聖徳太子と言われれば、1万円札。
といった世代も、かなり前で、現役世代ではもはやない感じなのかな。
りりしい眉に力のある眼差し、かすかに開いた口。
法隆寺聖霊院の本尊(秘仏)
太子の500年忌に際して平安時代後期に作られた傑作だ。
太子像からにじみ出る実在感。
太子自身による自画像に基づいて作られたとの説もある。
などと、
「聖徳太子1400年御遠忌記念 国宝・法隆寺展」(2022.9.19日経)
の中にありました。
以前から、法隆寺聖霊院の御本尊様のことは知っていましたが、
記事にあるとおり秘仏ということで、
拝観させていただけることはないと思っていましたが、
国宝15点、重要文化財20点などで、計41点の出展数の中核として、
10月30日まで、札幌市の北海道立近代美術館に展示されています。
1万円札の御姿とはまるで違います。
「はつらつとし威厳に満ちた容貌は当時の男性の理想像だったのだろう」
威厳・無垢、崇敬集めた聖人
「「聖徳太子1400年御遠忌記念 国宝・法隆寺展」特集」(2022.9.23日経)より
実在していないとか。
蘇我馬子と一人二役だとか。
諸国を遍歴されたとか。
あくまでも第二次世界大戦後に推定された名が広まったものであり、古代の文献には見られないとか。
ともかく、
厳しい現実に直面しつつ、
後世の人々のためになる、形を成すものを残されたと思っています。
その場しのぎや、嘘偽りの輩どもは、御前に近寄れない。
そんな感じを受ける眼差しです。
お会いしたいけれども、
ちょっと、札幌は遠いなあ。
それに、当方も、軽薄さが見透かされそうで。
それは、たぶん、普段はあまり意識していなくとも、
自分が自分を見ている見方を自覚させていただける。
そんな機会。
そんなことをおもってしまいました。
「おもし=新聞記事などを読んで、おもってしまったことです。)」