地元紙が「読者の広場」の「散歩道」で、「フクロウの声と気候変動」として、本日、掲載していただけました。
(文中の6千年前は、正確には7~9千年前が正しいようでした。申し訳ありません。)
投稿は、先月13日(日)でした。
SNS(インスタグラム)にも、写真を掲載させていただきます。
投稿原文は以下のとおりです。
題「ほうほぉ」
「ほうほぉ。・・・ほっほっほ、ほうほう。」3月1日、朝ともいえない午前4時半前、梟さんなのでしょう。放射冷却があり路面が凍り付いていた昨日の冷え込みほどではないものの、寒い中で鳴いてくれていた。種の保存のためとはいえ、健気な生き様に頭が下がる。ヒトの自分は、寒くて室外でじっとして居られない。
20年程前、子どもが小学校の教室で梟の鳴き声を真似た。クラスの皆や担任の先生のリクエストに応えて、教室中が静かに黙って聞いてくれたと嬉しそうに報告していた。裏山から聴こえていた鳴き声を真似たと、居間で、再現してくれた。
20年前の鳴き声の梟の個体と今日の個体とは勿論異なるだろう。そしてまた、20年後に同じように鳴いてくれる個体があるのだろうかと思いをはせる。2040年?
脱炭素が進もうとしている現状のなかで、今ならまだ、資源保有国が影響力を行使する、あがきのように、軍事力などの実力行使にでる国がある。過渡期だとも思う。そんな中で、IPCC(国連の気候変動に関する政府間パネル)は、世界人口78億人のうち、今世紀末までの約80年で、気温2度上昇、30億人水不足と報告した。
約4千年前(校正で訂正いただきました。)、気温が今より3度程高く縄文海進があったようだ。ヒトは今よりも標高の高いところに居住し、関東平野の奥に貝塚を残した。その後の寒冷化により海退があり、現在に至っている。そして、温暖化が取りざたされている現今である。同じように、海進が進むのだろう。標高5m程の弓浜地域にある浦富に立地している我家の先行きを百年単位で考える。建築していただいてから、そろそろ百年になるなあ。
梟さん、教えてくれ。君はどこかに行こうとしているのかい?
(文字数は、699文字です。)