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雷で反物質(陽電子)そして対消滅(おもし-15)

身近な日本の雷で、反物質が生成されている。

反物質?遠く離れた宇宙のどこかでの話ではなくて、この岩石惑星の大気の中で発生する雷、しかも日本の北陸での話。

雷のエネルギーで、大気中の窒素が炭素の変わる時に反物質であるプラスの電子が発生し、すぐさま近くの物質であるマイナスの電子と出会い消滅する。その時に大きなエネルギーが発生し、放射線を放つ。その放射線(ガンマ線)の解析で明らかになったということのようです。

にわかには信じられない。

そもそも、反物質?プラスの電子?対消滅?大きなエネルギーの発生?

物質と反物質で1グラムあれば、対消滅でガソリンでドラム缶1万3000本分のエネルギーとなるそうです。

しかし、村山斉教授は「(反物質を)肉眼で見える0.25グラムもの量を作には、電気代が1兆円の1億倍、つまり日本の国家予算の100万年分かかる。およそ人類にはできませんよ。」とされています。

(以上は、2022.2.16読売の記事より)

人類にできないことを、雷様はやっている。

雷様がやっていることは、落雷による「強力なガンマ線」が大気中の窒素14Nの原子核にぶつかり、中性子を1個外に弾き飛ばす。中性子がひとつ減った窒素の放射性同位体である窒素同位体13Nが生成される。この窒素同位体13Nは不安定なため、ベータプラス崩壊を起こし、原子核の陽子1個が中性子に変わる。その結果、炭素13C、ニュートリノ、陽電子(反物質)が発生し、この反物質が大気中の電子と衝突することで対消滅し、「電子・陽電子対消滅」ガンマ線を放出する。

(以上は、京都大学の研究チームが発表2017.12.23より。抜粋です。)

雷が当たった窒素も、普段は三重結合でのんびり安定しているのに炭素に変えられてしまうなんてたまったものじゃないなあ。その炭素が食べ物として口に入っているのかも。大変だったんだあと言いたいような。それとも貴重な体験。いやいや、宇宙では普通のこと?

そんなことをおもってしまいました。


「おもし=新聞記事などを読んで、おもってまったことです。)」


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