「日銀・黒田氏3月退任説 副総裁と同時、後任に配慮 決定会合1週間前倒し」(2022.9.16日本海)のなかで、
日銀の黒田東彦総裁が、来年4月8日の任期満了を待たず、
略(2名の)副総裁と同時に来年3月19日に退任するとの説が浮上している
黒田氏が19日付で退任すると仮定すると、
会合のある17日が事実上、総裁としての最終日となり、
慌ただしさの中で日銀を去ることになりかねない。そこで、
(3月の決定会合は 略 )日程を例年より1週間前倒ししたとの深読みは不可能ではない。
などとありました。
同氏に、退任のお気持ちがあるならば、3月を待つことなく、速やかな辞任表明をなされた方がいい。
その記事のような見方がある中で、
「政策変更のシグナル 早ければ次回 円買い進める英ファンド」(2022.9.17朝日)では、
英国の投資ファンド 略 (運用資産規模約16兆円)は、日銀が近く緩和を縮小して円高に向かうとみて、円を買っている。
円相場が1ドル=150円、160円に下落するのを止めたければ、金融政策の変更が必要になる。
早ければ次回の金融政策決定会合で、政策変更のシグナルを出し始めるかを決めるとみている。
などとありました。
つまり、日銀は、次回、3日後、今月22日のお昼ごろの政策決定会合で政策変更、つまり、金融緩和の縮小方向を示す可能性を持つ資産運用組織もあり、実際に、ドル高の方向から円高の方向への見込みから、運用資産を、今のうちは安く買える円買いに使っているということです。
大きな運用額をお持ちとは言え、円安が進めば、何億円、何十億円、何百億円などの含み損が発生する。
なかなかなことです。
ファンドは、それぞれですが、そういう判断もあるということです。
9月22日でなくとも、その次でも、本当に異次元(意地が源の)金融緩和の終わりが示されるならば、
その時に、同氏の居場所は日銀にない。
私の見立ては、
英国のファンドと同様、日銀が政策変更に追い込まれるとするものの、その時期は冒頭の記事のとおり来年3月。
ただ、そのことはどうしても、予測されたり、漏れたりしてくる。
したがって、政策変更が発表される3月ではなく、円高方向となってくるのは、今年の末あたりからではないかなと思っています。
だから、同氏の辞任時期も、3月まで持たずに、本年中になってしまうのではないかなあ。
そんな、追い詰められての辞任劇は、誰にとっても、あまりいい味はしない。
自らの辞任が、自ら望む円安進行の停止に寄与することとなるような、逆説的皮肉。
辞めたいならば、速やかに、お辞めになるべきです。
なお、若い方に、亡くなった元首相支持が多くあるのは、
金融緩和という、お金じゃぶじゃぶの、自覚のないバブルの中で生きてきたから。
バブルは、何時の時も、無くなってしまいます。
日本経済や日本国政府、そして日本国民は、厳しい局面を迎えざるを得ない。
そんなことをおもってしまいました。
「おもし=新聞記事などを読んで、おもってしまったことです。)」
以下は、FC(フッターコンテンツ)の「折々」に以前挙げたものの再掲です。
2018.11.28「泥船のラストマン」を新聞に投稿しましたが、平成30年1月1日現在で不掲載ですので、ここに掲載します。
あべノミクスと呼ばれている黒田ノミクス。この泥船のラストマンは誰か。
日本国の物価安定を目的としている中央銀行は日本銀行で、総裁の黒田東彦さんが掲げた物価上昇率2%。5年を超え1%に届かない。「大胆な緩和政策」「2%の物価上昇率」彼は目標設定が誤りであったと後悔していると私は思う。でも、変更しない。面子に囚われているかわいそうな人だと思う。しかし、船出してしまっている金融緩和の荒海の責任は、2期10年かどうか、安定着陸するまで全うしていただかなければならない。それが異次元と称する、私からすれば無責任な政策の責任の取り方だ。
インドネシアに、腐敗し流れ着いたクジラの胃から、プラごみが5.9キロ見つかった。巨大なクジラさながら、金融を緩和するため、異物である大量の国債を飲み込み続けさせられている日本銀行。かわいそうで見ていられない。本年3月30日現在の保有国債残高は416兆円。資本金1億円の日本銀行。あり得る現実なのだろうか。
金融の異次元緩和。この出口は語れない。できないからだ。破綻しかない。だから語れない。語れば破綻が早まってしまう。この政策に乗っかっているあべと呼ばれている人と、黒田さんと、どちらが、それらのミクスが逆回転し、破綻していく政策の泥船の上で、全ての人々を安全な場所に避難させ自らがラストになる覚悟のあるラストマンになるのだろうか。そんな気概は両者からみじんも感じない。私は、両者ともに尤もそうな理由を付けて中途退任し、安全策を個人的に施したうえで安全地帯に退避すると踏んでいる。ラストマンとなってしまうのは、泥船の上で放置されてしまうあなたとわたしのどちらかだ。