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一般質問の議事録(未定稿:21413文字)です。

 以下のとおり、9月15日に行われた杉村宏議員の一般質問の議事録(未定稿)を掲載いたします。
 教育に関することがありますが、教職員の方々からの現場の声がいただければ、本当にありがたいことです。よろしくお願いいたします。
(9月24日からYouTubeに掲載されています。岩美町HPより)

ユーチューブ放送を閲覧した感想は、もっとわかりやすく話さないといけないと感じました。
特に、語尾が明確ではなく、発言の趣旨が伝わりにくいように思います。
また、少し猫背のように見えますので、もっと自信をもって、胸を張り、かつ、詰問口調にならないよう、聞いていただけている方々に対して、受け入れやすいような語り掛けをすべきではないかと反省しているところです。次回以降に生かしたいと思います。


午前10時0分 開会(開議)
            ~~~~~~~~~~~~~~~
  ▼日程第3 一般質問▽
            午後1時14分 再開
▼○議長(足立義明君)▽ 所定の出席がありますので、再開します。
 一般質問を続行します。
 続いて、杉村宏議員の一般質問を許します。
 杉村宏議員。
▼○6番(杉村 宏君)▽ ただいま議長の許可をいただきましたので、通告の順に従いまして質問させていただきます。
 岩美町の執行部の皆様、議員の皆様、傍聴の皆様、そしてこの一般質問を生放送及び録画放送で見ていただいている町民の皆様、このたびの質問は、学校教育の転換という件と快速便失敗の2件でございます。どうぞよろしくお願いいたします。
 それでは、質問に入らせていただきます。
 質問事項の1番目、学校教育は転換するのかとしております。
 子どもは、大人より貧欲に情報処理を求めると言われています。ほとんどの大人が子どもたちのなぜ、何という問いに分かりやすく的確に答えられなかったという思いを私も含めてお持ちだと捉えています。人が成長する過程でそのような疑問を持ち、それを理解しようとする能力が人類にはあるからこそ、現在の人類の位置を地球上で存在させているというふうに思っています。
 しかし、37か国が会員の経済協力開発機構、OECDと言われていますけれども、そこによりますと、子どもの疑問に答えるためコンピューターを使って宿題をすることや、作文や発表の準備としてインターネット上のサイトを見ることは、この加盟国の平均を大きく下回っており、日本の教育はデジタル空白地帯とされています。
 そのような状況の中で、文部科学省は、小・中学校の生徒1人に情報端末1台を配備するGIGAスクール構想を令和2年4月7日に閣議決定し、その実現目標を2023年度から2020年度、つまり本年度に前倒しいたしました。新聞報道によりますと、ほぼ全ての自治体で端末機材の1人1台が年度内に配備される見通しのようでございまして、本町でも来年1月末に児童・生徒1人当たり1台が実現する見込みでございます。
 しかしながら、1人1台ということは、同じ内容を一斉に教える従来の授業方法から、個別の習熟度に合わせた学びに転換するための情報通信技術、ICTを活用する道具にすぎないというふうに私は捉えております。
 国は、GIGAスクール構想実現のためのロードマップを作成しておるようでございますけれども、本町においてロードマップというか工程表というようなものはまだ示されておるわけではございません。GIGAスクール構想の実現に沿って、本町の学校教育は転換しようとしているのか、そのことについてお伺いするわけでございます。
 質問要旨の1番目でございますけれども、主にハードに関する面をお聞きいたします。
 通告書には項目を羅列して記載しておりますので、個別や幾つかまとめてお聞きしたいと思っております。
 まず、校内ネットワーク、Wi-Fi環境についてでございますけれども、これがなければ購入する端末が、今年度1月末にタブレット583台が新たに届きますけれども、これが届いても使用困難となりますけれど。令和2年3月3日付のGIGAスクール構想の実現標準仕様書によりますと、学校回線として最大1ギガ以上のベストエフォート回線もしくはギャランティー回線とすることとされていますが、町内の4校の校内ネットワーク、Wi-Fi環境はどういった状況であるというふうに捉えてよろしいでしょうか、お伺いいたします。
▼○議長(足立義明君)▽ 答弁を求めます。
 教育長。
▼○教育長(寺西健一君)▽ お答えをさせていただきます。
 ご質問としては、Wi-Fiのことについてのご質問でございましたけど、その前に一言、現状についてご説明を申し上げたいと思います。
 今議員がご指摘になりましたGIGAスクール構想の実現のための工程表、ロードマップという表現をされましたけども、そういうものっちゅうのは町では現在はありません。国においても、大まかな部分というのが示されておりますが、詳しいものについてはございません。
 県の教育委員会もそれがないわけでありまして、県の教育委員会は、現在、学校教育情報化推進計画というものを作成しとるというふうに聞いております。
 私自身、今まで県の教育委員会に対して、どの教科でどんな内容を指導していくのか、具体的にというようなこと、教育課程と申しますが、その教育課程の導入指針というようなものをぜひ作成してほしいんだというなことをお願いしてるところでございます。
 計画表がなくても、端末の整備を進めておるわけでございますから、現在、学校教育での現場でこれを活用していきたいというふうに思っております。現在、各学校での取組のことについて少しお話をします。
 まず、各学校の端末の導入に対して、それの目的でございます。これはよくご存じのとおり、これからの情報化社会に対応できる人材を育むために、発達段階に応じながら使用してまいりたいというふうに考えております。
 少し具体的になりますが、小学校低学年では、動画、写真、平仮名入力などの簡単な使い方、中高学年になりますと、タイピング、インターネット、オンライン教材の使用、中学生になりますと、課題研究などの学習に使用していきたいと考えております。
 現在使っております教科書には、多くの教材に2次元バーコードがついております。そのバーコードを自分で見て発展的な情報を得るなどのことは、どの学年でも活用していきたいというふうに考えておるところでございます。
 では改めまして、先ほどのご質問であります、まずはネットワークの整備状況のことについてでございます。
 現在、校内のネットワークはWi-Fi環境整備をしておるところでございます。現在は1ギガに対応しているものを設置をさせていただき、校内での線は無線LANという形にさせていただいておるところでございます。
▼○議長(足立義明君)▽ 杉村議員。
▼○6番(杉村 宏君)▽ 現在校内は無線LANと、そして校外へは1ギガビットパーセカンド、ベストエフォート回線ということの理解でいいのかなと思っておりますけれども。
 これは先ほど申し上げたとおり、標準仕様書に沿ったものということでございますが、その環境は、町内の4校の全生徒もしくは教職員の方も含めて、そういった多くの方が同時に、例えば先ほど言われた、低学年では動画ということになるかもしれませんけれども、動画試聴も含めて接続する場合も考えられます。そのときに、各校、そして4校全体でもストレスなくアクセスできる能力であるというふうに捉えておられますでしょうか。
▼○議長(足立義明君)▽ 教育長。
▼○教育長(寺西健一君)▽ その点について、私も、この導入をするに当たって、今回いきなり無線LAN等をしたわけではなくて、年次的にずっと前から少しずつ整備をさせていただきながら、今回のGIGAスクール構想より前に町内では4校とも1ギガ対応というなものをさせていただいておるというのが現実でございます。
 私も、このGIGAスクール構想等が前倒しになったときの国、県の説明のときに、県から説明を受けるわけですが、1ギガというものが、今おっしゃったように、岩美町内の七百二十何人の子どもが一斉にどんって使ったときに動画が見えるんかというなこともご質問をさせていただきました。そのときの業者さんであるとかそういう方のご説明では、対応できますというなことをおっしゃっていただいたわけですが、実際にそれをしたことはありません。まだできてないわけですね。そうなったときのことちゅうのは不安を持ってるわけですけども、現在1ギガ対応以上のものはないということでございますので、今の対応については国が示し、県が示してるものについて●ふり●でさせていただいとるというのが現実でございます。
▼○議長(足立義明君)▽ 杉村議員。
▼○6番(杉村 宏君)▽ 確かに、岩美町で今接続しようと思えば、1ギガまでが一番最高の能力ということでございます。ただ、1ギガビットパーセカンドのベストエフォート型、ベストエフォートというような言葉を言ってしまいましたけれども、利用者の競合がなくて1人のみが使用した場合、信号の減衰がない、理論上の最高速度ということであって、そんな1人のみが使用するということはあり得ませんので、この1ギガビットパーセカンドのスピードは、理論上のスピードだけであるというふうに捉えております。
 先ほど業者の方には支障がないということもあるようですけれども、仮に支障があるような場合には、例えば1校で1回線ではなく、2回線とか3回線とか、各学年に1回線ずつみたいなことも、支障があった場合には考えていただきたいと私は思っておりますけども、その点はいかがでしょうか。
▼○議長(足立義明君)▽ 教育長。
▼○教育長(寺西健一君)▽ 現在の回線について少しご説明をさせてください。
 現在の学校で使っておりますものは、鳥教ネットという回線を使っております。光ファイバーが役場までやってきて、それを各学校にして、各学校●   ●先生方、子どもたちの線をつないでる、これを鳥教ネットと呼んでまして、鳥取県が管理している回線でございます。その回線が目いっぱいで使えないということになれば、これは何らかの方法を当然取っていかなければならないというふうに思っています。
 独自の回線を引くという考え方もございますが、これも後のご質問の中に出てくると思いますけども、独自の回線を引けば、独自の管理をしていかなければならないということになってまいります。その管理の方法、そういうものについてが非常に困難だというような状況でございますので、現在の鳥教ネットを増強してほしいということについては県に対して要望しているところでございます。
▼○議長(足立義明君)▽ 杉村議員。
▼○6番(杉村 宏君)▽ 学校回線が鳥教ネットという、つまり一般の住民の、例えば私の家庭で申し上げますと、ケーブルネットに接続させていただいていますけれども、そことは違うという、別の回線であるという理解でよろしいんでしょうか。
▼○議長(足立義明君)▽ 教育長。
▼○教育長(寺西健一君)▽ 学校で使用するものについては、そういうご理解を賜ればというふうに思います。
▼○議長(足立義明君)▽ 杉村議員。
▼○6番(杉村 宏君)▽ やってみないと分からない部分もあるかもしれませんけども、仮に支障がある場合には鳥教ネット等の県管理のところの●     ●ですけども、よく協議をされながら、せっかくの校内ネットワークがさくさく動いて、児童・生徒に支障のない使い方をしていただく環境をつくっていただきますようによろしくお願いいたします。
 ネットワークにつきましては以上でございますが、学校のカメラやマイク、電子黒板の整備、こういったものの必要性や現状と課題というものについてはどのように捉えておられますでしょうか。
▼○議長(足立義明君)▽ 教育長。
▼○教育長(寺西健一君)▽ カメラやマイク等に対するご質問でございます。
 現状といたしましては、カメラ、マイクにつきましては、その端末に内蔵しているものというものを使おうというふうに考えておるところでございます。
 そのほかの備品の中で、電子黒板のことについてご意見を聞かされましたけれども、町では、現在、中学校に1台は配置をさせていただいております。電子黒板の一番大きな役割として、児童たち、生徒の考え方を提示する、考え方が映っていくっちゅうことでございますので、大型提示装置が必要でございます。その大型提示装置については、各小学校、中学校の全ての普通教室にプロジェクターを通して全員が見えるというなものを整備をさせていただいとるというのが実情でございます。
 今後さらに様々な技術革新等がある場合も考えられます。その場合には、またそのときに合わせながら整備というものをしていかなければならないものだというふうな理解をしているところでございます。
 以上でございます。
▼○議長(足立義明君)▽ 杉村議員。
▼○6番(杉村 宏君)▽ 新たな形の教室の風景になるのかもしれませんけども、必要な機材につきましては、議会と執行部とよく協議して進めていければなと思っております。
 それでは、端末機材の管理についてお伺いいたします。
 先ほども申し上げたような台数のタブレットが岩美町に届くわけですけれども、これは児童・生徒一人一人に貸与するという形になるのでしょうか。
 そして、こういった時代が流れていくことに対してそれなりに、そういったことはいいよというようなご家庭もご本人もあるのかもしれません。もしかするとご本人や保護者が貸与拒否とされるような場合もあるかもしれませんが、その辺につきましてはいかがでしょうか。
▼○議長(足立義明君)▽ 教育長。
▼○教育長(寺西健一君)▽ 端末の管理についてのご質問でございます。
 基本的にこの端末については、各学校がほかに持っております備品というものがたくさんあるわけですけど、その備品と同じ管理に準じて行おうというふうに思っております。
 ただ、この端末を入れることに対してセキュリティーというものがどうしても必要になってまいります。そうなりますと、この面に関しては、独自の管理マニュアルというものが必要でございます。現在も使っておるものは全て学校の中だけで使うというのが前提でございます。そういう前提でございますので、まずは貸与、つまり1人に1台を、ずっとそれを使うんだよ、君はというような形にするのか、それともそれぞれの階に保管庫を設置していただきましたので、それぞれの保管庫の中で管理をしていく中で、どういうふうにして使っていくことが児童・生徒に一番いいのかというようなことも学校とよく協議をしながら、その管理体制については定めてまいりたいと思いますし、セキュリティーに関するところについては情報教育の担当者を核としてそれをつくってまいりたいというふうに思いますし、支援員等の力も借りたいというようなことを考えとるところでございます。
 いずれにせよ、1人に1台という形になりますので、それらの管理についてそこでできることを今考えておりますので、それに従いながら進めさせていただきたいというふうに思っとるところでございます。
▼○議長(足立義明君)▽ 杉村議員。
▼○6番(杉村 宏君)▽ そうしますと、児童・生徒1人に1台ということでございますので、小学校で申しますと、1年生になったときに、私はこの質問を考えるときに、6年間同じ端末を1人の人が管理、使用していただくのかなというような雰囲気を持っておりましたけども、そのことはまだ決まっていないという理解でよろしいんでしょうか。
▼○議長(足立義明君)▽ 教育長。
▼○教育長(寺西健一君)▽ 今現在は決まっておりません。1年生に入学したときに端末を1つ、自分の端末がある、これは事実になります。それを6年間持ち上がるのか、学年が変わるごとに新しい、新しいといってもほぼ一緒のことになるわけですけども、それに変わっていくのか、そういうことも決めていきたいというふうに考えているところでございます。
 現在、台数が限られておりますので、岩美中学校等の実態を見ますと、端末が整備されている台数は●90●台ほどでございます。全校生徒が使っていくわけなので、全校生徒はどういうふうにやっているかっていうと、端末の保管庫に自分で行って、授業前にそれを取り出して、それは、君は毎回同じのを使ってるんかって聞くと、違いますと、ほぼ機能は一緒なので空いてるやつを使いますというふうな回答を中学生はしておりました。そうなると、1人1台になったときには、今度は自分のものだと、公共のものを大切にするとか、そういう心も必要なことになるわけでございますので、様々な発達段階のことだとかということも考えて対応を今協議させていただいとるというなことでございます。ご理解を賜りたいと思います。
▼○議長(足立義明君)▽ 杉村議員。
▼○6番(杉村 宏君)▽ 先ほども少しOECDのことを申しました。作文や発表の準備としてインターネット上のサイトを、家庭でですけれども、見ることは加盟国の平均よりも大きく下回っていると。コンピューターを使って宿題をすることも大きく下回っている。平均のたしか3分の1とか4分の1ぐらいの非常に低い数字だったと思いますけれども。こういった宿題をしたり家庭で発表の準備をしたりというようなことのためにそういったことも進めていくんだということの中の1人1台ということなんですけれども、この端末自体の家庭への持ち帰りということについてはどのように考えておられますのでしょうか。
▼○議長(足立義明君)▽ 教育長。
▼○教育長(寺西健一君)▽ 家庭へ持ち帰るのかというご質問でございます。
 現在のところ家庭へこれを持ち帰るということについては、想定をまだしておりません。あくまでも学校内の中で活用していくんだということを前提にさせていただきたいと思っております。理由は、先ほど言いましたが、校内にあるもので使いますんで、そこでセキュリティーをかけます。学校内で使えると、個人のそれぞれの端末を学校内のネットワークに接続させるということの条件でそれを整備していくわけでございます。そうなっていくと、今度はその設定されているものを各家庭に持って帰るとなると、一旦設定を解除し、新たなものというのが必要になります。基本的なそういうことについてのことってところが今検討を重ねておるところなので、まずは学校内での学習というようなことについて進めてまいりたいと思っております。
 将来的にこの端末は、今議員ご指摘のとおり、家庭に持って帰るということも当然想定されます。そうなったときに、今使っております、県が使っておりますライン、鳥教ネット、それらのところの協議、それらも進めてまいらないといけないというふうに考えておるところでございます。
 まずは学校内での活用、そういうものを図ってまいりたいと思っております。
 以上でございます。
▼○議長(足立義明君)▽ 杉村議員。
▼○6番(杉村 宏君)▽ GIGAスクール構想というのは、GIGA、グローバルでイノベーションの、国際的でありながら新しい切り口でゲートウェイ・フォー・オールと、つまり全ての子どもたちに入り口を開くんだと、そういった意味だと思いますけれども。今の現段階では家庭への持ち帰りはまだ考えていないと。ただ、2023年度のGIGAスクール構想を3年間前倒ししている段階であり、かつ現下のコロナ禍の中で家庭でのオンライン学習環境整備やモバイルルーターなどの貸出し、こういったことがこの中で追加されている現状の中で、現在考えていないということにつきましては、あまりに無責任であると、そういうふうに私は考えますが、再度前向きな答弁をいただきたいと思いますけど、よろしくお願いします。
▼○議長(足立義明君)▽ 教育長。
▼○教育長(寺西健一君)▽ お答えをさせていただきたいというふうに思います。
 家庭での学習ということについて、この機器を使うことについてでございます。当然このものについて、オンライン学習という言葉を使われましたけども、家庭内での双方向のオンライン学習をしようとするならば、当然にその環境が必要になります。現在では、全児童・生徒が送受信できるという環境にはございません。通信費はじゃあどうするのかという問題もございます。
 保護者のアンケートの中には、ネット利用の考え方について様々なご意見もございます。これらのことについて解決していかなきゃいけないというふうに思っておりますので、当面の対応として、オンライン学習を家庭まで広げる場合は、ネット環境の問題、今言ったような通信費の問題、そういうものというのを解決していくということが求められていますので、そういうことについて解決ができないのにいきなりぼんと持って帰らせて、じゃあ使いなさいということについての指導は、これはまだ今の段階ではすぐにというわけにはならないというふうに思ってるところでございます。今後様々な今言ったような問題が課題解決ができていくということになっていくならば、当然ながらそのオンライン学習と呼ばれる双方向の学習というのは可能なことになるわけでございますので、そうなったときには様々な学習形態というものは考えていかなきゃいけないというふうに思っております。
 以上でございます。
▼○議長(足立義明君)▽ 杉村議員。
▼○6番(杉村 宏君)▽ 様々な学習形態を考えていかなければならないということのようでございますけども、先ほど利用料についての言及もございました。
 携帯大手3社は、通信料に関する、25歳以下の利用者に対して新型コロナウイルス感染症の影響拡大に伴う支援として、通常は契約プランを超えた場合、1ギガにつき1,000円加算されるところを50ギガ、これは50ギガというのは、月55時間以上の動画試聴や遠隔の講義分に相当するようですけれども、その分を無償化するというようなことになっております。家庭内でのオンライン学習、モバイルルーター、こういったことを、先ほども申しましたけど、コロナ禍の中で追加される課題であると。そして、もしこれが進まなければ、家庭内のおけるWi-Fi環境のない場合、全ての児童・生徒に環境を提供したいと、そういったフォー・オールの考え方がここでは欠けてきてしまうと、そういったことを考えます。
 次の要旨にも行きますけれども、先ほどからの答弁でいいますと、町が提供するタブレット、これは家庭内への持ち帰りは今のところ考えていないと。しかし、1年生から中学校3年生までの各児童・生徒は、個人としてスマートフォンを所有しておられる方々もございます。つまり、スマートフォンを持っている子どもは、自宅で検索しようと思ったらできる。しかし、持っていない子どもは、貸与されるタブレットを持って帰れないので、家では検索などができません。こういったフォー・オールの考え方については、個人所有のスマートフォンとタブレットの違いも含めてどのように考えておられますか。
▼○議長(足立義明君)▽ 教育長。
▼○教育長(寺西健一君)▽ お答えいたします。
 GIGAスクール構想の最後のGIGAのAがフォー・オールのオールでございますが、今のフォー・オールについての考え方ということでございます。将来的には当然フォー・オールということになっていくんだろうということは十分に想定できます。また、そのことを踏まえた学校教育の展開というのを考えていかなければならないというふうに思っております。
 スマートフォンとの関係についてお尋ねがございました。
 個人所有のスマートフォン等は、インターネットに接続できますので、学習のアプリみたいなものについては取り入れることはできます。そういうことができるわけでございますけども、今の配付しようとする端末とほぼ近いものがございます。共通する部分もあると思っていますけども、先ほど言わせていただきましたセキュリティーの問題が1つ残ります。個人の端末を学校の端末に接続するっていうことは、これはネットワーク管理者との協議が必要になってくることになってしまいます。その端末を学校に持ってくるということはないと思いますけれども、そうなった場合についてもまた新たな問題というのが生じると思っています。
 フォー・オールの形に近づけていきたいというのは、私も思っております。しかし、どういう方法があるのか、現実的にどういうことが実施する上での課題があるのかと、そういうものについては、経費の問題や維持管理の問題、そういうものが必要になります。それらのことっていうのはまずは解決していけないことだというふうなことは、何度も先ほども答弁させていただきました。
 日常的に双方向で、家庭と学校を結んでオンライン授業をするということではないと、現状としては、思います。コロナウイルスによって学校が閉鎖されるというな緊急事態というようなことになった場合については、そういうことは当然考えられるわけでございます。しかし、そういう状況になったときであっても、最大では2週間程度の学校閉鎖というなことが言われておりますけども、現在の文部科学省の資料によりますと、その期間はぐっと短くなっている、結構でございます。休校の期間については、鳥取市の保健所の指導を受けるということに、先ほどの町長答弁もありましたけども、そういうことになるわけでございますけども。いきなり毎日双方向でオンラインをやっていくというようなことについては、まだ想定はしておらんということでございます。
 個人用のスマートフォンについては、先ほど申し上げましたので、ご理解を賜りたいというふうに思っております。
 以上でございます。
▼○議長(足立義明君)▽ 杉村議員。
▼○6番(杉村 宏君)▽ 我々は今、世界中といいますか、人類はコロナウイルス感染症対策を今経験中でございます。そして、日本においても学校閉鎖というようなこともございました。そういった経験を踏まえて、またこういったウイルスの新型が出る期間もだんだん短くなっているようでございます。そういった経験を踏まえて、大震災ではないですけれども、先ほどのOECD等の現状等も踏まえて、そして政府が2023年度から20年度に前倒しをしたと、しなければならなかった、つまり新しい時代を生きていく子どもたちにはその力を与えたいんだと、つけてほしいんだというようなときに、少し私は、岩美町の教育行政としてはもっと危機感を持っていただきたいと。持っておられるのかもしれませんけれども、非常に難しい問題であるとは思いますが、新年度に向けてさらなる充実した体制に持っていってほしいというふうに思います。
 質問要旨の2番目に移ります。
 令和元年度岩美町教育執行事務の点検及び評価という冊子を本年の6月議会で配付いただきました。この中に、外部評価の中で中学校のオンライン学習や授業でのICT活用は県下のモデルであり、繰り返しますけど、岩美中学校のオンライン学習や授業でのICT活用は県下のモデルであり、今後のGIGAスクール構想の先駆けと考えます。今後も計画的な整備とともに、教職員の活用力向上に努めてくださいというふうに、令和2年5月の教育委員会の冊子の中には記載されております。
 また、学校関係者評価委員会からは、教員のICT機器の活用技能の向上と、ICT機能を活用した学習の工夫が一層求められるというふうな課題をいただいております。これは、こちらの中に書いてあることでございます。
 先ほど来申し上げているとおり、2023年度から20年度にGIGAスクール構想の前倒しがなされておるということで、新年度はすぐ来ます。ただ、現場の先生方、教師や職員の方々のICTを活用する力、こういったことが求められてくるわけですけれども、その力の現状と課題はどのように捉えておられますでしょうか。
▼○議長(足立義明君)▽ 答弁の前に皆さんにお諮りしときます。
 杉村議員の一般質問が12時を過ぎる可能性がありますので、一般質問が終わるまで、12時を過ぎても継続しますので、よろしくお願いいたします。
 教育長。
▼○教育長(寺西健一君)▽ 先生方のICT活用力の現状と課題ということについてのご質問でございます。
 先生方のICT活用としては、大まかに分けて2つございます。1つは校務などにICTを活用していく、それと授業についてICTを活用していくと、この2点がございます。
 ICTの活用の現状として、昨年度実施した国の調査がございます。町もそれに参加しているんですけども。調査は自己申告ではございますが、それによりますと、本町の教職員は、校務などICTを活用する力、能力はできますか、ややできますかというような質問のやり方ですが、それを合わせますと約90%の職員が校務ではできるということにカウントしています、答えております。これは自己申告●   ●なります。一方、授業にICTを活用して指導する能力を問うた質問では、その割合が約70%になるということでございますので、今の現在の先生方は、基本的に校務では活用というのはできる先生が多いんですけども、授業でそれを使っていくということについては課題があるというな認識でおります。
 以上でございます。
▼○議長(足立義明君)▽ 杉村議員。
▼○6番(杉村 宏君)▽ 校務については90%ということのようで、先ほどの冊子で申しますと、主要事業の評価表の中で、校務系ネットワークと学校システムネットワークを再構築というふうな記載がございます。この再構築が教職員の方々の理解に役立ったというふうな理解でよろしいでしょうか。
▼○議長(足立義明君)▽ 教育長。
▼○教育長(寺西健一君)▽ そのように理解をしていただければありがたいというふうには思っております。
▼○議長(足立義明君)▽ 杉村議員。
▼○6番(杉村 宏君)▽ それでは、授業のほうは70%という、少し自信のない先生方もおられるのかなと思いますけども、1人1台にはなってないわけですけれども、30%の方々というのはどういったあたりで難しいなと思っておられるのか、現場の先生の方々の意見等をもし承知しておられたら教えていただけるでしょうか。
▼○議長(足立義明君)▽ 教育長。
▼○教育長(寺西健一君)▽ 質問項目の中でお答えをしたいと思います。
 質問項目の中で最も自信がないなというふうに答えておりますものは、例えばでございますが、グループで話し合っている考えをまとめたり、共同してレポート、資料、作品などを制作するなど、学習の際にコンピューターやソフトウエア等を効果的に活用させる、あなたはそれはできますか、ややできますか、できませんか、ややできませんかというような選択肢で聞いておる。ここの部分のところが一番低かったところでございます。
 そのほかにも、ICTを活用して授業をしていくということについて、まだできんと、自信がないと答えた●   ●については、先ほどのパーセントでございます。恐らく年々とその率というのは向上していくんだろうということを思っております。
 直接的なご質問とはちょっと離れるかもしれませんが、県の教職員の研修については、県の教育委員会が現在本当に必死でそれぞれの先生方のそれぞれの力に合わせたような研修を打っております。この夏休みはたくさんの研修がございまして、学校の先生方もそれに参加をさせていただいておるというふうに捉えているところでございます。
 以上でございます。
▼○議長(足立義明君)▽ 杉村議員。
▼○6番(杉村 宏君)▽ 学校の現場の方々に新たなことに対して対応するのは非常に難しいかもしれませんけども、ぜひとも、くれぐれも現場の方々の対応に全て任すようなことのないように私はお願いしたいと思います。
 ただ、ICT活用による教師の方々の負担軽減、私のような61歳の人間から申しますと、昔でいうと例えば小テストだとか中間テスト、期末テストみたいなもの、全て先生が手書きで点つけとかをしておられて、中には忙しくて家庭に持って帰られて風呂敷残業みたいなことをしておられた方も昔はあったかもしれません、あったと思います。それは今の現状には全くそぐわないのかもしれませんけれども、ICTを活用することによって教師の方々の負担の軽減ということが図れる部分もあるのではないかと。先ほど校務の関係では再構築が役に立ったということのようでございますけども、授業の部分におきましても、先ほどの、何度も出して申し訳ないですけど、これによりますと、外部評価の中で町立学校教職員の勤務時間の上限規制を2校でクリアできていない、そういった記載がありまして、主にはクラブ活動に関係するかもしれませんが、ICTの技術を使って負担軽減をさらに進めることができる可能性だってあるんではないかなというふうに私は思うんですけども、そのあたりはいかがでしょうか。
▼○議長(足立義明君)▽ 教育長。
▼○教育長(寺西健一君)▽ お答えいたします。
 先ほど言いましたように、校務部分に使うICTのことでございます。
 教職員の負担軽減については、校務部分に関するICT活用については、平成29年度からなんですけども、県とともに全県で導入いたしました学校業務支援システム、通称シーフォースと呼んでおりますけども、それによって日々の業務時間の短縮や効率化、負担軽減にはつながっておるというふうなことの報告は受けております。
 一方、授業に関わるICTの活用のことについてでございますが、議員も今お話しされたように、新しいことに挑戦をしていきます。そうしていきますと、教職員の研修時間だとか自己研修も含めてでございますが、そういうことには時間が必要になります。一時的に教職員の負担増になるんではないかというなことは心配をしております。しかし、今後こういうシステムや取組が教職員のICTの活用、今度は指導力が上がっていけば、またその環境に習熟していくというなことになっていけば、負担軽減というなことにはつなげていきたいなというふうなことを思っておるところでございます。
▼○議長(足立義明君)▽ 杉村議員。
▼○6番(杉村 宏君)▽ 教職員の方々につきましては、生徒の自主性を重視されて、学力を保障し、世界に通用する能力を育成されようと日々ご努力いただいておると思います。先ほども申し上げましたけれども、くれぐれも現場の方に対応全てを任せるというようなことにはならないようにぜひともお願いいたします。
 質問要旨の3番目に移らせていただきます。
 先ほど新型コロナウイルスの関係のことを申しましたけれども、新型コロナウイルスによる緊急事態宣言を受けて、家庭での学習や校務継続のためのICTの積極的活用を文部科学省は令和2年4月23日に事務連絡しております。
 先ほど来教育長のご答弁は、家庭での持ち帰りは今のところ考えていないということのようですけれども、文部科学省の家庭学習の際のICTの具体的な手段として、家庭でパソコン、タブレットやスマートフォン等ICT機器を所有している場合には、それが児童・生徒の家庭学習にも活用されるよう、家庭の理解を得つつ進めることというふうに記載しておりますし、学校で既に整備されている端末を持ち帰って活用することが可能な場合には、平常時のルールにとらわれることなく、積極的に持ち帰りを推奨して活用することとされています。これは私が言っているのではなく、先ほど申し上げたとおり文部科学省がコロナの緊急事態宣言を受けて言っておられることでございます。
 タブレットは家庭には持ち帰らないということのようですけども、今の町の考え方、そして小学校は6年間ありますので、今後の見通しも含めて、保護者の方々に対する説明というのはどのように考えておられますでしょうか。
▼○議長(足立義明君)▽ 教育長。
▼○教育長(寺西健一君)▽ 文部科学省の通知については、承知をしておるところでございます。何度も申し上げますけども、可能な場合ということが冠がついとるわけでございます。そういう状況というのをしっかり見極めて、フォー・オールというのは目指すところでございますので、家庭に持って帰っていったりすることっていうことについても、まずは想定をしてないわけですけど、今後については当然変わっていくということはご理解を賜りたいというふうに思います。
 そのような考え方も含めて、児童・生徒1人に1台の端末を整備していくということについての保護者への説明はどうなのかということでございます。
 本来ですと、年度の当初にPTA総会というのが4校で開かれます。そのときにお時間をいただきまして、町の教育委員会の方針とか今年度の主要事業等について保護者に資料を配付させていただき説明をする機会がございます。ご承知のとおり、今年度は新型コロナウイルスの関係でそういうものは開かれておらないということでございます。残念ながらそういう機会はなかったわけでございます。現在、保護者の学校行事参加とか参観日についても慎重に考えて、開催も通常どおりではないというなことで、十分な説明ができておらんということは認識しております。それが現状でございます。年明けには情報端末がそろう予定でございますので、各学校単位になるかと思いますけれども、保護者の方に、今ここでるる申し上げているようなことも含めて、町の教育委員会の取組だとか各学校の取組だとか、そういう場面というのを説明する機会は必要ではないかというふうに考えておるところでございます。よろしくお願いをいたします。
▼○議長(足立義明君)▽ 杉村議員。
▼○6番(杉村 宏君)▽ 現下のコロナ禍の中でなかなかやりにくいことはあろうかと思いますけども、保護者の方のご理解を得ながら進めていただけるようによろしくお願いいたします。
 では、質問要旨の4番目に移らせていただきます。
 本来でありますと、この4番目のところを最初にお聞きすべきであると私は思っておりますが、8月26日にあった総務教育常任委員会で小・中学校にICT活用のための支援員配置予算案が審査されたときに、町としてのGIGAスクール構想の実現のための工程表などを示すべきではないかということの質疑を行ったときに、先ほど教育長も言われたとおり、鳥取県もはっきりしたものは出していないというご答弁をいただいて、町の姿勢としてもまだ明確に示せるものはないんだなというようなことを、そういう受け止めをしたわけでございますけれども。
 GIGAスクール構想の1人1台ということは、視覚、聴覚を中心とした個別最適化を目指すオンラインによる学習が、私としては、人間の五感全てを使って共感することや信頼を形成することも含む学びを全て代替するとは全く考えておらんわけですけれども、このスク一ル構想実現に既に岩美町も踏み出しておるわけでございまして、そしてより踏み込まなければ、Society5.0というんでしょうか、数万年続いた狩猟社会、数千年続いた農耕社会、何百年かの工業社会、そして何十年かの情報社会の次に来る第5の社会と呼ばれる時代を生きることとなる子どもたちに対して、我々ができることは何だろうかというふうに考えるときに、教師が黒板で説明し、子どもたちの興味関心を高めることから、そこから学びの進化として教師が授業中でも一人一人の反応を把握していく、そういったことが本当にできるのか。そして、学びの転換として一人一人の理解度に応じた学びは、今までは困難ということであって、全員が同じ内容を学習するということにしておったわけですけれども、各児童・生徒が同時に別々の内容を学習していくことになると、そういうGIGAスクール構想の説明がなされています。そのような学びの転換に本当にできるのか、本町の学校教育は、そして転換しようとしているのか、そのことをお伺いいたします。
▼○議長(足立義明君)▽ 教育長。
▼○教育長(寺西健一君)▽ お答えをさせていただきたいと思います。
 私も、議員さんと一緒で、全てがこれで教育課題が解決するとか、●   ●を解決するということは思ってはおりません。
 ここで、本町の教育が転換しようとしているのかということの認識のことでございます。私は、転換というよりは、学び方が変化していく、しかもそれは大きく変化をしていくという認識でございます。先ほどOECDの例も出されましたが、併せてOECDのデータでは、家庭でそういう勉強の宿題や作文やのことがパーセントが低いんですけども、ゲームをするとかそのほかのことで音楽を聞くとかそういうものはOECDのデータは平均値よりも高うございます。そういうふうな子どもたちの環境を私たちが望んでいる学習だとかそういうものに持っていくということも、この狙いの一つだというふうに思っています。
 そもそもGIGAスクール構想では、1人1台の端末にさせていただきながら、多様な子どもたちを誰一人取り残すことなく、公正に個別最適化され、子どもたちが持つ資質、能力を一層確実に育成をするんだということ、それから児童・生徒の力を最大限にこの機会を使って伸ばすんだというようなことが目標でございます。よって、現在の学習指導要領でも、情報活用能力というのは、今までの言語能力と言われているものと同様に、学習の基盤となる資質、能力と位置づけられて、現実的に小学校でやっとプログラム教育というものがスタートいたしております。
 今後子どもたちにとってこの情報端末は、鉛筆やノートと並ぶ学習に必要な道具と徐々になっていくというふうに思っています。そして、1人1台端末が実現されることで、自分の学力に合わせた問題を解いていく個別学習がより可能となったり、各自の考えを即時に共有できることにより多様な意見を知ることができたり、子どもたち同士で意見交換ということも可能になってきたり、今までの教育実践の上にICTを取り入れていくことで学習指導要領が目指しています主体的で対話的で深い学びというふうにその学び方が変わっていくんだというような認識でございます。
 GIGAスクール構想でも言われておるんですけども、国は、この構想の中で、これまでの教育実践の蓄積、今議員がご指摘になった一斉学習、黒板●     ●言われましたが、そういうふうに一斉に学ぶよさも当然ございます。それに、ICT、今回は個別で学ぶよさ、そういうものをミックスして学んでいくんだというのがこのGIGAスクール構想の一つの柱になっております。よって、今後学校の中では、一斉学習の場面や個別学習の場面や様々な学習の方法が展開されていくんだというふうに思っておるところでございます。
 言を重ねますが、岩美町の学校教育の目標であります、子どもたちの地域の将来を担う力を育むんだ、そういうこと、ふるさとの心を育むんだというな本町の学校教育の目標や、集団で学んでいくよさという学校の基本的な形などは、私は変わらんというふうに思います。子どもたちをより伸ばしていくために、その効果的な個別学習の方法を国がいうようにミックスして展開をしていきたいというふうに思っております。
 ただ、今後Society5.0と言われるように、今以上に高度で複雑な機能を持つ機器、そういう内容は求められる時代が来るかもしれません。しかし、どのような変化があろうとも、本町の子どもたちがこれからの社会で生きていくための力、そういうことを学校教育でつけるんだというような教育になりますように、学校とともに学校を支援してまいりたいというふうな気持ちでおるところでございます。
▼○議長(足立義明君)▽ 杉村議員。
▼○6番(杉村 宏君)▽ 教育長は、転換ではなく変化ということのようでございますけれども、私は、転換という言葉を、GIGAスクール構想の実現ということで文部科学省が1人1台の端末は令和の学びのスタンダードであるというような冊子の中に、一斉学習は学びの深化を行って一人一人の反応を教師が把握できる、そして個別学習は全員が同時に同じ内容を学習するということから、学びの転換を行って、各人が同時に別々の内容を学習する。そして、共同の学習としては、意見を発表する子どもが限られるということから、一人一人の考えをお互いにリアルタイムで共有していく、子ども同士で双方向の意見交換が可能になる、そういう学びの転換ということから、学びの転換ということを言っているわけでございますので。その辺のことを教育長は承知の上で言っておられるのではないかと思いますが。現在大人の人も、それから子どもたちも、学びの進化や学びの転換ということを行っていかなければ、これからの社会はなかなか非常に難しい部分があるというふうに思っております。
 岩美町議会の事務局に置いてある月刊誌の中には、大量の電子黒板とタブレットが学校に導入される光景はまるで黒船来襲であり、今教育現場は夜明け前であるということまで言われています。そのような時代の中で、先がなかなか見通せない教育現場ということもあるかもしれませんけども、私は、子どもの成長を見守ろうとする待ちの姿勢では、私たち大人こそがSociety5.0の社会を生き抜けていけないというふうに思います。大人も子どもも学習が必要であることを申し述べて、1番目の質問事項を終わりにさせていただきたいと思います。
▼○議長(足立義明君)▽ 教育長。
▼○教育長(寺西健一君)▽ ご質問にありましたのが、本町の学校教育は転換していこうとしているのかということのご質問でございましたので、私は、転換ではなくて変化だというふうにお答えをさせていただきました。
 ご指摘のとおり、国は、学びの転換という言葉を使っています。あくまでも国が使っておるのは、学びの変化、学びの転換でございます。それは、私は、国が言っております学びの転換というのは、今るる申し上げたとおり、そういう大きな変化だというような認識でおるということをご理解を賜りたいというふうに思っております。今後も、議員ご指摘のとおり、子どもたちのことを積極的に教育活動の中で高めていきたいというふうに思っておりますので、よろしくお願いをいたします。
 以上でございます。
▼○議長(足立義明君)▽ 杉村議員。
▼○6番(杉村 宏君)▽ 私はこの6年間ほど議員をさせていただいてますけども、教育に関することにつきましてはあまり承知しておりませんでして、今回が初めての質問でございました。今後ともいろいろ町民の皆さんのご意見を伺いながら、行政とともによりよい教育環境にしていきたいというふうに思っておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
 それでは、もう時間がありませんけれど……。
▼○議長(足立義明君)▽ 杉村議員、質問の途中ですけど、休憩してよろしいでしょうか。
▼○6番(杉村 宏君)▽ それは議長のご判断でいいと思います。
▼○議長(足立義明君)▽ しばらく休憩します。
            午後0時15分 休憩
            午後1時14分 再開
▼○議長(足立義明君)▽ 所定の出席がありますので、再開します。
 休憩前に引き続いて一般質問を続行します。
 杉村宏議員。
▼○6番(杉村 宏君)▽ それでは、午前中に続いて質問事項の2番目に移らせていただきます。
 岩井快速便は失敗かに移らせていただきます。
 平成30年5月に事業者より取り計らいをお願いされ、同年10月に新設された路線バス岩井快速便は、鳥取県関係の公費2,000万円を超える支出が見込まれる中で、令和3年3月末での廃止が報告されております。
 質問要旨の1番目でございますけれども、この岩井快速便は残念ながら失敗だったというふうに捉えておられますでしょうか、いかがでしょう。
▼○議長(足立義明君)▽ 町長。
▼○町長(西垣英彦君)▽ 岩井快速便を含めまして、路線バスの運行につきましては、運行事業者が計画をし、運輸局の許可を得て運行しており、関係自治体はその運行に対しまして必要に応じて補助の決定をしているところでございます。
 岩美町としましては、高規格道路を活用した生活圏域であります鳥取市内への新たな交通手段であり、町民の皆さんの利便性を向上させるものと考えまして、不採算となった場合、県、市とともに補助を行うことはやむを得ないと判断し、今に至っているところでございます。
 岩井快速便を運行事業者自体がどう捉えているのかということは定かではありませんけれども、議員のご指摘等も踏まえ、事業実績等も踏まえた上で、関係者で協議をした結果、廃止の判断がなされたということが結論ではなかろうかというように思っております。
▼○議長(足立義明君)▽ 杉村議員。
▼○6番(杉村 宏君)▽ 質問の通告書の中にも書いておりますけれども、2,000万円を超える支出ということを書いております。これは、鳥取県内の公共団体の負担額がまず私としては2,004万円ではなかろうかと思っております。岩美町は594万円、令和元年度184万円、令和2年度273万円、令和3年度136万円ということで、594万円につきましては、さきの常任委員会の中で町行政も同じ考え方であるというご答弁をいただいておりますし、同じように考えますと、鳥取市においても3年度で1,318万円、鳥取県においては92万円、その合計が2,004万円という額になりますことから、2,000万円を超える支出というふうに記載しておりますけれども、この額については、町行政も同じ解釈であるというふうに理解してよろしいでしょうか。
▼○議長(足立義明君)▽ 町長。
▼○町長(西垣英彦君)▽ 同様の考え方であります。
▼○議長(足立義明君)▽ 杉村議員。
▼○6番(杉村 宏君)▽ 前回の一般質問の中で、県のこの路線における、補助路線とすべきかどうかという日にちの前に乗降調査をすべきであるという質疑をして、その考えはないということでありましたけれども、その後、8月24日に町行政としては、町内全体のバス路線の乗降調査をする中で、この路線においては、快速便においては、8月24日月曜日に乗降調査をされたように聞いております。内容としては、私個人が5月28日に行った乗降調査と同じく、兵庫県側のご利用はあったようですけれども、岩美町民、鳥取県民の利用はほぼなかったという内容であったと思います。私としては、前回と同じように、こういった調査結果があるのであれば、6月に行われた分科会で、生活交通確保における地域協議会等の分科会において、県民の生活交通の路線として必要なものではないという意見がそこで本来は言えたわけです。しかし、そのことを言える情報を持たないまま、その会議に参加されて、先ほどのような大きな額の補助を鳥取県関係が行うことになるという内容でございます。改めて、こういったことこそ、私としては、執行機関を監視し評価する地方議会の存在意義であり、こういったことが監査においてまず指摘するべき典型的な事例であろうかというふうに私は考えております。
 それでは、質問要旨の2番目に入らせていただきますけれども、岩井快速便がゆめぐりエクスプレスバス接続のほかに新温泉町ゆめつばめバスとも接続されており、新温泉町にとって鳥取への移動手段であることは、従来の答弁やそれから県作成の文書の中で、全但バスがゆめぐりから撤退した際に新温泉町から頼まれて日本交通が存続したが、赤字運行が続いていたところ、鳥取岩美道路を運行する岩美快速便と接続し、沿線市町から補助を受けて運行することとしたというような記載がございます。また、乗降調査の中でも、先ほども申し上げたとおり、兵庫県側の方の乗降が主であるという実態でございます。
 このことから、つまり岩井快速便が新温泉町にとって鳥取への移動手段の一部であるということは共通認識としてよろしいでしょうか。
▼○議長(足立義明君)▽ 町長。
▼○町長(西垣英彦君)▽ 岩井快速便が新温泉町とつながっておるという部分については、ご承知のとおりであろうというように思っておりますけれども、岩井快速便につきましては、先ほど来申し上げておりますとおり、岩美町としては、高規格道路を活用した新たな町民の利便性を確保するための路線というように考えて、町としては県と市とともに補助対象にしておるということでご理解をいただけたらというように思っております。
▼○議長(足立義明君)▽ 杉村議員。
▼○6番(杉村 宏君)▽ 町民の利用がなく、鳥取県民の利用もないのに、結果的に補助対象にしとるということでございます。
 時間が来ましたのでこれで終わりますけれども、中核市である鳥取市を中心とした圏域内の交通確保の手段は重要なことだと思っておりますが、本町は従来から協議してきたのか、また今後はどうするのかについて最後にお聞きします。
▼○議長(

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