石炭と言えば、
達磨ストーブで焚くために、
小学校の校舎と給食調理場の建物との間の渡り廊下の横に囲いだけで山盛りにされていた。
露天なので朝露に濡れ黒光りするインクビンほどの大きさの塊を、
スコップで、がらがら、ごろごろとバケツに入れて、教室まで運んだ。
たしか、低学年であって、バケツひとつが重く、両手で運んだような。
そんな記憶があります。
半世紀以上前のことです。
九州の筑豊などの採炭地からの、黒いダイヤだったのでしょう。
「石炭 なお最高値圏 ロシア産禁輸受け、2年前の8倍」(2022.10.8日経)のなかで、
発電用燃料に使う石炭(一般炭)の高騰が止まらない。
国債指標のオーストラリア(豪州)産は9月中旬に過去最高値を付け、足元も高止まりしている。
2年前の約8倍と異例の高水準で推移する。
燃焼効率の高い「高品位炭」で、供給国が限られている。
ロシア27%、 略 豪州40%、両国だけで7割を占める。
代替調達の受け皿となって生産能力を増やせる採炭国は見当たらない。
アジア向けの液化天然ガス(LNG)価格を同じ熱量の石炭に換算すると、足元で1トン950ドル程度。天然ガス価格は夏のピークから下がったとはいえ、なお石炭の2倍超だ。
などとありました。
石炭が、一時的と思いたいけれど、
とても求められている。
勿論、脱炭素には逆行するのでしょうが、
ともかく、この冬を乗り越えなくては。
そのように、世界中の電力などの供給側は考えているのでしょう。
日本でも、電力需給が逼迫する見込みが示されていたと思います。
一方で、
記事の中には、
高品位の豪州産石炭の高騰が続く一方、重量当たりの熱量の低い「低品位炭」の価格は低位で推移している。
ともありました。
低品位炭を日常使用されている方々も世界にはたくさんおられると思います。
好きで使っているわけではない。
安価であれば、何でも使う。
そういった選択は、至極当然で、そのような立場のところをもっと注視しなけれなならない。
そう思います。
私が運んだ石炭は、燃やした後、
石炭ガラとなって、だいたいは塊の姿を保ったまま、白くなっていたような。
あの石炭の品位はどの程度だったのだろう。
今度は、軽いガラを灰捨て場に運びます。
ん?
逆だったかな。
朝、焚きつける前の冷たいストーブからガラを出して、バケツで運び、
そのバケツで石炭を持ってきたのかな。
朝のこどもの作業の順では、そうだったような。
記憶が定かではありません。
石炭の焚きつけに、浜の松林から拾ってきた松ぼっくりを使っていたなあ。
今は、松林があまりありません。
松ぼっくりの前には、松葉だったか。
焚きつけは、おもしろい。
薪ストーブが、活躍してくれる季節がやってきます。
薪は石炭に比べれば、焚きつけが簡単、とても燃やしやすい。
でも、すぐ燃え尽きてしまう。
億年により炭素が圧縮された化石の熱量の力は、
水分を15%ほど含む、セルロースなどの植物繊維の塊の及ぶところではありません。
そんなことをおもってしまいました。
「おもし=新聞記事などを読んで、おもってしまったことです。)」