これは、
金融緩和の出口に向かおうとする、そんな日本に対しての世界からの牽制球のようなもの
そう捉えています。
「日本主導で債権国会議 スリランカ債務」(2023.4.13日経の1面)では、
2022年5月にデフォルト(債務不履行)状態に陥ったスリランカの債務再編を進めるため、日本が主導して債権国会議を立ち上げる。
欧米の利上げで深刻度を増す中所得国の債務問題の解決に向けた先行事例となる可能性がある。
とあります。
端的に言えば、
欧米は利上げしたけれど、そんなことはしないでね、日本さん。
中所得国などの債務問題を解決するためには、
これ以上の、資本流出をそれらの国にさせないようにしなければなりません。
それらの国から、利上げをした欧米への本国還流の流れが進んでいるけれど、
それに加えて、
それらの国からの円の本国である日本への還流は阻止したい。
その包囲網を、G20やIMFさんが構成している。
だから、
日本さん、超金融緩和の継続をしていてね。
日本が債務問題を主導すれば、日本の金融緩和の出口議論もやりにくくなるでしょうから。
〇〇ファースト。
自国のことを一番に、どこの国民も考えたい。
それでも、
主導国となれば、かっこいいけどね。
そして、出口への模索は、先送りの雰囲気が醸成される。
「G20共同声明見送り 途上国債務削減は一致」(2023.4.15読売)のなかで、
財務相は 日本の呼びかけでスリランカの債務再編に向けた会議を新設すると説明した。
とあります。
これって、
お亡くなりになられた方もある、ダチョウ俱楽部さんの、
ポーズとして先に手を挙げておきながら、
後から手を上げざるを得なくなった立場への押し付けのように思う。
日本が呼びかけた?主導するほど、この国に余裕が存在するのだろうか。
財務の責任者の説明に、多くの国民は乗っからざるを得ない位置にいる。
(一部の方の資産は既に逃避しているのでしょうけれど)
その説明の席には、日銀の新しい総裁さんも同席されている写真も先の記事にありました。
日本の金融緩和の出口は、IMFさんの実現困難な言い回しに乗ることは現実的でなく、
関連:緩やかな修正?(円還流を緩やかにするため)(おもしー278)
金融市場も、
イールドカーブ・コントロール(YCC)などと呼ばれている一部債権の操作による歪みから、債券市場を解放してほしくても、そんな自由な商取引はまだ見通せない。
しかたない。円安方向で推移させるしかないなあ。そんな感じ。
これは、
日本の国益に資することと、
僕の僅かな預金を守ってくれる方向とは、
真逆のように感じる。
そんなことをおもってしまいました。
「おもし=新聞記事などを読んで、おもってしまったことです。)」