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頼りにするのは(おもしー244)

「ヒト・モノ・カネが逃げ出す国」(2023.3.8日経)では、

日本の1人当たり国民所得が経済協力開発機構(OECD)諸国のなかで平均以下になってしまった。

平均以上を先進国とするならば日本はもはや先進国ではない。中進国だ。

とあります。


OECD加盟は、

38カ国(ヨーロッパと北米が中心)の国々。

国際経済全般について協議することを目的とした国際機関。

そのなかで、先進国扱いはなされない。

そういうこと。

記載のタイトルのとおり、

ヒトの待遇がよろしくないため、ヒトが逃げ出し、優秀なヒトを呼び込めない。

カネの待遇がよろしくない(政策金利がマイナス)ため、日本円が流出し、海外で運用される。

モノの待遇がよろしくない(モノとヒトで製造して新たなモノを作り出す収益性が低い)ため、モノが逃げ出し、国内よりも海外での投資が増える。

そんな感じ。


「赤字の海」のなかで低生産性を続けている

労働者の7割を雇用しているのが中小企業だが、その6~7割が、バブル崩壊後、赤字で税金を払っていない

我が国の生産性が低い最大の原因は中小企業だ。

赤字でもつぶれないのは手厚い保護策があるからで、昔のソ連の国営企業と同じだ。

ソ連は生産性が低迷して国がつぶれてしまった。

などともあります。


一方で、

「サウジ・イラン正常化は安定をもたらすか」(2023.3.12日経)では、

サウジアラビアとイランが外交関係の正常化で合意した。

中国が交渉を仲介した。

とあります。


長く、互いに、いがみ合っていた、中東と呼ばれる地域の大きな国どおし。

その、交渉仲介を行ったのが、中国だということ。


極東の日本国に対して、中東の国々は、潜在的には尊敬の目でみていただいている部分もあったと思っている。

そんな日本国は、降りていくエスカレーターのうえで、立ち止まっているのか、更に降りようとしているように見えるのか。


世界一の人口の国ではなくなったけれども、

エネルギー確保の期待もあからさまに見えるけれども、

人権重視とはとても評価できないけれども。

(ここは重なる部分もあるようだし、)


坂本龍馬の薩長同盟仲介ではないけれど、

外交関係正常化に向けようとするサウジアラビアとイランにとって、

仲介役として、頼りにするのは、どんなところがよりよさそうだと、現時点で、考えるのだろうか。


僕が、その立場なら、

あなたが、その立場なら、

どうする。

(NHK大河ドラマ「どうする家康」ではないけれど、

歴史の結果を知っている、僕たちが、

未だ歴史となっていない、目の前の選択として、

どういう判断をするのだろう。)


多数は、中国を選ばれる気がする。

日本を選ばれる方は、少数にとどまるような。

世界を見ると、なにか、日本って、小さい感じ。

なにか、倭国に戻っているような。

国会中継なんて、売らんがためが見えてしまうので見たくないCMよりも、さらに魅力がない。


日本国は、平和においても、経済においても、人権においても、

世界中から頼りにしたい国、であってほしい。

そのためには、どの分野においても、先進で未踏に繋がる荒波を被らなければ、鍛え上げられない。

そんなことをおもってしまいました。

「おもし=新聞記事などを読んで、おもってしまったことです。)」


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