ともかく、気体は、かさばる。
持ち運びするために、小さくしようとして、
圧力を加えて、高圧ガスとして、液体にして、
例えば、LNG、液体とした天然のガスとしたりして、タンカーやローリーで運搬している。
高圧ガスなので、危険であり、資格者でなければ扱えない。
「極微の穴無数 ガス吸着」(2022.9.9読売)のなかで、
金属の溶接に欠かせないアセチレンガスは、燃やすと3000度を超える高熱を発する。
反応性が高すぎて2気圧を超えると爆発するため、ボンベに直接詰めれない。
極微の穴を無数に持つ「多孔性金属錯体(PCP)」が注目を集めている。
ノーベル賞候補としても名前が挙がる
1.5気圧で10リットルのボンベのジャンブルジム状のPCPに700リットルのアセチレンが入る
1気圧でPCPが閉じてガスを放出
低圧のまま安全貯蔵
などとありました。
10リットルに700リットル入るなら、70分の1。
気体は、1モルの体積が、22.4リットル。
700リットルなら約31モルで、
その重さは、アセチレンはC2H2なので、
12が2個と1が2個の、31倍で、806グラム。
1㎏にも満たない気体を、もっと重いボンベに安全に出し入れできる技術。
そういうことが、ノーベル賞候補になるぐらい、すごいことなのでしょう。
アセチレンのCどうしは3重結合で、酸素を十分に供給して完全燃焼させると、
記事にあるとおり酸素アセチレン炎と呼ばれる約300度にも達する高温の炎を生じる。
これも、地上における、プロメテウスの火のようにも感じますが、
溶接という、工事現場などで火花を発し、
発する紫外線で、見てはならないと言われながらも、とても気になる、
身近ではないけれども、時折見かける風景の中にある事象で、
人の生活にとても役立っている技術。
PCPは、ジャングルジムのような格子があり、
うろたチョロ松で、ともかく動き回る気体分子を、動き回るその動きを利用して、
格子の中にはまり込ませて、ぶるぶる震えさせている、
そんなイメージです。
そう言えば、自動車の燃料とするための水素の気体も、金属に吸着させていたかな。
水素は軽すぎるし、小さすぎる。
何処にでも入っていきそうだし、すぐ、どっかに行ってしまうよう。
そんなことをおもってしまいました。
「おもし=新聞記事などを読んで、おもってしまったことです。)」