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岩美町議会6月定例会の最終日です。

 令和元年6月14日午前10時から午後1時過ぎまで、岩美町議会の本会議が開催されました。
 杉村宏議員が、気になった事項は以下のとおりです。

〇岩美町農産物加工施設建設工事の請負契約の締結について
岩美町役場の北隣にある農産物の加工施設である「婦人の家」が、県道拡幅により移転する必要が生じたことから、町浦富地内の旧浦富保育所の跡地に建築されることとなり、その請負契約の締結が議題となり、原案通り可決されました。
 請負代金額 1億362万円(予定価格に対する落札率、98.35%)
 建築面積 179.84m2
 請負者 本庄・福上特定建設工事共同企業体
 請負者以外の入札参加者は2団体でした。 
 吾妻・神谷特定建設工事共同企業体、田中組・田中建築工業特定建設工事共同企業体

〇特別委員会の名称及び設置目的の変更について
杉村宏議員の質疑
 調査する内容を変更し、何を行おうとするためかを、町民の皆様に明らかにするため、質疑を行わせていただきます。
 提案されている調査する内容は、平成25年6月に岩美町議会改革調査特別委員会が報告し、先送りされている事項について、協議を深めようとするものか。
 さらに、新たな事項についても、議会や議員の活動を活発にするため追加して全般について協議しようと考えておられるか。
調査期間について、議会や議員の活動を活発にさせることは普遍の努力が必要と考えるが、調査終了とはどのように考えるか。

杉村宏議員の賛成討論
 この5年間、議会を改革して、町民の皆様の負託に応える動きはありませんでした。
 そして、私が直接、主権者から頂く意見は、ほんの一部でありますが、最近では、「岩美町議会は、公費で個人攻撃をした。岩美町議会のレベルにあきれる。いままでからそうだったのか。」「議員数の適正化。給金に見合う仕事なのか。」また、「一年間で、一度も一般質問していない議員がいる?本当にそんなことがあるのか?いい商売だな。」「岩美町の半分以上の人が町議会を信用していない。」など、非常に厳しいものであり、岩美町議会に対する町民の皆様からの信頼は、地に落ちていると言っても過言ではありません。
 この度、議員活動全般について協議を深めることとなることを、大いに期待させていただいて、賛成討論とさせていただきます。
特別委員会の名称及び調査する内容は変更されました。


請願・陳情に対して
〇ハンセン病元患者家族に対する救済を求める意見書の提出を求める陳情
杉村宏議員の意見(継続審査が提案され討論での表明は行わず) 
 ハンセン病の元患者の方のご家族は、確実に差別を耐え忍ばれてきたと受け止めます。近所付き合いがなくなり、職場も追われて来たにもかかわらず、日本政府は「家族について被害は及んでいない」との立場を取り続けている。信じられません。採択すべきです。
 岩美町議会の決議 継続審査

〇日本政府に対して、国連の「沖縄県民は先住民族」勧告の撤去を求める意見書の採択を求める陳情書
杉村宏議員の意見(継続審査が提案され討論での表明は行わず)
 地方議会である豊見城市議会や本部町議会の想いに同調させていただき、採択すべきと考えます
 岩美町議会の決議 継続審査

〇「最低賃金の改善と中小企業支援の拡充を求める意見書」の提出を国に求める請願書
杉村宏議員の意見(討論での表明は行わず)
 最低賃金の改善の近年の努力を認めているところですが、その程度は緩やかであることから、地域間の賃金格差が固定・拡大され、労働力の地方からの流出を招いています。「2020年までに全国平均1000円を目指す」とした2010年の「雇用戦略対話」で政労使が合意しています。早期の実現を目指すべきであり、中小企業支援と併せ、採択すべきです。
岩美町議会の決議 不採択
 賛成議員 2名 田中克美、杉村宏
 反対議員 9名 柳正敏、澤治樹、川口耕司、宮本純一、寺垣智章、吉田、森田洋子、升井祐子、橋本恒

〇「辺野古新基地建設の中止と、普天間基地の沖縄県外・国外移転の国民的議論により、民主主義及び憲法に基づき公正に解決するべきとする意見書採択を求める陳情」の提出について
杉村宏議員の意見
 日米安全保障条約のもと、日本国内に米軍基地が存在し、その基地の所在は沖縄に過度に偏在している現状です。この偏在の現状は、沖縄の問題ではなく日本全体の問題です。
 山口県南東部に米軍の岩国基地があり、戦闘機60機の配備であったところ、倍の120機が配備され、その訓練の騒音などで、周辺住民に多くの負担が強いられています。しかし、その負担の現状こそが、沖縄の現状だと捉えたい。
 この陳情に反対される方々にお伺いしたい。鳥取県内でもブラウンルートなどと呼ばれる米軍の訓練ルートなどがあり、過去には墜落事故も発生しているようです。残念ながら、訓練での事故発生を皆無にすることは不可能です。しかし、あえて、それでも、米軍の訓練ルートを日本全体で受け入れなければならないと考えています。それは、日米安全保障条約があり、米軍基地の沖縄偏在が当面続くとしか考えられないからであり、そうであるならばこそ、せめて、訓練のルートを国内全般で引き受けなければならないと考えます。そのことに言及なされないなら、沖縄内に基地を固定することとなる現状を変えるため、この陳情に反対なされる立場にくみすることはできません。したがって、採択すべきと考えます。
岩美町議会の決議 不採択
 賛成議員 2名 田中克美、杉村宏
 反対議員 9名 柳正敏、澤治樹、川口耕司、宮本純一、寺垣智章、吉田、森田洋子、升井祐子、橋本恒

〇核兵器禁止条約の日本政府の署名と批准を求める意見書採択についての陳情
杉村宏議員の意見
 唯一の戦争被爆国である日本は率先して、条約の批准に取り組み、核兵器廃絶の先頭に立つべきであります。核兵器禁止条約が、2017年7月の国連会議で国連加盟国の122カ国の賛成で採択された中で、日本はその抵抗勢力として、世界中から、失望と、高い期待の裏側となる怒りで支持を失っています。とてもではありませんが、国連の常任理事国入りなど、たわ言としか受け止められていません。日本こそが、率先して条約調印すべきであり、それが、世界の尊敬を受けていく国として当然の対応です。採択すべきです。
岩美町議会の決議 採択
賛成議員 6名 田中克美、澤治樹、川口耕司、宮本純一、吉田保雄、杉村宏
 反対議員 5名 柳正敏、寺垣智章、森田洋子、升井祐子、橋本恒

〇米軍普天間飛行場の辺野古移設を促進する意見書に関する陳情
杉村宏議員の意見
 宜野湾市民の方々の、長年、普天間飛行場からの被害を受け続けてこられた現実と、同基地撤去のお気持ちは深く理解しなければならないと考えています。辺野古新基地の建設反対の立場を取っていますが、少しねじれる判断とも思いますが、趣旨は採択したいと考えています。
岩美町議会の決議 採択
賛成議員 9名 柳正敏、澤治樹、川口耕司、宮本純一、寺垣智章、吉田、森田洋子、升井祐子、橋本恒
 反対議員 2名 田中克美、杉村宏

〇教職員定数改善と義務教育費国庫負担制度2分の1復元をはかるための、2020年度政府予算に係る意見書採択に関する陳情書
杉村宏議員の意見
 教育において、自治体間の教育格差が生じることは大きすぎる問題です。国庫負担が3分の1に引き下げられたことは復元すべきであります。採択すべきと考えます。
岩美町議会の決議 採択(全議員賛成)

〇汚染土および放射性物質等の持ち込み拒否に関する条例の制定の陳情
杉村宏議員の意見(討論での表明は行わず)
 人類が発生させてしまったものは、その発生させてしまった人類が責任を負うものだと考えています。処理困難な物質としては、大量のプラスチックごみや原子力発電所からの放射性物質などがあります。
電力による生活が豊かになる利益を享受しながら、発生させた放射性物質、それが震災や原子力発電所の事故に起因する拡散であろうが、どこかに封じ込めることは、米軍基地の沖縄偏在と似たものを感じます。もっとよく考えるため継続して審査するべきと考えます。
岩美町議会の決議 不採択
 賛成議員 2名 田中克美、吉田保雄
 反対議員 9名 柳正敏、澤治樹、川口耕司、宮本純一、杉村宏、寺垣智章、吉田、森田洋子、升井祐子、橋本恒

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