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一般質問の要約です。(モル10掲載予定、約3,500字)

 令和元年9月10日に行われた杉村宏議員の一般質問の、要約(本年10月13日発行予定の杉村ひろし後援会活動通信誌「モルゲンロート」10号に掲載いたします、約3,500字)を、以下のとおり掲載いたします。
 印刷するまでには、再度、紙面調整等のため修正すると思います。

≪令和元年9月10日 杉村宏議員一般質問≫
(問)岩美病院が救急対応できない頻度は
(答)年1回あるかないか
 杉村 本年8月5日、降雨のない猛暑日に、畑で様子がおかしく着ておられるものは汗でぐっしょりと濡れ冷たくなっておられる方を、家族で自家用車で搬送した。午後6時過ぎの岩美病院は、院内の事情で中央病院へ行くようにとされた。救急外来診療が困難な場面があるか。
 病院事業管理者 まれにある。当日は、4歳の小児、高齢の女性が来院され、さらに入院患者の急変があり、その後の来院だ。看護師は駐車場に行き、状況の確認を行い、体の汗を拭き、タオルを差し込むなどの処置を行い、水分補給を行うよう助言した。
 杉村 こういった場面もあり得るということを町民としては認識をしておくべきと思う。どこの段階で中央病院に行くようにという判断がなされるか
 病院事業管理者 医療従事者が、知識や経験により、その場で下す
 杉村 救急外来診療が困難な場面は、近年の3年間ではどの程度あったか
 病院事業管理者 この3年間ほとんどない。年に1回あるかないかだ
 杉村 中央病院に向かうにしても、その前に岩美病院で応急処置を行うのか
 病院事業管理者 医療従事者として容体を見たらその症状に合った応急処置をする。
 杉村 岩美病院から中央病院への連絡はどうか
 病院事業管理者 診療前で、病病連携は成り立たん
 杉村 診察前なら、自分たちで外来診療を直接受けるしかないということか
 病院事業管理者 市内にある救急の病院しかお伝えできん。今回の例については話はしてみたい
 杉村 看護師の方の判断で中央病院に行くことになった。診察前だが搬送中を連絡できるようなことができるなら、受け付けたときの対応も違う。検討いただきたい
 119は、岩美病院看護師の判断による個人搬送でも、中央病院に連絡しないか
 町長 個人搬送では救急隊員が患者さんの状態が確認できないことから、搬送者から医療機関へ直接連絡をしてもらう
 杉村 このたびは私の自宅の裏であり、家族もおり車も準備でき、岩美病院にすぐ連れていけば何とかなるんじゃないかという気持ちでお連れした。連絡先に非常に困った。世帯外連絡先の把握とその共有はどうか
 町長 個別避難支援プランを作成し、その情報を互いに共有している。
 杉村 町民の皆様にも、できればそういった登録などを前向きに考えていただければと考える

(問)㈱東浜の資本を減資されてから補助すべき
(答)債務超過分は全額町負担とする
 杉村 ㈱東浜への経営支援補助金で1,020万円を町が支出する。経営責任等を明らかにしてから行うべきだ。町行政が設立等に関し依頼した経緯はあるか
 町長 瑞風がJR東浜駅に停車することが内定した平成27年当時、町から、瑞風のお客様へのおもてなし、レストラン運営について東地区自治会の皆さんへ協力要請した。
 杉村 ㈱東浜も町行政も、町からの赤字補填は考えていなかったか
 町長 当時は想定されていない
 杉村 ㈱東浜の設立・運営は、この会社のある地域の有志の方々が地域振興を目指し、貴重な投資を行われた。その意気に感じ多くの方が出資を行われた。それらのことを岩美町全体で共有したい。しかし、町からの債務超過の全額補填は、そもそもの有志の方々の本意に背くことになる。そして、町の財源を一民間企業に投入することは、町民全体にとって不合理な理解や解釈も出てくる。町行政としてどのように考えているか
 町長 これまでトワイライトエクスプレス瑞風のお客様や観光客等への食事の提供や、町の情報発信、地元雇用の拡大、地産地消に努め、瑞風とセットでJR西日本が行うPRやマスコミ等の取材に数多く取り上げられ、町の知名度とイメージを高めてきている。
 一方、経営状況は厳しく、本年5月20日に取締役から支援要請があった。赤字について明確な回答がなく、経営する意欲に疑問を感じた。それならば意欲のある方に経営転換を図ってもらい赤字が清算できないかと考え、新たな社長候補の検討をしていただき、現在の社長にたどり着いた。
 株式への出資は自己責任だが、町の呼びかけに応じて設立された経過もあり、道義的な部分もある。
 今後も、瑞風の活用は有効だ。㈱東浜の経営の安定を図りたい。
 杉村 同社に対する町行政のスタンスは、自主的な運営とそれに対する町の支援であった。今般、債務超過額が多額となり経営の見通しが難しいとき、経営陣や株主等の一定の責任を示していただいてから町において町民全体の負担を考えるべきだ。
 債務超過は出資した株券の価値がない状態だ。全額を補填することは、出資者の権利の評価額をゼロから元に町が復元させることだ。それはこの間の経営結果の責任の全てを町が負うということで、納得できない。
 具体的な対応として、資本の減資を行い、経営や株主の責任を明らかにし、その上で町に対して補助を求めていただくことがあるべき姿だ。資本金980万円の半分の減資が行われれば補助額は半分程度だ。そのような協議は、なされていないか
 町長 減資は話し合われていない
 杉村 この質問を終わりにするが、7月11日の株式会社東浜の取締役会で新たな代表取締役が選任された。この方には敬意を表明させていただきたい。資本、経営が不安定な会社に対し立て直していこうとされていただくことに、私にはできないことを行おうとされている。とてもありがたいことだ。大変期待をする

(問)監査法人トーマツは組織として関わったのか
(答)組織として関わっていない
 杉村 ㈱いわみ道の駅出資金(買参権)に係るものが返還されたとして出資金返還金が平成30年度決算の財産収入にある。これは出資等による権利としての返還ではなく、出資金として成り立つ前の債権の返還だ。
 出資等による権利ではなく債権だとすることについては、平成28年度決算に関すること以来、何年にもわたり、答弁拒否など議論を進めない議会運営だ。しかし、本年3月の全員協議会においてやっと幾つか町行政が解釈を示した。5点質問し、保有しているとする権利はどのような権利か、どのようなことが権利行使できるのか、どのような書類で権利を確認できるのか、この権利の評価額は幾らか、道の駅からの返還を願い出る書類の表現が適切ではない、町が受け取ること自体が問題だとした。
町長は、出資部分という以外は申し上げようがない、議決権では資本組み入れがなされていないので権利行使はない、払込証明書、資本組み入れがなされていないので出資をさせていただいた金額そのもの、そのまま受け取らせていただいたということであった。この答弁は、町は払込証明書のとおり、出資金として支出したが、受取り側は資本組み入れを行っておらず、町は出資金としての権利行使はできない状態である。したがって、その評価額は支出した額そのままということだ。
 これは、町民の財産は出資に伴って保有することとなる権利ではなく、その前の段階で払い込みしただけの債権のままであると認めている答弁だ。一方、権利を保有しているという面は譲っていない。明らかに矛盾している。
 町行政は、平成29年9月14日の本会議の中で監査法人の意見を聞いているとして、そのときに初めて日本を代表する4大監査法人の一つであるトーマツの名前が明らかにされた。出資に伴う権利として町の財産に計上することが適切であると監査法人トーマツは判断していると町行政は説明してきているが、その判断にこの法人は組織として関与しているか
 午後3時34分 休憩   午後3時35分 再開
 町長 組織として関与したものではありません
 杉村 平成29年9月19日にトーマツの方は、法人として関与していないと示された。そのことは、本会議、全協、決算委員会で申し上げてきた。翌日の全員協議会の中で、ぜひとも監査法人トーマツに文書をもって正式な回答をいただくよう町長にお願いしたいという他議員の発言もあり、町は当監査法人に対して文書を求めた。そして同社は文書は出せないとした。
 文書の有無は問題ではない。口頭ではあるが、今までは、監査法人の正式な回答であると説明してきている。今までの説明と違う。監査法人トーマツの名前を出すことは行ってはいけなかったのではないか
 町長 やりとりの中で、そういった部分を説明し、それがために出した。
 杉村 町長、出された方のことを考えてください。鳥取県の端っこにある岩美町とはいえ地方公共団体の正式な議会の中で監査法人トーマツの正式な回答を口頭ではあるが問題はないという説明を、町行政はしてきている。前期からの議員もそのように受けとめている。同社に対してご迷惑をおかけすることになるのではないか。監査法人トーマツには関係ないと明確にすべきだ
   午後3時39分 休憩   午後3時42分 再開
 町長 仕事をする上で個人的に相談をしたり尋ねたりすることは一般的にある。何ら問題ない。監査法人トーマツという名声やお墨書きをもって、あたかも議会を執行部の心象に誘導してきたことはない。監査法人から抗議はない
杉村 監査の世界も非常に厳しい。東芝問題とかで監査法人等の信用失墜もある。地方の議会とはいえ、監査法人から口頭ではあるけれども問題ないと出すこと自体、岩美町を離れたところでご迷惑をおかけするような危惧があってはならない。
 この権利の保有を証明する書類を町長は払込証明書としたが、第三者や主権者に対し、町が権利を保有し権利行使できることを証明する書類であると、本当に考えているか
町長 杉村議員がおっしゃるとおりだ。現状において町の権利を裏づける書類としては、出資金を払い込んだ後に道の駅から提出された払込証明書しかない。
 杉村 株式会社いわみ道の駅の貸借対照表上で長期預かり金として町から400万円が何年も計上されている。町民の財産を不適切に管理され続けてきたとしか言いようがない
 議長 答弁は要る?(杉村「結構です」)そう解釈したけど。町長から発言を求められておりますので。町長
 町長 見解の相違だ。

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