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遣らず(やらず)(おもしー224)

♫ 元気で暮らせよなんて 優しい言葉

言って欲しくは なかあったわ ♬


何年かぶりに、頭の中に、ふと、フレーズが流れ、何日か留まっています。

そんなことやあんな歌が、時々、あれこれ、あります。

冒頭のは、川中美幸さんの「遣(や)らずの雨」です。

2009年の発売なので、14年ほど前だから、そんなに古い歌ではありませんが。


その、やらずの雨って、どういう意味?

(国語力がないもので。)

ネット検索すると、

「帰ろうとする人をひきとめるかのように降ってくる雨」

ということで、

そうなんですね。

古くからの言葉のようです。


遣唐使の遣の漢字を「や」と読むなんて、この歌が無ければ僕は読めません。

僕の中では やる=行う・する ですが、

そもそも 「やる」は、遠くに移動させる という意味のようでして、

強い言い方では、追いやる、と言えば、解りやすいような。

そして、 やる の 否定で、やらず

ず だから 否定だけではなく、否定をしようとする意思も含まれるような、

やりたくない=遠くに行かせたくない

そのために、折よく降ってきてくれた雨が、遠くに行くことを少し躊躇させてくれる。

誰を?

そうです。あなたです。

あなたが、帰ろうとしなければならない、遠くに行かざるを得ない、その事情は重々承知していながらも、

ひきとめたい。

してはいけない。

できない。

・・・・・・。


そんなときだからこそ、やさしい言葉を、なおさら、言って欲しくはないのです。


本日朝6時は、外気が1.2度で、冷たい雨が降っています。

もうすぐ、多くの人々が動き出す。

どなたかにとっては、遣らずの雨なのかもしれません。


昨日の雨水も終わり、啓蟄を経て、春分となる。

春が来ます。

春は、別れの季節。

そして、出会いの季節。


遠くに行かせたくないことはそのとおり。

しかし、いつまでも、何ごとも、今までどおりに行かせてはいけないことも、あらねばならないこと。

みずからも、昨日と同じではない。

同じようなことだと思っているだけのこと。

そんなことをおもってしまいました。

「おもし=新聞記事などを読んで、おもってしまったことです。)」


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