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一般質問の要約です。(モル11掲載予定、4186字)

 令和元年12月17日に行われた杉村宏議員の一般質問の、要約を、以下のとおり掲載いたします。
(来年4月末日ごろ発行予定の杉村ひろし後援会活動通信誌「モルゲンロート」11号に掲載いたします。ここでの4186文字を約3,500字にして2ページに収めようと思っています。)
 印刷するまでには、再度、紙面調整等のため修正すると思います。

(問)町内の時間的以遠住居への救急時間は
(答)鳥越集落まで22分、岩美病院まで20分、中央病院まで16分
杉村 このたびの質問は、救急搬送の実態、100円バス、医師負担の軽減、医師住宅の4件だ。今回も生放送に至らなかった。申しわけない
 岩美消防署から救急車が到着し応急対応までの時間は、町内各地区でどうか。その後、岩美病院搬送に必要とする時間はどうか
総務課長 ①東地区の陸上10分、これは陸上公民館。②田後10分、③網代8分、④大岩地区の大谷4区4分、⑤小田地区の小田集落10分、⑥蒲生地区の鳥越集落22分だ。岩美病院へは①12分、②12分、③11分、④7分、⑤14分、⑥20分だ
杉村 東地区は陸上公民館ということだが、田河内を想定していた。田後地区、網代地区は人力で担わなければならないこともある。小田地区の大坂、唐川も町内だ
総務課長 田後・網代地区の人力については、そのような問い合わせの仕方をしていない。小田地区の大坂は1軒だ
杉村 役場として、田河内や唐川、仮に1軒だとしても、そのことを聞かないという姿勢が大変問題だ
町長 一般的なことで捉えている
杉村 通告書に、時間的以遠住居という表現をしている。田河内や唐川、田後や網代の人で担いでいかなければならない、一番時間的に応急対応が難しい場所を考えながら、応急対応等救急搬送について私は考えていかなければならないと思っている
 岩美病院での救急対応が困難で中央病院までに要する時間はどうか
総務課長 約16分だ
杉村 この16分は、病院再編B項目の20分以内に対応する時間か
病院事業管理者(以下「管理者」) そういうことになる
杉村 ドクターヘリによる時間と比較してどうか
総務課長 町内から豊岡病院までの飛行時間は10分程度。ドクターヘリの出動は、東部消防局指令センターが判断する。平成30年度町内ドクターヘリ搬送は16件だ
杉村 ドクターヘリ体制維持の町負担はどうか
総務課長 町の負担はない。県の当初予算の要求額は約760万円だ
杉村 広域的な応急対応は、広域的な自治体である県の負担と受けとめる

(問)100円バスを新年度から導入すべきだ
(答)有効な手だてが見出せておらず、方針案検討の進め方にも行き詰まっている
杉村 高齢化が進み、運転免許自主納の加速化もあり、町内公共交通は期待され、その切実の度合いは増している。昨年、町内公共交通に関するアンケートに多くの町民が答え、その対策に期待されながら、町行政からの提案はなされていない。何らかの対策を構築するまでも含めて、新年度から町内バス利用料金の100円均一に踏み切るべきだ
 本年6月中に交通事業者や地元代表者との協議を行うと説明したが、どうか
町長 実態調査アンケートでは、本数が少ない、運賃が高いといったダイヤや運賃、乗客の少ないバスの小型化や予約式運行で効率化、道の駅や鳥取市内を目的地とするルートの意見が多い。日本交通と、ルート変更や増便、バス料金定額制導入、予約式運行による効率化の意見交換をした。人員不足で路線や便数の増加は困難、料金体制は距離に応じた料金で岩美町の地域を定額とすることは困難、予約式運行は予約の人員が必要で経費削減にならない意見だった。現行の運行以上に利用者の利便性を低下させないよい提案が見出せない
タクシーをバスのような運行や、夜間対応を、タクシー事業者に聞き取りを行ったが、人員確保や採算が厳しく、夜間対応は採算がとれない
 町は具体的な取り組み案が示せていない中で、地元代表者との協議は実施ができていない
杉村 町行政が示す方針案の作成や提案はいつごろをめどとしているか
町長 バス運行の見直しは、利便性と経済性のバランスを考え、できる限り現状の定期路線バスを維持していきたい。具体的な方針や有効な手だてが見出せておらず、方針案検討の進め方にも行き詰まっている
杉村 100円バスは、岩美町が理想的な手段に移行しよういうことに至るまでも含めての手段だ。メリット、デメリットをどう考えているか
企画財政課長 メリットは、運賃形態の簡素化でわかりやすくなる。最低運賃160円より安くなり、気楽に乗っていただける。利用者増加も考えられる。デメリットは、運賃収入が減少し、町の持ち出しが増加する。日本交通の民間路線バスの料金変更が難しく、料金変更ができない場合、町内における民間と町営との地域間格差が生じる
杉村 30年度決算は、2万9,758人の乗車で、100円バスなら297万円の収入にとどまり、収入決算額の650万円との差の353万円が減収になり、減収分の8割は国の特別交付税措置になるという答弁だった。減収の353万円の2割分(約70万円)が町の新たな持ち出しになる。そう考えていいか
町長 制度上はそういった理解でいい
杉村 2割(約70万円)が新たに町の負担になるが、町営バスだけ考えれば難しい話ではない。町営バスの100円料金への移行は、料金のみの変更で新年度からの実施も可能だ。デメリットを勘案しても町営バスについて実施すべきだ
町長 町の負担増や、町営バス路線と民間バス路線との料金体系が大きく異なり、競合区間の整合性等とれない。考えてない
杉村 町内を運行する民間バス路線において、岩美駅または岩美病院を起点として南側、西側とも町内部分は100円均一にした場合のメリット、デメリットはどうか
町長 町営バスと同じようなことが想定される
杉村 100円均一にした場合、通常料金との差額部分は年間どれぐらいか
企画財政課長 それを導き出す資料がない。岩美地域内で乗降人員の把握ができていない。日交も数字が出せないので、補填額も算出できない
杉村 路線バスの利用実態調査は毎年行われている。長野県の飯綱町は、飯綱町から町境を越えて長野市までの民間路線バスに対し、飯綱町内は均等額の200円に抑えている。そして、その距離に応じた料金との差を、飯綱町は長電バスに支払っている。長電バスと飯綱町も利用実態に基づいて算出されている。岩美町と日本交通の場合は算出できないということか。長野でできて鳥取でできない理由はなにか
企画財政課長 長野電鉄のバス会社の協力によりカウントした数字で補填している。現在の段階で岩美町内の乗降は把握できていない。利用実態調査、日本交通が年に1回、1日だけ全ての便の利用実態の調査を行っているが、国庫補助申請の数値だ。町内の利用者数をはじき出すのは無理がある
杉村 長野でできるのであれば、岩美町における民間路線バス会社である日本交通の協力もいただきたい。民間バス路線の料金変更の協議を早急に行うべきだ
町長 協議は考えていない。また、一旦行った場合、またもとに戻しますよということは、負担感が増す
杉村 町民に見える行政の動きをしていただきたい

(問)岩美病院医師の負担軽減のため浜坂病院から当直医師の派遣を受け入れたい
(答)提案のような考え方は持ち合わせていない
杉村 岩美病院の救急医療は医師等、医療従事者の人的負担も大きい。(兵庫県の)美方広域消防は、2018年に新温泉町から鳥取県内の救急病院に搬送された人数は284人で、同町の搬送総数が743人であり4割弱を占めている。岩美病院決算資料で、救急受診患者のうち、新温泉町からの受診の割合は28年度15.3%、29年度15.4%、30年度17.1%で約7分の1だ
 浜坂病院から週1回程度の当直医師の派遣を受け入れたい。派遣費用は兵庫県側にご負担願いたい。町長の考えはどうか
岩美病院事務長(以下「事務長」) 浜坂病院の救急対応時間は午後10時まで、事前電話を依頼している。当直医は、平日以外、外部医師に応援を依頼している
町長 どの病院も医師不足で、派遣ができるんだろうかと思う。提案のような考え方は持ち合わせていない
杉村 岩美病院は、医師確保のため鳥取県に対する要望で「北但馬地域の夜間救急体制が十分機能しておらず、岩美病院の医師の負担が大きく、限界に近い状態で診療に当たっている。」と要望書に明記している。平成29年の質問で、岩美病院の負担を北但馬自治体と認識共有が必要だとする趣旨で質問し、当時の町長は、実態は十分承知していると答弁した。浜坂病院も苦しいかもしれないが、岩美病院だって苦しい。だからこそ、ドクターの方に来ていただきたいという要望を県に出している。この実態を北但馬の自治体と共有しているか
町長 香美町はわからないが、新温泉の町長も承知をし、感謝をしておられる
杉村 岩美町の町民の方々の負担で4,000万円の赤字を補填している。新温泉町の町長の感謝もわかるが、町民の負担であることを、もっと真剣に考えるべきだ
町長 岩美病院の救急対応は、町民の負担で行っているが、受益負担が考慮されるものではない。また、岩美病院が救急告示病院として医療を行う費用は、新温泉町の皆さんが岩美病院の受診をしようがしまいが、費用としては同じ額だ。ドクター負担では過重になっている

(問)岩美病院管理の医師住宅は民間払い下げをすべき
(答)5棟のうち利用実態のない3棟について検討する
杉村 岩美病院の医師住宅の棟数と、利用実態は
事務長 5棟で、浦富殿町の2棟は、薬剤師などの職員、実習の看護学生、現代美術展の作家が利用されている。2棟以外、約10年間利用実績がない。旧病院横の浦富の最終使用が平成12年3月、駅前7区は平成21年11月、岩井は平成15年3月までだ
杉村 長期の使用がされていない。医師住宅の機能は、病院の近隣民間施設で代替できる。利用されていない3棟は民間払い下げを行い、町内の土地や建物等の有効利用に資するべきだ
管理者 派遣の先生も全て民間施設に入っている。5棟のうち、2棟以外は、実績がなく病院が維持し続ける理由も近年はなくなっておる。利用実績のない3棟は、取り壊しの検討をする。3棟のうち底地の病院所有は1棟で、2棟は借地だ。原状回復し土地所有者に返却したい。病院所有の1棟は利活用がない場合、民間払い下げも検討したい
杉村 この10年以上、借地料支払いをされてきたのか
管理者 賃貸借ではなく無償の使用貸借で、賃貸料は払っていない
杉村 土地の所有者は町とか公共団体か
管理者 1棟は岩美病院、1棟は町、1棟は社会福祉協議会だ
杉村 どこが持っておろうが、町内の土地は有効活用を、民間の方が希望されるならばできるような体制にしておくべきだ。この20年ぐらいも空白の期間があるということは相当疑問だ
杉村 (このたびの質問全般で)町行政が町民の皆さんの期待に応えているとは言いがたい答弁だ

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