閉塞感。
なにか、いつまでも、「円」や「日本」が安売りされているような。
現在は昨年10月の150円台よりも円高で、輸入に必要な円売りも減ると考えがち
だが、
昨年の円相場の平均値は130円ほどで、現在はそれよりも円安。
年間を通して考えると貿易赤字が劇的に減る可能性は小さく、需給要因も引き続き円安材料として働きやすい。
などと
「浮上する1ドル140円説」(2023.3.1日経)にありました。
ですので、
円キャリー取引が強まる条件が整いつつある
超低金利の円を借り外貨資産に投資する円キャリー取引が活発になった05殻07年は政策金利差が3~4%台だった。
ともあります。
昨日来から、137円あたりまで円安方向ですので、
140円は、きっかけがあればすぐそうなります。
carry(キャリー)は「運ぶ、持っていく、連れて行く」みたいな意味のようです。
で、
タイトルにした「円キャリー取引」とは、
超低金利の円を調達(借り入れ)して、
それを外貨に換えて高金利国の資産で運用して運用益を得る、
(円を持って行って取引する)
加えて金利の利ザヤを稼ぐ そんな取引のことのようです。
円を外貨に換価しようとすれば、
(円を売ってドルを買えば)
当然に、円安圧力が高まります。
加えて、
「いずれにせよしばらくは低金利」(2023.3.3日経のエコノミスト360視点)にあるように、
基調的インフレ率は 粘着性の高い指標で 過去20年は0%前後にとどまっている。
昨年後半から1%台へ明確にシフトアップした。
(それらの上で)
現在の緩和を全く修正しない か、
長期金利操作やマイナス金利などの異例な政策をやめつつ、しばらくは緩和的環境を維持する との、
(二つの考え方を示されて)
ただ、しばらく低金利が続く点では両者に大きな違いはない。
などともされています。
示されているお考えに対して、僕もそんな感じを受けるから、閉塞感が強まるのです。
本日現在で、
日本の政策金利が、マイナス0.1%、米国さんの政策金利が、4.75%。
さらに、米国さんは金利を上げる手を、本年中は緩めることができないような経済指標が、それぞれ出ています。
日本の中央銀行の、4月9日からの総裁に確実視されている候補者さんは、
「安全運転」と評価が高いようですが、
日本の政策金利発表予定日は、今後近いところでは、3月10日、4月28日とされています。
日本経済に、動かざること山の如しのような姿勢を保持する余裕はないと思っています。
なるべく速やかな、アプローチを進められることを。
でも、4月の統一地方選挙が終わってからでないと、
誰も、言い出さないだろうなあ。
近いところばかりの様子見政治。だから、ますます、閉塞感。
死に体からの、逆バズーカは、絶対が付くほど無いでしょう。
そんなことをおもってしまいました。
「おもし=新聞記事などを読んで、おもってしまったことです。)」