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議員報酬委員会設置

 平成30年12月20日 定例会 発議案 議員報酬調査特別委員会の設置について

 私は、この議員報酬についてを、調査する内容とする、議員報酬調査特別委員会を設置する議案に対し、現在、岩美町議会が早急に行うことは報酬のことではない、するにしても最後であるという点から、設置することに反対いたします。

 平成22年に行われた岩美町議会議員一般選挙において、町政初の無投票となりました。「多くの町民からこのようなことが二度と無いように」との批判の声が上がり、岩美町議会は、町民が議会に無関心で無投票となったこと、信頼される議会は選挙での信任が必要であるとの認識で一致されたようです。
 このことから、岩美町議会は、町民の信頼と負託に応えるため、議会の改革、改善を図るための岩美町議会改革調査特別委員会を設置し、平成25年6月に、その報告をしています。
 報告書の中で、議会中継について、今後も、中継手法・範囲を広げていくよう検討する。
 一般質問について、一般質問を行う議員が限られている。
 常任委員会について、平成26年7月の改選後に検討を委ねる。
 議会基本条例についても、改選後に委ねる。議員報酬についても、改選後に検討を委ねる。
 終わりにでは、改選後、再度の検討を望むとし、役割と責任を自覚して、さらなる自己研鑽に努め、今後の時代の要請に応えていくことを誓っておられます。 これが岩美町議会における活性化への取り組みの最新の状況として町のHPに、平成25年6月現在として掲載されています。

 それでは、平成26年7月の改選後に委ねられた事項の検討状況はどうでしょうか。
 私が、前期4年間の中で、議会改革について協議の再開を複数回、全員協議会で訴えても、前期の議員の方々の反応はなく、議会改革の協議は再開されませんでした。私には、理解できません。

 そして、岩美町議会の実態は、どのようにみなされているのでしょうか。
 鳥取県町村議会議長会が、毎年、町村議会の実態を調査し集計していますが、平成30年の集計表で、岩美町議会は、一般質問の実施状況は県内最低レベルです。そして、議会の活性化に向けた取組みに関する調べで、議会基本条例の制定、議会の活性化などの組織の整備、議会報告会などの広報活動、いずれも行っていない議会が県内町村で1議会あり、それがまさにこの岩美町議会であります。
 そして、本年7月に行われた岩美町議会議員一般選挙は、定数を一人上回る立候補であった選挙の、審判を受けたとはいえ、投票率は前回を8%以上も低下した、過去最低の62%でありました。
 これが岩美町議会の実態です。

 また、私が直接、主権者から頂く意見は、ほんの一部でありますが、
 「岩美町議会は、公費で個人攻撃をした。岩美町議会のレベルにあきれる。いままでからそうだったのか」また、「議員数の適正化。給金に見合う仕事なのか。」また、「一年間で、一度も一般質問していない議員がいる?本当にそんなことがあるのか?いい商売だな」など、非常に厳しいものであります。

 本日現在、町民の信頼と負託に応えるため、議会の改革、改善を図るための岩美町議会改革調査特別委員会を、再度、設置し、新たな課題も加えて、速やかに協議再開すべきであります。議員報酬については、その中で協議すべきであり、諸々の改革を行った上で最も最後に行うべきものと捉えています。
 したがいまして、冒頭にも申しあげましたが、議員報酬のみを、調査する内容とする、議員報酬調査特別委員会を設置する議案に対し、現在、岩美町議会が早急に行うことは報酬のことではない、するにしても諸々の改革を町民の皆様にご理解いただく努力を行ったうえでなければならないと考えることから、設置することに反対いたします。

 なお、岩美町議会で、多くの議員の方が、報酬審議会の諮問をして、答申があれば、諮問した以上、答申どおりに実施すべきとの意見を述べられています。一般職の人事院勧告などでもそうですが、勧告や答申は尊重するものの、報酬条例改正時における議員の政治的判断を拘束するものではありません。
 このことから、この度の、議員自らが、議員の報酬を調査する特別委員会を設置しようとする姿勢は、大事なことだと捉えています。

 以上、反対討論を終わります。

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