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講演会で質問しませんでした。(議員報酬は時間ではなく、どう活動したかではないか)

 11月27日の地元紙の報道で次の講演会が開催されるとありましたので、参加させていただきました。
 なお、講演後に、岩美町議会関係では、吉田保雄議員、宮本純一議員、鈴木浩次議会事務局事務局長の3名(杉村宏議員を含めて4名)が参加されていたことを知りました。

 講演のテーマ:議会の役割や活動、議員報酬の在り方
 講師:山梨学院大学江藤俊昭教授
 主催:智頭の住民活動を考える会
 場所:智頭町総合センター(智頭駅前、智頭町役場隣り)

質問者が1名ありました。
 質問発言の趣旨「智頭議会の議長の説明は、報酬の増額は決まったことだからの一点張りで、説明になっていなかった。白紙撤回はできないのか。」

江藤先生の回答「報酬の増額を答申した審議会や、それを条例として議決した事実は重いものがある。この条例を廃止したり、改正することは、通常の手続き、議員の12分の1以上がそのような条例案を上程するなどを行い、可決すれば、白紙撤回もある。智頭町民に配られた資料を読むと言い訳のような記載が4ページにもわたっており、その後に、説明すべきところを説明していない。」


 質疑の時間に、杉村宏議員も、次のとおり質問させていただこうと思いましたが、他町でもあり、遠慮してしまい質問を行いませんでした。

 質問原稿(案)
岩美町議会議員の杉村宏と申します。
江藤先生には県議長会での公演等、いつもお世話になっています。

 岩美町議会議員を6年あまりさせていただいておりますが、毎年、2回、ほぼ全所帯の4000軒に、私の活動通信誌を投函しております。そうしますと、もろもろの意見などをいただくことができています。
 一部紹介いたしますと
 「町議会の一般質問を生放送するというので、せっかくだし、それでもと思い、最初から最後まで一日中見てしまいましたが、議員のレベルの低さに目を覆いたくなりました。ひどすぎる。何を言っているのか。質問する議員のレベルもひどいが、質問していない議員は、毎回質問していないけれど、こんな退屈な時間をどのようにすごしているのか。自分の意見はないのか。質問しているひどすぎる議員未満なのか。」
 と、いただき、活動通信誌に掲載いたしました。
それを、読まれた別の読者は
 「あー、やっぱりそうなんだなぁ。」
 と、いただきました。
 また、別の方は
 「町議会議員は、税金泥棒だ。」
 と、言われています。
 もちろん、これらの意見は、その方個人の意見ですが、岩美町の有権者の気持ちを代弁している部分があると感じています。
 
 現在、岩美町議会では、一般質問等の本会議など、議員が活動や参加している時間などを集計していますが、それを住民に示しても、報酬の在り方の根拠などにはならないと考えます。私は、時間ではなくどのような活動を行っているかを、住民の方は知りたいと考えていますが、先生のお考えはいかがでしょうか。」

 江藤先生のお考えは、講演の中にありました。
講演の中で、最も大事なこととされていたことは、
「最も大事なことは、議会・議員の魅力を知らせること。それはそのまま、魅力のある活動をしているかどうかだ。」
とされていました。

以下は、書き留めたフレーズです。(上記と重なる部分もあります。)
・議員のなり手不足は、報酬問題だけではない。報酬を上げても抜本的理由ではない。議会・議員に魅力がないからだ。最も大事なことは、議会・議員の魅力を知らせること。それはそのまま、魅力のある活動をしているかどうかだ。
・説明責任の意識があまりにも弱い。
・総務省は、議員の報酬審議会はダメだと言っている。
・町長が、審議会のあいさつで報酬を上げるよう発言したようだが、かなり問題だ。
・議会が執行機関の追認機関なら高かろうが安かろうがどっちでもいい。どっちでもいいなら、住民は、ただ追認する機関に高く払う意味はなく、議会そのものさえ不必要となる。
・コロナ関連で、議会傍聴を中止したところがあるが、法律違反だ。
・議会が不透明で活発でないから議会・議員の魅力が減退している。魅力が向上することが第1前提で、これがないまま報酬を上げるのはダメ。なり手不足は解消しない。
・こういう議員活動をしてくれればいいんです。
 議員の信条:岩手県町村議会議長会(昭和50年代制定)
 〇議員は、地域に偏することなく住民全体の代表者たることを自覚し住民福祉向上のために奉仕すること
 〇議員は、牽制均衡の原理をよく理解し執行権に介入あるいは馴れ合いとならないよう是々非々の態度を貫くこと
 〇議員は、住民に代わって執行機関を批判・監視し明るい地域社会づくりのためによく協調し合うこと
 〇議員は、住民の信頼を受けた公人でありその言動に公私混同のないよう慎むこと
 〇議員は、事を審議し決定することが任務で住民の心を心としてあらゆる角度から論議して実質審議に徹すること
 〇議員は、事を批判し主張するときは実効性のある代案をもって臨むこと
 〇議員は、議会内に派閥をつくらずよりよいものに向かってみんなが知恵を出し合い楽しく話し合うこと
 〇議員は、議場において感情的な発言をしたり勢力競演の場としないよう慎むこと
 〇議員は、規律ある議会運営に努めとくに発言は簡潔直さいにしその範囲をこえないこと
 〇議員は、住民の福祉を願う政策の論議と活動こそ議会の本務であることをわきまえること
・「私は与党だから知事に質問しないし、知事に反対しない。」こんな地方議員は辞めてしまえ。
・議員間討議をしない。ようやく出始めたが、政策なんて絶対正しいはない。あいつのほうが正しかったと、夜にうなされることがないのですかと問いたい。
・議会を活性化する前の段階という意味での前史で、既に、議会改革として終わっていることは、一問一答方式、対面式議場、委員会の公開。議会を活性化する本当の歴史に入ってきた。住民からの見える化、住民との多くの接点で、住民と歩む議会等の新たな議会運営が第1ステージで、住民の福祉向上につなげて住民の信頼をつくることが第2ステージ。
・議員数を10人にした与那国町議会では、偶数にして大変だった。議長がなかなか決まらなかった。奇数説に立っている。総務省は偶数説。
・議員は地区代表ではない。
・討議できる人数は7・8人。最低6人。
・報酬を他議会と比較しても、何の根拠にもならない。
・議員の成果の評価は計れない。
・議員報酬を、定例会などの出席時間などで原価方式として算定することは、便宜上、とりあえず、採用したい。ただ、昭和53年にこの考えで首長の給与の3割がすでに出ている。
・議会で議員だけで議論してもダメですよ。住民と一緒に議論しないと。

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