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一般質問の議事録です。(16146文字、未定稿)

 令和2年3月11日(水)に行われた、杉村宏議員の一般質問の議事録(未定稿、16,146字)を掲載いたします。
(議事録が、事務局から今月25日に送信され、誤字脱字などの修正を行ったものです。)

動画を貼り付けました。(2020.4.13)6月までの掲載のようです。


 午前10時0分 開議
▼○議長(足立義明君)▽ ただいまの出席議員は12名です。定足数に達しておりますので、これより本日の会議を開きます。
 本日の議事日程は、あらかじめお手元に配付したとおりです。
            ~~~~~~~~~~~~~~~
  ▼日程第1 一般質問▽
▼○議長(足立義明君)▽ 日程第1、一般質問を行います。
 お手元に配付のとおり質問の通告がありますので、順次質問を行うことを許します。
 杉村宏議員。
▼○6番(杉村 宏君)▽ おはようございます。
 ただいま議長の許可をいただきましたので、通告の順に従って質問させていただきます。
 岩美町の執行部の皆様、議員の皆様、傍聴の皆様、そしてこの一般質問を生放送及び録画放送で見ていただいている町民の皆様、このたびの質問は、高齢者の交通環境、100円バス、医師等勤務時間、町行政の情報公開の4件でございます。どうぞよろしくお願いいたします。
 それでは、質問に入らせていただきます。
 質問事項の1番目、高齢者の交通環境整備をとしております。
 日本の政府は、高齢者の安全運転を支援する体制の整備を目指しております。具体的には、安全運転を支援する機能を持つ自動車に限定する免許や地域に限定する免許も検討なされているようでございます。道路交通法の改正案が今月閣議決定されました。高齢ドライバーによる事故対策として、安全運転サポート車に限り運転できる任意性の限定免許も創設されるようでございます。
 質問要旨の1番目ですけれども、本町において令和元年5月より開始した高齢者先進安全自動車購入費補助事業を、国のサポカー補助金制度開始に伴い町の制度は廃止すると先月18日の総務教育常任委員会で報告され、私は、この町の制度廃止に反対いたしましたけれども、同委員会としては特段のご意見はありませんでしたし、その後の町議会議員の全員協議会でも意見はなかったということから、この町の制度廃止に反対する議員は私一人だと思っております。
 平成30年9月の一般質問で、自動ブレーキ搭載車への乗りかえ補助を提案し、翌年5月から制度運用された岩美町の制度でございますけれども、その実績は本年2月までで8件の実績ということのようでございます。このような実績で岩美町の高齢者の方々のブレーキ踏み間違いが防止できるのでしょうか。私は衝突被害軽減ブレーキ等を搭載する車を希望される方全員に搭載していただきたい。国の補助が発足することを契機として、その制度に町の制度を上乗せして運転をサポートしてくれる車をこの岩美町域に普及させるべきではないかと、そのように考えております。
 したがいまして、国の制度が開始することをもって町の制度を廃止することには反対でございます。町の制度は国の制度に上乗せする形で継続すべきであるというふうに考えますけれども、町長はどのようにお考えでしょうか。
▼○議長(足立義明君)▽ 答弁を求めます。
 町長。
▼○町長(西垣英彦君)▽ 杉村議員さんから高齢者先進安全自動車購入費補助事業の継続を求められたところでございます。
 議員がおっしゃいましたように、近年高齢者が当事者となる交通事故が増加をしてきておるということから、高齢者の安全運転を支援するということを目的といたしまして、昨年5月から、衝突被害軽減ブレーキ、車線逸脱警報、ただの踏み間違い、急発進等抑制装置、この3つを備えた先進安全自動車の購入費の補助制度、これを設け、町民の皆さんにご利用いただいてきたところでございます。
 この制度は、先ほど議員がおっしゃいましたけれども、議員の提案を受けまして国に先駆けて町独自での取り組みを進めてきたという経過でございますけれども、このたび国が町が設けております制度以上の本当にかなり制度としては充実した補助制度、これを始めましたことから、町の先導的な役割、この補助制度の役割というのは達成をしたというように私は判断をさせていただいて、廃止をしようとするものでございます。
▼○議長(足立義明君)▽ 杉村議員。
▼○6番(杉村 宏君)▽ 先導的役割は達成したのではないかというご答弁でございますけれども、高齢者の中で現状どの程度の普及率だというふうに捉えておられるのでしょうか。
▼○議長(足立義明君)▽ 町長。
▼○町長(西垣英彦君)▽ 高齢者の中でのこの安全装置を備えた自動車の普及率というご質問でございますけれども、その点については掌握をしておりません。
▼○議長(足立義明君)▽ 杉村議員。
▼○6番(杉村 宏君)▽ 車両の自動運転の技術も進展しておるようでございまして、恐らく10年後、2030年あたりには実用化しているのではないかなと私は推測をしております。つまり現在の町の補助、それから国の充実した補助かもしれませんけれども、そういったことを継続したとしても実質的には期間限定である、自動運転がなされるまでの期間限定であるというふうに思います。町財政に与える影響もつまり期間限定ということからも限定的である。国のサポカー補助は今までの町の補助のように車の乗りかえということだけではなく、後づけという部分についても補助をされるというふうに聞いておりますけども、そういった状況だからこそ私は町の姿勢を引き続いて高齢者の方々の新聞紙面等でよく言われる高齢者の事故が多いんだということはあるかもしれませんが、それをサポートする制度を国と岩美町の、岩美町というようなある程度閉ざされたような地域であるからこそ、私は上乗せして補助すべきではないかというふうに意見を持ってます。
 ただ、町長の先導的な役割を果たしたというお考えは変わりはないということのように思いますので、この質問については終わらせていただきますけども、先ほどの私の意見のように引き続いてこれは行うべきであるということを申し上げて、ここの質問要旨の1番目は終わらせていただきます。
 質問要旨の2番目ですけれども、町内で買い物などのために自家用車を利用し移動しても、町外に移動するには地域高規格道路や一桁国道を利用することは少し自信がないと、そういったお年寄りのお話をよく聞かせていただきます。実際、岩美道路で前後の車両よりも少しばかり低速で走行なされている車両もございます。町内は自家用車で移動し、町外へは列車やバスを利用なされる高齢者のために、岩美駅周辺に高齢者専用の駐車場、例えば70歳以上のドライバーはもみじマーク表示の努力義務があるようでございますけれども、もみじマーク表示車両の専用駐車場、そういったものを岩美駅の周辺に整備してはどうかと考えてますけれども、町長いかがでしょうか。
▼○議長(足立義明君)▽ 町長。
▼○町長(西垣英彦君)▽ 高齢者専用駐車場、これを岩美駅周辺に整備をしたらどうかということでございます。
 確かに杉村議員さんおっしゃるように、運転に自信がない方、こういった方はやはり高規格自動車道を走ったりする場合になかなか走りづらい、走りにくいっていう方もいらっしゃるのは事実であろうというように思っております。
 現在、岩美駅の敷地内には4台の駐車場を町が確保しているところでありますけれども、先ほど議員さんがおっしゃられたような駐車場の要望、特に高齢者の皆さんから専用の駐車場をつくってほしいというようなことの要望は聞いておりません。したがいまして、現段階では整備をする考えは持っていないというのが実情でございます。
▼○議長(足立義明君)▽ 杉村議員。
▼○6番(杉村 宏君)▽ 最初にも申し上げましたけれども、運転免許制度の改正が種々検討されているようでございまして、その中には具体的にはまだなっておらんようですけれども、地域限定免許もあるようでございます。岩美町という地域は東西と南が山で囲まれ、北側は海であることから、古くから一つの比較的閉鎖された国のような地理的条件であり、地域限定免許が制度化されればモデル的とも言えるような地域であるというふうに考えております。そのような岩美町の駅から町外に移動する場合に、高齢者専用駐車場は道路交通法改正のモデル的地域となると考えます。現在のところ、要望は聞いておられないということで、今考えはないということでございますけれども、町長は聞いておられないかもしれませんけど、私は聞いております。なかなか止めにくいんだと。聞いておられる方々もあろうかと思いますので、またしっかりと町民の皆さんの意見を聞かせていただきたい。そして、町政に反映したいと、そのように思っております。
 今の話は私の意見を申し上げましたので。
▼○議長(足立義明君)▽ 町長。
▼○町長(西垣英彦君)▽ 杉村議員さんが先ほどおっしゃられましたような、国においてさまざまな議論、例えば安全運転支援機能を持つ自動車に限定した免許であるとか、あるいは地域を限定した免許、こういったことについても検討がなされているようでありますけれども、もし仮に地域限定免許の制度が導入された場合、やはり高齢者の方が岩美駅の利用、こういったことも予想を当然にされますので、その方々がバスや鉄道といった公共交通機関で駐車場に置いといて移動されるということはあろうかというように思っております。ご提案のありました部分については、そういったケースになりますれば今後駐車場のあり方ということも検討していかなければならない課題であるというように捉えているところでございます。
▼○議長(足立義明君)▽ 杉村議員。
▼○6番(杉村 宏君)▽ 今後の課題ということでございますけれども、私は聞いておる範囲内では現在既にそういった少しお困りの方もおられるという現状を私は思っておりますので、さらに大きな町民の皆さんの声を聞かせていただければと思っております。
 質問要旨の3番目に移らせていただきますけれども、岩美駅を利用して町外への移動を行おうとする場合、跨線橋を渡らなければならない場合がほとんどでございます。多分というか、私も西垣町長も40年以上前の高校生の通学のときに線路の上を歩いて改札から反対のホームに移動した時代があったと、ここにおられる方の多くはそういったことも経験しておられるかもしれませんけれども、安全のために跨線橋の利用はいたし方ない部分もあろうかと思いますが、近くの駅には跨線橋はなく、線路上を行き来しておられます。高低差の面で言えば、線路上を行き来できるほうがはるかにその障害は低くなります。高齢者の方が目的のホームに移動するとき、線路上を行き来できるような改良を行えたらというふうに私は考えておるところでございます。JR西日本と協議なされないでしょうか。
▼○議長(足立義明君)▽ 町長。
▼○町長(西垣英彦君)▽ ホームの改良に係るJRとの協議についてでございます。
 杉村議員さんおっしゃられましたように、高齢者の皆さんにとってみれば、やはり跨線橋という形で階段を上って、またおりるというようなこと、これは非常に負担になることであろうというようには思っているところではございますが、ご質問を受けましてJR西日本のほうに実は確認をさせていただきました。そうしたところ、JR西日本ではやはり線路をお客様が横断するのは安全面でのリスクが非常に高いため、新規で整備をする考えはないというような回答でありましたし、また仮に費用を町が負担する場合においても、安全上、そのような整備は行えないという回答でございました。
▼○議長(足立義明君)▽ 杉村議員。
▼○6番(杉村 宏君)▽ JR西日本さんが安全上の問題があるということを申しておられるということのようでございますけれども、隣というか、福部駅では無人駅でございますけども、もちろん安全第一でございますけれど、どなたかが見ておられるわけでもなく、線路上を行き来しておられます。岩美駅においては、有人の時間帯もあり、どこまで、福部駅でよろしくて、岩美駅でよろしくないのかというあたり、私ちょっとわかりませんけれども、JRさんの主張の根拠という部分で言うと、これだけ跨線橋を上り下りするときに、行きはもしくは手ぶらかもしれませんけど、帰りには買い物をしたものを持っておったりするときに、やはり高齢者の方々のご負担は大きいと思います。安全面ということだけ、安全面はもちろん大事ですけれども、跨線橋利用については、JRさんと私はもうちょっと粘り強く交渉すべきではないかと。ほかの事例も県内事例とか、中国、近地というか、いろんな事例も考えながら協議をしていっていただきたいというふうな意見を申し上げておきます。ぜひとも実現できればなと私個人としては思っておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
 それでは、質問事項の1番目はこれで終わらせていただきます。
 質問事項の2番目でございますけれども、100円バスの実施をに移らせていただきます。
 昨年の12月議会でも質問いたしましたが、町行政は100円バスに踏み切ることはしないとのご答弁でした。町営バスに限って言えば、町の実質的な負担増は年間70万円ほどであることから、さほど大きな問題ではなく、民間路線バス料金との均衡がとれないことが最大の支障であると捉えております。したがいまして、民間路線における100円バス実施に何が支障なのかを論議したいと思います。
 質問要旨の1番目ですけれども、昨年10月から本年9月までの地方バス路線に対して、その維持費補助金が3月補正予算、これは可決しましたけれども、1,336万円計上され、この額の積算に当たっては5月に実施される利用実態調査が反映され、県も各市町村も適切であるとして従来から毎年この負担金を負担し続けており、補助金の受け取り側も理解している制度であると受けとめております。この利用実態調査の結果を100円バスを実施した場合の町の負担額算定に用いられない理由ということが、もう少しよくわかるような説明をしていただければと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。
▼○議長(足立義明君)▽ 町長。
▼○町長(西垣英彦君)▽ 100円バスの実施に関連をして、調査の結果を100円バスを実施した場合の町の負担額算定に用いられない理由は何かとのお尋ねでございます。
 利用実態調査、いわゆる乗降調査は、全てのバス事業者の職員が乗車をして、利用者の乗車と降車の場所、運賃の支払い方法、これを調査するものでありまして、岩美町の路線バスにおいては、年1回実施されているところでございます。
 国庫補助路線において、国や県、関係市町の補助金の計算を行うためには、路線ごとの運行収入と運行経費、これを集計する必要がありますが、運行収入の計算におきましては、各車両が複数の路線を運行しているため、運賃収入を分けることができない状況であります。また、運賃の支払い方法は回数券や定期券など現金ばかりではありませんので、一旦県内路線バスの運行収入をまとめた後に、路線系統ごとに案分をして配分をしているところでございます。
 乗降調査の数値は、国庫補助金を計算する上で路線系等の1キロ当たりの収入を計算をする根拠として使用しているもので、得られた数値を直接的に使用するというものではなく、乗車人員を確認をするというものではありませんので、ご提案いただいておる100円バスによる町の負担額算定に用いる、これは非常に信憑性、正確性に欠けるんじゃないかというように思っているところでございます。
 なお、12月の定例会の一般質問のやりとりでも申し上げましたけれども、バス事業者からは民間路線バスの運賃は移動する距離に応じて運賃が変化をする対キロ区間制を用いておりまして、100円バスのような定額の料金設定とするというのは困難であるというように伺っているところでもございます。
▼○議長(足立義明君)▽ 杉村議員。
▼○6番(杉村 宏君)▽ 確かに1年間のうちにたった1日だけの調査で、それらのまた内訳もわかりにくいということから、この100円バスをした場合の補助額には算定はしづらいということはわからんでもないですけれども、国庫補助の制度、それでもその1年のうちの一遍だけの調査で、先ほど申し上げた岩美町で言うと1,336万円の額が確定されるわけでございます。この制度そのものは、先ほども申しましたけれども、国も県も市町村も、そして受け取り側も納得した上での制度であると、納得というか理解している制度であるというふうには思っております。その部分で申し上げると、現実そのものではないかもしれませんけれども、それに沿った数値の算出ができておるというふうに思っております。それをそのまま使うことは難しいというところが私もいま一歩ちょっと理解しづらいところがございますけれども、質問要旨の2番目に移らせていただきます。
 昨年12月に質問させていただきましたけれども、長野でできて鳥取でできない理由がどうもやっぱりわからないというところでございます。先ほど町長の答弁の中で、走行距離に応じた料金にするということでございますけれども、長野県の飯綱町では、隣の長野市に至るまでの間のバスが走っておりますけれど、飯綱町内では200円の定額にしており、それは飯綱町と長野電鉄が運営されるバスの会社のご協力によってできておるわけでございます。先ほど日本交通さんは、距離に応じた料金でなければならないということを言っておられるわけですけれども、さきに申し上げたとおり、長野ができて鳥取ができない理由、そのようなこと、もしくは長野電鉄のバスのご協力はいただいて、飯綱町では何十万円かの差額分をお支払いされているようですけども、そのようなご協力を日本交通さんにはいただけないのかというあたりを私は非常に疑問に思ってるところでございます。数字が出せないので補助金額も算出できないとした日本交通に対して、このような定額制の路線にした場合の、そういったことの数字を算出するためのご協力はいただけない理由というのはどういったものがあるのでしょうか。
▼○議長(足立義明君)▽ 町長。
▼○町長(西垣英彦君)▽ 日本交通さんに対して協力をいただけない理由は何かとのお尋ねでございます。
 民間路線バスの運賃を100円とした場合の影響につきまして、12月定例会の議員の一般質問の際に、岩美地域内で乗りおり人員の把握ができておりませんので、数字が出せない、補填額も算出できないと答弁をしたわけでありまして、この担当課長の答弁、これは日本交通に協力をいただけないと回答したものではないというように思っているところでございます。
 仮に行った場合の補填方法等について、なかなかどういう補填方法があるのか等々、非常に困難であるという部分もございまして、そういったことを申し上げたところであるというように思っております。
 なお、100円バスにするかどうかっていう部分は別にして、やはり町民の皆さんとともに公共交通を守るということはしっかりとやっていきたいというように思っておりますし、何らかの方法で利用人員というのは増やしていって、それによって公共交通を守る取り組み、こういったことも必要ではなかろうかなというように思っているところであります。
 したがいまして、今現在、100円バスをするかどうかというのは非常に悩ましいところでありますし、またどれぐらいの影響があるのかっていうのを先ほどもお話をさせていただきましたけれども、非常につかみがたいという状況にあるのが実情でございます。
▼○議長(足立義明君)▽ 杉村議員。
▼○6番(杉村 宏君)▽ 私個人は100円バスを行うべきだという意見を持ちながら、さきの議会の一般質問にもさせていただいておりますけれども、町行政として本当にするかどうかということは、した場合にどういった影響があるのかということがある程度具体的な想定がなされなければ、それに踏み切る踏み切らないという判断ができないわけでございまして、今現在は算出する数字等も持っていないわけですから、するのかしないのかもそもそも検討すらできない状態であると。日本交通さんにご協力いただいて、乗降、その部分だけでも100円バスにした場合のカウントだけでも、そういったするかどうかは別にしてですよ、した場合にはどれだけの町の負担額になるとか、100円にしたとしたら乗降客の見込みは上がるのか下がるのか、その辺も含めて、それは検討の範囲内です。その検討をした後に実際、じゃあ政(まつりごと)として進めるのか進めないのかを判断、この議会も含めてするわけですから、そのような乗降のカウントについてご協力をいただくことはお願いはできないんでしょうか。
▼○議長(足立義明君)▽ 町長。
▼○町長(西垣英彦君)▽ 再度のご質問でございます。
 今、杉村議員さんおっしゃられたのは当然でありまして、やはり財政負担等も考える中で最終的には判断をしていくということになろうかと思いますけれども、やはりどれくらいの方がどういう乗降をしていて、どれぐらい影響があるのかという部分について町も日本交通さんもお互いにすり合わせのできる部分、こういった部分を調べるということがまずは必要ではなかろうかというように思っております。
 ただ、今ワンマンでありまして、なかなかそういったことを調べるという部分におきますれば、やはり運転手さんの負担という部分がかなりあろうかというように思っております。そのあたり日交バスさんのほうともよく相談をしていって、検討ができる土台に乗れるんであるならば、そういったことも考えていきたいというように思っております。
▼○議長(足立義明君)▽ 杉村議員。
▼○6番(杉村 宏君)▽ 少し前向きな答弁ということになるんでしょうか、であるならば検討したいと、前提がありながらということですけれども、岩美町においては、先ほど申し上げたとおり岩美町というのは一つの塊のような地域でございますので、そして町営の代替バスがあり、民間の路線バスがあり、これがやはり公共交通の、交通の結節点である岩美駅などに通じる移動手段でございます。その移動手段について、多くの町民の皆様や、そして高齢化が進んでいる中で、お客様の利用者を増やす方法ということも大事だと、そのことも言われましたけれども、そのことがなかなかできないから現在に至っておるわけでございますので、ぜひとも私としては乗降のカウント等をできるような方向で進めていただきたいという意見を述べさせていただいて、質問要旨の2番目は終わらせていただきます。
 そして、質問要旨の3番目、4番目につきましては、3番目は100円バスを65歳以上など一定の制限をつけて実施した場合の町の負担額はどう想定されていますかということと、それから質問要旨の4番目の100円バスではなく、200円までとした場合では町の負担額はどう想定されていますかという部分につきましては、通告書に記載しておりますけれども、想定してないというふうな先ほどのご答弁からいうと、想定していないというふうにしか考えられませんけど、それでよろしいでしょうか。
▼○議長(足立義明君)▽ 町長。
▼○町長(西垣英彦君)▽ 65歳以上の部分につきましては、負担の部分についてどれぐらいっていう部分については、やはり先ほど申し上げたとおりでありますし、200円バスについても先ほど申し上げたとおりであるわけでありますけれども、ただ、地域の公共交通を守り、高齢者の皆さんの移動手段を確保していくためには、やはり何らかの施策、こういったものが必要であるというように考えております。現段階では具体的な施策というのを打ち出してないものですから余り大きなことは申し上げることはできませんけれども、私としてはやはり何らかの施策をしていく必要があるというように思っているところでございます。
▼○議長(足立義明君)▽ 杉村議員。
▼○6番(杉村 宏君)▽ 新年度予算の中で町費433万円を投入してコンサルタントに交通政策の計画をつくっていただくという予算が計上されています。委託する作業内容としては、地域の現状整理、公共交通の概況整理、利用実態ニーズ調査、上院関連計画及び地域公共交通の役割、課題の整理、これらを含んでおります。これらは住民アンケートを既に済ませておるわけですので、現時点でいずれも終了していなければならない事項でございますけれども、それらが行われていないから、町民の税金を使用させていただいて、コンサル委託ということのご提案だと思っております。非常に私としては残念な予算計上であると思っております。少し不十分で申しわけないですけども、これで2番目の質問事項は終わらせていただきます。
 それでは、質問事項の3番目でございますけれども、岩美病院の医師等の医療従事者における勤務時間はどうかに移らせていただきます。
 本年2月の全国知事会などの地方3団体と総務省、厚生労働省、文部科学省との地域医療の体制整備をめぐる協議の場で、全国知事会で社会保障を担当する平井伸治鳥取県知事は、「地域で出会う医師は崇高な使命感を持ち、時間を惜しまずに働いている。医療関係者の志を生かす働き場所をつくらないといけない。」と強調したというふうに報道されています。私は幸いなことに、この30年ほど医師の直接のお世話になったことはありませんけれども、岩美病院の医療従事者の方々は周囲の人々の話では、総じて平井知事の言に沿っているように感じております。使命感をお持ちの方々に岩美病院での勤務がつらい経験であると受けとめていただきたくない、そのように強く思っているところでございます。
 一方で、令和2年度から岩美町役場職員に対して時間外勤務を命じることができる上限を、月45時間以下かつ年360時間とする条例改正案が提案されています。しかし、岩美病院職員に関する規定は提案されておりません。厚労省の脳・心臓疾患に関する労災認定基準は、発病前1カ月におおむね100時間、または2カ月から6カ月にわたり月平均80時間を超える残業があったことを過労死ラインというふうにされております。
 2024年から勤務医の残業時間の罰則、月上限規制が始まり、地域医療を担う特定の医療機関や研修医の上限は実に年1,860時間、勤務医一般の上限は年960時間となる方向のようでございます。このような大きな時間の勤務ということでは何とも私は大変心配しております。昨年3月の答弁では、先生方の労働時間は月の時間外労働が20時間というふうな答弁がありましたけれども、岩美病院において近年3年間では、医師等の医療従事者はどの程度の勤務時間、時間外の時間なのかをお伺いいたします。
▼○議長(足立義明君)▽ 病院事業管理者。
▼○病院事業管理者(平井和憲君)▽ 杉村議員さんのご質問にお答えします。ご質問については、役場の職員については、時間外労働の上限が条例で提案されておるけど、病院のほうは今回提案されていないということは、質問の中にありましたので、これは私はちょっと補足して説明をさせていただき、医師等の勤務時間につきましては事務長に説明をさせます。
 役場の職員と病院の職員の労働に関する基準につきまして、ちょっと説明をさせてもらいたいと思いますけど、議員は多分十分ご承知だと思いますけど。
 役場の職員など、地方公務員の基準につきましては、地方公務員法に基づきまして勤務時間、その他の勤務条件というものは条例で定めるというぐあいに規定されておるわけでございます。したがいまして、今回条例改正がそういう中で提案されておるということでございます。
 私ども病院の職員につきましては、病院事業は地方公営企業法の事務適用でございまして、その業務の執行管理というものは管理者を置いてこれを定めていくということになっております。地方公営企業法の中で職員の任命や給与、勤務時間、そのた勤務条件というものを管理者の事務にしておると、処理しておるということでございます。そして、それは企業管理規定で定めるということになっておるわけでございます。労働に関する法令、労働組合法や労働基準法、そういうものが地方公営企業法の全部適用の病院には全部適用されるということでございまして、民間の企業とその手続、内容というものは同じであるということでございます。
 そして、病院の場合は、先ほど言いましたように労働関係の法律、労働基準法等にのっとり、時間外勤務の上限につきましては、労働基準法の36条、俗に言う三六協定で組合等と合意のもとに労働時間外の上限等を定めておるということでございます。この時間外の勤務時間の上限につきましては、毎年その三六協定を結んでおるわけでございますけど、一月当たり45時間、年360時間ということで、町が条例で制定しておるものを既に毎年労使協定の中で定めておるということでございます。ちょっと補足させていただきました。
 勤務時間につきましては、事務長に報告させます。
▼○議長(足立義明君)▽ 岩美病院事務長。
▼○岩美病院事務長(前田一朗君)▽ そういたしましたら、杉村議員さんから岩美病院での近年3年間における医療従事者の勤務時間についてのお尋ねでございます。
 平成28年度から平成30年度の各年度におけます、医師、医療技術員、看護職員の職種に分けまして、年間の勤務時間をお答えいたします。
 年間の勤務時間の算出方法についてでございますが、まず年間の診療日数に1日当たりの勤務時間7時間45分を乗じまして正規の勤務時間を算出し、これに職種の区分ごとの年間平均時間外勤務時間を加えた時間数で算出しております。
 まず、平成28年度でございますが、診療日数は243日でございます。これに7時間45分をかけますと、年間正規勤務時間は1,883時間15分になります。次に、職種ごとに年間平均時間外勤務時間を加えますが、まず医師でございますが、平均は220時間で合計は2,103時間15分でございます。医療技術員は、平均59時間で合計1,942時間15分でございます。看護職員は平均31時間で合計1,914時間15分でございます。
 次に、平成29年度です。診療日数は244日です。年間正規勤務時間は1,891時間でございます。平均時間外勤務時間等合計の勤務時間ですが、医師は平均225時間で合計は2,116時間です。医療技術員は平均62時間で合計は1,953時間でございます。看護職員は平均33時間で合計は1,924時間でございます。
 最後、平成30年度でございますが、診療日数は244日でございます。年間正規勤務時間は1,891時間です。平均時間外勤務時間の合計ですが、医師は平均235時間、合計では2,126時間でございます。医療技術職員は平均62時間で合計1,953時間、看護職員は平均38時間で合計1,929時間でございます。
 説明は以上でございます。
▼○議長(足立義明君)▽ 杉村議員。
▼○6番(杉村 宏君)▽ ドクター方の数字で申し上げますと、平成28年から平成30年まで時間外としては220時間や225時間、235時間ということから、先ほど申し上げた勤務医の一般の上限は年960時間となる方向のようだというふうに申し上げましたけれども、それよりも大幅に下回っておる勤務が岩美病院の医師の現状であると、そういう理解でよろしいでしょうか。
▼○議長(足立義明君)▽ 岩美病院事務長。
▼○岩美病院事務長(前田一朗君)▽ 先ほどお答え申し上げましたとおり、実績で申しますと今の200時間を超えるような時間でございまして、勤務医よりは下回っているというふうに理解しております。
 以上でございます。
▼○議長(足立義明君)▽ 杉村議員。
▼○6番(杉村 宏君)▽ 最初のあたりに申し上げましたけれども、岩美病院で働いていただいている医療従事者の方々、特にドクターの方がやっぱり一番お世話になっていると思っておりますけれども、岩美病院での勤務がつらい経験であったというふうな経験になってほしくないということから、この質問をさせていただいているところでございまして、今お聞きしたところでは、年間235時間ぐらいまでということで、先ほどの岩美町役場職員の年間360時間、それよりもさらに下回る勤務の実態であるということから、崇高な使命感を持ちながら時間を惜しまずに働いていただいているというような、平井知事の言に岩美町のドクターの方々、それから医療従事者の方々も懸命に働いていただいているのではなかろうかなと。直接私は診療等を受けておりませんけれども、周囲の方々からの意見もそういったお気持ちのようでございますので、引き続いて岩美町民の皆さんの健康を守るために、そしてみずからのご健康も守りながら、そしてご家族などとの時間を持ちながら岩美町の病院の医療に携わっていっていただきたいというふうな意見を申し上げて、この質問事項の3番目は終わらせていただきます。
 それでは、最後でございますけれども、質問事項の4番目、町行政の情報公開をに移らせていただきます。
 不祥事を起こす企業、団体に共通するのは、風通しの悪い組織風土であるというふうな新聞記事もありますし、よく言われます。仕事の進め方や方向性について想定外の疑問や意見、結論や提案が示されたときに、対話することなく排除することとなれば、人々の思考は停止し、組織は硬直化していきます。岩美町ルールなどと言われるような世間に通用しないローカルルールがあってはならず、そのような部分が私としてはかいま見られるというふうなことから、町行政から町民に対する情報公開はいつも不十分であるというふうに思っております。
 質問要旨の1番目でございますけれども、町長の記者会見は行われたことがないというふうに私は思っておりますが、町行政とは異なる立場、多分、主権者の立場に近いと考えますけれども、マスコミ等の記者会見は全く行われないのかどうか、お伺いいたします。
▼○議長(足立義明君)▽ 町長。
▼○町長(西垣英彦君)▽ 杉村議員さんから私の記者会見についてのお尋ねでございます。
 私にいたしましては、定期的に行います定例記者会見、いわゆるこういったものについては行う考えは持っておりません。ただ、町民の皆さんにぜひともお伝えしなければならない案件が生じたりした場合や、私が必要と判断した場合には当然に行っていきたいというように考えているところでございます。
 なお、町長直接の記者会見というのは、私自身も覚えがないところではありますけれども、私自身が副町長として勤務をしておりました間に、マスコミの皆さんにおいでをいただいて記者会見をしたというような実例はございます。
▼○議長(足立義明君)▽ 杉村議員。
▼○6番(杉村 宏君)▽ 県内の各市町村の首長さんの状況を知っているわけではございませんけれども、2018年5月の大山町の議会だよりでは、議員の方が町民にとって知る権利の保障が大切である。記者会見は公人の務めである。自治体からの声明を発表しているかとの問いに対して、大山町長さんは、自治体からの声明は民主主義の根幹だと認識している。3月までに記者会見も5回を数える。今後も積極的に発表したいとあります。今、西垣町長からは説明すべき事案があった場合には積極的にやっていきたいというようなお話だったと思いますけれども、定例的なことについては否定はなされておるところでございまして、この民主主義の根幹に関する首長さんが判断されたときだけではなく、やはり主権者側のほうが適切なとき、定例的に聞かせていただくのがあったほうが、その民主主義の根幹に関するものについては、より近いのではないかというふうに思います。そういう意見を申し上げてこの部分は終わらせていただきます。私としては定例的に記者会見等を行うべきであるという意見を申し上げて、質問要旨の1番目を終わらせていただきます。
 最後ですけれども、質問要旨の2番目でございますが、同じく2018年5月の大山町の議会だよりでございますが、議員の方がマイナス情報も広報しているかという問いに対して、大山町長さんは、マイナス情報こそ伝えるものと考えて、適切に広報しているとあります。
 昨年12月のこの岩美町の議会の本会議で、議案の中に特別職の職員の給与に関する条例の一部改正についてがあり、提案理由は岩美病院職員が窃盗により鳥取簡易裁判所に起訴されたことにより、町民の信頼を損なったことに対し、町長及び病院管理者の監督責任を明らかにするため、給与を減額しようとするものでありますという提案理由でございました。この議案提案時点でこの事象は町民の皆様には知らされていないことから、町民の信頼を損なっている現状にはない段階でございます。議員もこの時点では資料を受け取らせてもらえないまま、口頭説明を受けただけでありますので、この事例について町民の皆様が知り得る立場にはなかったと思っております。この条例は質疑、討論なく可決いたしましたけれども、さきの大山町長のマイナス情報こそ伝えるものという姿勢とは現在の町行政の姿勢としては大分落差があるというふうに私は思っております。現在、職員の不祥事に関する特別委員会も設置されておりますけれども、町の広報紙における町行政から町民に対しての情報の公開等はなされていないというふうに思っておりますけれども、行政から町民に対して公開することは考えておられないのでしょうか、どうでしょう。
▼○議長(足立義明君)▽ 町長。
▼○町長(西垣英彦君)▽ 職員の不祥事の情報の公開についてということでございます。
 不祥事等により職員を地方公務員法に定める懲戒処分を行った場合、これについてはその都度、報道各社へ情報提供を行っておるところであります。決して我々にとって不都合な情報を隠しているという話ではございませんし、先ほど杉村議員さん、不十分だと、情報公開がとおっしゃられたわけでありますけれども、私はそういった部分、不十分だというようには思っていないところであります。
 また、懲戒処分の件数等については、毎年5月末にホームページで公表しているところでありますけれども、やはり町民の皆さんには、職員の不祥事等について現在年1回しか公表していないものを今後はホームページ等で随時情報提供してまいりたいというように思っているところであります。
 なお、先ほどもおっしゃられたようなケース、こういった部分については、捜査の関係等がある中で詳しい部分が言えないと、事前に公表できないというようなこともあったように思っております。そういったことはやはり理解をしていただく中で、公表できる段階に不都合なことを隠すことなく公表させていただくというスタンスでおりますので、ご理解を賜りますようにお願いいたします。
▼○議長(足立義明君)▽ 杉村議員。
▼○6番(杉村 宏君)▽ 通告書にも書いておりますけれども、行政から町民に対して公開しないのかというような言い方にしておりますが、新聞記事には時々確かに少し載っておりますけれども、ここで通告としてさせていただいているのは、町行政から町民に対し公開しないのかということで、多分具体的には町のホームページだとか、広報紙だとかという行政から公開するということ、そういった手段になろうかと思いますけども、そういったものには載せないというお考えでよろしいでしょうか。
▼○議長(足立義明君)▽ 町長。
▼○町長(西垣英彦君)▽ 先ほどもご答弁申し上げたとおりでありまして、今後はホームページで随時情報提供していきたいというように思っております。
▼○議長(足立義明君)▽ 杉村議員。
▼○6番(杉村 宏君)▽ 時間が終わりましたので、これで終わりますけれども、今後はということではなくて、せめて議会の特別委員会で審議されている案件については公開すべきであるというふうな意見を申し上げて、この質問は終わらせていただきます。どうもありがとうございました。
▼○議長(足立義明君)▽ 以上をもって杉村宏議員の一般質問を終了します。
 しばらく休憩します。
            午前10時58分 休憩
 

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