政府が野放図に国債を発行し、中央銀行がお札を刷って引き受ける。
それを続ければ通貨は信用を失い、やがて紙くずになる。
人びとはそう思っていなかった。
いつのどこのお話しかと言いますと、
「ハイパーインフレの教訓」(2023.1.13日経)で、
冒頭3行のような100年前、1923年のドイツのことが書かれていました。
そのうえで、
日銀は長期金利の上限を0.25%から0.5%に引き上げる事実上の利上げに追い込まれた。
円資産からお金が逃げるキャピタルフライト(資本逃避)への懸念もあったにちがいない。
とされています。
そうです。
キャピタルフライト(資本逃避)を恐れておられるのです。
なぜなら、日本人の金融資産が、日本の金融を支える最後の最後の支えに使えるから。
(国の権限で、接収できます。逃避されては接収できません。)
9月の記者会見で、変動幅の拡大は利上げに当たると述べた黒田さん。
12月に、0%程度に操作している長期金利の変動幅を0.25%から0.5%に拡大したことを、利上げではないと強弁する黒田さん。
いったいどっちだと思っているのか。
僕のようなものにも理解できる日本語を話してほしい。
(なまかじりで、一知半解にも至らない僕ですが、
国民の多くは僕と似たようなことだと思うし、その人たちが投票権を持っているので、
解りやすいことはとても重要なことだと思っています。)
資本の逃避を防ぐためなら、詭弁だろうが、その場しのぎだろうが、何でもやる。
何を言っているのか理解できないから、市場の信頼はなく、
何を突然行うのか、市場は疑心暗鬼。
そしてその説明は、意味不明で前言撤回。
そんな状況のような。
よく、自然災害などのニュースで聞くことになってしまう、
「今まで生きて来て、一度もなかったのに。」などと、数十年ぐらいの御経験からの感想が流れることがある。
そんなこと、なんの意味があるの、もっと大事なことがあるでしょうと、
そのたびに、苦々しく聞く。
流すマスコミにも、流したい意図があるような。
災害を考えた時に、個人の経験よりも、それが重なる歴史を踏まえたい。
たいがいは、
そもそも、そういった危険性がある場所であり、
過去には、何回も、同様な被害が発生してきた、
地形を見れば推測できる。
大事なことは、そこで、どこまで、自分の生を生かすのか。
そして、経済の災害は、まさに人災。
冒頭に書いた、100年前のことは、
本日の、日本国の現状そのまま。
そして、同じように、
人びとはそう思っていない。
そんなことをおもってしまいました。
「おもし=新聞記事などを読んで、おもってしまったことです。)」