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一般質問(要約:モルゲンロート11号用、3751文字)

令和2年3月11日に行われた杉村宏議員の一般質問の要約を、以下のとおり掲載いたします。
(4月末日ごろ発行予定の杉村ひろし後援会活動通信誌「モルゲンロート」11号に掲載いたします。ここでの3751文字を約3,500字にして2ページに収めようと思っています。)
 印刷するまでには、再度、紙面調整等のため修正すると思います。

(問)サポカー補助の継続を
(答)役割は達成し、廃止する
杉村 政府は、高齢者の安全運転を支援する体制の整備を目指している。安全運転を支援する機能を持つ自動車に限定する免許や地域に限定する免許も検討なされている。道路交通法の改正案が今月閣議決定された。安全運転サポート車に限り運転できる任意性の限定免許も創設される。
 本町において令和元年5月より開始した高齢者先進安全自動車購入費補助事業を、国のサポカー補助金制度開始により、町の制度は廃止すると報告されたが、反対だ。
 令和元年5月から制度運用された岩美町の制度だが、本年2月までで8件だ。このような実績で岩美町の高齢者の方々のブレーキ踏み間違いが防止できるのか。衝突被害軽減ブレーキ等を搭載する車を希望される方全員に搭載していただきたい。国の補助が発足することを契機として、その制度に町の制度を上乗せして運転をサポートしてくれる車をこの岩美町域に普及させるべきだ。
町長 高齢者の安全運転を支援することを目的として、衝突被害軽減ブレーキ、車線逸脱警報、ただの踏み間違い、急発進等抑制装置の3つを備えた先進安全自動車の購入費の補助制度を設け、町民に利用いただいた。
 国に先駆けて町独自での取り組みを進めてきた。国が町が設けております制度以上の充実した補助制度を始めまたことから、町の先導的な役割は達成したと判断し廃止する。
杉村 高齢者の中で、どの程度の普及率か。
町長 掌握していない。
杉村 国のサポカー補助は、後付けでも補助される。岩美町というある程度閉ざされた地域であるからこそ、上乗せして補助すべきだ。

杉村 町内の買い物等で自家用車を利用しても、町外に移動するには地域高規格道路や一桁国道を利用することは少し自信がないお話を聞く。町内は自家用車で移動し、町外へは列車やバスを利用なされる高齢者のために、岩美駅周辺に高齢者専用の駐車場、例えば70歳以上のドライバーはもみじマーク表示の努力義務があるが、もみじマーク表示車両の専用駐車場を、岩美駅周辺に整備してはどうか。
町長 高齢者から専用駐車場の要望は聞いていない。
杉村 町民の意見を聞かせていただき、町政に反映したい。
町長 仮に地域限定免許の制度が導入された場合、今後、駐車場のあり方も検討する。

杉村 岩美駅では、跨線橋を渡らなければならない場合がほとんどだ。高齢者の方が目的のホームに移動するとき、線路上を行き来できる改良について、JR西日本と協議しないか。
町長 JR西日本では、線路をお客様が横断するのは安全面でのリスクが高いため、整備する考えはない。仮に費用を町が負担する場合でも、安全上、整備は行えないという回答だった。
杉村 福部駅は無人駅で、どなたかが見ておられるわけでもなく、線路上を行き来しておられる。岩美駅は有人の時間帯もあり、福部駅でよろしくて、岩美駅でよろしくないのか。安全面はもちろん大事だが、JRと粘り強く交渉すべきだ。

(問)100円バスの実施を
(答)検討ができる土台に乗れるんであるならば、考えていきたい
杉村 昨年10月から本年9月までの地方バス路線に対して、維持費補助金が1,336万円計上され、この積算は5月の利用実態調査が反映されている。この調査の結果を100円バス実施した場合の町の負担額算定に用いられない理由はなにか。
町長 運行収入は、各車両が複数の路線を運行し、運賃収入を分けることができない。また、運賃の支払い方法は回数券や定期券など現金ばかりではないので、一旦県内路線バスの運行収入をまとめた後に、路線系統ごとに配分している。
 乗降調査の数値は、路線系等の1キロ当たりの収入を計算する根拠として使用している。得られた数値を直接的に使用するのではなく、乗車人員を確認するものではない。
杉村 長野でできて鳥取でできない理由が、やっぱりわからない。長野県の飯綱町では、隣の長野市に至るまでの間のバスが走っており、飯綱町内では200円の定額で、飯綱町と長野電鉄が運営されるバスの会社のご協力によってできている。日本交通は、距離に応じた料金でなければならないとのことだが、長野電鉄のバスのご協力はいただいて、飯綱町では何十万円かの差額分をお支払いされている。そのようなご協力を日本交通にはいただけないのか。
町長 日本交通に対して協力をいただけない理由は何かとのお尋ねだ。
 仮に行った場合、どういう補填方法があるのか等々、非常に困難だ。またどれぐらいの影響があるのかも、非常につかみがたい。
(質問に答えていない:杉村)
杉村 どういった影響があるのかということがある程度具体的な想定がなされなければ、それに踏み切る踏み切らないという判断ができない。今現在は算出する数字等も持っていないことから、するのかしないのかもそもそも検討すらできない状態だ。日本交通にご協力いただいて、乗降、その部分だけでも100円バスにした場合のカウントだけでも、した場合にはどれだけの町の負担額になるとか、それは検討の範囲内だ。その検討をした後に、じゃあ政(まつりごと)として進めるのか進めないのかを、この議会も含めて検討するものだ。そのような乗降のカウントについてご協力をいただくことはできないか。
町長 今ワンマンであり、調べることは、運転手さんの負担がかなりある。日交バスと相談し、検討ができる土台に乗れるんであるならば、考えていきたい。

(問)岩美病院の医師等の医療従事者における勤務時間は
(答)勤務医よりは下回っている
杉村 令和2年度から岩美町役場職員に対して時間外勤務を命じることができる上限を、月45時間以下かつ年360時間とする条例改正案が提案されている。岩美病院職員に関する規定は提案されていない。厚労省の脳・心臓疾患に関する労災認定基準は、発病前1カ月におおむね100時間、または2カ月から6カ月にわたり月平均80時間を超える残業があったことを過労死ラインとされている。
 2024年から勤務医の残業時間の罰則、月上限規制が始まり、地域医療を担う特定の医療機関や研修医の上限は年1,860時間、勤務医一般の上限は年960時間となる。昨年3月の答弁では、先生方の労働時間は月の時間外労働が20時間であった。岩美病院において近年3年間で、医師等の医療従事者はどの程度の勤務時間、時間外の時間なのか。
岩美病院事務長(以下「事務長」) 平成28年度、①診療日数243日。これに7時間45分をかけ、②年間正規勤務時間1,883時間15分になる。職種ごとの年間平均時間外勤務時間は、③医師で220時間。④医療技術員で59時間。⑤看護職員で31時間。平成29年度、①244日。②1,891時間。③225時間。④62時間。⑤33時間。平成30年度、①244日。②1,891時間。③235時間。④62時間。⑤38時間。
杉村 勤務医の一般の上限は年960時間だが、大幅に下回っている理解でいいか。
事務長 勤務医よりは下回っている。

(問)町行政の情報公開を
(答)情報公開が不十分だと思っていない
杉村 不祥事を起こす企業、団体に共通するのは、風通しの悪い組織風土であるとよく言われている。仕事の進め方や方向性について想定外の疑問や意見、結論や提案が示されたときに、対話することなく排除することとなれば、人々の思考は停止し、組織は硬直化していく。岩美町ルールなどと言われるような世間に通用しないローカルルールがあってはならず、そのような部分が垣間見られる。町行政から町民に対する情報公開はいつも不十分だ。
 町長の記者会見は行われたことがないが、主権者の立場に近い、マスコミ等の記者会見は全く行われないのか。
町長 定例記者会見の考えは持っていない。町民の皆さんにぜひともお伝えしなければならない案件が生じたりした場合や、私が必要と判断した場合には当然に行っていく。
杉村 大山町長は、自治体からの声明は民主主義の根幹だとしている。民主主義の根幹に関して首長が判断したときだけではなく、主権者側のほうが適切なとき、定例的なほうが、民主主義の根幹により近いのではないか。

杉村 大山町長は、マイナス情報こそ伝えるものと考えて、適切に広報している。昨年12月の本会議で、特別職の職員の給与に関する条例の一部改正についてがあり、提案理由は岩美病院職員が窃盗により鳥取簡易裁判所に起訴されたことにより、町民の信頼を損なったことに対し、町長及び病院管理者の監督責任を明らかにするため、給与を減額しようとするものとの提案理由だった。この議案提案時点でこの事象は町民の皆様には知らされていないため、町民の信頼を損なっている現状にはない段階だった。町民が知り得る立場にはなかった。町の広報紙における町行政から町民に対しての情報の公開等はなされていない。行政から町民に対して公開することは考えていないか。
町長 不祥事等により職員を地方公務員法に定める懲戒処分を行った場合、報道各社へ情報提供を行っている。不都合な情報を隠しているという話ではない。情報公開が不十分だと思っていない。
杉村 通告しているのは、町行政から町民に対し公開しないのかということだ。具体的には町のホームページ、広報紙とかには載せないということか。
町長 今後はホームページで随時情報提供していく。
杉村 今後ではなく、せめて議会特別委員会で審議されている案件については公開すべきだ。

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