何の反省もない
その言葉だけで、僕は信用しない。
そんな言葉を出せる存在は、在るとするなら、絶対神のみ。
そう思っています。
「黒田氏「経済押上げ」「反省ない」」(2023.4.9日経)のなかで、
日銀は金利を低く抑え込むため大量の国債買い入れを続けてきた。
黒田氏は大量保有の現状について3月の会見で問われると
「何の反省もないし、負の遺産とも思っていない」
と応じた。
と、されています。
物事には、
どのようによいことのように見えることだって、
どれほど悪いことと言われることだって、
その反対の部分が、
ほんの1%、若しくは、砂の一粒は、必ずある。
そう思っています。
謙虚な姿勢からは程遠い。
そのようなそぶりを見せることこそが悪だと思っているかのよう。
負の遺産とも思っていないのであるならば、
任期末を先週に迎えられて、自由になった御身で、国民にわかりやすく、再質問を封ずることなく、丁寧に説明すべきだ。
勿論、正でも負でも、その先行き見通しや、解消の手段も含めて。
「最長総裁 市場不振で幕」(2023.4.8日本海)では、
今の市場には日銀への疑心暗鬼が渦巻いているのが実情
とまで、書かれている。
なぜ、そんなことまで書かれなければいけないのか。
「黒田節 最後まで」(2023.4.8日経)では、
日銀内が緩和一色に染まっていく中、
緩和を緩めたり、緩和の副作用を強く懸念したりする指摘は
封印されていく。
黒田さんが総裁でいる間はそういう議論はできない
とある。
大勢順応。
なんのための、複数人による協議体なのか。
これでは、いつかの大本営発表を思い出す。
それに対しての反省に立てる人の言動なのだと思いますが、
元の副総裁さんは、総裁打診に諾しなかった。
関連:雨宮さん。あまり知らなかったけれど、見直しました。(おもしー266)
昨日の、新総裁さんの就任会見。
「日銀、大規模緩和点検へ」(2023.4.11日本海)で、
点検や検証があってもいい
とあります。
あってもいい?
なにを、当たり障りないような、言い方。
点検や検証は、いつだって、あらねばならぬのです。
終わり良ければ総て良し。
これは、そのとおりだと思っています。
終わりが良かったのですか。
とても、良かったとは思えないし、落第だとの評価もどこかであった。
やった人間が自分でぬぐえない後始末がありませんか。
「緩和出口 最大課題に」(2023.4.11日本海)では、
「異次元緩和」の手じまいに向かえるかどうかが、5年間の任期で最大の課題になる。
とあります。
5年間を費やしたとしても、手じまいに向かえるかどうかもわからない。
それも含めた時をゆるやかに経過させることは、とてもとても剣が峰。
新たな事象に対応できる術はほぼ無いのに。
どこかの大学教授?
そんなことを人間社会は容認するのか。
絶対神は、たぶん、おられない。
そんなことをおもってしまいました。
「おもし=新聞記事などを読んで、おもってしまったことです。)」