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至高の暗黒(おもしー216)

暗黒と書きまして、少し不安かな。

でも、

至高の が付きますので。


「可視光99.98%以上吸収「至高の暗黒シート」」(2023.1.3朝日)によ

りますと、

可視光を99.98%以上吸収する「至高の暗黒シート」を産業技術総合研究所(茨城県つくば市)などの研究チームが開発した。

その「黒さ」はレーザーポインターの光を当てても吸収されて見えないほど

光が凹凸の内部で反射を繰り返すうちに次第に弱まっていく仕組み

さわれるシートとしては世界一の黒さを達成した。

などとありました。


深い深い黒は、吸い込まれていくようで、とても魅力的。


雪の結晶は、結晶単体だけを見れば、氷なので透明だけれども、

形が複雑だったり、折り重なることで、

入力してくる太陽光などが、

積雪で反射を繰り返しながらも、多くは、多方向に散らばって(散乱して)積雪外部へ反射することになる。

多くの波長が混ざる反射光なので、

ヒトはそれを見て、白いと感じている。

「光が凹凸の内部で反射を繰り返すうちに次第に弱まっていく仕組み」であり、

1ー0.9998=0.0002 ならば、

たったの、0.02%しか、反射しないということのよう。

内部で、どれほどの反射があれば、入力された光がそこまで減衰していくのだろうか。

この「至高の暗黒」は、

途方もないことのように思えてくる。


映画鑑賞の時のプロジェクターも、

漆黒の黒がどれほど出せるか。

明かるければ明るいほどプロジェクターはいい。

でも、明るいその隣に吸い込まれゆくような黒があるから、明るさが強く印象付けられる。

考えてみればとても不思議。

プロジェクターの光源(最近はレーザーのようですが)から光を発し、

白いスクリーンに当たっているのに、

黒い部分として、当たっている光はそれ以外のところよりも弱いのだろうけれども、

どうして黒く見えるのだろうか。

(最も明るい白と最も暗い黒の明るさ(輝度)の比率をコントラスト比と呼んでいるそうで、その数値が高いほど明るい部分と暗い部分がはっきりと見えて、映像は明暗のメリハリが効いた印象になるそうです。) 

そうか。

部屋の暗さが黒を出しているのかな?

明かりが無ければ、白いスクリーンも暗くしか見えないからということ?

そうだとしても、隣の部分の明るさが、月明かりのように、暗さを作らせてくれないような。)


最近、映画も観ていないなあ。

(バイトで、月200時間勤務もあるもので。昨今は、ちょっと、しょうがない。)

ネットでのおすすめのプロジェクターは、価格が30万弱のようです。

これもまた、ちょっと手が出せません。

そして、

プロジェクターで、大事だと思っているのは、静粛性。

静かなシーンで、光源の熱を冷ますファンの音が聞こえてくれば、

気になって、台無し。

(自作した部屋では、室外に追い出して、光だけを室内に入れる小窓を造りました。

参照:ホームシアターファイル2004 1.2月号

その部屋は、今の時期、とても寒いです。)


至高の暗黒は、勿論、ブラックホールほどではないけれど、

ヒトも、人も、人間も、そして何もかも、引き寄せ、吸引する力を持っている。

身近なところでは、新月で、かつ、曇りの夜の暗さ。

決して嫌いではありません。

佇み、思索するのにちょうどいい。

そんなことをおもってしまいました。

「おもし=新聞記事などを読んで、おもってしまったことです。)」


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