敬愛する和田秀樹先生の本を地元の図書館からお借りして読ませていただきました。
「75歳から やめて 幸せになる こと」
気になったところでは、5点。
①高齢者のご遺体を年間100例近く解剖していました。
そこでわかったことは、80歳を超えた人は、ほとんど全員動脈硬化になっていたということです。
②健康診断をやめる
健康診断で示される「正常値」は、40代~60代くらいの人のデータをもとに作成された基準値にすぎません。これを高齢者にとっての正常値とするには無理があります。
③85歳を過ぎたほとんどの人にがんが見つかりました。
ただし、死因ががんだった人は3分の1程度。残りの3分の2の人は他の死因で亡くなっており、解剖した結果、がんが見つかったということです。
つまり、がんは高齢になれば多くの人が抱える病気であると同時に、抱えたからといって死因にならないことのほうが多いわけです。
④生前に完全に認知症のように知的機能が低下していた人が、解剖してみると実は脳の変化がほとんどないケースがあるのを何度も見てきました。
おそらく、脳を使っていないうちに廃用(はいよう:活動性の低下などによる身体機能の衰え)が起こって、著しく脳の機能が低下したということなのでしょう。
⑤人間の体には、健康な人でも一日に3000~5000個のがんのもとになる細胞が生まれているとされています。にもかかわらず、全員ががんになるわけではありません。免疫細胞の一つであるNK(ナチュラル・キラー)細胞の作用で、このような細胞を見つけしだい攻撃してくれるからです。
このなかの、①について
80歳を超えた人は動脈硬化になっているということ。
すなわち、食事や運動など、もう、どうでもいいし、関係ありませんし、どっちみち動脈硬化になるのですよと言われているような。
そうなのか。
そうなると ?動脈硬化って、まるっきり悪いこと?
もしかして、高齢者の血管を守るために硬化しているのだったりして。
読んでいて、そんな感じさえしてきました。
(たぶん、ここの部分は、正しくはないだろうと思います。)
「脂質異常症、食事で改善」(2022.12.6日経)では、
脂質異常症とは血中のLDLコレステロール(悪玉コレステロール)や中性脂肪が多すぎる、もしくはHDLコレステロール(善玉コレステロール)が少なすぎる状態だ。
悪玉コレステロールが増えすぎると、血管の壁の中に入り込み、血管の壁が厚く硬くなる動脈硬化が進む。
食生活の改善できる点を見つけるといい
などとありました。
動脈硬化があるならば、静脈だって硬化する?
これが、また、不思議。
大動脈硬化症の程度がどうであろうと、年齢がどうであろうと関係ない。
(静脈には)動脈に認めているような硬化症は起こらない。
と、
あるではありませんか。
ともあれ、人生100歳時代。
動脈硬化の状態で、
80歳から100歳まで、いやいや、それ以上までも生きていただくということ?
それならば、
ご高齢になれば、動脈硬化は、そんなに恐れることでもないような。
②の正常値にしても、高齢者の正常値を示して欲しいなあ。
③のがんも、認知しているかどうかは関係なく、共に生きていると観念したほうがいいような。
④は、興味のあることに脳を使いましょうということかな。
⑤は、少し横道にそれますし、全くの私見ですけれど、
NK(ナチュラル・キラー)細胞に、糖を食べさせて腹いっぱいにさせないこと。
そう、僕は思い込んでいます。
少し戻りますが、
慣れ親しんでいる食事を変えることに関して、人は、とても、頑固。
食生活を改善できないから「食事で改善」と言われても、長続きしない。
自分で、本当に、変えた方がいいと思わなければ。
それは、食における、ある意味の、親離れなのかもしれないなあ。
そんなことをおもってしまいました。
「おもし=新聞記事などを読んで、おもってしまったことです。)」