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一般質問の議事録(未定稿:18590文字)です。

 以下のとおり、12月15日に行われた杉村宏議員の一般質問の議事録(未定稿)を掲載いたします。
 教育に関することがありますが、教職員の方々からの現場の声がいただければ、本当にありがたいことです。よろしくお願いいたします。
(12月22日からYouTubeに掲載されています。岩美町HPより)

 ユーチューブ放送を閲覧した感想は、もっと明瞭にわかりやすく話さないといけないと感じました。
 

            午前10時0分 開会(開議)
▼○議長(足立義明君)▽ ただいまの出席議員は12名です。定足数に達しておりますので、これより令和2年第7回岩美町議会定例会を開会します。
 直ちに本日の会議を開きます。
(中略)

            午後2時48分 再開
▼○議長(足立義明君)▽ 所定の出席がありますので、再開します。
 休憩前に引き続いて一般質問を続行します。
 続いて、杉村宏議員の一般質問を許します。
 杉村宏議員。
▼○6番(杉村 宏君)▽ ただいま議長の許可をいただきましたので、通告の順に従い質問させていただきます。
 岩美町の執行部の皆様、議員の皆様、傍聴の皆様、そしてこの一般質問を生放送、ただいま現在やっておりますけれども、ただいま現在の放送や録画放送で見ていただいてる町民の皆様、このたびの質問は、高齢者の交通環境の整備と学校教育の学びの転換の2件でございます。どうぞよろしくお願いいたします。
 それでは、質問に入らせていただきます。
 質問事項の1番目、「高齢者の交通環境の整備を」というふうにしております。
 岩美道路など、地域高規格道路の整備が大きな要因であると私は考えておりますけれども、岩美町では数年前から交通安全対策特別交付金の支給されない町、つまり交付金の原資となる交通事故、反則金等もありますけれども、交通事故の少ない地域と認定されているような状態だというふうな認識でおります。岩美町の中心市街地はどこかというふうに町外の方から時々聞かれることもありますけれども、国鉄の岩美駅が圃場の中にぽつねんと設置されて以来、この地盤が軟弱な岩美駅周辺に現在もなお岩美町の中心市街地が形成されている途上であるというふうに私は認識しております。つまり本町の特徴は、市街地が少なく、大方が郊外的な町だというふうな認識です。
 一般的には交通事故の発生場所は市街地が多く、郊外では散発的な発生というふうに言われております。このような岩美町の街路の状況も、交通事故が少なくなっている要因ではないかと捉えております。一方で、路線バスなどの公共交通のみに頼る生活は、現在も当分の間の将来も相当不便であるというふうな認識でございます。したがいまして、多くの町民の方が生活交通手段として自家用車を利用なされている。そうした中で、高齢者に対する衝突防止対策100%の町、そういった町を目指して、安全に運転できる「運転寿命」を少しでも延ばしたい。そういう思いでございます。
 さらに、郊外への利用は控えたいと希望なされる方の利便を向上させたいとの思いから、このたびの質問をさせていただいております。ただ、このような衝突防止対策などの必要性は、今、開発中でもあります自動運転の開発や普及によって10年前後程度の限定された期間ではないかなというふうにも考えております。
 質問要旨の1番目ですけれども、現状において、ドア・ツー・ドアの自家用車利用の方が運転免許を返納され、買物など荷物が生じる生活交通に路線バスを利用することは、バスに乗ったり、それから荷物を持ったりするという体力面等で多くの方の利用は困難ではないかと考えておりますけども、どのようなご認識でしょうか。
▼○議長(足立義明君)▽ 答弁を求めます。
 町長。
▼○町長(西垣英彦君)▽ 運転免許返納者の路線バス利用についてのお尋ねでございます。
 身体機能や認知機能の低下などの理由によりまして、運転に自信がなくなった方などの自主的な運転免許証の返納を促進するため、現在、町では自主返納をされた町民の方に対して、議員ご承知のとおり1万円相当のタクシー乗車券であったり、あるいはバス回数券を交付をしているところでございます。
 制度を開始いたしました令和元年5月以降の交付状況は75件でありまして、そのうちタクシー乗車券は42件、バス回数券は33件でございます。タクシー乗車券とするか、バス回数券の交付とするのかは、やはり申請者が選択をすることとなりますけれども、バス路線沿いの地域の方でありましても、タクシー乗車券を希望される方がいらっしゃるという中でありますので、中には体力面において不安があってバス利用が困難と感じていらっしゃる方、そういった方もいらっしゃるんじゃないかなというように思っております。
▼○議長(足立義明君)▽ 杉村議員。
▼○6番(杉村 宏君)▽ そもそも、ドア・ツー・ドアと申しましたけれども、自家用車は便利なわけでございますので、今町長が言われたような、私もそう思いますけれども、体力面で自信がなくなってしまうということもあろうかと思います。
 それでは、質問要旨の2番目でございますけれども、運転免許を返納しても、行きたい場所へ行きたいときにというフレーズで、いわゆるシニアカーが新聞に広告されています。しかし、シニアカーは、高齢者向けに製造された三輪や四輪の1人乗り電動車両で、道路交通法では車両ではなく、歩行者扱いとなることから、歩道を通行することとなっております。岩美町のどこにお住まいでもご自宅周辺で散歩や畑仕事にお使いいただけることはできたとしても、岩美町の現在の道路状況では、例えばスーパーマーケットまでの少し遠くまで行くとか、そういったことでのシニアカーでの移動、買物はやはりそういった近いところといいますか、歩道が整備されているところの一部を除いては推奨しにくい、岩美町全体ではご利用はなかなか難しいものがあると、そのように考えておりますけども、町長、どのようにお考えでしょうか。
▼○議長(足立義明君)▽ 町長。
▼○町長(西垣英彦君)▽ シニアカーでの移動についてのお尋ねでございます。
 シニアカーにつきましては、歩行や自転車での移動に不安を感じておられる方にとっては、やはり議員がおっしゃられるように買物などのちょっとした外出をされる上で便利な乗り物であるというようには思っております。
 議員がおっしゃられましたとおり、このシニアカーは道路交通法におきましては、車椅子やベビーカーと同じ歩行者の扱いでありまして、歩道を通行するということになっておりますけれども、町内の道路事情を見ますと、やはり全ての道路に歩道がきちんと整備されているというような状況ではなく、例えば役場と浦富インターの間の歩道でありますと、車道部分より歩道が1段高くなっておったり、施設の入り口部分が斜めになっておったりというようなことで、シニアカーの移動に当たって転落や横転に注意が必要な歩道もあるというのは事実であろうというように思っております。
▼○議長(足立義明君)▽ 杉村議員。
▼○6番(杉村 宏君)▽ 質問要旨の3番目でございますけれども、今2つ質問させていただきましたが、やはり当面の間は路線バスというのみの利用だけにするというのは不便であると。それから、シニアカーはやっぱりご自宅周辺のみの利用というのが想定されると。岩美町の道路の状況等で申しますと、やはり自家用車の利用というのが大変便利であって、郊外的な岩美町という状況も含めてそういった部分で安全に運転できるということを考えるべきではないかというふうに考えております。
 本年3月には、高齢者の交通環境の整備ということで質問させていただきましたけども、安全な自家用車利用を可能とするために、国のサポカー補助金を受けた後の本人負担部分の町補助を行って、高齢者に対する衝突防止対策等の100%で「運転寿命」が延びた町としたいというふうに考えております。自動車メーカー各社は続々と後づけ安全装置を登場させております。鳥取市内の民間業者では、急発進抑制装置設置に対し、4万4,000円のところ、国の補助金が2万円ということで、差引き2万4,000円のご負担で後づけできるというふうな広告もされております。これをできれば町内の業者にも対応いただいて、国のサポカー補助金の補助後の本人負担部分において町の補助を行って、高齢者に対する衝突防止対策ということの、希望される町民の方では段階的にでも、例えば最初は90歳以上だとか80歳以上とか、そういった段階的にでもというふうにも思いますけれども、そういった町を目指したいと考えておりますけれども、いかがでしょうか。
▼○議長(足立義明君)▽ 町長。
▼○町長(西垣英彦君)▽ 杉村議員さんのほうから、国サポカー補助金に上乗せした町補助金についてご質問がございました。
 これにつきましては、今年の3月であったと思いますけれども、同じような質問をいただいた経過がございます。その際といいますか、町が補助制度を廃止した際にもご説明を申し上げたところでありますけれども、国のサポカー補助金の助成額、これは新車の場合、普通車が10万円、軽自動車は7万円ということでありまして、車種の違いによってそれぞれ額の違いはあるものの、この助成額で安全機能をつけるために必要な額がほぼ賄えるというようになっているところであります。
 また、令和3年11月からは、新車に衝突被害軽減ブレーキ装着が義務づけられるなど、先進安全装置が標準装備化されていく流れになっておりますので、国のサポカー制度に上乗せするという形での町の補助については現状では考えていないというところであります。
 後づけの部分についてもおっしゃられましたけれども、やはり国の補助金があるというようなことの中で、現段階と言わざるを得ませんけれども、現段階ではそこまで考えてないというのが実情でございます。
▼○議長(足立義明君)▽ 杉村議員。
▼○6番(杉村 宏君)▽ 最初にも申しましたけれども、この後づけの補助金について10年前後の対策に限定されるのではないかなというふうな考えを持ちましたけれども、私今は満で62歳になりましたが、10年後、20年後、もし私が生きておれば、運転しておれば、例えば、私、個人的にはいろんな車両を運転させていただいてますけども、なかなか運転免許を返納しようという考えに家族の勧めがあったとしても返納しようとすることに私自身は多分ならないといいますか、家族に迷惑をかけるほうだと思っております。
 そうした中で、2018年に群馬県で発生した交通死傷事故の裁判がございました。事故は予見できなかったとして、一審で無罪となった88歳のドライバーの方がおられます。しかし、一審では無罪となったんですけれども、控訴審のほうで、この無罪となった高齢のドライバー、それからそのご家族が有罪を望まれておるということでございます。ご本人は物損事故を繰り返していたことから、ご家族は車の鍵を取り上げるか、タイヤの空気を抜くかという話し合われていた直後に事故が起きたということで、この事故のご家族は、高齢ドライバーが罪を償うべきで、無罪を受け入れられないというふうにご家族は述べておられるそうです。また、この第一当事者である88歳のドライバーの方は、人生の最期を迎えるに当たり、罪を償いたいと弁護士に語ったということのようでございます。結局、控訴審では、11月25日にあったようですけれども、予見可能ということで、この88歳のドライバーは禁錮3年の実刑判決ということのようでございます。
 高齢ドライバーが事故を起こすと、被害者や世間の怒りは本人だけでなく、家族にも向きがちだと。責任を感じ、苦悩する家族は非常に多いというようにも報道されています。判決がどのようなことであれ、岩美町の状況から申しますと、自動車の運転の必要性は、この山間部も有する岩美町でございます。とりわけ重要であるというふうに思います。さきの裁判のような本人やご家族の苦悩を岩美町内では、私は決して発生させたくない、そのように強く思っているところでございます。
 また、75歳以上の運転者の事故の原因は、約40%がアクセルとブレーキの踏み間違いなどの操作ミスというふうにも言われております。一方で、2年連続となりますけれども、自賠責、自動車損害賠償責任保険の保険料が今年の4月にも下がりましたけど、来年の4月にも下がる見込みです。この理由としては、自動ブレーキなど、車の安全性能が向上して事故が減少傾向にあるということから、自賠責の保険料が下がっております。先ほど町長が言われたように、新たな車を買えるような方のことまでは私も強くは申しませんけれども、中古車にも取り付け可能です。対応車種は200種以上というふうな後づけ装置の、先ほど申しました総額4万4,000円ぐらいでつけれる。で、国の補助が2万円、残りの2万4,000円をご本人負担、ここの部分について、岩美町がこういった地域の道路状況も踏まえた中で、やはりさっきもちょっと申しましたけど、年齢の段階的にでも、目標としてはそういった装置の100%を目指すんだというような、岩美町で先ほども申し上げたような禁錮3年の実刑判決というようなことの、そういったご家族やご本人の苦悩につながらないような対策を岩美町としては持っていきたいというふうに強く思います。大変申し訳ございませんけども、再度ご答弁をいただきたいと思います。
▼○議長(足立義明君)▽ 町長。
▼○町長(西垣英彦君)▽ 再度のご質問でございます。
 やはり議員がご質問の中にもおっしゃられましたけれども、新車購入については、私自身としてはすべきではない、すべきではないという言い方はおかしいんですけれども、その補助については考えてないところであります。
 ただ、今お持ちの車でそういった装置がついてない車、そういった部分についてはやはり議員がおっしゃられた意味もよく理解もできるところがございますので、老人クラブの皆さん等ともちょっと話をしてみて、どういうお考えなのかなというようなあたりも研究をしたりする中で、改良に係る上乗せ補助についてはちょっと研究をしてみたいというように思います。
 以上です。
▼○議長(足立義明君)▽ 杉村議員。
▼○6番(杉村 宏君)▽ よく皆さんのご意見を聞かせていただいた上で検討していただければと思います。
 それでは、質問要旨の4番目でございますけれども、自家用車の町外への利用は少し自信がないと、控えたいと、そういうような希望を述べられている方もございます。以前にも質問させていただきましたが、岩美駅周辺に駐車して鳥取駅まで鉄道を利用される方のためとして質問させていただきました。3月だったと思いますけれども、再度聞かせていただきます。
 岩美駅周辺における高齢者専用駐車場の検討として、例えば岩美駅東側の岩井軌道の跡地、ここの活用というのは考えられないでしょうか、いかがでしょう。
▼○議長(足立義明君)▽ 町長。
▼○町長(西垣英彦君)▽ 岩美駅を利用される方の駐車場として、岩井軌道の跡地というご提案がございました。岩美駅の東側の岩井軌道跡地につきましては、土地の形状やあるいは利便性、こういった部分を考慮いたしますと、特には土地の形状でございますけれども、こういった部分を考慮しますと、やはり駐車場としての利用は適さんじゃないかというように思っております。
▼○議長(足立義明君)▽ 杉村議員。
▼○6番(杉村 宏君)▽ 岩井軌道の跡地のことを考えると、時々工事車両が岩井街道というんでしょうか、岩井街道踏切というんでしょうか、あそこの岩美駅の南側の線路の東側のところから工事車両が進入しておられますけれども、岩井軌道跡地のみではなく、JRの用地も隣接して草が生えておりますというか、JR用地も一部併用しながら、JRとの協議になろうかと思いますけども、岩井軌道跡地のみの形状ということではなくて、一部JR用地も検討いただけるという、その辺は併せて検討は難しいんでしょうか。
▼○議長(足立義明君)▽ 町長。
▼○町長(西垣英彦君)▽ JR用地の活用も併せてということでご提案がありましたけれども、やはりこれはJRとも相談をすべき話であろうというようにも思っております。
 ただ、特にはその出入口の問題です。踏切すぐで、仮に駐車場としたら駐車場の用地に入らなくてはならないというような形態、こういった部分を駐車場とするんかいやというようなことについて言えば、私はやっぱり踏切即で入り口というようなことになれば、事故等の問題もあって可能性もあって、すべきではないんじゃないかというように思っているところであります。
▼○議長(足立義明君)▽ 杉村議員。
▼○6番(杉村 宏君)▽ 何らかの岩井軌道跡地の活用ということも考えたいなということを申し述べて、続けさせていただきます。
 岩美駅の西側には自転車の駐輪場がございますけれども、この使用状況等を踏まえて、もし可能であれば駐輪場の縮小と自家用車の駐車場の拡張整備ということにつきましてはいかがお考えでしょうか。
▼○議長(足立義明君)▽ 町長。
▼○町長(西垣英彦君)▽ 岩美駅の西側の駐輪場、これを利用状況等を勘案して駐車場にというご提案でありますが、これにつきましては改めて駐輪場の利用状況等をよく調査し、確認をさせていただきまして、仮に規模を縮小しても利用に支障がないというようでありましたら、当初おっしゃられておった高齢者専用という駐車場にはなりませんけれども、やはり有効活用という観点からも、高齢者も含めた岩美駅を利用される皆さんの駐車場への一部転用について来年度に向けて調査等を進め、検討してきたいというように思っております。
▼○議長(足立義明君)▽ 杉村議員。
▼○6番(杉村 宏君)▽ 今、町長最後に来年度に向けてということは、来年度の当初予算で申しますと、多分、今月の、実質的に今月末が予算要求の時期だろうと思っております。ですので、来年度といいますと、ある程度具体的な話もされておるのかもしれませんけど、よくご検討していただいて、また協議させていただければと思います。
 では、質問事項の1番目は終わらせていただきます。

 質問事項の2番目でございますけれども、教育のことについては私はあまり質問させていただいておりませんでして、不案内なんですけれども、前回9月に続いてもう少し質疑を深めることができたらなと思っております。
 質問事項の2番目、「学校教育の学びは転換しようとしているのか」に移らせていただきます。
 従来、つまり今月、12月までは、3人に1台だったところが、来月の、つまり1月ですけれども、1月には岩美町の小・中学校4校全てに児童・生徒1人当たり1台の情報端末が整備されることとなる見込みだと思っております。もうすぐ納品されるのではないかと思いますけれども。この道具を用いて、文部科学省が実現目標としている2020年のGIGAスクール構想を岩美町の学校教育の中で現実のものとしていかなければならない。なかなか難しいんだと思いますけれども、そういうふうに進めていかなければならないと私は考えております。
 質問要旨の1番目ですけれども、前回、町内の4校全部が同時にストレスなくアクセスできる環境かどうかを聞かせていただきました。9月の時点で、教育長は、鳥教ネットは1ギガビットパーセカンドということで、やってみてないので不安を持っておるということでございました。仮に情報端末の通信速度が遅い場合は、それは勉強でも大人の普通のアクセスでもそうですけれども、いらいらしてしまって、子どもの場合、学習のやる気を阻害してしまうと、そういう結果になってしまうと思います。
 来月1月に情報端末がそろうということであるならば、今年度内にネットワークのスピードを確認する授業を行ってみてはいかがかというふうに思いますけども、いかがでしょうか。
▼○議長(足立義明君)▽ 教育長。
▼○教育長(寺西健一君)▽ お答えいたします。
 ネットワークの接続確認についてでございます。
 各学校にタブレット端末が納入されて、セッティングとかそういうものが終わりましたら、前回お答えもさせていただきましたが、やっぱり実際に不具合がないかどうか、一斉に試してみたいというふうに思います。
▼○議長(足立義明君)▽ 杉村議員。
▼○6番(杉村 宏君)▽ 試してみるということでございますけれども、ネットワークの確認と併せて、その状況や、この授業の、授業ということになるんじゃないかと思いますけれども、授業を受けた情報端末を生徒全員が使われるということですので、それを使ったときの児童・生徒の感想などをケーブルテレビの生中継などで、今はコロナ禍ということもあって教室になかなか行けることもできませんので、そういった授業を生中継で保護者の方皆さんや、そしてやはり町民全体に新しい、新しいといいますか、ICTを活用した授業をご周知いただきたい。そういった公開授業を行ってはいかがかと思いますけれども、そのようなお考えはございませんでしょうか。
▼○議長(足立義明君)▽ 教育長。
▼○教育長(寺西健一君)▽ 動作確認をする状況をケーブルテレビの生中継で実施してはというご提案のように受け止めました。
 現状では、ケーブルテレビの生中継を学校でというのはできんというふうに私は思っております。学校での生中継をということについては、ちょっと実は子どもの中にも生中継といいますか、撮影はいけないというような子どもも若干名でありますが、おりますし、そういうのを確認しながらケーブルテレビさんには確認しながら映像を撮っていただいておるんですけれども、そういうことの問題もあると思っています。
 ただし保護者の皆さんに、その接続の様子じゃなくて、それを使った授業をやっぱり見てもらうべきだということは、そのとおりだろうと思います。今も既に何校かの中では、そういう機会をつくったというのを聞いておりますけども、1人1台で全員がというような場面はないわけでございますので、タブレット端末を使った授業場面というふうなものについては、公開学習なんかをしていただきますように学校にお願いをしてまいりたいというようなことは考えております。
 以上でございます。
▼○議長(足立義明君)▽ 杉村議員。
▼○6番(杉村 宏君)▽ この1人1台ということで、情報通信技術、ICTを活用した場合には、板書というんでしょうか、黒板に書くことが先生が必要最小限になっていくということで、それを写す生徒は、写す必要性が少なくなって、先生の話を集中して聞けるし、質問もじっくり考えられる。そういうふうな先進事例もあるようでございますので、そういった授業をまずは保護者だと思いますけれども、そういった内容が分かるように、なるべく早めにというふうに私は思いますけれども、実施していただいて、テレビに顔だとかを出したくないという方もあるでしょうけれども、できる範囲内で保護者のご理解をいただくように、そしてなるべくなら私の希望としてはそういった新たな教育現場になっていくわけですので、町民全体の皆さん、保育園の保護者の方だとか、それからお孫さんたちが通っている学校ってこういうふうに変わっているんだということを町民全体の方に理解していただけることを考えていただければなと私は思っております。
 質問要旨の1番目は終わらせていただきます。
 質問要旨の2番目ですけれども、私の居住する岩美北小学校の校区内には、学校発行のチラシを毎月配布していただいています。その中では、今年度、鳥取県教育委員会より、デジタル学習教材の使用ができているということの記載がございました。今年度のデジタル学習教材というのはどのようなものというふうに一般の町民とか保護者の方にはご説明すればいいのかということをまずはお伺いいたします。
▼○議長(足立義明君)▽ 教育長。
▼○教育長(寺西健一君)▽ デジタル教材についてのお尋ねでございます。
 次のご質問にもありますけれども、デジタル教材というのは、一般的に教科書に準拠したドリルなどの内容を電子化、デジタル化したものというふうに私は捉えておるところでございます。
 以上です。
▼○議長(足立義明君)▽ 杉村議員。
▼○6番(杉村 宏君)▽ 先ほど学校発行のチラシのことも申しましたけど、具体的な名前として「すらら」というデジタル教材ということのようですけれども、その「すらら」をちょっと検索してみますと、小学1年生から高校3年生までの教材があるということで、その学年に、例えば小学3年生なら3年生の学習内容だけではなくて、例えば2年生の部分が足らなかったら、2年生の部分もできるし、したい子どもは3年生じゃなくて、4年生でも5年生でも、中には中学生や高校生の分まで、しようと思ったらできる教材のようですけども、その点についてはいかがですか。
▼○議長(足立義明君)▽ 教育長。
▼○教育長(寺西健一君)▽ 今ご指摘のとおりであります。
 「すらら」という教材を小学校では教材として接続することができるようになっております。今ご指摘のとおり、教科別であったり、学年別であったり、そういうものがその中に入っています。練習したりとか、学んだりとか、そういうことができるようなものになっておるというふうに承知をしております。
 以上です。
▼○議長(足立義明君)▽ 杉村議員。
▼○6番(杉村 宏君)▽ そのデジタル学習教材はドリルをデジタル化したものということですけれども、それでは、その実際の授業では、例えば小学3年生なら3年生の学習内容だけを今現在は教室で使っているということなんでしょうかということと、それとこの「すらら」は、例えば帰宅後に家庭内でネット環境が接続できる家庭であるならば、それは例えば自宅でデジタルドリルでしょうか、そういったこともできる、可能なデジタル学習教材ということなのかどうかをお聞きします。
▼○議長(足立義明君)▽ 教育長。
▼○教育長(寺西健一君)▽ お答えいたします。
 議員ご指摘のとおり、「すらら」の場合は、小学校1年生から高校3年生まで、国語や算数や数学や英語や理科や社会科ということについての学習ができるというような教材になっています。基本的に子どもたちは一人一人が「すらら」のほうに接続をするためのIDパスワードを持っております。ですので、それによって端末を使って、または小・中学校の場合は、固定されたデスクトップ型のやつもありますので、そういうノートパソコンに接続をして、「すらら」のことに学習ができるということになります。そうなっていくと、自分で3年生の子どもが今日は算数のどこどこのことにやりたいって言えば、そこに接続をしていって学習ができていくという形になります。家に帰って、情報端末を持っておられれば、自分のIDパスワードがありますので、それを使って接続をすることは可能です。
 学校内の使い方なんですけど、現在その「すらら」のことについては、基本的には学習した後のドリル的なものということを中心にして使用しておるというふうに承知をしております。しかし、さっきも言ったように3年生が4年生のことをしようと思ったらできる、できるかどうかというのは、ちょっと表現があれですけれども、調整したりすることは可能であります。
▼○議長(足立義明君)▽ 杉村議員。
▼○6番(杉村 宏君)▽ 今、家庭で接続しようと思ったらできるというご答弁をいただきましたけれども、前回の9月の質問の中で、フォー・オールという考え方が非常に大事であるというふうに私は申し上げておりまして、それの考えは変わらんわけですけれども、つまり現状として家庭にネット接続環境があって、IDとパスワードを使って「すらら」でドリルをやってみようという子どもはできるけれども、家庭にそういった、家に帰ってでもできるけれども、家庭にそういった環境がない児童・生徒はできないと、そういう現状であると、そういうことでよろしいでしょうか。
▼○議長(足立義明君)▽ 教育長。
▼○教育長(寺西健一君)▽ 家庭でそういう端末がない場合、端末があっても接続ができないという場合については、IDパスワードを入れてもすぐにそことは接続ができませんので、それはすることはできません。
 学校の中で、今現在は授業時間数も含めて休憩時間なんかにも含めて、それは自分が端末を使ってそういうところにアクセスをして学習をするというようなことを認めている学校はあると承知しております。
▼○議長(足立義明君)▽ 杉村議員。
▼○6番(杉村 宏君)▽ そういう現状だということですけれども、今年度ももうすぐ終わりますけれど、先ほども申し上げたとおり、今月末ぐらいが大体当初予算の要求締切りというふうに認識しておりますが、現時点で来年度のデジタル学習教材というのはどのように考えておられますでしょうか。
▼○議長(足立義明君)▽ 教育長。
▼○教育長(寺西健一君)▽ 今年度使っておりますものについては、現状基本的に今「すらら」という話が出ましたが、これは県の教育委員会が補助をしながら使っているものでございます。使用料の半額を県が補助をしておるということでございます。県に確認いたしましたが、県そのものも来年度もこの教材の補助を考えているということを承知しております。確定はまだしとらんということでございますけれども、現在インターネットの接続してする学習教材、そういうものについては引き続いて行いたいと思っております。
 そのほかにもドリル的なものというふうに申し上げましたので、漢字ドリルや掛け算九九の教材であるとか、音読指導に使用する教材、これはフリーソフトでございます。プログラミングを行うための教材等々、また学習場面が視聴できるようなアプリと呼ばれているフリーソフト、それからオンラインで会議ができるというようなアプリ、そういうものについては今年度も使っておりますので、来年度につきましても各学校のご意見も踏まえながら、基本的には今年度使用しているものを継続して使用してまいりたいというようなことを考えております。
▼○議長(足立義明君)▽ 杉村議員。
▼○6番(杉村 宏君)▽ 質問要旨の3番目に移らせていただきますけども、2番目のところでデジタル学習教材とはどのようなものかということの一部をお聞かせいただきましたけれども、どうも当該学年を下回ったり超えたりすることもあり得るんだということのようでございます。もう少し具体的にといいますか、やはりGIGAスクール構想の中で申しますと、9月にも申しましたけれども、個別学習ということで、各人が同時に別々の内容を学習する、つまり今のご答弁で申しますと、同じ教室におりながら、この生徒は例えば小学3年生の内容を勉強する、この生徒は小学2年生の何々を勉強する、こっちの生徒は小学4年生の勉強のほうをする。そういった別々の内容を学習することというような感じにも取れますけれども、具体的に科目として算数や数学の授業で新年度以降はどういうような授業内容を考えておられるのかをお聞かせください。
▼○議長(足立義明君)▽ 教育長。
▼○教育長(寺西健一君)▽ お答えをいたします。
 私は、このデジタル教材を使えば、例えば今言いましたように3年生がと言いましたけど、例えば小学校6年生の子が中学校の数学の問題に挑戦をするというようなことができます。逆に、じゃあ5年生の学習を振り返ろうということなんかが自主的にできるということであります。できるということです。しかし、学校の学習というのは、知識、技術や技能のみの習得の場ではないのはよくご存じだと思います。現学習指導要領では主体的、対話的で深い学びによって学ぶことが大切ですよというふうに言っています。その例えば中学校の問題がもう既にできる子でも、中学校になったときにもう既に問題が解けるというような自信があるわけですから、友達に積極的に自分の考えを説明したり、さらには友達や先生からよりよい考えを発見したり、さらに難しい問題、さらに難しい問題、そういうようなものに挑戦していくような、そういうふうなことになってほしいなというようなことを思っております。
 議員が今言われましたように、ある子は算数のここの学習を、ある子は算数の別のことをというようなことは想定はしておりません。したいことを自由にやるというのではなくて、その子のその時間の数学なら数学の目標に合わせた学習内容は展開していくわけでございますので、その中での学習に生かしていくというふうになると思います。学校の場面ではそうだと思います、授業中は。ただ、今話をしていましたように、朝の自習時間だとか休憩時間だとか、そういうところに接続しながら学習をしたりすることは可能でありますし、家庭の中でそういうことをやるということも可能にはなります。ちょうど塾の学習なんかで自分に合わせて学習する子もたくさんおるというふうに思います。学校内ではあくまでもやはり1時間の目標や1時間の狙いがありますので、それに向かって学習をしていくという形というのは今後も同じだというふうに思っております。
 以上でございます。大変失礼いたしました。
▼○議長(足立義明君)▽ 杉村議員。
▼○6番(杉村 宏君)▽ ちょっと理解できません。といいますのは、前回9月にも申しましたけど、GIGAスクール構想の実現ということで文部科学省がこういうもの(GIGAスクール構想の実現へ)を作っております。9月にも申し上げたとおり、学びの転換として、1人1台端末でないときには、全員が同時に同じ内容を学習する、一人一人の理解度等に応じた学びは困難であったものから、1人1台端末の環境になった場合には、各人が同時に別々の内容を学習する。一人一人の教育的ニーズや学習状況に応じた個別学習が可能となる。つまり今までは1人1台端末ではなかったことから、ひとつの教室で同じ内容を学習するんだと、そのことは今後は変わらないんだというような今のご答弁だったと思うんです。ですけど、GIGAスクール構想では、各人が同時に別々の内容を学習するんだというふうに文部科学省さんは言っておられるわけです。どう岩美町の学校教育は転換しようとしているのかというふうな題でこの質問をさせていただいておりますけども、前回の9月も今回もどうも何か、今申し上げたとおり、教育長のご答弁がよく理解できない。もう一度町民の皆さんにもよく分かるようにといいますか、再度ご答弁いただけないでしょうか。
▼○議長(足立義明君)▽ 教育長。
▼○教育長(寺西健一君)▽ お答えをさせていただきたいというふうに思います。
 後の個別最適化のところにも関わることだというふうに思いますけれども、よく分かるように教育長の考えをということでございます。
 最もイメージしていただきやすい授業として考えられるのが、図工の時間や習字の時間であります。ある一つのテーマがあります。この絵を描こうと、これ完璧に個別ではないといけないです。それぞれの目標に従いますが、表現の仕方とか色とか形とかそうであります。習字なんかもそうであります。習字では本当に得意で物すごい技術の子もおれば、本当にやっと本当に一生懸命やっている子もあります。そういう場面場面というのは、個別最適化、そのイメージになります。一番近いイメージかなというふうに思います。
 算数においても、計算方法を学んで、さあ練習問題をやってみようといったときに、50問解ける子もおれば、本当に5問で一生懸命やっている子も、いろんな差があるわけです。その差があるところに先生は、教師は、指導者はそこに一人一人声をかけながら進度を確かめながらそこをやっていくと、そういう場面を私は想定しております。
 例えばこの前、中学校の学校訪問をさせてもらいましたけども、中学校3年生の国語科の時間です。古典をする学習です。教材は万葉集など、一部古今和歌集もありました。生徒は万葉集や古今和歌集の中から古典の基本である短歌の基本的なことの歴史や原則を学びます。その後です。自分の気に入った短歌を1つ選び、口語訳を調べ、ここは調べですから、端末を持っていますから、口語訳が調べれるわけです、入力すると。自分なりの解釈を加え、しかもその短歌に一番ふさわしい背景が絵も選び、そこに加えてさらに口語訳を書いて、それをグループ内で発表している場面でありました。ほかの生徒は質問や感想を言い、それを記録していきました。タブレットで行いますので、そういう友達からこうじゃないとか、こうしたほうがもっといいっていったのが、すぐ打ち直せるといいますか、タブレットのよさなんですけども、最も気に入った解釈とか、最も自分が納得するものというのを自分で考え選択し、友達の意見を参考にしながら学習を積み重ねていく。もちろん先生のアドバイスもそこには加える。そして、発表後の記録もタブレットの登録というようなことをしていました。
 私はこの学習は一人一人がそれぞれに合った自分の適性に合ったもので学習をしていると、つまり個別最適化の学習になっているというふうに思っています。好きなことを自由に勝手にやるというようなイメージでは私はありません。ぜひその辺りのことをご理解をしていただいて、児童・生徒一人一人が自分の力、能力、そういうものを伸ばしたいわけであります。そういうことになるように、それから自分一人一人が子どもたちが適性に応じて学習をより深めるようになっていく、こういう場面のことの学びというようなことに活用していく。そういうことが文部科学省が言っておる一人一人の適性に合わせた個別化された学習であるというふうに私は思っております。
 もちろん今出ているのは一例でございます。場面によっては今日は算数の時間で、じゃあ自分の好きなところをそういうものを学習しようという場面もあるのかもしれません。そういう場面もあるかもしれません。そういう場面については本当に議員ご指摘のような学習というようなものも展開されていくというふうに思っております。
 以上でございます。
▼○議長(足立義明君)▽ 座ってください。
 ありますか、何か。
▼○教育長(寺西健一君)▽ 大変申し訳ございません。ちょっと付け加えさせていただきたいと思います。
 先ほどの国語の例でちょっと長々と答弁させていただきましたが、要は目標があって、その目標に一人一人の子どもが目標に向かっていく、ここのところは変わりません。その間にこのタブレットというのが入ってくると、そういう道具としてそういう学習目標のアプローチの仕方それぞれでできるんだということでありますので、ご理解を賜りたいというふうに思います。
▼○議長(足立義明君)▽ 杉村議員。
▼○6番(杉村 宏君)▽ この質問要旨の3番目は終わらせていただきますけど、やはり具体的なものをといいますか、授業内容というか、そのことを見ないと私もちょっとよく分からない部分もございますので、本日はここの質問要旨の3番目については終わらせていただきます。また、勉強させていただきたいと思います。
 質問要旨の4番目ですけれども、10月18日の日曜日だったと思いますけど、求職のチラシが新聞に入っておりました。求職というのは、職を求めるほうの求職ですけれども、そのICT支援員として町内の小・中学校勤務で、学校でのコンピューター活用支援の採用募集でございました。教職員とは別に学習指導員やスクール・サポート・スタッフ、SSSと言われるようですけれども、こういった方の今年度の配置状況や、来年度はどう考えているか。つまり先ほど来の授業内容の中で、教師の方が一人でいろんなことを勉強されるような生徒に対応できるかどうかが非常にちょっと不安でございますので、私としてはそういった不安を持っておりますから、そういった学習指導員やSSSの方の配置状況や配置の考え方についてお聞きしたいと思います。よろしくお願いします。
▼○議長(足立義明君)▽ 教育長。
▼○教育長(寺西健一君)▽ では、スクール・サポート・スタッフって言われているものについては、学校全体のスタッフのことでございます。先生以外の指導者というふうに捉えていただければ結構です。
 今ご質問のICTに関わるところでございます。
 ICTの機器を活用できるよう補助するICT支援員を今年度の9月補正でお願いをして、10月から週半日ずつ、小・中学校4校を回る形で配置をさせていただいております。
 お尋ねの来年度の件でございますが、期間は短いかもしれませんけども、もう既に動いておりますので、今年度の実施状況や学校からのご意見も踏まえて配置というものについては検討してまいりたいというふうに思っております。
▼○議長(足立義明君)▽ 杉村議員。
▼○6番(杉村 宏君)▽ 文部科学省は5月に補正予算を発表されて、全国の公立小中の学校に常勤教員3,100人を追加配置する費用を計上いたしましたし、補習などをする非常勤の学習指導員6万1,000人とSSSの約2万人を追加する費用も含めたという予算でございます。しかし、これは今年度のみの措置ということで、今教育長が言われた検討したいということは、これは国の措置に乗っかろうとして、新年度以降も乗っかろうとするのか、それとも町独自のお考えなのか、そのことを確認させてください。
▼○議長(足立義明君)▽ 教育長。
▼○教育長(寺西健一君)▽ 非常に厳しい質問だと思います。国はそのような対策をしておるということはあるわけですけども、私としては今年配置をさせていただいておりますので、その国等のことも関わりなく、単町でも配置をしていただければありがたいというふうに思っております。
▼○議長(足立義明君)▽ 杉村議員。
▼○6番(杉村 宏君)▽ 単町でもというお気持ちだというふうに聞かせていただきました。ただ、もちろん財源のこともございますので、どこまでできるかは分かりませんけれども、教育のことにつきましては、特にこういったGIGAスクール構想という新たな教育界においては黒船が来るような状況であるというような状況の中では、やはり町も少し無理をせざるを得んのかなというふうな個人的な感情を持っております。
 それでは、質問要旨の5番目ですけれども、ここのことについてはちょっと先ほど来申し上げましたが、家庭においてネット接続環境のない児童・生徒に接続できるルーター等の貸与及び情報端末の家庭持ち帰りはやはり実施すべきではないかというふうに考えます。持ち帰りは想定してないとの9月の答弁でしたけれども、家庭において接続環境のない児童・生徒については、やはりすべきである、そのことを再度お聞きしたいと思いますけど、いかがでしょうか。
▼○議長(足立義明君)▽ 教育長。
▼○教育長(寺西健一君)▽ お答えいたします。
 前回答弁いたしましたとおり、接続環境がない児童・生徒は一定程度おります。現状では通信費の課題、保護者のネット利用の考え方について様々な意見があることなどで、解決すべき課題もまだたくさんあると思っています。よって、私はまずは学校内で、まずその学習に活用していくということを考えているということをお話をしました。
 情報端末の家庭持ち帰りについては、課題でありました、ほかにもたくさんあった課題の中の一つですけども、学校ネットワークのセキュリティーの問題、その端末を家に持って帰ったときにセキュリティーの問題を解決する方策というのが県から示されました。そういうことがあったりとか、各学校で端末の取扱いをする使い方、子どもたちにとっては使い方というような表現ですけども、管理規定等も整ってまいりました。その辺は家庭に持って帰るというのに一歩近づいたんだと、少し前進したと思っています。
 この前のコロナウイルス感染症のように、臨時休校したように、学校閉鎖などの非常時のときの緊急対応、そういう場面の中でも、それ以外の場面ではどのような場面で家に持って帰らすと有効なのかとか、家でどういうふうに活用するのかとか、具体的にどうやっていくのかというようなことがまだ確立されておりませんので、この点については学校でも議論を深めてまいりたいというふうに思います。
 家庭に持って帰るためには、ご質問の中には出てきませんでしたけれども、ルーター等を持って帰らないといけないというふうに、接続機器が必要でございます。そういう場面を各家庭に貸す場合はどうしたらいいのかとか、それからほかの考え方で、各家庭に持って帰るという考えもありますが、県はサテライト方式というので、地区公民館なんかにWi-Fiを設置して、そこでやっていくとか、それからオンラインにならなくてもオフラインでもできる学習教材を作るとか、導入していくとか、そういうような対応というようなことも考えております。
 9月で答弁、議員ご指摘のような答弁をしましたけれども、このICT活用の教育環境は常々刻々と変化をしているというふうに思っております。これからもいろんなことともよく協議しながら取り組んでまいりたいというふうに思っているところでございます。
▼○議長(足立義明君)▽ 杉村議員。
▼○6番(杉村 宏君)▽ オンライン教育の機会の格差で、世帯年収の600万円以上とそれ未満では約半分である分析結果が報道されています。内容としては、世帯収入など子ども本人が変えることができない、生まれによって塾などの学校外だけでなく、学校によるオンライン教育を受ける機会に差がある。教育行政は機会格差の実態を把握した上で、デジタル環境の整備だけでなく、不利な子どもの学習環境を保障するための対策を実施すべきだと、このことはとても私、同感します。
 このことを申し上げて、質問を終わらせていただきます。時間を超過して大変申し訳ございませんでした。あわせて、最後の質問要旨の6番目につきましても質問できなくて大変申し訳なかったことをここにおわびいたします。どうもありがとうございました。
▼○議長(足立義明君)▽ 以上をもって杉村宏議員の一般質問を終了します。
 しばらく休憩します。
            午後3時53分 休憩

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