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決算審査で質疑・意見を述べました。

 令和元年9月12日から20日にかけて、平成30年度決算における審査があり、杉村宏議員として質疑・意見(主なもの)を以下のように述べています。
(令和元年10月13日発行の活動通信誌「モルゲンロート」10号の6ページに概略を掲載予定です。)

 平成30年度決算に対する杉村宏議員の質疑・意見など
(金額は万円表示で、万未満は切り捨て)

問 歳入の交通安全対策特別交付金が数年前から大きく減額している。この交付金は交通違反を行ったときの反則金が原資で国から交付されるものだが、高規格道路の整備を含む道路環境の改善や、警察署が幹部派出所となり警察の体制変更が影響しているか。
(H25は121万円、H26は85万円、H27は85万円、H28は80万円、H29は69万円、H30は52万円、10年くらい前は予算額200万円であったと記憶しています。)
答 減理由は分析していない。反則が少なくなったようだ。

問 歳入の出資金返還金400万円は、出資として成り立っていない段階の債権の返還だ。決算審査分科会や9月10日の一般質問の答弁でも町長は実質的に認めている。各委員も理解が深まってきつつあると思っている。出資金の返還とすることは、町の財産の適切な管理ができていない証左であり、修正すべきだ。
 また、町の会計処理は適切であるとして、それは監査法人トーマツに確認していると何年も町は説明してきているが、10日の一般質問の中で、初めて、同法人は組織として関与していないことが示された。その時に町長からトーマツの名前を出すことで権威付けして抑え込むような意図はなかったという趣旨の発言があったが、それは真実ではない。平成29年9月「トーマツから、町の会計処理、決算処理、道の駅の会計処理、決算処理について間違いないと言われても、信じられないが、やるという感じを受けた。普通なら、それで論外になる話だと思っている。」との当時の町長からの発言が残っており(平成29年9月20日の議会運営委員会記録)、明らかに、日本を代表する監査法人であるトーマツの名前を利用している意図があったとしか考えられない。
(口頭でトーマツに確認したといつも町は説明してきたうえで、トーマツに文書での回答を町は求めたが、トーマツは行わなかった。できるはずがありません。行えば、監査法人としての信用を失墜させてしまいます。)
 この度、この出資金返還であるということをそのままにすると、町の誤りを誤りのまま葬り去る判断を町議会が行うこととなる。
「過ちて、即ち、改むるに憚ること勿れ、過ちて改めず、これを過ちと謂う」結局、岩美町議会は、過ちを改めることができなかったと言われたくない。
 本日現在の岩美町議会の名誉のために、修正する意見を出していただくようお願いする。
答 質問にあるように、出資金として町は支出したが、受け取り側は資本組み入れしていない。(出資金となっていない)それを証明する書類を町は払込証明書としているが、株式などの権利を保有している書類は持ち合わせていない。(㈱いわみ道の駅が資本組み入れしていないので、当然に発行できない)しかし、町の決算等に基づき出資金としている。

問 児童処置費(保育所の費用)のなかで、給料額(正職員、109,379千円)と賃金の額(臨時職員、89,282千円)が拮抗している。それぞれの人員数はどうか。
答 正職員は30人、臨時職員はフルタイムが45人とパートタイムが9人の合計54人。

問 交際費の残額が多額であるが、3月補制限しなかった理由はなにか。
(予算額200万円、支出済額93万円、不用額106万円)
答 臨時の支出のため残した。

問 70年前の鳥取大震災は南海トラフ地震に連動し発生したとされている。四国の太平洋沿岸等は地震対策を行っている。
 町内の家屋の耐震化率は改善していない。震災に強いまちづくりは大変重要な施策で、この制度を行って初めて耐震改修まで行っていただけた実績ができた。PRが大変重要で、耐震改修の事例を紹介することで制度周知をより広くできないか。
答 耐震改修者の了解がいただければ、検討したい。

問 地域おこし協力隊事業で、東浜レストラン魅力創出があり隊員が配置されている。東浜レストランの魅力を創出・発展することに町が努力していることを町民の皆様にもご理解いただく必要がある。隊員の働きを町民にPRすべきだ。どう説明できるか。
答 今年で3年目である。SNSでPRしている。

問 民間バスは本年10月に料金改定するが、町営バス料金は対キロ区間制(同じ距離なら同じ料金)を適用しないこととした。岩美駅から小田に行かれる方と蒲生に行かれる方とで、同じ距離であっても、町営バスのほうが安いこととなる。
 代替バス会計の乗客数は29,758人であったが、仮に100円バスなら297万円の収入にとどまり、決算額の650万円との差の353万円が、計算上は減収と算出できる。この減収分の8割は国の特別交付税に措置されると考えてよいか。
答 減収分は特別交付税で措置される。しかし、100円バスの検討は行っていない。

問 町営バスの運行委託料の高騰がある。白バスであり、中高年齢者の方のお力をお借りする方策を具現化すべきだ。
答 安全第一を優先し、日本交通に依託したい。

問 昨年度に交通アンケートを実施している以上、早急に改善策を出すべきだ。行政も議会も視察先に交通関係を選択しているようだが、視察先に選んでいただけるような改善策を提案すべきだ。
答 本町にあった改善策を早急に検討したい。

問 集落排水会計で、東浜や長谷・白地の処理施設に対して、「施設の統廃合、公共下水道への接続などの検討をする必要があります。」と明記されている。
 集落排水会計の厳しい経営状況や公共下水道の処理能力を踏まえ、どう考えているか。
答 標記したとおり、統廃合や公共下水道との接続を検討する。

問 水道会計において、まだ新しいと考えている恩地水源地の取水ポンプ取り換えの原因はなにか。
答 設置から5年経過している。本来、清水(せいすい)のポンプであるが、濁水(だくすい)の吸い込みによると思われる。

問 水道会計の未処分利益剰余金額は、1億6731万円にのぼる多額となっている。どのような処分を考えているか。
答 今後の収益減の見込みがあり、このまま保有したい。

問 病院経営において「収益は大幅な減」「患者数の減が減収を招いている。」「先ずは患者数を増やすことが第一であります。」とあるが、病院にお世話になる患者数が減少すること自体は、町全体にとって喜ばしいことだ。
 必要な受診の先延ばしすることは良いことではないが、それでなければ患者数を増やすような表現はどうか。
答 岩美病院を選んでいただけるよう努力したい。


 なお、各委員の意見などをまとめた岩美町議会決算審査特別委員会の審査報告書は以下のとおりです。
IMG_20190922_0001( .pdf / 7.4MB )
 大事なところ、例えば、出資金返還の肝のところ、代替バスの料金や集落排水の公共下水接続、病院事業の患者数増加などが、寺垣智章決算審査特別委員長の判断で削除されています。

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