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なぜ、しない?(一般質問)

 令和2年12月15日(火)の10時から岩美町議会12月定例会が開会され、初日と2日目は一般質問が行われ8人の議員が、町民から選出された議会議員として、町の行政を質しました。
 杉村宏議員は、5番目で午後3時前から、4時前まで行い、傍聴者は、2名の方でした。
 ケーブルTVによる生中継が行われていたと思いますし、12月19、20、21日は録画放送される予定です。YouTube掲載は12月22日ごろが予定されています。(3カ月間程度)

 なお、12月15日付で、議事録(未定稿)を、アップしようと考えています。
(掲載日時は、このブログと同じく、事象のあった日時にしております。)

 また、今回、質問なされた8名の議員の質問時間などはそれぞれ次のとおりでした。
           全体時間=質問時間+休憩時間+差引(答弁時間)の順に記載しています。
 1番目、橋本 恒議員(61分=25分+0分+36分)
 2番目、宮本純一議員(58分=30分+0分+28分)
 3番目、吉田保雄議員(58分=25分+1分+32分)
 4番目、寺垣智章議員(33分=16分+0分+17分)
 5番目、杉村 宏議員(65分=30分+0分+35分)
 6番目、森田洋子議員(45分=23分+0分+22分)
 7番目、田中克美議員(54分=30分+0分+24分)
 8番目、升井祐子議員(33分=17分+0分+16分)
 休憩時間は答弁準備のための休憩時間であり、質問を整理する時間は含めておりません。
 
 したがいまして、前期と今期の一般質問の実施状況(合計)は、以下のとおりとなりました。
(実施割合の少ない順・議長を除く、分子が実施回数、分母は前期16回と今期10回の定例会の合計の26又は今期からの議員は10、カッコ内は上記の累計)
 寺垣智章議員  3/26(  83分= 37分+ 0分+ 46分)
 澤 治樹議員  3/26( 138分= 55分+ 0分+ 83分)
 柳 正敏議員  3/26( 179分= 71分+ 0分+108分)
 宮本純一議員  6/26( 389分=165分+10分+214分)
 橋本 恒議員  5/10( 267分=112分+ 0分+155分)
 川口耕司議員 13/26( 533分=283分+ 2分+248分)
 升井祐子議員  9/10( 285分=120分+ 3分+162分)
 吉田保雄議員  9/10( 394分=162分+ 7分+225分)
 森田洋子議員 10/10( 441分=174分+ 4分+263分)
 田中克美議員 26/26(1467分=766分+14分+687分)
 杉村 宏議員 26/26(1761分=753分+39分+969分)

 一般質問は、質問を希望する議員が、予定する質問内容を通告書として提出し行われているもので、質問を行うことを希望しない議員、つまり通告書を提出できない議員は、一般質問を行えません。
(通告書の提出期限は、定例会開催の一週間ほど前の日の正午とされています。)
 議員内で順番に行っているものではありませんので、その結果が、上記の回数等となっています。

 なお、複数回の議員研修や議員研修誌の連載などにおいて、一般質問を行えば行うほど、その議員の議員力は向上し、そういった議員が多ければ多いほど、その議会の議会力は向上するとされています。議会力が向上するということは、より民意に近い政(まつりごと)が行われることとなるとされています。

 上記により、岩美町議会では、特定の議員のみが、一般質問を毎回のように行っている現状がよくわかります。
 そのなかでも、今期からの4名の議員の方々は、その質問内容は主権者の判断なされるところですが、町民の前で自らの主張を披歴されています。行政経験等がないにもかかわらず、ご努力されていることに敬意を表します。
 ですから、結果的に、特に、上位3名の方々は2年に1度も行っていない程度の頻度が、とても目立ってしまいます。
 まさに、3ない議会である岩美町議会を体現している議員の方々だと言えると思います。
(3ない議会=「修正しない」「提案しない」「公開しない」)
 ≒
(「執行部の提案を修正しない」「自分の言葉で語れない」「公式の会議で発言していないので、その実態があらわになる議会公開を進めようとしない」)


 一般質問を行っている議員数では、県内の町村議会の平均(R1年、7.5人)を下回るレベルの岩美町議会(5.8人)です。

 岩美町議会では、現議長の主導で、昨年度、2回にわたる一般質問の議員研修を行いました。そのうちの1回は全国的に著名な土山先生をお迎えして役場庁舎内での研修でした。
 しかし、その後も、質問者数は増加していませんので、質問を行っていない議員に対して、現議長は、個別に一般質問を行うよう要請されているようです。その要請に応えていなかったところですが、今回少し変わってきたところもありました。(今回は8名でしたので)

 杉村宏議員は、一般質問を行わない理由を主権者に示してもらうべきだとしていますが、それは「いじめになる。」との、意味不明の批判を田中克美議員はされています。
 自らの所信を主権者に表明し、選挙に立候補し、当選なされた方々の議員力を向上するための一般質問の実施に関し、できない理由を主権者に披歴することが、どうして「いじめ」になるのか。それならば、なぜ、立候補されたのか。
 結果的にいじめられているのは、そのような議員を公人として擁し、負担させられている主権者のほうです。

 誤解を恐れず申しあげると、選挙と一般質問は同根です。
 議会議員が行う一般質問の直接的な質問相手は行政の執行部ですが、執行部の向こう側にも、議員の背後にも、いや、その議論の周囲全体に主権者がおられます。
 質問者は、聞かせていただいている主権者の意見や自らの信条を元として、主権者のためになると信ずることを基本に質問や提言を行います。答弁する執行部においても、当然に、主権者の反応が気になります。
 選挙においては、候補者が、直接、主権者に対して自らの主張を示し、選んでいただきます。

 選挙時において、候補者名の連呼が批判されていますが、未だに繰り返されていると思います。自らの主張を具体的に表わすことができない方々はそうするしかないのです。
 抽象的なことを述べても、誰も納得はできません。
(それでも、当選なされている方々があるのが現実です。)

 杉村宏議員は、選挙時の街頭演説に力を入れてきたし、今後もそうしたいと考えています。
 もちろん、同じように、一般質問も、議会議員である以上、主権者のために、自らの議員力と岩美町議会の議会力、双方ともに向上させる手段として、毎回の質問を用意する中で、悩みや調査で難航することもありますが、定例会ごと欠かさず行っていきたいと考えています。
 その結果、政(まつりごと)を行う立場の岩美町行政が、少しでも、今よりもっと、民意に近づくことになればいいと考えています。
 選挙に立候補された時点で、一般質問を行わないことが理解できないのです。なぜ、しないのか?
(当選する目的が異なるからとしか考えられません。何が、目的なのでしょうか。)

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