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光の突っ走り(おもしー274)

透明感の高い水中は、どうして、こんなに美しいと思うのだろうか。

裸眼視力が、小学生のいつごろからか低下したけれど、

遠くまで、見通せる水の透明感は、あまりに、尊い。

子供の頃の、海水浴で、

水深3メートルほどの海底に潜り、

近くの大きめの石を、海底の砂の上に胡坐をかいた足の上に乗せ、体が浮かび上がらないようにしたうえで、見上げた海水面の、キラキラと煌めいていたこと。

よく覚えている。

50年以上前の話。


そんな僕だから、時々TVで紹介され、流水はほぼ全量が湧水から成ると言われて、遠くまで見通せるような、富士山の伏流水が流れている柿田川に、行って顔を突っ込んでみたい。

そんなことを連想しました。


「光信号増幅 ネット社会の礎に」(2023.2.12読売)では、

現代のネット社会は、情報をのせた光信号を海底ケーブルで世界に送ることで実現している。海底ケーブルの総延長は地球30周分に及ぶ。

光信号は、ケーブルの中の光ファイバーを進むほど弱まる

光信号をこれまでの倍の約200キロメートル間で伝送することに成功。

増幅器は開発からわずか5年で海底ケーブルに採用され、現在、世界のほとんどの海底ケーブルは2人の成果が基になったものが使われている

独創的な成果を上げた国内外の科学者に贈られる今年の日本国際賞の「エレクトロニクス、情報、通信」分野受賞者に、東北大の中沢正隆卓越教授(70)と、情報通信研究機構の萩本和男主席研究員(68)が選ばれた。

とありました。


すさまじく透明感があるであろうファイバーの中を、信号として使われる光が突っ走る。

そして、弱まったところで、小型の増幅器で、さらにその先へ。

光は、地球表面に張り巡らされた透明物体の中を瞬時に。


そんな光の突っ走りを支えてくれた。

僕には到底できないことを成された方々に、感謝したい。

ありがとうございます。


僕の視界に見える光景の中には、

その昔の昔、水中生物であった時の遺伝子的記憶が、

呼び覚まされる。

今のような、気体の中での陸上時代よりも、

もっともっと長大な時の流れの間に培われた水中での感覚。

そんなことからくる液体の透明感の美しさの感覚なのかもしれない。

固体?であるであろうファイバー(それ以外の固体でも)が透明なのは、生命として、とても不思議で、魅力的。

そんなことをおもってしまいました。

「おもし=新聞記事などを読んで、おもってしまったことです。)」


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