28日の土曜日だったかな。
朝のTVで、虫秘茶(ちゅうひちゃ)なるものが紹介されていました。
紹介を受けていたアナウンサーも、腰が抜けましたというような表現で驚いていました。
なにって、
けむしの糞に、お湯をかけて、
(つまり、お茶の作り方で、)
飲む。
そんなことできるのですか。
その、糞の映像は、筋が入っていて、コロコロしていて、すこしかわいいような。
そもそも、
お茶とは、
例えば紅茶。
茶葉を粉砕し、発酵させて、作る。
蛾の幼虫であるけむしさんが、葉っぱをかじり取り、体内で消化するため発酵させていて、その結果の 排出物が、人の作るお茶のようになっている?
衛生的にも問題ないとの公的検査機関のお墨付きも受けているとされていました。
どうして、衛生的に問題ないのかも、とても不思議。
そして、芳香があり、味わい深いということのようです。
すぐさまに飲んでみたいかと言われても、
少し尻込みいたしますが、
お話を聞くと、納得するような?
桜の葉を食べたなんだかという蛾の幼虫の糞がおすすめとのことでありました。
仮に、試飲する、その場にいれば、
隣の人に、お先にどうぞと言いたくなるような。
40年以上前の学生の時、
食べるものがなく、
キャベツひと玉を手でちぎってむしゃむしゃ食べていましたが、
最初はおいしいものの、そのうち辛くなって、いくらおなかが減っていても、食べきれませんでした。
その時、思ったのは、青虫君は、モンシロチョウになる前は、このキャベツしか食べないなんて、僕にはできないなあ、と。
キャベツでも桜でも、その一種しか口にせず、体内の消化を助ける腸内細菌も固定されているのでしょう、そして、けむしと呼ばれる同種の幼虫の個体間の差もほとんどなく、どの個体から排出されるものも、同様、均一的な品質(?)になる。
そんな感じを受けます。
まるで、人がお茶の工場で作成している工程を、
小さな個体の中で行い、ほぼ同じ工程を行う個体が多く並行して存在して、
結果的に、人の工場のような作成物の量を確保できる可能性がある。
虫と呼ばれる生物に、
大型哺乳類であるヒトの食が、直接、助けてもらえるような。
ん?
間接的には、けむしさんは、鳥に食べられ、食物連鎖の過程を経て、
ヒトに食べられているんだなあ、と、あらためて、感じた次第。
機会を作って、尻込みせずに、
虫秘茶(ちゅうひちゃ)!
いただいてみましょうか。
そんなことをおもってしまいました。
「おもし=新聞記事などを読んで、おもってしまったことです。)」