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一般質問の要約です。(モル10掲載予定、約3,500字)

 令和元年6月12日行われた杉村宏議員の一般質問の、要約(本年10月中旬に発行予定の杉村ひろし後援会活動通信誌「モルゲンロート」10号に掲載いたします、約3,500字)を、以下のとおり掲載いたします。
 印刷するまでには、再度、紙面調整等のため修正すると思います。

≪令和元年6月12日 杉村宏議員一般質問≫
(問)プラスチックのごみ対策を町独自に
(答)レジ袋の使用禁止は不可能
杉村 牧谷の山陰海岸ジオパーク海と大地の自然館で、昨年11月から保護されていたアオウミガメが少し成長し、再び海に戻された。戻された海は、2050年に海中のプラスチックの重量が魚全体の重量を超える予測もある。沖縄美ら島財団は、平成29年度だけで死んだウミガメを45頭確認し、胃袋はレジ袋でぱんぱんだった。皆さんとともに海に戻されたアオウミガメの息災を祈りたい。
 廃プラは行き場を失っている。いたし方なく環境省は本年5月に地方自治体が運営する家庭ごみなどの焼却施設処理の検討を求める通知を出した。廃プラを焼却することは、私は悪い選択だと思っている。しかし、海洋等の環境への流出はもっと悪い。
 環境省の要請に対し岩美町はどう考えているか。
町長 検討は行っていない。1市3町と協議したい。
杉村 私たち人類というか、人々は日々食べるものも食べさせていただいている。野生環境にいる生命たちは日々亡くなっている。本当に喫緊の問題だ。
  
杉村 レジ袋の町内禁止について。日本の環境大臣は、来年にはレジ袋の有料義務化を行いプラスチックごみの削減を目指している。太平洋の島国サモアは、本年1月30日からレジ袋を全面禁止とされている。鯨や亀が飲み込んでしまうレジ袋などの町内禁止を理念的にでも検討してはどうか。
町長 レジ袋の禁止は、実質的に不可能だ。鳥取県東部地域では、平成24年10月からレジ袋の無料配布の中止、いわゆる有料化している。マイバッグ運動の推進に力を入れていくべきだ。海洋プラスチックごみの対策は、適切な処理、ポイ捨てであったり不法投棄、これは絶対だめなこととの認識を皆さんに持っていただく、それによって海洋へのプラスチックの流出を防止することがまず一義的には重要だ。
杉村 レジ袋の有料化というのは、レジ袋の使用禁止という目標の過程にある手段だと思っている。だから、理念的にでも検討してはどうかと発言している。風に流れたり、不法投棄でなくてもどうしても河川とかには流れてしまうものは出てくる。使用禁止を目指すんだという姿勢を町は示すべきだ。
町長 レジ袋の使用禁止は目指すところではあるが、現実に難しい。飛んでいったり流れてしまうこともあるが、お一人お一人がそういったことのないように、事前に手だてをしていただきたい。極論を申し上げたら、プラスチックは使っちゃだめだよという話を杉村議員さんの議論で言うならば言わざるを得ん。ただ単にレジ袋だけが海洋生物に対して影響を与えておる状況でもない。余りにも極論で、現実にはない。
杉村 岩美町は海からの恩恵を大変受けている。岩美町が海洋に対する思いを具体的なことでなくても、理念的なことでも、町民とともに示していくべきだ。

(問)役場管理職員に女性の登用を
(答)管理職登用は適材適所で、結果論
杉村 女性の地位向上について。岩美町役場内で意思決定の場にいる女性の割合が遅々として進んでいない。世界経済フォーラムが毎年ジェンダー・ギャップ指数を発表し、日本は2018年で149カ国中111位。先進国であるということもはばかられるほどの惨たんたる評価だ。その一つの現実が、この議場の目の前にある。議事進行を補助なされている方以外は全て男性だ。この議場におられるような管理職員に女性を登用する気があるのか。
町長 管理職員のうち女性の職員の占める割合の目標数値は35%だが、令和元年度4月1日現在で26.3%。目標を達成できていない。ただ、管理職員への登用は、性別によって差別をしておるといったことは決してない。いかにも私自身がそういったことをしているような言われ方をされるが、そういった考え方は毛頭持ち合わせていない。管理職登用は適材適所で、結果論だ。
杉村 令和元年で26.3%の中には、保育士の保育所長さんも含まれている。保育所は、男性の保育士さんもおられるが、多くの女性の方に担っていただいている。女性の方が保育所長さんになられる確率は相当に高い。令和元年6月1日現在で一般行政職員は135名だが、保育士の方々を除いた場合ではどうか。
町長 12.5%だ。
杉村 行政職員として男女の能力の差が、目の前の男性の方のみが管理職員ということに非常に違和感がある。西垣町長と私との印象の乖離だ。女性の方々の登用は岩美町の活力をさらに伸ばしていく。現状ではそれを阻害している。

(問)町長スケジュール、委員会議事概要、町出資団体状況の公開を
(答)やぶさかでない。出資団体と協議する
杉村 岩美まちづくりの会から、昨年12月にアイデアを町は提案いただき、町からの回答が町HPに掲載されている。町政の見える化について、町の回答では実施するとあるが、その回答内容は実質的にゼロ回答だ。
 見える化の具体例で、町長のスケジュール、現状や課題等を町のHPに記載する提案に対し、町の回答は、町長が参加したイベントや行事等の記事を中心に掲載回数を増やすとあり、あくまでも終わったことについての回答で、すれ違いだ。スケジュールとは、今後のもので、参加したイベント、記事の掲載では回答になっていない。町長のスケジュールは町HPに掲載されるか。
町長 公表することはやぶさかでない。

杉村 委員会・審議会の議事概要の公開について。委員会や審議会の議事概要をリアルタイムに町HPに掲載することを提案されている。
 この質問については、岩美町議会議員としてとてもやりにくい。というのも、昨年7月からの任期の岩美町議会議員だが、議会運営委員会で、議会各委員会の会議録の公開をずっと提案してきた。しかし、いつまでたっても今後の課題とされ、岩美町議会の各委員会の会議録は公文書開示請求を行わなければ閲覧できない状況だ。議員研修誌には委員会の会議録公開は当然に行うような記載もある。いつまでたっても検討すら入れていない状態だ。したがって、そのような町議会の一員が町行政に対して会議録の公開を質すことはやりにくいが、少し開き直り議員の立場として町行政に聞く。
 町の回答では、今後はその他の審議会や会議の状況等の掲載の徹底を図り情報発信の充実に努めるとあるが、委員会や審議会の開催そのものや議事概要は見える化するのか。
町長 法令上で公開できないと定められている情報、個人情報、事業に関する情報等で適正な利益を害するといったような部分以外は、開示できる範囲内で、HPで公開していきたい。審議会や委員会の開催日程等の公開は、検討したい。

杉村 町が出資している会社や団体の運営状況の公開について。この6月議会には、毎年、一般財団法人岩美町振興公社と株式会社いわみ道の駅の事業報告書や財務諸表などが報告され、公の文書となっている。
 提案いただいた内容は、町が出資している会社、団体の運営状況の見える化だ。町が出資しているということは、町民の皆さんのお金を投入しているわけであり、その資本投入の状況は当然に町民の皆様に開示すべきだ。町の回答では、決算に基づく財政状況資料集の中で掲載しているということだが、それは公文書の開示請求を行いなさい、それをしなければ見えませんよと、そういう意味か。もしそうなら、町と町民の皆様と情報を共有しようとする姿勢ではない。
 ご提案いただいてる、町のHPに町政見える化コーナーを設け、そこで町が出資している会社、団体の運営状況も確認できるようにすることは、行わないという回答か。
町長 当該団体と協議の上、検討したい。
杉村 議会に2つの団体からの報告があり、50%を超えており、町の子会社のような状態だ。子会社の原資は町民の皆さんからの税金なりを投入させていただいており、もちろん町民の皆さんが見ていただくべき内容だと思っている。

(問)マイナス入札の実施を
(答)あり得る。検討する
杉村 他市で、いわゆるマイナス入札が実施されている。土地等の評価額が建物の解体費を下回るため、自治体がお金を払うこととなる入札だ。そこまでする理由は、地域に必要な有料老人ホームの建設が見込めたり、住宅需要に応じることができたり、結果的に固定資産税の増収などが期待できるという判断がその自治体にあったからだ。塩漬け状態の資産を地域の需要に応じ活用する手段として合理的な判断だ。
 旧岩美病院を入札するとマイナス入札となるか。
病院事業管理者 土地の評価額は約7,000万円、解体費用は約1億円。土地の評価額が建物の解体費用を下回るため、マイナスの入札はあり得る。
杉村 土地面積と建物面積はどうか。
病院事業管理者 土地は約5,780平米、解体に用いた延べ面積は3,999平米。
杉村 住宅需要も期待できるこのような時期にこそ早期の入札を検討すべきだ。
病院事業管理者 マイナス入札も含め、中・長期的な財政計画の中で検討したい。

杉村 町行政が直面する課題は本当に多岐にわたっている。果敢に対応していく必要がある。環境や男女均衡、情報共有なども、私としては進んでいる印象ではない。

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