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レバノンの閉塞感(おもしー211)

レバノンの各銀行は19年、経済の混乱と外貨不足を受けて、外貨預金から引き出せる金額を月400ドル(約5万円)に制限する措置を導入した。

しかし、為替レートの不安定さからクレジットカードが通用しないこの国では、大きな買い物にも、病気の治療にも、現金が不可欠だ。

預金者達を怒らせるのは、政治家や財界人ら銀行と密接な人々が被害を免れていることだ。

引き出し制限前に、預金をしっかり国外に移したのだという。

レバノンは戦後、金融立国を目指し、一時は「中東のスイス」と呼ばれる繁栄を築いた。

政争が常態化。中東の金融センターはドバイやアブダビなどペルシャ湾岸都市に移ってしまった。

「産油国でない我が国にとって、上質な医療は石油に代わる資源だったのに」

などと、

「暗闇と閉塞感 打開の糸口を探れ」(2023.1.22朝日)にありました。


そうか、

地下資源が無くても、上等なサービスを提供できれば、それは資源となる。

かつてのレバノンでは、それが、金融であったり、医療であったのだろうか。


翻って日本国。

地下資源が無くても、

医療、観光地・・・、なにがあるかは、人それぞれの意見ですが。

レバノンのような、宗派のしがらみからの内戦は、

まだ近いところで比べるとすれば、明治の維新あたりの戊辰戦争、西南戦争あたりまでかな。

明治も遠くになりました。


(レバノンの)国内最大の公立病院、ラフィク・ハリリ大学病院は金融危機以降、医師や看護師の3分の1を転職で失った。

主に湾岸諸国に新たな職を得て去ったのだという。

ともありました。


日本の、賃金の安さと長時間就労などで疲弊され、その上の円安で、

人材の海外流出が進んでいて、

流出なされた方々は、収入増と自分の時間確保、そして、将来への希望が得られたという内容の、NHK特集を、3日ぐらい前かな、拝見いたしました。


レバノンの実情が、日本には全く関係ないものだとは思えない。

働く方々にとって希望が見いだせる職場、とてもとても大事。

しかし、全国的なNHK特集でなくても、身近なところからも、あまりいい話が聞こえて来ない。

閉塞感があるのは、日本だって同じじゃないですか。

政治が、政治力が、今のこの国に本当にあるのだろうか。

何につけても、黒船が来なければ、日本の大勢は動かないなあ。

そんなことをおもってしまいました。

「おもし=新聞記事などを読んで、おもってしまったことです。)」


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