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今週、また145円?(おもしー62)

「円 緩和継続で標的」(2022.9.8読売)のなかで、

官房長官が7日の記者会見で、

「物価、景気両面の状況に応じて迅速かつ総合的な対策に切れ目なく取り組んでいく」

と言われているようですが、

修飾語は抜いて、本質的な言い方に勝手に変換すると、

「物価、景気両面の状況に応じて迅速かつ総合的な(対症療法的な)対策(で)切れ目なく(当面凌ぎたい)取り組んでいく

そんな表現になる感じです。


その、総合的な(対症療法的な)対策とは、

「物価追加策 効果は一時的」(2022.9.10読売)のなかで、

急激な円安やロシアのウクライナ侵攻の長期化で、物価の高止まりが続くことが見込まれるからだ。

として、

住民税非課税世帯の低所得者世帯に1世帯当たり5万円。

これは、全世帯の3割弱で1600万世帯だそうです。

そして、収入に対するエネルギーと食料品の支出割合が世帯収入が少なければ少ないほど高いため、

エンゲル係数が高い世帯ということになるのでしょうが、

ガソリン補助金の3回目の延長や、輸入小麦の価格据え置きということです。


総合的か対症療法的かの判断は、あなたがなされます。

私は、場当たり的な対症療法的だと考えています。


また、

「政府・日銀は見守るしかない状況だ。」と市場関係者が語る中で、


「財務・金融。日銀「円安注視」」(2022.9.9読売)や

「急激な変動好ましくない 進む円安 黒田総裁、首相と会談」(2022.9.10読売)にあるとおり、

政府・日銀は円安になってもらいたくない姿勢をバタバタしながら場当たり的に示しています。


それでも、1ドル145円に迫っていた円高傾向が、先週末に、一旦は、142円台に買い戻されています。

おろおろしているようで、市場の対応も、何か情けない。


基調は、円安ドル高。

大きな金利差が主要な原因。

それと、割安の化石資源を輸入できていた欧州が、それから遠ざかることで更なる景気減速見込み。

(ユーロはドルに対してパリティ割れが進むとみています。)

取り残される日本は、利上げできる環境にない。

その環境とは。なにかな。

それはともかく、勝手な見込みでは、日本の対応を見限って、

再び、今週中には1ドル145円方向になっていくのかなあ。

それよりもっとなのか。

諸々のお立場で、夜の寝られない方々がおられることは確実だと思っています。

そんなことをおもってしまいました。


「おもし=新聞記事などを読んで、おもってしまったことです。)」




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