ウシの呼気には、1日に600リットルのメタンが含まれるそうです。
(ウシのゲップと言われることもありますが、
ヒトのようにゲップと音を出して出るのではなく、
吐きだす呼吸の中に含まれるということのようです。)
餌をよく食べる乳牛ということですが、
メタン(CH4)は二酸化炭素(CO2)の27倍の温室効果があると言われています。
(2022.8.9日経)より
なにか、ウシが悪いことをしているようなニュアンスが出てきてしまうような?
(記事には、そのような意味合いはありませんが、)
でも、ウシはもともとそういう生き物で、
たくさん飼育している人が悪いのであって、
ウシには決して悪気はまったくないし、罪もない。
罪深きは、牛肉も好きな私も含まれる人々です。
600リットルのメタン(分子量16=12+4)は、
気体は1モルが22.4リットルであることから、
約27モルで、約428グラム。
二酸化炭素(分子量44=12+16*2)は、
同じ600リットルで1178グラム。
27倍の温室効果ということなら、31814グラム。
乳牛が出すメタンは、二酸化炭素換算で31㌔を超えることとなるという計算?
(これってあっているのかな?)
ともかく、反芻して、植物を胃の中の微生物に消化してもらうのだから、胃液が出て消化する前の段階では、そのなかにメタンを生み出す生物がいて当然だと思う。河や沼の底などと同じです。
4っつも胃があるそうで、
第1の胃はミノ(厚みがあって、歯ごたえがあり、とても好きです。)多数の微生物が共生しており、その微生物の作用によって飼料の繊維を栄養として吸収できる形に分解しているそうです。
第2の胃はハチノス(これも時々、あれば、食べます。)消化しづらい食物を食道や口まで押し戻すし、口まで押し戻された食物はゆっくりかみ直されて、第3の胃へ行きます。
第3の胃はセンマイ(これもよく食べます。さっぱりしています。)食物を選別しながらすりつぶすそうです。
第4の胃はギアラ(これも時々、あれば、食べます。)胃液を分泌することにより最終的に食物を消化します。
それにしても、胃の中の食べ物を口で噛みなおすとは、ご苦労なことです。
そうでもしなければ、消化しずらい食物繊維を、微生物に食べてもらえない。
そしてたぶん、ウシは、口から植物を入れているけれども、消化吸収しているのは、植物で増殖させた微生物なのだろう。だから微生物由来のタンパク質なども吸収し体を作っている。
そうではないかなあ。
そんなことをおもってしまいました。
「おもし=新聞記事などを読んで、おもってしまったことです。)」