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「10億ドル」錬金術(おもしー134)

そうだろうなあ。

そのうえ、

やってる人たちには、そんなに悪いことをしている意識もないようにも思う。


「北朝鮮の「10億ドル」錬金術」(2022.11.20日経の風見鶏)では、

北朝鮮が2022年に発射した弾道ミサイルが50発を超えた。

発射費用の総額は 略 10億ドルを超す。

サイバー攻撃で北朝鮮は暗号資産(仮想通貨)を盗み取っている

判明分だけでもミサイル資金の10億ドル程度を集められそうだ。

「特別な天才が北朝鮮に多いわけではない」

理由は「人海戦術」

北朝鮮のサイバー攻撃部隊は1万人規模に達する

北朝鮮の若者には夢の仕事だ。

大量のハッカーが試行錯誤を繰り返して経験を積み、成功につなげる。

などとありました。


良くも悪くも、人間の21世紀です。

目に見えている露国の戦車部隊やミサイル攻撃の印象は20世紀。

サイバー攻撃による軍事資金盗み撮りは、21世紀の印象になってしまう。

モノから仮想へ。


そもそも、錬金術とは

鉄や銅、アルミニウムや鉛、亜鉛など、要するに、すぐ錆びてしまって(酸化されて)、

人々が、美しくない、価値が低いとするモノから、

人々が、美しい、価値が高いとするモノ、

貴であるとされている金属(特に金)を精錬しようとする試み。


「星の衝突でレアアース合成」(2022.11.20日経)では、

衝突時の爆発で発生した光を詳しく解析して、特定のレアアースがあることを確かめた。

今後の観測でさらに重い元素を特定できれば、金やプラチナなどの貴金属ができる仕組みの解明にもつながる。

鉄までの重さの元素は恒星内部でできる。

とあります。


宇宙では、錬金術が目指した結果が、当たり前のように為されている。

太陽よりも大きな恒星でも、その内部の圧力は、

鉄(Fe、26個の陽子と25個の中性子と26の電子による元素)をつくるのが精いっぱいで、

それ以上の重い元素は、もっと大きな圧力が発生する星

(太陽よりも大きな恒星がその寿命を終え爆発して収縮し中性子星と呼ばれる星)

の衝突時に出来上がる。

それを、錬金術とは思わないけれども、

人の言うところの卑金属から貴金属が生成されている。

地球上で、目にする金なども、その過程を経て、宝石屋さんの店頭に並べられている。

それが、宇宙138億年のなかでほんの微細な一部のこと。


そんな、ながいながい過程、人の歴史など知ったこっちゃないモノの流れ。

それに比べれば、サイバーの攻撃によるとする仮想の資産と見なされている価値のようなものの盗掘。

なにか、かわいいような、稚拙のような。


「錬金術」をやっている人たちは、

「水平線」の歌詞の中にある

正しさを別の正しさで 失くす悲しみにも出会うけれど

にあるように、

別の正しさであると受け止めている、受け止めざるを得ない、そんな感じなのか。


宇宙に、正しさはない。ただ、事象があるだけ。


仮想空間の防衛力。21世紀から加速度的に重要度を増すのか。

なにか、やるせないし、おもしろくない。宇宙人みたい。


しかしながら、生きとし生けるものとして、目の前の生活には、モノやエネルギー(食物など)が無ければ成り立たない。

自分も、いろいろ、相当、矛盾している。

そんなことをおもってしまいました。

「おもし=新聞記事などを読んで、おもってしまったことです。)」


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