30代の頃だったか、
30年ほど前の話です。
職場に採用された20代の方が、
懇親会の席で「草は食べない。米を食べる。」などと言われていました。
草とは、植物、野菜のことを指しています。
具体的には、その時の、刺身の褄(つま)としての大根の千切りや海藻のことでした。
たしかに、
植物などは繊維質が多くて、
ヒトの体を構成するための直接的な栄養素を得られることがあまりないようにも。
ビタミンや抗酸化物質は別として。
「日本の腸内細菌叢は5種類」(2022.9.15日本海)のなかで、
人の腸に100兆個も生息する腸内細菌。
菌の構成割合を示す腸内細菌叢(フローラ)は日本人では五つに分類できる
健常者、有病者計1808人の細菌叢データを使い、
などとありました。
ヒトの体は、37兆の細胞でできているそうです。
体内とはいえ、腸内は、その体の中とはいえず、
温かく、湿潤で、生物に危険な酸素や外敵もほぼなく、細菌たちが生育するのにはうってつけのようで、
記事にあるとおりならば、その数、100兆個。
たしか、その重さは、2㎏ほどと、どこかで読んだような。
ヒトが生物として生きてきた中で、その生物である期間のほとんどは、
おそらく、消化管の中の、違生物との共存なのだろう。
その違生物の生き物たちは何を食べてきているのか。
若者が申す「草」達だと思っています。
「草」たちを構成する主要なものは、炭水化物の多糖類でありながら、人の消化酵素によって消化されにくい、繊維質なものであり、
太古から動物は身近で口にできる柔らかそうな植物を口にしてきた。
動き回る動物よりも、動かない植物のほうをより多く食べていたと思う。
動物を口にできる機会は、それに比べればそんなに多くなかった。と思います。
そして、その違生物と決別することは、
たぶん、ヒトの生命維持の破綻に直結すると思っています。
決別しなくても、ひもじい思いをさせてしまっては、
ヒトの体も不調を起こす。そう思います。
さて、件の記事の中で、
健常者が多かったのは、
食物繊維で増える善玉菌プレボテラ菌が多いE群
だそうです。
腸内にしても、皮膚にしても、常在菌を大事にしたい。
お風呂に入ったら、皮膚の常在菌たちは洗い流されて、
さながら、毛穴は、ノアの箱舟のようなのかな。
常在菌たちも、生き残りをかけて、日々大変です。
それでも、生きていてくれているから、
かれらにヒトの体を守る意図は無くても、
いつもとは違う菌達から結果として守ってくれている。
腸内で、盲腸の虫垂は、皮膚の毛穴のように、菌の隠れ家のような感じ?
そんなことをおもってしまいました。
「おもし=新聞記事などを読んで、おもってしまったことです。)」
(近年、毎日のように、気持ちよく出てくれていますが、流してしまうにはもったいないような感じで、立派に突き刺さっています。)