玄関を出て、バイクまで歩いて行くと、ホーホーと梟の鳴き声。
寒い中、共に生きているね。
日の出が見えたらいいなと、東か西か、思案した。
天気予報は曇り、降水確率40%。
望みは薄い。
北側に海岸線があり、東側は概ね陸地の山陰。
でも、岬に行けば何とかなるか。
よし。西の展望台だ。
近隣迷惑を少しとするため、大型2輪の始動後、緩やかに移動する。
路面も乾いている。
大丈夫だ。
エンジンやサスペンションの暖まりの様子を伺いつつ、徐々に速度を上げる。
ネックウォーマーがありがたい。
つま先でステップを抑え、少し、本気モード。
バックミラーに写る曇り空の薄い朝焼けが少しずつ明るくなり、急かされる。
グリップのヒーターを3にダウン。手に汗をかかないようにした。
早く着かないと、地上に出るよ。
でも、2輪でも4輪でも焦りは禁物。
途中の道路脇や白兎神社の駐車場は車でいっぱい。
皆な、日の出を待っているんだ。
岬の展望台に到着すると、満車。バイクも多い。端に駐輪。
まだ出ていない。
寒いので、1年前から習っている空手の型をする。
「慈恩」「抜塞大」・・、体が暖かくなる。
でも、ライダーブーツやジャケットが邪魔。やはり、空手は素足で空身でないと、動けない。
曇りは曇りでも、頭上はおおむね晴れ。
でも、東の山々の上には雲が棚引いている。
棚引く隙間からオレンジの光が差し込み、こちら方向の上の方に飛び行き、背後の雲のこちら側をオレンジに彩っている。
見ず知らずの隣の方に、日は出ているみたいですねと言えば、
その方も、もう少しですと答えてくれた。
歩いて来られる地元の方々(?)も多い。
百人ぐらいはおられたのかな、太陽の上の方が見えて、少し歓声が上がった。
日が出てくれて、禱る。
世界の人々が安寧でありますように。
ウクライナの戦闘が早期に終わりを迎えられますように。
80億人と言われる人々の口を賄う経済が安定しますように。
為替の変動が変で、国力が削がれています。とてももどかしい。
責任者の引責はどこまでも行われなくてはなりませんよ。
僕は、バイクで転倒しませんように。
ウクライナで戦闘している両国の兵士たちは氷点下のなかで銃を握っているのだろうか。
勿論、その銃のグリップにヒーターはない。
凍える思いを、両国民はしているのだろう。
御禱りしかできないと思っている自身が、もどかしい。
日の出の映像や動画をインスタに挙げると、ありがたいことに早速の「いいね」。
鳥取市気高町の魚見台にての、2023年令和5年1月1日朝7時前後。
つまり、元旦の日の出でした。
片道30キロぐらいかな。
気持ち良くスパッ、スパッとギアを変速していく。
V型エンジンの鼓動が嬉しい。
力量不足で、持て余し気味の力強いエンジン。
帰路は明るくなっていて心地よい。
たぶん、今年はこんな感じだ。
そんなことをおもってしまいました。
「おもし=新聞記事などを読んで、おもってしまったことです。)」