♫ 元気で暮らせよなんて 優しい言葉
言って欲しくは なかあったわ ♬
何年かぶりに、頭の中に、ふと、フレーズが流れ、何日か留まっています。
そんなことやあんな歌が、時々、あれこれ、あります。
冒頭のは、川中美幸さんの「遣(や)らずの雨」です。
2009年の発売なので、14年ほど前だから、そんなに古い歌ではありませんが。
その、やらずの雨って、どういう意味?
(国語力がないもので。)
ネット検索すると、
「帰ろうとする人をひきとめるかのように降ってくる雨」
ということで、
そうなんですね。
古くからの言葉のようです。
遣唐使の遣の漢字を「や」と読むなんて、この歌が無ければ僕は読めません。
僕の中では やる=行う・する ですが、
そもそも 「やる」は、遠くに移動させる という意味のようでして、
強い言い方では、追いやる、と言えば、解りやすいような。
そして、 やる の 否定で、やらず
ず だから 否定だけではなく、否定をしようとする意思も含まれるような、
やりたくない=遠くに行かせたくない
そのために、折よく降ってきてくれた雨が、遠くに行くことを少し躊躇させてくれる。
誰を?
そうです。あなたです。
あなたが、帰ろうとしなければならない、遠くに行かざるを得ない、その事情は重々承知していながらも、
ひきとめたい。
してはいけない。
できない。
・・・・・・。
そんなときだからこそ、やさしい言葉を、なおさら、言って欲しくはないのです。
本日朝6時は、外気が1.2度で、冷たい雨が降っています。
もうすぐ、多くの人々が動き出す。
どなたかにとっては、遣らずの雨なのかもしれません。
昨日の雨水も終わり、啓蟄を経て、春分となる。
春が来ます。
春は、別れの季節。
そして、出会いの季節。
遠くに行かせたくないことはそのとおり。
しかし、いつまでも、何ごとも、今までどおりに行かせてはいけないことも、あらねばならないこと。
みずからも、昨日と同じではない。
同じようなことだと思っているだけのこと。
そんなことをおもってしまいました。
「おもし=新聞記事などを読んで、おもってしまったことです。)」