「琵琶湖 日本一古い湖でもあるよ」(2022.12.4朝日のもっと教えて!ドラえもん)では、
普通の湖は、川が運んだ土砂に埋もれて数千年~1万年でなくなる
琵琶湖は40万年たっても大きいまま。
数百~数千年周期で起こる大地震のたびに湖底が沈んだ
湖底の土砂の厚さは900メートルもある
などとありました。
湖底が沈むと聞くと、
僕の大好きな、水月湖(すいげつこ)。
ふたつの湖は近くて、少し大きく言えば、同じような地震や断層によって、湖底の沈下が続いている。(と思っている。)
水月湖の土砂は73m程で、その上部の45メートルは、
なんと、7万年分の年表。
毎年の沈下物できれいな縞を形成している。
それが、年縞博物館には展示されていて、実際に見ることができる。
だから、姶良カルデラから飛来した火山灰から、30078±48年前などと、
ピンポイント的に有史以前の出来事の時期とその証拠を示すことができる。
その時の沈下物が、目の前にある。そういう体験をこの博物館ではできる。
まるで、時を超えるかのよう。
また、行ってみたい。
(最初に訪れた日が、福井県民の日だったそうで、なんと、入館無料でした。
何か申し訳ありませんでした。)
大山の火山灰も、61100±2900年前と示されている。
毎年の沈下物の縞が、これからの詳細調査で、花粉など、もっともっと多くのことを語ってくれる。
そう思っています。
琵琶湖の土砂の方が厚いのだから、
もっと古い年表もできるのではとも考えますが、
水月湖は、湖底が静か。
流れ込む川がない。(隣の湖からの静かな流入。三方五胡の一つです。)
泳ぎ回って湖底を混ぜ返す生物が少ない。(静かな湖で水の攪拌が少なく湖底の酸素が少ない。)
琵琶湖はその反対で、
多くの川、117本もの川が流れ込み、
酸素や養分を供給し、水中生物も豊富。
だから、縞ができなくて、琵琶湖の堆積物は年表にはなれない。
琵琶湖の40万年にしても、水月湖の7万年にしても、
ヒトの個体からみれば、ながいながいなが~い時間。
ふたつの湖は、これからも湖底の沈下を繰り返し、加える何万年も湖であり続けるのでしょう。
この湖からすれば、僕なんて、ほんの一瞬。
でも、一瞬でも、共有する時間、重なる時があったことは確実と言える。
少し、うれしいし、
えっへん。
(なにが、えっへんなのか知りませんし、エッヘンなんて最近聞いたこともないのですが、)
そんなことをおもってしまいました。
「おもし=新聞記事などを読んで、おもってしまったことです。)」