令和2年9月16日に岩美町議会本会議が開催され、9月補正予算が原案どおり可決されました。(賛成者は杉村宏議員以外の全員10名の議員)
杉村宏議員は反対討論を行い、以下のとおり主張しましたが、杉村宏議員への賛成議員はありませんでした。
反対箇所
地域公共交通(路線バス)確保対策事業 1700万円
地方バス路線維持費補助金 1390万円
の2事業費の中に、岩井快速便に対するものが、それぞれ、88万円、213万円含まれており、同便は町民の利用がなく、町民の血税である町費を投入するべきでない。
反対理由として議場で述べた4点の内容(だいぶんに加筆しています。)
①不誠実な事業者
新設されるバスの系統に対して、当町が公費負担を行う可能性がありながら、当町に対して何の協議もしないまま、マスコミ報道を行った。当町の立場をないがしろにした、余りに不誠実な事業者です。
マスコミ報道は平成30年5月10日の新聞紙上において、鳥取駅と岩美駅を結ぶバス路線で快速便新設が掲載されている。
当時の担当課長は、同月5月25日に次のように述べています。
「鳥取岩美間の高速便については、私も知らなくて、5月10日の新聞に掲載され驚いた。今後、町とも協議すると掲載されているが今のところ、協議はなく、日本交通に確認した。以下略」平成30年5月25日の総務教育常任委員会記録(同日付で、本HPのブログ「モルゲンロート」に掲載していますので、参照願います。P20です。)
参照:他の自治体には事前協議されているようです。
IMG_20200914_0001_NEW( .pdf / 3.3MB )
②県補助要綱違反のおそれ
県補助の対象となるバスの系統は、運行継続が必要とされた系統であり、岩井快速便のように新設された系統ではありません。
鳥取県の「広域バス路線維持費補助金交付要綱」(下に添付(5枚目に別表1があります))の別表1の補助事業の欄には次のように記載されています。
「次の要件を全て満たす系統(以下「広域補助対象系統」という。)を運行する事業者に補助し、又は広域補助対象路線を自ら運行する市町村
(1)複数市町村をまたがり運行する赤字系統で、国の補助対象外系統。
ただし、複数市町村の決定は、平成18年9月30日における市町村の状態によるものとする。
(2)地域協議会において運行継続が必要と認められた系統」
参照:②(R2.3改正)広域バス路線維持費補助金交付要綱( .pdf / 290.8KB )
③町行政が実態を明らかにしてこなかった
杉村宏議員は、6年前よりバス路線の改変を討議資料に記載して、高規格道路を活用し時間短縮が図れる路線を考えていました。したがって、活動通信誌「モルゲンロート」でも、新設された系統の活用を掲載していますし、廃止させてはいけないと述べています。
同時に、具体的にはゆめぐりエクスプレスバスとの関係や、兵庫県側の鳥取への移動の全体像と新設系統との関係の説明を、1年以上もの間、担当である総務教育常任委員会で要請し、その度に先送りされてきたことから、令和2年3月の本会議で予算案が審議される中、致し方ない想いで資料請求したところ、やっと、一部が示されました。それらや、その後の議員個人の調査により、新設された岩井快速便は、岩美町民の乗車はとても限定されていること、乗車者の多くは兵庫県側の方であること、それでも平均乗車人数は0.7人や0.5人と、大変に少ないこと、そして、次の④にもありますが、そもそもの新設目的が、鳥取県関係の補助を受けることであったことが判明しました。
そのような状況の中、岩美町行政は意図して実態を明らかにしてこなかった。それは、町民利用の実態を承知していれば、県が主催する地域協議会の中で、町民が利用していない実態であれば、補助の対象とすることに同意できないからであります。ですから、地域協議会開催前の乗降調査は頑なに拒否(令和2年6月議会)された。
岩美町行政が、実態を明らかにしてこなかった理由は、その実態をほぼ承知していた。そして、新設系統の新設目的も承知していた。そのように考えます。
④盗人に追い銭
盗人だって好きで盗みを行うわけではありません。困っていたのです。赤字運行が続き、背に腹が代えられなかったのです。でもそれは、鳥取県民・鳥取市民、そして岩美町民に対する裏切り行為であります。
県の作成した文書(下に添付)によると、事業者は
「・元々は、全但バスと日本交通が連携して、湯村温泉⇔鳥取駅(ゆめぐりエクスプレス)を4便で運行していた。
・全但バスがゆめぐりから撤退した際に、新温泉町から頼まれて日本交通は存続したが、赤字運行が続いていたところ社長が主導して、鳥取岩美道路を運行する岩井快速便と接続し、沿線市町から補助を受けて運行することとした。」
つまり、兵庫県側の方の鳥取までの移動が、赤字運行であり、その穴埋めが必要となったため、純粋な鳥取県内のみの系統を新設し、それにゆめぐりを接続(実際は同じ車両でそのまま運行)をすることとして、新設系統が赤字になれば、鳥取県内の公費補助を受けるとするものです。目的が、兵庫県側の方の鳥取への移動であるにも関わらず、なぜ、鳥取県内の公費を投入しなければならないのでしょうか。
参照:20200827岩井快速便(広域バス路線)の存続について《続報あり》( .pdf / 179.7KB )
杉村宏議員は反対討論を行い、以下のとおり主張しましたが、杉村宏議員への賛成議員はありませんでした。
反対箇所
地域公共交通(路線バス)確保対策事業 1700万円
地方バス路線維持費補助金 1390万円
の2事業費の中に、岩井快速便に対するものが、それぞれ、88万円、213万円含まれており、同便は町民の利用がなく、町民の血税である町費を投入するべきでない。
反対理由として議場で述べた4点の内容(だいぶんに加筆しています。)
①不誠実な事業者
新設されるバスの系統に対して、当町が公費負担を行う可能性がありながら、当町に対して何の協議もしないまま、マスコミ報道を行った。当町の立場をないがしろにした、余りに不誠実な事業者です。
マスコミ報道は平成30年5月10日の新聞紙上において、鳥取駅と岩美駅を結ぶバス路線で快速便新設が掲載されている。
当時の担当課長は、同月5月25日に次のように述べています。
「鳥取岩美間の高速便については、私も知らなくて、5月10日の新聞に掲載され驚いた。今後、町とも協議すると掲載されているが今のところ、協議はなく、日本交通に確認した。以下略」平成30年5月25日の総務教育常任委員会記録(同日付で、本HPのブログ「モルゲンロート」に掲載していますので、参照願います。P20です。)
参照:他の自治体には事前協議されているようです。
IMG_20200914_0001_NEW( .pdf / 3.3MB )
②県補助要綱違反のおそれ
県補助の対象となるバスの系統は、運行継続が必要とされた系統であり、岩井快速便のように新設された系統ではありません。
鳥取県の「広域バス路線維持費補助金交付要綱」(下に添付(5枚目に別表1があります))の別表1の補助事業の欄には次のように記載されています。
「次の要件を全て満たす系統(以下「広域補助対象系統」という。)を運行する事業者に補助し、又は広域補助対象路線を自ら運行する市町村
(1)複数市町村をまたがり運行する赤字系統で、国の補助対象外系統。
ただし、複数市町村の決定は、平成18年9月30日における市町村の状態によるものとする。
(2)地域協議会において運行継続が必要と認められた系統」
参照:②(R2.3改正)広域バス路線維持費補助金交付要綱( .pdf / 290.8KB )
③町行政が実態を明らかにしてこなかった
杉村宏議員は、6年前よりバス路線の改変を討議資料に記載して、高規格道路を活用し時間短縮が図れる路線を考えていました。したがって、活動通信誌「モルゲンロート」でも、新設された系統の活用を掲載していますし、廃止させてはいけないと述べています。
同時に、具体的にはゆめぐりエクスプレスバスとの関係や、兵庫県側の鳥取への移動の全体像と新設系統との関係の説明を、1年以上もの間、担当である総務教育常任委員会で要請し、その度に先送りされてきたことから、令和2年3月の本会議で予算案が審議される中、致し方ない想いで資料請求したところ、やっと、一部が示されました。それらや、その後の議員個人の調査により、新設された岩井快速便は、岩美町民の乗車はとても限定されていること、乗車者の多くは兵庫県側の方であること、それでも平均乗車人数は0.7人や0.5人と、大変に少ないこと、そして、次の④にもありますが、そもそもの新設目的が、鳥取県関係の補助を受けることであったことが判明しました。
そのような状況の中、岩美町行政は意図して実態を明らかにしてこなかった。それは、町民利用の実態を承知していれば、県が主催する地域協議会の中で、町民が利用していない実態であれば、補助の対象とすることに同意できないからであります。ですから、地域協議会開催前の乗降調査は頑なに拒否(令和2年6月議会)された。
岩美町行政が、実態を明らかにしてこなかった理由は、その実態をほぼ承知していた。そして、新設系統の新設目的も承知していた。そのように考えます。
④盗人に追い銭
盗人だって好きで盗みを行うわけではありません。困っていたのです。赤字運行が続き、背に腹が代えられなかったのです。でもそれは、鳥取県民・鳥取市民、そして岩美町民に対する裏切り行為であります。
県の作成した文書(下に添付)によると、事業者は
「・元々は、全但バスと日本交通が連携して、湯村温泉⇔鳥取駅(ゆめぐりエクスプレス)を4便で運行していた。
・全但バスがゆめぐりから撤退した際に、新温泉町から頼まれて日本交通は存続したが、赤字運行が続いていたところ社長が主導して、鳥取岩美道路を運行する岩井快速便と接続し、沿線市町から補助を受けて運行することとした。」
つまり、兵庫県側の方の鳥取までの移動が、赤字運行であり、その穴埋めが必要となったため、純粋な鳥取県内のみの系統を新設し、それにゆめぐりを接続(実際は同じ車両でそのまま運行)をすることとして、新設系統が赤字になれば、鳥取県内の公費補助を受けるとするものです。目的が、兵庫県側の方の鳥取への移動であるにも関わらず、なぜ、鳥取県内の公費を投入しなければならないのでしょうか。
参照:20200827岩井快速便(広域バス路線)の存続について《続報あり》( .pdf / 179.7KB )
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