます。5戸のうち、今言いましたように2戸以外の宿舎というのは、実績がないわけでございます。したがって、民間の施設でも代替えが可能ではなかろうかと思っております。病院が維持し続ける、そういう理由も近年はもうなくなっておるのではなかろうかと思っております。利用実績のない3戸については、取り壊しの検討を進めてまいりたいと思っておりますが、3棟のうち底地が病院が所有しておるものは、旧病院横の町営住宅に隣接している宿舎1棟のみです。ほかの2棟は借地であるため、原則として原状回復して土地所有者に返却を行うということになろうかと思います。
 なお、病院所有のもの、1棟ですけど、旧病院横の町営住宅に●住宅●しているものでございます。これについては関係課と利活用の協議をし、利活用がない場合には議員のご指摘のような民間への払い下げというものも検討してまいりたいというように考えております。
 以上であります。
▼○議長(足立義明君)▽ 杉村議員。
▼○6番(杉村 宏君)▽ ちょっと認識が私もしておりませんでしたけれども、借地であるということについては認識しておりませんでした。借地であるということは、この10年以上というか、20年というか、ずっと借地料をお支払いされてきたと、そういう認識でよろしいですか。
▼○議長(足立義明君)▽ 病院事業管理者。
▼○病院事業管理者(平井和憲君)▽ この借地の3棟については、賃貸借ではなしに無償の使用貸借です。したがって、借地料は、賃貸料ですか、該当のお金は払っておりません。
▼○議長(足立義明君)▽ 杉村議員。
▼○6番(杉村 宏君)▽ 借地料はないということで無償の賃貸借ということでございますけども、土地の所有者は民間の方でございますか、それとも町とか公共団体でございましょうか。
▼○議長(足立義明君)▽ 病院事業管理者。
▼○病院事業管理者(平井和憲君)▽ 3棟のうち2棟は町でございますし、1棟は社会福祉協議会です。
 大変失礼しました。3棟のうち1棟は岩美病院でございますし、1棟は町でありますし、残りの1棟は社会福祉協議会です。したがいまして、町と社会福祉協議会の部分を無償で使用貸借してきたということです。
▼○議長(足立義明君)▽ 杉村議員。
▼○6番(杉村 宏君)▽ どこが持っておろうが、町内の土地は有効活用を、民間の方が希望されるならばできるような体制にしておくべきだと私は思います。そこを仮に希望されるのであれば、町の所有だろうが、社協の所有だろうが、この20年ぐらいも、もう時間が終わりましたから終わりますけれども、20年以上も空白の期間があるということについては、相当私は疑問に思います。
 終わりにいたしますが、幾つかの質問をさせていただきましたけども、町行政が町民の皆さんの期待に応えているとは言いがたいような私は答弁だと思います。このことを申し上げてこのたびの一般質問を終わらせていただきます。どうもありがとうございました。
▼○議長(足立義明君)▽ 以上をもって杉村宏議員の一般質問を終了します。
 しばらく休憩します。
            午後3時5分 休憩

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