「国債市場 無言の警鐘 同日オペ 財政に飛び火も」(2022.12.19日経)のなかで、
日銀が国債を買うと国債の一部増発につながり、財政規律の緩みを理由とした金利の上昇圧力が増大
債券市場の参加者が懸念する事態が12月1日に発生した。
この日実施された財務省の入札で発行された直後の新発10年物国債が日銀によって大量に吸収された
発行額2.8兆円のおよそ半分に当たる1.5兆円の10年債が1日たりとも市場に残らず日銀が買い取った計算になる。
これまで日銀が発行された国債をその日のうちに買い入れたことはなかった。
日銀が財務省から直接国債を買い入れることが禁止されている
直接引き受けに限りなく近づいてしまった。
なぜ、日銀は禁じ手とされる手段にまで追い込まれてしまったのか。
などとありました。
1日も市場に残ることなく日銀に買われていった国債は、
1.5兆円で、0.1銭の利ざやで即売却とありましたので、
国債入札で落札者となられた証券会社は、
24時間を要することなく、
1.5兆円×0.1銭=15億円の利益を得たこととなる。
日銀さん、ごっつぁんです。
と、証券会社の債権担当者は喜ばれているのでしょう。
たぶん、今までだって、
その日の内はなかったにしても、数日のうちの日銀への売却があり、
その度に、落札者は、相当な利益を得られてきていると思います。
だって、無制限に、確実に買ってくれる。
こんなありがたい購入者はいない。
こんなことは、商いや経済ではない。
でも、
結局、それらも国民の負担となるのだろうなあ。
ご承知の通り、
日銀は、報道の翌日(20日)には、いたしかたなく、
0.25%の上限を0.5%とし、
かつ、国債買い入れ額も増加させました。
追い詰められている。
日銀が、かわいそうで見ていられない。
もっと、かわいそうなのは、その政策に乗っからざるを得ない日本国民。
任期の終わり近くで晩節を汚しつつあると言われ、
早期辞任で花道を飾るともいわれているとも言われているけれど、
どの道が花道なのだろう。
後始末できない道に誰が導いていると思っているのだろうか。
金融緩和の出口のように語られていますが、
とても、そんなようには感じないのです。
日米の金利差縮小は望み薄。
そんなことをおもってしまいました。
「おもし=新聞記事などを読んで、おもってしまったことです。)」